IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

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…こっちがメインになってる気がするが一応。

この小説は作者の投稿モチベーション維持のための作品です。


12話 決着、星を束ねて。

戦闘の場所が地対空から空対空に変化したことで、二人の戦いはより苛烈さを増した。

 

黄牙「フルバーストで!」

 

腹部の荷電粒子砲とフェニックキャノンのレーザー砲の計3門から発射されたビームがアスクレピオーズに迫るも、

 

レプ「バーリア!っと。」

 

魔方陣の影響で無効化されてしまった。

 

黄牙(遠距離はほぼ無意味、なら接近戦で!)

 

スラスターを全開にして突っ込んでいく黄牙のストライクヴルム。

 

レプ「お、いいねえ。だが!」

 

蛇の尾が黄牙に迫ってきていた。が、

 

黄牙「んのりゃあ!」

レプ「!!」

 

瞬間加速を2度使って、懐に潜り込んだ。

 

黄牙「下ががら空きだ!」

 

今度こそビームが当たった、かに見えたが

 

レプ「前の戦場でそいつはくらった!2度目はない!」

 

バリアが展開されていた。

 

黄牙「何!?」

レプ「そのまま潰れな!」

 

機体がそのまま迫ってきた。

 

黄牙「クソッ!間に合え!」

 

押し潰される寸前に辛くも脱出に成功し、距離をとった。

 

黄牙(真下からの攻撃を予期していたみたいな反応の仕方だった…それに《以前》?何かありそうだが…今は!)

 

三つ指型のクローを刺突できるように1つにまとめ、フェニックキャノンのビームを発射する。

 

レプ「だーから意味ねえっての。バリアだ。」

 

そのビームは弾かれる。が、発射元に黄牙の姿はない。

 

レプ「また下か?」

 

下を見るもそこにもいない。次の瞬間、何かがとりついたように感じた。

 

レプ「まさかそうくるとはな!」

黄牙「ゼロ距離なら!」

 

光の奔流が初めてアスクレピオーズに届いた。

 

レプ「ぐぅぅ!」

黄牙「こいつで最後だ!」

 

ゼロ距離で撃ち込まれ、地上に落とされるアスクレピオーズ。それを見計らって空中にいた黄牙が再度突っ込んでくる。

 

レプ「ちっ!」

 

阻むようにバリアが二重に展開される。

 

黄牙「どぉりゃああああああああああ!!!」

レプ「俺のバリアに突っ込む気かよ!」

黄牙「ただ突っ込むだけじゃないぜぇ!」

 

さらに回転を加えてアスクレピオーズを二重のバリアごと貫いた。絶対防御が発動した。

 

レプ(見事なもんだなあ…これで1stフェーズが終わり、2ndフェーズの扉が開かれた…。ここからが正念場だぜ?)

 

アスクレピオーズが解除され蛇使い座のマークが施された指輪がラウラのそばにあり、そのラウラは気絶した状態で倒れていた。アナウンスが響き、歓声が回りから上がるなか、ストライクヴルムから新たな表示が出た。

 

黄牙「ん?zodiac elements…その下は…Lunatic ray?…ゾディアックが23/100でルナテックが67/100…なんだこの数値…ああいかんいかん。今はボーデヴィッヒの救助が優先か。」

 

当事者である彼は、気にもせずにラウラを回収したあとピットに引っ込んだ。その後の表彰式にも姿を見せずに、一夏のみが参加。彼いわく、破損箇所の修復という最もらしい欠席理由をそこにいる全員に話したという。

―――――――――――――――――――――――――

ところ変わって、保健室。一人の少女がそこに寝かされていた。

 

ラウラ「ん…ここは…?」

??「起きたか。随分よく眠っていたじゃないか。」

ラウラ「…なぜ貴様がここにいる。星守黄牙?」

黄牙「ん?ああ、表彰式とかそういうイベントは苦手でね。ああ、警戒は解いてくれていい。君の出生を知っているからね。」

ラウラ「何…?」

 

驚いて目を丸くするラウラに黄牙は、

 

