「専用機持ち皆いなくなっちゃったけど、何かあったのかな?」
「先生からは部屋から出るなの一点張り…」
「すごく不安だなぁ…どうなっちゃうんだろ。」
突然の授業の中止、専用機持ちの不在、2つの要素が生徒達の不安を掻き立てる。そんな中本音は、
本音(皆、無事に戻ってくると良いなあ。)
何かに祈るように寝たフリをした。
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花月荘 臨時作戦本部
ラウラ「ISの暴走…?」
千冬「そうだ。今朝アメリカ軍基地にて稼働実験中だった
「「「「「「「!!?」」」」」」」
千冬の言葉に絶句する一同。それを気に留めないようにしているのか、千冬は続ける。
千冬「今回、IS学園に依頼された任務は福音の無力化、もしくは破壊だ。」
鈴「ちょっと待って、軍の不始末を私たちでつけなきゃならない…んですか?」
千冬「その通りだ。本来なら自分達のこと位責任をもってほしいところなのだがな…」
部屋の空気が重くなる。その後に千冬から発せられた言葉は意外なものだった。
千冬「今回の作戦はここにいるメンバーには参加を強制しない。自分から志願するのであれば別だが、どうする?」
その言葉を聞いて、一番に発言したのは
黄牙「行きます。」
黄牙だった。
千冬「…それがどれだけ危険か理解した上で決めたんだな?」
黄牙「ええ。ターゲットがここにいちゃ他の人を危険にさらすことになるってのも理由ですけど。」
千冬「そうか、他の者はどうだ?」
ラウラ「私は一生徒の前に軍人です。ここで逃げることなどできません。」
鈴「呼ばれた=参加してくれると踏んだんですよね?なら、行きますよ、こういうヒーロー的なのの経験はありますから。ね、一夏?」
一夏「…ああ。狙われてるならこっちからでたほうが周りの被害も抑えられる…けど、それ以前に黄牙が行くんだ。俺もいく。」
セシリア「なら、現場の司令塔も必要でしょう?私も行きますわ。」
次々に参加を志願するラウラ、鈴、一夏、セシリア。残りの二人である箒、簪に束が、
束「まあ参加しないってなったら今聞いたことは誰にも言わないでねっていうのを約束してもらうだけだからさ。気楽に考えても良いと思うよ。」
箒「…大丈夫です。少し気を引き締め直していた所だったので、私も参加します。」
簪「少し怖いですけど、大丈夫です。私もやります。」
束「…そっか。」
どこか不安そうな顔をした束。全員の参加を確認した千冬は、
千冬「協力、感謝する。作戦を始める前に何か質問はあるか?」
セシリア「対象の詳細なスペックが知りたいです。」
千冬「分かった。だが、これも機密事項だ。話そうものなら、懲罰房行きだ。では、表示するぞ。」
立体データが投影された。
黄牙「機動力は俺らのISより上か…」
セシリア「武装も1つだけですが、厄介なものですわね。」
ラウラ「スラスターと同化しているのか。砲も36門と、射撃性能も格段に高いな。」
鈴「つまり福音を倒すには…」
束「懐に潜り込んで一撃必殺。それしかないねぇ。」
そのプランが束の口から放たれた瞬間、全員が同じ方を見る。
一夏「……白式の零落白夜で決めるしかないんだな。」
千冬「そうだ。この中で一番速度を出せる機体は誰のだ、束?」
束「んー、多分紅椿じゃないかな。おー君や更っちのよりデータ上は速いし。」
千冬「そうか、なら作戦の参加メンバーは決まった。織斑、篠ノ之、星守この三人で行く。他の四人は作戦失敗時に備えて待機だ。」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
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作戦開始5分前
黄牙「よし、二人とも準備だ。」
一、箒「「ああ!」」
三人はISを纏った。一夏が箒の肩に掴まる。
黄牙「そんじゃ改めて作戦内容の確認だ。まず箒と俺が一夏を対象に運ぶ。次に一夏の零落白夜で福音を行動不能にする。」
一夏「その後福音を回収して帰投する、言葉にするのは簡単だけど、なぁ…」
箒「心配するな。私も黄牙もいる。お前は一撃いれることだけ考えろ。」
黄牙「もし失敗しても撤退すればまた作戦の立て直しができるしな。」
一夏「…分かった。」
千冬『それでは、オペレーション:ゴスペルダウン、開始!』
作戦開始の指示が飛ぶ。
黄牙「星守黄牙、ストライクヴルム、出る!」
箒「篠ノ之箒、紅椿、出撃する!」
一夏「織斑一夏、白式、行きます!」
海を伝って、空へと飛翔した。生死をかけた作戦が今、始まった。
次回、白龍墜つ。
次の章は誰の視点から?
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一夏
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束
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シャル・クロエ
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黄牙