西暦2019年3月、四国勇者によってバーテックスは数を減らし、動きも沈静化していた。
そこで、福岡の伊吹葵と沖縄の古波蔵棗は行動を開始する。
まず、棗は沖縄で生き延びていた千人を率いて福岡へと向かう。
3日かけて福岡に入り棗は葵と合流する。
「棗!」
葵は、3年ぶりに会った幼馴染を抱きしめる。
「葵…久しぶり」
二人は離れると、真面目な話に戻る。
「沖縄の人に1日休んでもらって、そのあと出発しよう」
その後の打ち合わせで、福岡の人間3000と沖縄の人間1000が一緒に行動し、葵が四国に先行して住民の移送の援助を求める手はずになった。
打ち合わせに参加していた岩本と棗の祖父の光圀が沖縄と福岡の移民団を指揮することになり、解散した。
翌日、移民団は大濠公園に集まり、4000人のうちの女性、子ども、お年寄りをバスやトラックに乗せて移動を開始した。
船を使うことができないため、中国地方周りで進んでいく。
2日目、移民団が半分ほど進んだころ葵は四国に着き、大社と呼ばれる組織に援助を頼んでいた。
しかし、四国勇者は遠征に行っており当分は戻ってこれないと言われ、ルートを記した紙を預けた。
「ここの勇者が戻ってきたら渡してください」
そう言うと葵は移民団の護衛に行くため四国周辺の壁を越えて道を戻る。
3日目の朝残り4分の一の場所で葵が移民団と合流した。
しかし、移動の間に移民団は一度襲撃を受け、撃退したものの、死者が出ていた。
その後移民団が10キロ程進んだところで近畿方面から5つの人影が近づいてきていた。
葵たち移民団が福岡を出る前日、四国勇者たちは遠征に出発し、3日目には諏訪大社までたどり着いていた。
四国勇者たちは、そこに残っていた白鳥歌野の残した鍬などをを使い、種を植え、休んでいた。
次の朝、四国勇者たちが起きると遠征に通信役としてついてきていた上里ひなたが勇者たちに告げる。
「皆さん、神託で沖縄と福岡で生き延びていた人たちが四国へ向かっているみたいです!」
その言葉を受け、勇者のリーダーである乃木若葉がすぐに日程を決める。
「分かった。このあとは急いで戻りその人たちの援護に向かう」
そして、勇者たちはすぐに諏訪大社を発ち、出せる最大のスピードで移民団のもとへと向かった。
しばらくして、ひなたの先導で移民団のもとへ進むと、大きな人の集団を見つけた。
「いたぞ!あそこだ!」
近づいていくと、その集団から2つの人影が飛び出してきた。
近づいてくる5つの人影に気づいた葵と棗は、その人影のもとへと向かった。
その2つのグループは向かい合った状態で止まる。
そして、話ができそうだと判断した葵が口を開く。
「君たちはもしかして四国の勇者?」
その質問に背の高い刀を携えた少女が答える。
「その通りだ。そちらこそ沖縄と福岡の勇者なのか?」
男である葵を見て困惑気味に尋ねる。
「そうだよ、それより今は四国内にこの人たちを入れないと」
後ろで隊列を組んで進んでいる移民団を見ながら言う。
「何人か護衛をおねがいしていいかな?」
「分かった。ならば4人を置いていこう。私は先に戻って手続きをしておく。」
そう言うと若葉はひなたを抱えて飛び去っていった。
その後、小規模な襲撃などを撃退しつつ進む。
そして瀬戸大橋までくると、若葉が待っていた。
「この先が四国だ。この中に入ればもう安心だ」
移民団は壁の中に入り、大社で必要な手続きを済ませ、香川に住むことになった。
ここからはちゃんとのわゆに沿っていきます。