黄牙「後ろ楯が一晩でやってくれました。…随分理不尽な事があったみたいだな。」

ラウラ「…ああ。兵器として扱われる事に関しては何も思わない、むしろそうあれという科学者によって産み出された試験管《デザイン》ベイビーだからな。」

黄牙「ISが出るまでは、か。」

 

黄牙がその言葉をついた瞬間、何かに火がついたかのようにラウラは怒りを滲ませた。

 

ラウラ「ああ、そうだ!今までの兵器では歯が立たないと知ったやつらは私に手術を施して、失敗するやいなや私を切り捨てた!」

黄牙「それと俺の機体を手に入れることに因果関係がない。それにお前のレーゲンの方が良いだろうに。AICだっけか。十分過ぎるくらいに力があるが?」

ラウラ「それではダメだったんだ!」

黄牙「…どういう事だ?」

ラウラ「…私のいる隊は一機一機のクセが強い。故に、強大過ぎる力を扱いきれぬ者が多数出た。それを見た上層部は何と言ったと思う?使えぬものにここにいる資格は無いと言ってきたんだ!素人がいきなり爆弾を完全に分解しろと言われているようなものだというのに!そのせいで何人もの部下が隊を追われた!隊長だというのに部下一人救えなかった…そして、半年前ある事件が起きた。」

黄牙「ある事件?」

ラウラ「Gefangener Drache…龍拐い事件だ。試験開発されていたIS一機が何者かによって強奪された。その機体は我々の隊、黒兎隊に配備される予定だった。」

黄牙「ドラッヘ…?」

ラウラ「きっとお前の機体の名のヴルムはリンドヴルムに由来しているのだろう。だから龍拐いなのだろうな。…そしてその機体はわれわれが待ち望んだ量産型の機体、つまり第2世代機だった。」

黄牙「第2世代?…ああ、第3世代はどの国も量産化の目処がたっていないからグレードダウンして配備しようとしたのか。」

ラウラ「私はようやく我が隊が安全に、そしてここから先欠けることなく進んでいけると確信した。…だが、その希望すら絶たれ、存続の危機にまで陥った。」

黄牙「で、俺に接触し、ストライクヴルムのデータを持って帰る、あるいは取り返すのがお前の任務って訳か。」

ラウラ「隊員は全員人質に取られ、送り出される時に見送られたよ。それがこのザマだ。笑いたければ笑うがいいさ。所詮は仲間一人助けられん無様な隊長だ…。」

黄牙「…なんだ、お前結構いいやつじゃないか。」

ラウラ「何…?」

黄牙「よし決めた。お前にかかっている呪縛全部俺が取っ払ってやる。」

ラウラ「は!?貴様何をするつもりだ!?」

黄牙「無論その上層部?とやらを潰して、あんたのお仲間も救うが?」

ラウラ「…なぜそうまでする?放っておけば良いだろうに…」

黄牙「何故、か。そうだねぇ…」

 

そこで溜めるとラウラに顔を近づけて、

 

黄牙「お前が欲しくなった、じゃダメか?」

ラウラ「はにゃ!!!???」

 

突然こんなことを言われれば誰でも顔を赤くするが、ラウラに至ってはそもそも言われることが今まで無かったためそういうことに関しては耐性がまるでなかった。

 

ラウラ「ななな、にゃにを、いいい言っているんだ、き、貴様は!?」

黄牙「部下を思いやって、自ら先頭に立つ。中々できることじゃない。それこそ上層部のやつより余程偉いってもんだ。お前とその隊をここで無くすには惜しいと思ったし、お前に関しては確実に俺のものにするって今決めたからなあ。」

ラウラ「…私たちをどうするつもりだ。」

黄牙「そいつぁ、ゴミ共をボロ雑巾も真っ青なまでにズタズタにしてから話すさ。てなわけで、たーばーちゃーん!あとはヨッロシクゥ!」

 

誰かに呼び掛けるように声を出すと、人一人入りそうな人参がブゥンといきなり現れて、

 

束「呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!開発者の束さんだよー!」

 

天災が現れた。驚愕のあまりラウラは

 

ラウラ「(゜ロ゜)」

 

こんな顔(↑)をしていた。

 

