翼で自身の体を覆って休眠状態をとる福音。SEも徐々に回復しているようだ。
ドガァン!
強烈な砲撃が福音の羽に直撃した。
ラウラ「初弾命中!奴の動きを止める!」
AICを使って福音の動きを止めたラウラ。手を対象に翳さなくても使いこなせるようになっていた。
ラウラ(せめて、お父様に見て貰いたかった…いや、今はこの戦いに集中する!)
気を緩めることなく福音を止め続けるラウラ。一夏が福音に近づいていく。
一夏(絶対に決める!)
上段から福音を袈裟斬りにして、大ダメージを与えた。
福音『!?!?!?』
暴走状態がさらに増したのか、羽を全て使って6人に攻撃を仕掛ける。
鈴「羽が自立稼働するとはね…」
セシリア「ですが、動きが甘すぎですわ!」
セシリアがBT兵器と共に福音の羽を複数枚一気に撃墜する。
セシリア(貴方と共に空を飛びたかった…それが叶わないのなら、せめて貴方のそばに少しでも近くに…!)
彼と共にあろうとする姿は、大空の女王の片鱗を覗かせた。
そして福音は羽のほとんどを失い、攻撃手段もほぼなくなった。
鈴「これで仕上げよ!」
簪「全部、持っていって!」
鈴は龍咆の乱れ撃ち、簪は全108発のミサイルを発射し、姿が煙に隠れるまで着弾させ続けた。福音は羽一枚を残してボロボロの状態であった。
『Aaaaaaaaaaaa!!』
叫び声と共に光に包まれる福音。
箒「まさかまた…!」
羽が6枚に戻り、完全に天使の翼のような形となった。頭上には天使の輪のような装飾が施されている。
セシリア「
ラウラ「ここにきてまだ足掻くつもりなのか…!」
福音が手を広げ、光が腕に収束する。
鈴「全員散開!当たるんじゃないわよ!」
5人「「「「「了解!」」」」」
光の剣が腕から放出される。その長さは5メートルは下らない、とんでもないものであった。
一夏「なっ!」
箒「あんなものまで…」
福音が瞬間加速を使ってあるところへ向かう。そこにいたのは鈴だった。
鈴「え―――」
一夏「りぃぃぃぃぃぃぃぃん!!」
振り下ろされそうになった剣を剣で受け止める一夏。
鈴「一夏!?」
一夏「もう、誰も死なせない!俺の仲間に手を出すなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
瞬間、一夏も先程の福音同様光に包まれる。
―――――――――――――――――――――――――――――
一夏「ここ、は…」
??「お前は何故力を求める?」
太陽を背に何者かが問う。
一夏「…大切な人たちを守るためだ。」
??「だが、お前は人一人守れなかった。それどころか守れなかった存在にお前は守られた。」
一夏「!!」
現実を突きつける謎の人物。
一夏「…そうだな、俺は守れなかった。けど、救えなかったことを悔いる気持ちを抱いて、今を生きようとする人まで守れなくなるのは、俺は御免だ。」
??「…」
一夏「だから、俺に力を貸してくれ、白式。」
白式?「…その道は困難を極めるぞ。戻ることも許されず、ただただ前を見てひたすら自分の理想に近づく為に進む。その覚悟はあるか?」
一夏「もちろんだ!」
白式?「なら、受けとれ。今のお前に必要な力だろう?」
一夏「ああ!」
―――――――――――――――――――――――――――――
光が晴れていく。白い機体の背中から龍の翼のようなものが生えている。赤というよりは橙色のようなカラーリングをしている。
鈴「一夏、腕!」
レーザーブレードを両腕で受け止める一夏。ディスプレイに投影された機体の名は―
一夏「白式、《
鈴「聞いてるの!?腕大丈夫なの!?」
一夏「ああ、問題ない。…この機能は」
ある機能に目をつける一夏。福音を弾き飛ばし、その機能を使う。
一夏「
そう呼ぶとどこからともなく戦闘機が現れ、ブースターと剣が切り離される。羽に合体し剣を掴み取る。
一夏「おぉらぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
剣を振りかぶり、福音に急接近する一夏。レーザーブレードと鍔ぜり合わせ、叩き落とす。
一夏「これで、最後だぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」
十字に福音をぶった斬る一夏。機能が停止したのか落ちていく福音。
セシリア「福音の反応、消滅しましたわ。」
箒「これで終了、か…」
鈴「………」
簪「……どうして、こんなに虚しいんだろう…」
ラウラ「…帰投する。…一夏、帰るぞ。」
一夏「…ああ。」
こうして、オペレーション:ゴスペルダウンは完遂された―――かに思われたが
??「…おし、あいつらは撤退したか。
エム「ふん、分かっている…」
誰かを海中から船に引き揚げようとする者達がいた。
次回、臨海学校最終日。
次の章は誰の視点から?
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一夏
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束
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シャル・クロエ
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黄牙