IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

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この小説は作者の投稿モチベーション維持の為の作品です。


2話 クラス代表決定戦

13:10 IS学園 第1アリーナ

クラスのほとんどの生徒が観客席に座り、今か今かと待ちわびている。

 

「織斑君と星守君の機体ってどんなのだろうね?」

「セシリアさんと勝負になるのかな?」

「相手はイギリスの代表候補生だもんね。」

 

と、会話しているなか、箒は

 

(頑張れ、一夏。お前ならきっと―――)

 

想い人の勝利を祈っていた。

―――――――――――――――――――――――――

IS学園 ピット内部

千冬「織斑の専用機が届いていない?」

 

怪訝そうに真耶に聞いた千冬。

 

真耶「どうやら、搬入場所を間違えたようです…」

千冬「運送業者として致命的じゃないか…それで、初期化《フォーマット》と最適化処理《フィッティング》含めてどれくらいで完了する?」

真耶「搬入完了が10分と聞いているので、25分程あれば問題ないと思います。」

千冬「わかった。星守、オルコット。お前らからやれ。」

黄牙「了解です。作業が終了するまで時間を稼いでおけば良いんですよね?」

セシリア「そう簡単にはさせませんわよ?」

黄牙「やって見せますよ。」

一夏「いいなあ、ああいうの。ライバルって感じで。」

セシリア「織斑さんもすぐに感じることになりますわ。」

黄牙「ま、とりあえず織斑には俺たちの機体情報を見せるみたいなものだし、よく目に焼き付けといてくれよ?」

一夏「おう!」

千冬「では、星守とオルコットは準備をしろ。カタパルトに入るまでISは展開するなよ?」

2人「「了解(ですわ!)!」」

 

カタパルトに入り、準備をする。いつもの様に目を瞑り、

 

黄牙(覆え、ストライク。)

 

そう念じてISを起動させた。

 

――オルコット機、発進してください。――

 

アナウンスが響いた後、声が聞こえた。

 

セシリア「セシリア・オルコット、ブルーティアーズ。大空を舞いますわ!」

 

レーンのスライドする音が聞こえた。数秒の間の後に

 

――続いて星守機、発進してください。――

 

と、アナウンスが入った。

 

黄牙「星守 黄牙、ストライクヴルム。出る!」

 

白き龍が空に放たれた。

―――――――――――――――――――――――――

二人の機体が出てきた時、生徒が沸きに沸いた。

 

「オルコットさんの機体格好いい!」

「星守君の機体、綺麗…」

「私、すごく楽しみ!」

「私も!」

 

と口々に言うなか、本音は

 

(セッシーのブルーティアーズはイギリスの第3世代IS。…けどほしもんの機体…何だろう、見た目だと分かんないけど、ドイツの第2世代機みたいな感じがするな~これはデータとらなきゃなのだ~)

 

とそんなことを考えながら黙々と準備していた。

 

その頃、アリーナ内部で浮遊している二人は、

セシリア「黄牙さん、その機体は…」

黄牙「あれ、前モニターで見たんじゃないの?」

セシリア「そうなのですけど…似ている機体があるのですわ。」

黄牙「へえ、知らなかったよ。勝ったら教えて?」

セシリア「もう勝った気でいますのね。その自信粉々にして差し上げますわ!」

黄牙「やれるものなら、ね。」

 

――Battle Start!――

 

開始の合図が鳴り、黄牙はスラスターを吹かして接近するが、

 

セシリア「愚直に突撃なんて!」

黄牙「愚直かどうか確かめてみるといい!」

セシリア「言われなくても!」

 

スターライトmkⅢが黄牙に向けてエネルギー弾を発射した。その瞬間、黄牙の姿を見失った。ハイパーセンサーが次に彼を捉えなおすと、既に後ろにおり、攻撃体勢に入っていたではないか。

 

セシリア「な!?」

黄牙「まずは先制攻撃だ!」

 

三つ指型のクローを一纏めにし、ブルーティアーズのスラスターを狙う。が、

 

セシリア「掛かりましたわね!お行きなさい、ブルーティアーズ!」

黄牙「何!?うおっ!」

 

青い小型ビットが4機レーザーを撃ってきた。寸でのところでかわそうとするも、脚部に被弾しSEを削られた。

 

セシリア「踊りなさい、ブルーティアーズの奏でる円舞曲《ワルツ》と共に!」

黄牙「生憎だが、踊りはHip-hopしか出来ないんでな!」

セシリア「ティアーズ、レディ!」

 

四方からレーザーの雨が黄牙を襲う。

 

黄牙(どうする?どうすればあのビットを…ってセシリア、動いてないのか?…だとするなら打つべき手は)

 

スラスターを吹かしてビットに接近、クローで1機撃墜しビットから距離をとった。セシリアもティアーズを自身の近くに待機させた。

 

セシリア「あら、もう降参ですの?」

黄牙「まさか、ここからでしょうが!」

 

黄牙はまたセシリアに接近し近接戦闘を試みようとするが、前方から無数のレーザーが迫る。ティアーズの後ろにセシリアが後方から射撃するという状態で。

 

セシリア「これで終わりですわ!」

黄牙「…ありがとな、のせられてくれて!!」

 

狙いをつけストライクヴルムを撃とうとしたその瞬間、黄牙のストライクヴルムの腹部から強力なエネルギー反応が発生したのをセンサーが捉えた。

 

セシリア(腹部にエネルギー反応!?まさか、武器はもう1つ搭載されていたというのですか!?)

