オータム「しっかし、軍事衛星なんてもん普通使うかね?」
スコール「そうでもしなければ平和はないって考え方になってるんじゃないかしらね。互いに銃を突き付けあって、暴発しないように監視して…」
オータム「だからこそ俺らみてぇな存在も必要だ。表と裏の世界の抑止力となれる存在が、な?」
スコールの心配事に微笑みながら答えるオータム。
黄牙「…なんか似合わないですね。」
オータム「よく言われるっての。」
スコール「そろそろ予想されている迎撃圏内に入るわ。注意して。」
黄、ス「「了解。」」
エクスカリバーとの距離を近づける3機。すると警報が鳴り、無数のレーザー砲が敵対者を落とさんとビームを放った。
黄牙「…遅い!」
レーザーの間を回避しながらスラスターに直結されたビームを撃ち、レーザー砲を落としていく。オータムはジェミナイズをポルックスの状態で稼働させ、スコールに当たる軌道のレーザーをレーザーブレードで相殺させていく。
オータム「抉じ開けられるか、スコール!」
スコール「数が減ってるんだもの。この程度、私とゴールデン・ドーンなら朝飯前!」
超高温の炎を発生させ、集め、収束させて、
スコール「一点集中…融かし落とす!!」
迎撃砲のレーザーより細く、尚且つ侵入口を狙ったその一射は見事に命中した。
オータム「サンキュー!おいファング!開いたぜ!行くぞ!」
黄牙『もうですか!?了解です!』
3機は融かされた侵入口からエクスカリバー内部に侵入した。
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???「…そう、分かったわ。」
受話器を置き、溜め息をつく女性。
???「これから新しい世界が作られるというのに、邪魔ばかりしてくれるわね、亡霊どもめ…」
忌々しげに吐き捨てると、どこかに連絡をする。
???「ええ、どうも。あの4機のロールアウト、早めてくださるかしら?…もうあれに使い道は無いわ。…そう。来るべき日が早まった、それだけのことよ。では。」
電話を切り、邪悪な笑みを浮かべる。
???「私達の理想郷を作るために、誰にも止めさせないわ…!」
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エクスカリバーに侵入した三人。侵入ルートをバイザーに映し出して確認しながら目標であるエクシアの元へ急いでいる。
オータム「ちっ、内部のシステムでもハックしてやりゃ良かったか!」
黄牙「ここは俺がやって良いですか?」
スコール「…ええ。しっかりテストしなさい。私達は後ろで見ているから。」
黄牙「了解です。」
そう言うと、あるシステムを起動した。そのシステムの名は
黄牙「
ルナテックヴルムのバイザー部分が紫色に発光し、全体を包む。光から現れたのは、巨大な鎌を持ちスラスター部分に暗い色の羽がついた紫色のルナテックヴルムだった。スラスターについていたビーム砲は左腕についている。
黄牙「死神様のお通りだ!…なんてな。」
鎌を携え、機銃を斬り飛ばし、羽からエネルギー弾を放出し、警備システムをダウンさせていく。
オータム「大分楽になるな、これ。」
スコール「これで3つのうちの1つなんだから、とんでも化け物ね。」
残骸の上を通りすぎながら談笑している二人。そんな彼らの目の前に、分厚そうな壁が立ちふさがる。
黄牙「
今度は赤くバイザーが発光。元々あった紫の羽は赤く、ブースター付きの機械的な大型翼に変更され、ブースターの赤、本体の白そしてバイザーが金になった。大型の槍が両手に1つずつ、装備されている。
黄牙「一点突破で!」
ブースターを点火し、槍を前に突きだして壁にその切っ先を突かせる。そして、
黄牙「これで足りないなら、自分でそれを補うまで!!はああああああああああああ!!」
体をねじり、自身をドリルのように回転させて壁をぶち抜き突破した。
オータム「随分と頭も回ってやがる。」
スコール「援護して融かしてあげたかったんだけどねえ~」
オータム「言ってる場合か。」
黄牙「そろそろ広間みたいですよ。」
スコール「そこに生体反応はあるかしら?」
バイザーの機能をMAPモードから探索モードに切り替える。すると、
黄牙「…いました。ケーブルにIS共々繋がれてます…エネルギーがどこかに流れているふうに見えますが…」
オータム「…女権のクソ共、イギリスの最新鋭機をスクラップ同然な使い方しやがって…」
スコール「なるほど、上から出されていたゼフィルスの捜索および回収…破壊作戦前ギリギリに来たのはそういうことだったわけね。」
サイレント・ゼフィルスが装着されたエクシア。目を瞑ってそこから動かない。
黄牙「パイロットには管が繋がれていないみたいです。どうします?」
スコール「無理矢理外しましょうか。その後撤退よ。」
黄牙に指示を出した直ぐ後、突然施設からアラートが鳴り響く。
『メインユニットに侵入者有り。メインユニットに侵入者有り。エネルギー供給中断。擬似コア起動開始。』
オータム「ちっ!警戒が薄いと思った途端これだ!気を付けろファング!何か来やがる!!」
黄牙「分かってます!」
オータムが警戒を促す、アラートの機械音声がさらに告げる。
『擬似コア起動確認。IS
その音声を最後にアラートが途切れる。そして隔壁が閉ざされエネルギー菅の先にあったところから2機のISが降り立つ。姿が違えど、そのベースは彼らがよく見知った物だった。
スコール「いくらプロトヴルムから造れるとは言え、応用機を2機も…!」
黄牙「何て面倒な…!」
オータム「流石に潰さねえと帰してくれなそうだ…!」
冷や汗をかく三人を尻目に2機の咆哮が轟いた。
次回、模された物。