IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

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この小説は作者の投稿モチベーション維持の為の作品です。


3話 その後の出来事、そしてパーティー

黄牙「ハァ…ハァ…引き分けか。」

セシリア「黄牙さん、お疲れ様ですわ。」

 

肩で息をしている黄牙をセシリアが労う。

 

黄牙「流石代表候補生。これくらいじゃ疲れないんだな。」

セシリア「本国で尋常ではない程鍛えさせられましたから。…見事にボロボロにされてしまいましたわ。」

黄牙「それを言うなら俺もだ。こんなに熱い戦いができるんだったら、最後にやりたかったなあ。」

セシリア「たらればを言ってしまってはキリがありませんわよ?」

黄牙「それもそうか。」

セシリア「次は勝たせていただきますわ。」

黄牙「それは俺のセリフだよ。」

 

再戦を誓った2人に緑色のISが接近してきた。

 

真耶「二人とも、お疲れ様でした~って労ってる場合じゃない!星守君、オルコットさん。これからピットに向かいますよ。」

黄牙「了解です、と言いたいんですが…」

セシリア「先程の戦いでスラスターが破損してしまいまして…」

真耶「それなら問題ありませんよ。カタパルト機能とISの帰還機能こそありませんけど、1ヶ所アリーナ直付けのピットがあるんです。そこで応急修理を行います。宜しいですか?」

2人「「了解(ですわ)。」」

―――――――――――――――――――――――――

真耶「まったくもう!余力を残すこともこの場合では大事なんですよ!?」

 

ISを解除し、整備科の人に預けて一息ついていると真耶に正座させられ、説教を受けていた。20分が既に経過している。

 

黄牙(なぜ、説教されてるんだ俺たちは…)

セシリア(あ、足が、痺れてきましたわ…)

真耶「それに勝敗が決定しているなら、ややこしくならなかったのに…引き分けだと1位が2人になったら、任命権をどっちが握るか不明になっちゃって、仕事が増えちゃうじゃないですかー!」ウワーン

黄牙(愚痴まで挟んできた…)「あのー」

真耶「何ですか、星守君!」

黄牙「それなら、織斑にやらせれば良いんじゃ…」

セシリア「そ、そうですわね…私たちもバックアップに回らせていただきますわ…うぅ、足が…」

真耶「それはなぜですか?」

 

不思議そうに黄牙に質問する真耶。それについて黄牙は

 

黄牙「今回の試合で俺たちの機体はボロボロで、クラス代表戦にはギリギリ間に合わない、そうですよね?」

真耶「確かにそうで…あっ!」

セシリア「専用機持ちで万全なのは彼しかおりませんわ。しかも機体情報、操作技術も未知数。他クラスへ充分な脅威に思わせることも可能ですわ。」

真耶「言い分はわかりましたけど、その間オルコットさん達の機体は…」

黄牙「訓練機の打鉄とラファールを1機ずつ使わせてもらいます。毎日実技は無理だということを鑑みて、できなかった日は座学で補う。これなら問題はないはずですが、どうでしょうか?」

 

この計画を聞いた真耶は、

 

真耶「なるほど、それなら問題ないですね!」

 

さっきまで泣きそうになっていたのが嘘のように満面の笑みを浮かべた。

 

真耶「それじゃあこの事を織斑先生に報告してきますねー。二人はそのまま教室に戻ってくださいね?」

2人「「わかりました(わ)。」」

 

そう言って真耶はピットを後にした。

 

黄牙「さて、俺たちも戻るか…セシリア?」

セシリア「足が、痺れて、動け、ませんわ…。」

黄牙「Oh…」

セシリア「私のことは良いので、先に戻ってくださいな。」

黄牙「そのセリフ、ここで聞くと思わなかったなあ…あ、そうだ。」

セシリア「何か?」

黄牙「ちょっと恥ずかしいかもだけど…背に腹は代えられないか。」

セシリア「わ、私に何を―――」

黄牙「よっこいせ。」

 

黄牙は1人で納得すると、それを実行に移した。そう、お姫様抱っこである。もちろん黄牙はするのは初めてであり、セシリアもされるのは初めてである。

 

セシリア「ななな、何をしてますにょよ!?」

黄牙「耳元で叫ばないでくれ!1組のある階に着いたらちゃんと降ろすから!…これでも結構恥ずかしいんだぞ…。」

セシリア「そ、そう、ですわね…」

 

セシリアが顔を真っ赤にして俯いた。

 

黄牙「それじゃ、戻るぞ…」

セシリア「は、はい…お願い、します…」

 

二人は真っ赤になりながらピットを後にした。なお、教室に戻って、他の生徒に様子がおかしいことを散々いじられたのは言うまでもない。

―――――――――――――――――――――――――

その日の夜、セシリアはシャワー室で、

 

セシリア「黄牙、さん…」

 

流れてくるお湯を浴びながら彼の名前を口に出す。お姫様抱っこされた光景が頭の中鮮明に浮かんでくる。

 

セシリア「はあ、彼の護衛であるのにこんなことでは、黄牙さんに…」

 

また名前が出た。そして思い出す。そのループからなかなか抜け出せず、

 

セシリア(明日から、黄牙さんの顔、見れそうにありませんわ…)

 

顔をさらに赤くさせ悶々としていた。その感情が、ある星座を目覚めさせることになろうとは、誰も知る由が無かった。―――

一方その頃、黄牙は束から連絡が入り、

 

束『なーんで束さんにはやってくれなかったのか、な?』

黄牙「いや、あのときは非常事態で…」

束『二人とも真っ赤になって、いい雰囲気になっていたのが?』

黄牙「イエ…ソウイウワケデハ…」

束『夏休みになったら束さんにもやること!良いね!?』

黄牙「ハイ…」

 