黄牙「呆けている場合じゃないぞ!」

セシリア「!!」

 

回避行動に移ったセシリア、この行動の為にティアーズ3機は一時的に行動停止。それを見逃さなかった黄牙はそのまま荷電粒子砲を発射し一気に片付けた。

 

セシリア「まさかティアーズをあんな方法で…」

黄牙「あわよくばライフルも貰っときたかったけど、高望みしても仕方ない。今度はこっちの番だ!」

セシリア「くっ!」

 

スターライトからレーザーを放つも荷電粒子砲のエネルギーの余波を受けていたのか、数発撃つと銃身からスパークが発生し使い物にならなくなってしまった。

 

黄牙「こいつをくらいな!」

セシリア「ティアーズ!」

黄牙「何!?」

 

攻撃をくらわせようとした瞬間、上からミサイルがふってきた。黄牙は防御姿勢をとり、SEの減少量を軽減した。

 

黄牙「どういうことだ…!」

セシリア「ブルーティアーズは、6機ありましてよ!」

黄牙「隠し玉か!」

セシリア「切り札は最後まで取っておくものですわ!」

 

セシリアは残り2機のティアーズを展開し、攻撃を仕掛けた。先程のミサイルによって右腕のクローが使用不能になってしまい、左腕のみとスラスターを動かしながら迎撃にあたる。

 

黄牙(織斑と戦うまでとっときたかったけど、なりふり構ってる場合じゃない!)「拡張領域《パススロット》解放!」

セシリア「どんな策があろうとも…!な、その姿は一体…」

 

黄牙の背中に赤い何かが乗っており、何とスラスターの下側から荷電粒子砲が出てきているではないか。

 

セシリア「それが、その機体の真の姿ですのね…」

黄牙「これなしじゃ絶対勝てないと思ってさ、奥の手使わせてもらった。」

セシリア「…これが最終ラウンドですのね。」

黄牙「ああ。まさかこれまで使わされるなんて思わなかったよ。」

セシリア「私こそ、ブルーティアーズを6機全て使わされるとは思いませんでしたわ。」

黄牙「この試合、絶対に勝つ!」

セシリア「それは男だから、ですの?」

黄牙「いや、純粋にセシリアに勝ちたいっていう俺の意志だ!」

セシリア「私も同じ事を考えていましたわ!」

 

2機のティアーズが黄牙を襲う。黄牙はレーザーをかわしながらセシリアに高出力レーザーで反撃。動けないところを突いてブルーティアーズ本体にダメージを与えた。

 

セシリア「くぅぅうう!!」

黄牙「ぐあっ!?あんにゃろ、自分はお構いなしか!」

セシリア「全ては貴方を倒すためでしてよ!」

黄牙「そうかよォ!」

 

左腕のクローでティアーズを1機撃墜し、レーザーを放つ。

セシリアは最後のティアーズを壁にして、

 

セシリア「インターセプター!」

 

残りのレーザーを回避し、小型のブレードを展開。黄牙に迫る。黄牙もクローを展開し迎撃の体勢を整えた。

 

黄牙「こいつで」セシリア「これで」

 

黄・セ「「終わり(ですわ!)だ!」」

 

クローとブレードが、お互いの左肩に当たり、それぞれのSEが0になった。激闘が終了したことを告げるブザーが鳴り響き、

 

――ストライクヴルム、ブルーティアーズ、SE 0。よって第1試合、引き分け。――

 

そうアナウンスが告げた。

―――――――――――――――――――――――――

一夏「すっげぇ…」

 

二人の試合に釘付けになっていた一夏に、真耶が大変そうに千冬に話す。

 

真耶「織斑先生!二人の機体のダメージレベルがどちらもほぼCの状態です!」

千冬「そうか…」

一夏「ちふ…織斑先生、俺の試合はどうなるんですか?」

千冬「しばらく無理だ。二人の機体の修復が完了するまで、クラス代表決定戦ならびにクラス代表戦を延期させる訳にもいかない。この意味、分かるな?」

一夏「…1位が2人ってことだよな?」

千冬「そうだな。山田先生、ふたりをピットに誘導してください。私は観客席にいる生徒達に教室に戻るよう伝えておきます。」

山田「わかりました。」

 

そういうと真耶は放送室へ向かった。

 

千冬「そういうことだ。ISを待機状態にして、お前も戻れよ。」

一夏「わかっ…わかりました。」

千冬「お前は今回、初期化と最適化処理で手一杯で、戦闘できなかったからな。誰かに頼んでISの操縦訓練をしておけ。」

一夏「はい!」

 

一夏(今は無理かもしれないけど、いつか絶対2人追い付いて、追い越して、1番に…!)

 

2人の試合に感化され、目標を持った一夏であった。




次回、クラス代表決定戦のその後のちパーティー。

次の章は誰の視点から?

  • 一夏
  • シャル・クロエ
  • 黄牙
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