IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

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この小説は作者の投稿モチベーション維持の為の作品です。


10話 焦がれた強さと3枚目の覚醒

IS学園 第4アリーナ

カタパルトで待機している二人。一夏と黄牙である。一夏は

 

一夏「いよいよ決勝か…」

黄牙「緊張か?」

一夏「まあ、そうだな。」

黄牙「いつも通りやりゃ良いんだよ。それに、あいつらの分もしっかり落とし前つけてもらわなきゃなァ…!」

一夏「それについては俺も同じだ。よくも鈴とセシリアをあそこまで…!」

 

実は準決勝でセシリア・鈴ペアとラウラ・箒ペアがあたり試合が行われたのだが、その光景は試合というより蹂躙と言った方が合っていた。

まず武装の破壊から始まり、スラスターを木端微塵にし、AIC(停止結界)で動きを封じて大型のレールカノンが着弾するタイミングで解除し、二人をアリーナの端から端まで吹き飛ばした。

常人であればPTSDを発症してもおかしくないレベルであったが、鈴とセシリアは何とか踏みとどまった。しかし試合のダメージが響き全治3週間のケガを負った。その上二人のISもダメージレベルが蓄積限界ギリギリであり、突貫で修復作業をしても20日は掛かると整備科の人達が言っていたそうだ。

この一連の騒動があって、黄牙と一夏は燃えている。

 

――カタパルトへの接続完了。タイミング譲渡。――

 

電子的なアナウンスが聞こえた。

 

黄牙「星守 黄牙、スコルスピア。目標を穿つ!」

一夏「織斑 一夏、白式。行くぜ!」

 

蒼と白の機体が射出され、今回の戦いの舞台へと向かっていった。

―――――――――――――――――――――――――

ラウラ「…何だ、その機体は?」

黄牙「ストライクヴルムに目ぇ行きすぎだ、タコ。それにおいそれとこいつの性能なんざ吐くか。」

ラウラ「ふん、どんな機体を使おうが私の勝利に揺るぎはない。後で後悔しても知らんがな。」

黄牙「そっくりそのまま返してやる。」

一夏「箒、今の俺たちは手加減できないぞ。」

箒「承知の上だ。だからと言って易々と勝ちを譲る気は無い!」

 

――これより、決勝戦を開始します。――

アナウンスが響き、開始のブザーが鳴った。

 

一夏「カウントは!」

黄牙「俺は20、一夏は12!」

一夏「任せろ!」

箒「!?」

ラウラ「何をするのか知らないが!」

 

ラウラが右手をかざそうとすると、

黄牙「やっぱそうくるよなぁ!」

黄牙がアンタレスを使って衝撃波を放った。回避運動が少し遅れ、ラウラに当たる。

 

ラウラ「何!?」

黄牙「ぜああああああ!」

ラウラ「愚直に突っ込んでくるとは!」

 

真っ直ぐ突撃してくる黄牙を今度こそAICで止めようとする。が、

 

ラウラ「何故、AICが作動しない!?」

黄牙「自分で考えなぁ!」

ラウラ「ぐぅっ!?」

 

アンタレスがシュヴァルツァ・レーゲンに届きダメージを与えた。反撃の隙を与えまいと追撃を仕掛ける。その時、一夏から個人間秘匿通信(プライベートチャンネル)を通じて《箒、ダウン。》と簡潔に報告された。

そのすぐ後に――篠ノ之 箒、SE、0。篠ノ之、ボーデヴィッヒチーム残り1機。――と、アナウンスがなる。

 

ラウラ「ちっ!」

黄牙「舌打ちしてる暇なんぞねぇだろがァ!」

ラウラ「レーゲンがAICだけと侮るなァ!」

黄牙「侮ってたらここまで接近なんぞするか!はァっ!」

ラウラ「レールカノンが!…クソッ!」

 

プラズマブレードを展開し黄牙をどうにか弾き飛ばして上空に飛んだラウラ。しかし、

 

一夏「ハアアアアアアア!!」

ラウラ「!!」

 

一夏が急接近し、ラウラの懐に入る。

 