束に押しきられ夏休みにお姫様抱っこする約束をされてしまった。なぜ知っているのか、とかそういうこともツッコむこと無く。そして、ひとりでにその光景を思い出す。

 

黄牙「何で、あんなことを…」

束『むー!聞いてるのかな!?おー君?おーくーん?』

黄牙「へぇあっ!?…あーうん、聞いてる、聞いてる。」

束『もー、束さんというスーパー可愛い美少女がいながら、他の女に手を出そうとするなんて、束さん、プンプンだぞー!』

黄牙「うぐ、すみません…」

束『束さんが聞きたいのは謝罪じゃなくて愛の言葉ですー!』

黄牙「え、あ、うん…」

束『…もしかしてマジ恋したのかな?私という将来のお嫁さんがいながら?』

黄牙「いや、そんなんじゃない…自分の行動が恥ずかしくなっただけだ…」

束『束さん相手に散々やってるのにー?』

黄牙「そうだけど…あー、何でやっちゃったんだろ…」

束『おー君は善意を振り撒きすぎなんだよ。たとえその娘と何もなくても、突拍子も無いことやっちゃって、後で恥ずかしくなる。おー君はこの傾向があるね。』

黄牙「珍しくまともなこと言ってる…」

束『へえ…そういうこと言うなら…帰ってきて、おー君が寝てる間に既成事実作っちゃうけど?』

黄牙「それは…ズルい、です…」

束『冗談だよー!おー君騙されたー!』

黄牙「な!」

束『(なんてね。)それじゃ夏休みを楽しみに待っているがいいのだ!』

黄牙「え、ちょっとそれはどういう…切れた…。」

 

束にひとしきりからかわれた黄牙は束の小声の発言が気になって仕方が無かった。

 

黄牙(え、え、待て待て待て待て!?たばちゃんはもうそこまでのビジョンを描いている、ってこと、なのか!?…うわああああああああああああ!!考えすぎて寝れない!夏休み終わったら子供できてたなんて…なんて、どおしよおおおおおおおおおおおお!!?)

 

翌日のことが一切気にならなくなるくらい、狼狽えてしまっていた。束は束で、

 

束「聞き取られちゃったらどうしよう…そのときは、おー君と1つになりたいなあ…キャー!束さんが出来なかった青春が!すぐ!そこに!」

 

1人で舞い上がっており、その光景を目の当たりにしたクロエがドン引いていることに気がつかなかった。

―――――――――――――――――――――――――

翌日、クラス全員に千冬からクラス代表についての発表があり、一夏に決まったことを告げられた。はじめは困惑していた一夏も、決まった理由や黄牙、セシリア両名のサポート有りという条件を聞くと、どうやらやる気になったようだ。その日の放課後、

 

??「あ、いたいたー星守くん。」

黄牙「どうしたの、相川さん。何か用?」

相川「実は、織斑くんのクラス代表就任記念と、オルコットさんとの激闘の労いを兼ねてパーティーすることになってさ。来れるかな?」

黄牙「それっていつぐらいにやるの?」

相川「今日の7時から、になるかな。もちろん消灯時間の30分までには終わりにするから。」

黄牙「分かった。とりあえずストライクヴルムの様子見に行ってからそっちに行くよ。まあ、ほぼ大丈夫だけど。」

相川「ホント!?良かったー!これで主役が全員揃ったー…」

黄牙「もしかして、他の2人も誘ってたの?」

相川「そうなんだよー…じゃん負けでさー。あちこち移動して最後に星守くん誘って終わりだったんだー。まあこれについては運が良かったって思うよ。」

黄牙「役得ってやつ?」

相川「そうだね。あ、そうだ。連絡先教えてもらっていい?」

黄牙「別にいいけど、何で?」

相川「遅れないように、の電話かな。」

黄牙「なるほど。いいよ。」

 

清香は内心ガッツポーズをしながら、

 

相川「いつ頃連絡すればいいかな?」

黄牙「余裕をもって20分前に電話してくれると助かるなあ。」

相川「オッケー、それじゃまた後でねー!」

 

普通に会話し、その場を後にした。

なお、パーティー会場で他の生徒に連絡先を持っていることがバレて、羨ましがられたのは言うまでもない。

 

そしてパーティーが始まる20分前に主役の3人が到着した。全員揃ったので前倒しで行われることとなった。

パーティー現場では新聞部が取材に来たり、箒が満足そうに一夏の隣にいて、ざわついている生徒がいたりと、騒がしくやっていた。

 

黄牙「よ、一夏。クラス代表就任おめでとさん。」

一夏「黄牙!ありがとな。最初聞いたときナンデェ!?って思ったけどな。」

黄牙「クラス代表戦まで頭も技術もがっつり鍛えてやるから、覚悟しとけよー?」

一夏「お、おう!任せとけ!」

 

そう一夏が言ったのが聞こえていたのか、会場のあちこちから、

 

「織斑君、頑張ってねー!」

「スイーツの年パスのために!」

 

と、欲望丸出しの声援が送られた。

 

黄牙「ははは、期待されてるな。」

一夏「うっ、急に胃が痛くなって…」

黄牙「もう緊張してんのかよ!」

 

そのパーティーは予定時間を過ぎること無くお開きとなり、各自自分の部屋に戻っていった。

―――――――――――――――――――――――――

 

??「ここが、IS学園。待ってなさいよ、一夏!」

 

 




次回、中国からの幼なじみ。

次の章は誰の視点から?

  • 一夏
  • シャル・クロエ
  • 黄牙
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