束「おー君?また女の子落としたね?」

黄牙「え、…あ」

束「はー!何だよ何だよ!!束さんという超絶可愛いお嫁さんがいながら二人も落とすなんて!!おー君の天然ジゴロ!」

黄牙「んな!?…ゴホン!それはともかく「ともかくしないから後でじっくり話そうね…?」…ハイ。…ドイツの情報ってどれくらい集まってる?」

束「完っ全に収集完了してるよ。最も、いつ潰そうか考えてたんだけどね。」

ラウラ「ちょ、ちょっと待て!」

 

ようやく正気に戻ったラウラが、

 

ラウラ「何故ここに篠ノ之博士がいる!?」

??「それは禁則事項ですよ。…私の妹。」

 

人参からもう一人現れた。その姿はラウラによく似たものだった。

 

黄牙「クロエ…ついてきてたのか。」

クロエ「勿論です。お父様♥️」

黄牙「外堀が埋められている、だと…」

ラウラ「お父様!?」

黄牙「そこに反応しないでくれ頼むから…」

 

そんな反応をしり目にラウラに近づくクロエ。そして、

優しく抱き締めた。

 

ラウラ「な、何を…」

クロエ「姉としての励ましです。今までよく頑張りましたね。」

ラウラ「姉…さん…」

クロエ「フフ、何ですか?」

ラウラ「あ、ああ…うぅ…うわああああああああ!!」

 

ラウラの泣き声がこだまする。その様子を見ていた二人は、

 

黄牙「さてと、俺たちは奴等を潰そうか。」

束「姉妹仲を引き裂いた罪を購うがいい…」

黄牙「…キャラ変わってるし。」

 

その後、軍の主要施設を壊滅させ、束がレーゲンから事前に抜き取っていたVTシステムを公表されたドイツは各国から猛烈な批判を受けた。その際に黒兎隊の面々を救出しフランスにあるラボに護衛隊として雇ったのはまた別の話。

束に説教されたのも別の話。

―――――――――――――――――――――――――

3日後、普段通りの学校生活が送られた。悪い空気もラウラの国の事の顛末をTVで一部知ったので、どこかへ飛んでしまっていた。

 

ラウラ「お父様!今日の昼食は何にしましょうか?」

黄牙「学内でその呼び方は勘弁して…」

 

一夏「あそこまで余裕無い黄牙はタッグマッチ以来だな。」

セシリア「私が護衛ですのに、あそこまでイチャイチャしてぇ…!!」

鈴「セシリア、おーい…聞いてないわね…」

本音「ほしもんはいつの間に子供出来たんだろーね?」

箒「なっ!?何て破廉恥な!?」

鈴「いつの時代の人なの、それ?」

 

と、和気あいあいと過ごしていた。

―――――――――――――――――――――――――

またまた場所は変わってフランスの資料室。そこにいるのは束とシャルロット、そしてアルベールである。

 

束「…ねぇ、これに書かれてること、ホントなの…?」

 

シャル「残念ながら、事実ですよ。」

 

束「そ…んな…どうしよう…このままじゃおー君が…おー君が!!」

 

アルベール「落ち着いてください!まだそうなると決まったわけでは無いはずです!」

 

束「でも!もう星の力も月の神の力も溜まってきてる!このまま、ためさせたら、本当に…」

 

シャル「だからこそ、ここでねじ曲げるんです。居場所をくれたあの人をここに残すために。」

 

束「そう、だね。束さんだって失いたくないから。あの人を、私の愛する人を。」

 

 

12の星目覚めし時、月の力を宿せし星の守人、獅子の力をその身に宿すだろう。

 

その力を宿した星の守人、世界に平和と安寧、未知をもたらした後、星座を連れて宇宙の彼方へと飛び去り、永劫の時を13の僕と過ごすだろう。

 

―――――守人伝説、●●●●星●。




次回、海に行く前に。

…機体設定を細かく書いた方が良いか。

ちなみにアスクレプオスとアスクレピオーズは別形態なのです。誤字報告してくださってありがたいのですが、誤字ではありません。指摘させるようなお手数をかけてしまい申し訳ありませんでした。

次の章は誰の視点から?

  • 一夏
  • シャル・クロエ
  • 黄牙
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