一夏「黄牙にばっか集中してくれた方が良いんだけどな!」

ラウラ「舐めるな!すぐに落ちたやつと違うのだ!」

一夏「そうかよ…上手く引っ掛かってくれてありがと、な!」

ラウラ「まさか…!」

黄牙「そうよ、そのまさかよォ!」

ラウラ「ぐあああああ!」

 

ふくらはぎのスラスターを吹かして一夏とラウラがいるところまで飛んできた黄牙。その攻撃をくらってアリーナの地面に叩きつけられた。

 

ラウラ(こんな…こんなところで、負けるのか…?嫌、嫌だ!私は、勝たなければならない…絶対的な勝利を…!)

???《汝、力を求めるか?》

ラウラ(ああ、よこせ。二人を負かせられる力を!)

???《VT system,a…iv….a…om…c o………g》

ラウラ(!!??)

 

何かのシステムが突如したかと思えば、軽い口調の声が代わりに聞こえてきた。

 

??《あっぶね。もうちっと遅かったら呑まれてたか。ちっせぇ闇だが、さっきのキモい泥食ったらどうにか顕現のための因子は揃ったみてえだな。そこのチビ、体ぁ借りるから少し奥にいってもらうぜ♪》

ラウラ(な、何…を…。)

 

見知らぬなにかに眠らされたラウラに気づくのは、黄牙のポケットに入ったカードが光ってからだった。

 

一夏「なあ黄牙、ポケット光ってるぞ?」

黄牙「ん?…嘘だろ…」

 

個人間秘匿通信に連絡が入る。束からのようだ。

 

束『おー君!蛇使いの反応アリだよ!』

黄牙「蛇使い…まさか、アイツから出てるのか。」

??《そのと~り。俺だ。》

二人『「!?」』

 

突如何者かの声が割り込んできた。

 

黄牙「誰…とは言わない方が良いか。」

??《流石は星の守人。察しが良いねぇ。そんなアンタに1つお願いがあってね。》

束『私の黄牙に何させるつもり?発言によってはただじゃ置かないからね?』

??《ハハハ、守人の嫁のウサギさんにはそんな危ないやつに見えるかい?ISという枷のある状態の俺が?》

束『よ、嫁!?』

??《なあに簡単なことだ。今の俺のISにカードを差してくれればそれでいい。》

黄牙「それによるお前のメリットはなんだ。」

??《守人伝説、だったか。それの第一段階の突破…は大義名分で、星の守人と最初に戦った星座になりたい。ただそんだけだ。》

束『…それだけなの?』

??《意外かい?》

束『もっとエグいの来ると思ってたよ。』

??《あんたは俺がどううつってんだか…》

黄牙「…分かった。それでいいんだな。」

??《おうよ。》

黄牙「一度通信を終える。後でな。」

??《楽しみにしてるぜ。》

 

そうして蛇使いとの会話は終わった。

 

束『…とりあえず頑張ってね。』

黄牙「分かってる。」

 

そう言って束との通信を切り、ラウラに近づく。

 

黄牙「差し込み口は、と。お、あったあった。」

 

右腕のプラズマブレード発生装置に後付けのような差し込み口が出来ていた。そこに蛇使い座の紋章が浮かんだカードを差し込んだ。すると紫色に発光しそれが起き上がったかと思えば、杖を持った、朱色と紺色のラインが幾重にも重なったISがそこにたっていた。

 

一夏「何だよ、あれ…」

黄牙「一夏、手ぇ出すなよ。」

一夏「何かあったのかよ?」

黄牙「あいつは俺をご指名なんでな。サシでやる。」

一夏「…分かった。絶対勝てよ!」

黄牙「言われるまでもねぇ!」

 

黄牙はそのISに目を向け、臨戦態勢を整えた。

 

アスクレプオス(以下レプ)「さあ!第2ラウンドだ!」

黄牙「ま、それでいいが…マジで行くぜ!」

 

星座と星座が今ぶつかり合おうとしていた。




次回、星の激突。

次の章は誰の視点から?

  • 一夏
  • シャル・クロエ
  • 黄牙
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