IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

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2話 恋に波乱は付き物です

セシリア「その、サンオイルを塗ってくださいませんか?」

黄牙「」

 

その言葉を受け、フリーズする黄牙。

 

黄牙(サンオイルを塗って!?え!?何で!?いや、頼まれるのは嬉しいし、サンオイル塗りたいけど、けど…理性持たない気がする…セシリアスゲー綺麗だもん。そんな状態でサンオイル塗れるか!?いや塗れない!理性とぶ!それはホントにやだ!断りたくはないけど…どうすれば~!!」

セシリア「//////」

 

途中から口に出してしまっている上にセシリアが顔を真っ赤にして下を向いてしまった。

 

??「何やら困っているようだな。」

黄牙「その声は!」

千冬「私だ。」

黄牙「お、織斑せんせぇ~!!」

 

黄牙が窮地に一生を得るような安堵した声を出す。

 

千冬「オルコット。どうやらお前の体は星守には刺激が強すぎるようだ。サンオイルは私が塗ってやる。」

セシリア「ふぇ?」

 

いきなりの展開に思考が追い付いていないセシリア。しかし、千冬の

 

千冬「ついでだ。奴の部屋番号を教えることの、な。」

セシリア「は、はい!」

 

この一言で完全に理解し、千冬に塗られることを決意。黄牙にきちんと謝罪し、「後で部屋に伺いますわ」と言って他のパラソルへ移動した。当事者であった黄牙は、

 

黄牙「…部屋に戻るか。」

 

そういって旅館の方へ歩いていった。

―――――――――――――――――――――――――――――

旅館に戻り、自室で寝転がっていた黄牙。するとなんの前触れもなく3つの指輪が光だした。

 

黄牙「何だぁ!?」

 

光が収まると、そこにはスコルスピア、ヴィエルジェ、アスクレプオスがいた。

 

スコル「よお!久しぶりだな!」

レプ「おいスコル、心ここにあらずな表情だぞ、今の主は。」

エル「ごめんね。重要な話があるからこうして呼んだの。」

黄牙「え、ああ、それは良いけど…話って?」

 

少し間をおいて、ヴィエルジェは話を切り出した。

 

エル「今回、上手く行けば十二宮の二人を仲間に出来る可能性があるの。」

黄牙「何だって!?…スコルスピア達三人ってそれが誰かまで分かるのか?」

 

新たに仲間に出来ると聞かされ驚き、それを落ち着かせて質問をぶつける。

 

エル「ごめんなさい…流石にそこまでは分からないわ。」

スコル「分かってたら苦労はないが、苦労し悩み、それを乗り越えて成長するのが人ってもんなんだろ?」

黄牙「そうだな。」

レプ「あと、俺から1つ忠告だ。」

 

アスクレプオスが真面目な顔をして黄牙に話しかける。

 

レプ「俺やヴィエルジェ、スコルスピアを仲間にする際、今まで全部試練的なものがあったろ?」

黄牙「まさか…今回も、か。」

レプ「話が早くて助かる。二人仲間にするってことは難易度は相応に高い。最悪の事態も頭の片隅に入れとけよ?」

黄牙「…了解だ。」

スコル「さて!これで重要な話は終わりだ。次会うのが楽しみだぜ。」

黄牙「あ、ホントにそれだけ言いに来たのね。」

エル「本当はもっと前から自由に会話することは出来たけど、あなた以外にこの事を知られるわけにはいかなかったの。」

黄牙「俺の師匠にも?」

レプ「ああ。それに、向こうから話しかけられるだけって言ってたろ、お前。」

黄牙「あ…」

レプ「そういうこった。あんまり長居するのも悪いしな。しっかり休めよ。」

黄牙「おう。ありがとな。」

 

三人の姿が光の粒子となって消え、指輪が三つ消えた場所にあった。

 

黄牙(最悪の事態…か。)

 

言われたことが気になって仕方がなかった。

―――――――――――――――――――――――――――――時間は進んで夕食後。黄牙は千冬に呼び出されていた。何故か夜の砂浜に。

 

黄牙「あの、俺が呼び出された理由って何でしょうか?」

千冬「そうだな、2つ言っておこう。…二人きりの時間を楽しめ。そして消灯時間は守れよ?」

黄牙「……了解です。」

 

そう言い残して千冬はその場を去った。そして、

 

?「おー君!」

 

呼び掛けられて振り向く黄牙。そこには水着を着た束がいた。桃色で合わせた上下、両方ともフリルがついている物で、トレードマークのウサミミがついておらず、長い髪がハーフアップで纏められていた。

 

束「おー君どうかな?似合ってるかな?」

 

見惚れていた黄牙はすぐに反応できないでいた。

 

束「おーい、おーくーん?」

黄牙「えあっ!?」

束「やっと反応したね。で、どう?似合ってる?」

黄牙「え、っと…」

 

上目遣いで黄牙を見上げる束。黄牙は直視できずに目をそらしてしまう。

 

束「おーくーん…?」

黄牙「いや、その、似合ってない訳じゃない!むしろ似合いすぎて、可愛すぎて、束のこと見れない…」

 

黄牙の言葉を聞いた束は顔を赤らめるも満足そうに

 

束「ふふふ、良かった。」

 

笑顔でそういった。

 

黄牙「で、どうしてここに?」

束「…ちょーっと我慢できなくてさ。おー君成分の補給に来たのだ!」

黄牙「あはは…分かったよ。たばちゃん、おいで?」

 

両腕を前に広げて受け入れ体制を作る。そこにすっぽり収まる束。そしてどちらからともなく抱き締めた。

 

黄牙「そんなに寂しかったの?」

束「それもあるけど、…笑わない?」

黄牙「え?うん、まあ。」

束「…昼の出来事、見ててさ。ちょっと金髪ドリルに嫉妬しちゃった。」

黄牙「意外だな。たばちゃんでも嫉妬するんだ。」

 

そういった黄牙に束は抱き締める力を少し強めて

 

束「だって、おー君は私のお婿さんだもん。どんな人にも渡したくないの。」

黄牙「…そっか。ふふ」

束「あー!笑った!」

黄牙「そこまで想ってくれてるんだなって嬉しくなっちゃって、我慢できなかった。ありがとう、たばちゃん。大好きだ。」

束「うん。私も大好き。絶対離してあげないからね、おー君。」

 

顔が近づく。そして二人は幸せそうにキスをした。一瞬とも永遠とも感じる時間だった。

―――――――――――――――――――――――――――――

旅館に戻った千冬は、真耶にどこに行っていたかを聞かれた。千冬はその質問にたいして、

 

千冬「何、ただ散歩したい気分だっただけだ。」

 

と、答えたそうだ。




次回、2日目。

次の章は誰の視点から?

  • 一夏
  • シャル・クロエ
  • 黄牙
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