伊吹葵は勇者である   作:水歩

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対人戦闘の描写めっちゃ難しい!


仲間

『勇者様と巫女様による調査の結果、諏訪地域の無事が確認され、福岡、及び沖縄から無事だった人々が避難をしてきています。これによって諏訪地域以外にも人類が生存している可能性が高まっており…』

葵と棗は、四国の勇者である乃木若葉、土居球子、伊予島杏、高嶋友奈、郡千景及び巫女の上里ひなたと食堂にいた。

食堂のテレビから流れるそんないい報告に、葵と棗以外は顔をしかめる。

「相変わらず嘘ばっかりだ、せっかくのうどんが不味くなる」

その様子に、葵が尋ねる。

「この報道って嘘なのか?」

「ああ、君たちが避難してきたってこと以外は嘘。諏訪が落ちたから四国にもバーテックスが攻めてくるようになったんだ」

「人々の士気を下げないために情報を操作する。戦争ではよくあるけど…」

葵は、自身に力を与えた英霊の警告を受け取っていた。

「みんな、うどんが伸びちゃうよ、ニュースばっかり見てたら!よーし、伸びるくらいだったらわたしがタマちゃんの肉うどんを食べちゃう!」

そういうと、友奈は球子の肉うどんを一口かっさらう。

「あっ!友奈お前肉まで食べやがったな!こうなったら友奈のキツネをいただく!」

「ああー!一枚しか入ってないのにー!」

友奈と球子の争いをみて、葵は若葉たちに尋ねる。

「いつもこんな感じなのか?」

「いつもはこんな感じではないんですけど…。もう、タマっち先輩!子供みたいなケンカしないでください」

「むぅ…」

杏に注意され、球子は素直にやめる。

「友奈さんもお行儀が悪いですよ」

「はぁい」

ひなたに言われて、友奈もやめる。

勇者たちの様子を見て、葵と棗は誰がどんなポジションなのかを把握する。

(高嶋と土居がムードメーカーってとこか)

さっきまでの暗い空気が消え、和やかな空気にかわる。

そんな一同を見回して、友奈が明るい口調で話す。

「あのさ!大赦の人たちが流してるニュースは、今は嘘だけど、私達が本当にすればいいんだよ。バーテックスを全部やっつけて、世界を取り戻して!」

「そうだな、高嶋の言う通りだぞ」

葵は友奈の意見に同調し、さっさとうどんを平らげる。

「うん、ここのうどん固すぎないか?」

その発言に、香川組の面々が反応する。

「うどんは普通こんなものでしょ!?」

その反応に葵は面食らう。

「逆にどんな固さを想像してたの!?」

「い、いや、こしなんてなくてやわーいのがうどんでしょ!?」

福岡と香川のうどん論争が始まる。

「なにそれ!?そんなのうどんじゃないですよ!?」

「いやいや、ここのうどんなんて口の中ケガするよ!」

論争がヒートアップするにつれて、人数の少ない福岡が劣勢になる。

「福岡のはいつまでも食べ続けられるんだぞ!」

「なにそれ詳しく!」

そんな言葉に友奈と球子の食い意地はり組が反応する。

「どういうことなんです?」

「あー、福岡で有名なうどん屋すっごい伸びやすくて人によっては食べてる間にどんどん増えるんだよ」

「それなら出汁がなくなったら大丈夫なんじゃ…」

「甘いな、出汁がなくなったころを見計らって店員さんがつぎ足すんだよ」

その事実に香川組は愕然とする。

「…ごちそうさま…」

そんな葵たちをしり目に、千景は席を立ち、食堂を出ていった。

「じゃあ棗、午後は、部屋の確認に行こう」

「うん…」

早々に食べ終わっていたふたりは、うどん論争を打ち切り食堂から出た。

 

 

翌日、葵と棗は、中学三年として、丸亀城の教室にいた。

「じゃ、改めて伊吹葵だ、福岡から来た。よろしく」

「古波蔵棗…沖縄から来た。よろしく…」

転校生らしく自己紹介をすると、若葉から一つの提案をされる。

「「「バトルロイヤル?」」」

若葉が提案したのは、丸亀城全域を舞台としたバトルロイヤルと王様ゲームを混ぜたようなものだった。

「レクリエーションと言いつつ模擬戦なのが若葉ちゃんらしいです」

と、ひなたは苦笑する。

「そして、切り札以外だったら何をしてもいいというルールだ」

若葉が愛刀を握りしめながら言う。

しかし、ひなたに却下され、模擬戦用の武器を使うことになった。

そこで、球子が葵と棗に尋ねる。

「そういえば、二人は武器は何を使ってるんだ?」

「僕は野太刀、まあ、長めの刀だよ」

「ヌンチャク…」

その質問に二人は答える。

「じゃあ、二人のも用意してもらおう」

「ああ、大丈夫大丈夫、僕は持ってるから」

そして、許可がとれ、棗の武器もでき、開催されることになった。

 

 

翌日の午後、戦いが始まった。

ひなたは天守閣、その最上階から丸亀城全体を見渡す。

 

丸亀城三の丸―

杏球子ペアと葵棗ペアがぶつかっていた。

杏球子ペアは球子が二人を抑え、杏が狙う。しかし、杏の放った矢は、棗のヌンチャクに全てはじかれてしまう。

球子も、葵の縦横無尽に繰り出される斬撃に押され、捌ききるのが難しくなってくる。

そしてついに、葵の斬撃で球子の盾がはじかれ、敗北が確定する。

「勝負あり、だね」

「だー、負けた負けた!強いな、二人とも!」

刀を首筋に突きつけられた球子は負けを認める。

そして、葵と棗は本丸へと向かう。

 

丸亀城本丸―

葵と棗が本丸につくと、若葉が一人立っていた。

「やあ、乃木さん、そろそろ勝負しようか、三人で!」

「そうだな、二人まとめてかかってこい!」

そして、先に葵が鋭く攻撃を仕掛ける。

しかし、若葉の抜刀に阻まれる。

その隙を逃さず、棗が葵に攻撃する。

しかし、葵は体制をいれかえ、野太刀の長い刀身で受け止める。

そして葵が若葉に蹴りを入れて離れる。

「やるな、伊吹さん!」

「そっちもね、乃木さん」

その後、棗と葵が同時に若葉に仕掛けるが、棗は切り伏せられる。

それによって、葵と若葉の勝負になるが、手数は若葉、一撃の重さは葵に軍配が上がる。

しかし、最後は若葉の体力が持たず、葵が紙一重で勝利した。

そして、第一回のバトルロイヤルは伊吹葵の勝利で幕を閉じた。




明日の西暦ガチャ回すかなあ?
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