IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

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ようやっとこっちの視点で書ける…


閑章2 束の間のbreaktime
1話 IS学園にて その1


ある夏の日。衛生兵器エクスカリバーの崩壊が成ったあの時。一夏達は何をしていたのか。どんな風に過ごしていたのか。その一部をここに綴ろうと思う。

―――――――――――――――――――――――――――――

銃撃の音がアリーナの中でこだまする。近づき離れてを繰り返す赤と蒼。紅椿を駆る篠ノ之 箒とブルーティアーズを駆るセシリア・オルコットが戦闘を繰り広げていた。セシリアの額に微かに汗がにじんでいる。

 

セシリア「くぅ…!」

箒「…ふっ!」

 

短剣(インターセプター)(雨月)が鍔競り合う。インターセプターを逆手に持ち何とかこらえている様子のセシリア。だが、その均衡は長くは続かない。

 

箒「…!」

 

ロックオンアラートが鳴り響く。セシリアのブルーティアーズから射出されていたビット(ブルー・ティアーズ)2機が紅椿の背後を捉えていた。

 

セシリア「機動力を削げれば!」

箒「そう易々と削られるものか!」

 

ビットからビームが放たれるより前に、左手に持っていた空裂を体を捻って振るう。すると刀身からレーザーが打ち出された。ビームをビット本体ごと斬り捨て、捻った副作用的に鍔競り合っていたセシリアを弾き飛ばした。そして紅椿の展開装甲を機動力に回し、高速で突っ込む。

 

箒「…獲った!」

 

雨月での袈裟斬りが入り、ブルーティアーズのSEが0になった。

 

セシリア「はあっ…はっ…はっ…」

箒「…今日はこれくらいにしたらどうだ。」

セシリア「いえ…まだ、あと1戦…頼めますか…?」

箒「…あいつがいなくなり、夏休みに入ってからというもの日に15戦を毎日越えている。体を壊せば元も子も「だとしても!!」…」

 

言うが早いかセシリアが声を発する。

 

セシリア「…だとしても、私の力が足りないばかりに、あの人を…黄牙さんを失って…!」

箒「セシリア…」

 

今にも泣きそうな顔をして声を絞り出すセシリアに箒は

 

箒「そんなことを言えば、それは私が言う台詞だ。」

 

優しく声をかけた。

 

箒「あの時、私はその場にいた。戦闘を継続することもできただろう。だが、星守の言うことに従って私は一夏を逃がした。本当に気に病むべきはお前ではなく私だ。」

セシリア「箒さん…」

箒「あえて言うぞ。気に病むな。引き摺るな。前を見ろ。」

セシリア「………」

 

そう言って場から去っていく箒。去り際に

 

箒「今のお前をみたら星守はどう思うか、それを想ってみるといい。」

 

その文言を残して。1人残されたセシリアは

 

セシリア「…想いました。考えましたとも。ですが…こうして体を動かさないと、こびりついて離れてくれないのです。頭から黄牙さんの、怨嗟の声が…。だから、私はっ…」

 

涙をぬぐうも止めどなく溢れてくるそれを、止める術を知らない。いや、忘れてしまっていたのだった。




次回、その2。
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