IS 13の星座の守り人   作:Scorpion

9 / 47
この小説は作者の投稿モチベーション維持の為の作品です。


5話 代表戦と星の目覚め

クラス対抗戦当日。一夏はとんでもなく気合いが入っていた。

 

一夏「よし!絶対勝つ!」

黄牙「頑張れよ、女子の為に。」

セシリア「織斑さん、気負い過ぎないでくださいませね。訓練の時の貴方を思い出して戦ってきてくださいね。」

箒「一夏、これを。」

 

そう言って箒が一夏にあるものを手渡す。

 

一夏「何だこれ?小さい、ぬいぐるみ?」

箒「とりあえず、御守りみたいなものだ。」

一夏「マジか!サンキュー、箒!」

黄牙「あ、一夏。モニター見ろモニター。組み合わせが発表されるぞ。」

 

そう言われ、一夏はモニターを見る。そこには

 

第1試合 1組vs2組

第2試合 3組vs4組

 

と表示されていた。

 

一夏「最初か…」

黄牙「向こうの情報はお前の幼なじみだってことだけだ。」

一夏「要するにわかんねーってことじゃねーか!」

 

ツッコミを入れる一夏。

 

黄牙「よくわかってるじゃん。」

一夏「情報が何もなかろうと、俺は勝つ!」

セシリア「見事にフラグですわね…」

箒「頑張れ、一夏!」

一夏「おう!」

 

そう言って、一夏はカタパルトに入っていった。

 

一夏「織斑一夏、白式。行きます!」

 

レーンがスライドし、アリーナへと飛び立った。

―――――――――――――――――――――――――

IS学園 第5アリーナ

鈴「遅かったじゃない…何それ?」

一夏「箒曰く御守りだそうだ。さあ、お前に勝ってあの約束のこと、洗いざらい話してもらうぞ!」

鈴「だーもう!分かってるっての!」

 

――これより、第1試合、織斑一夏vs鳳鈴音の試合を行います。5,4,3,2,1…試合、開始!――

 

開始のアナウンスと共に鈴が双天牙月を展開、一夏に迫る。一夏も雪片弐型を構え迎撃の準備を整えた。

 

鈴「はあああああああああ!!!」

一夏「…そこぉ!」

鈴「え…うわっ!?」

 

双天牙月が振り下ろされる前に一夏が甲龍の浮遊しているユニットに攻撃し、破壊した。

 

鈴「なんで、そっちを…」

一夏「『装備の予測が出来ないやつは優先的に破壊しろ』…黄牙から教わったことだ。大分悔しそうだな、鈴。」

鈴「なら破壊される前に見せたげる!破っ!」

一夏「何だ、うわっ!?」

 

何もないところから一夏はアリーナの壁まで吹き飛ばされた。

―――――――――――――――――――――――――

箒「一体何が起こったというんだ!」

 

先程の光景を目の当たりにして、動揺する箒。そこにセシリアが説明を入れる。

 

セシリア「あれが中国が開発した第三世代兵装、衝撃砲ですわ。」

箒「衝撃砲?」

セシリア「浮遊ユニットの周りの空間を圧縮、砲身を形成、解放した衝撃を相手に放つ厄介な武器ですわ。」

黄牙「つまり砲身も見えなきゃ、弾も見えないってことか…相手したくねえ…」

箒「何か弱点とかはないのか?」

セシリア「あの兵装自体にはないと思いますわ。あるとすれば操縦者では…」

黄牙「あいつ動体視力良いからそのうち避けるだろ。そのなかで、その弱点とやらも見つけられればいいが…」

―――――――――――――――――――――――――

戦闘が始まって5分が経過した。

 

鈴「ほらほら、さっきから喰らってばっかじゃない!」

一夏「こっから避ければ良いだけだ!」

鈴「避けられるもんなら避けてみなさい!破っ!」

一夏「(何だ、鈴の奴、破って言わないと撃てないのか?…いや、カモフラージュの可能性だってある。上手く動いてくれよ、白式!)うおおおおお!!」

 

ついに一夏が見えない砲弾を避けた。

 

鈴「そんな!でも、空中なら!破ァっ!」

一夏「もういっちょ!」

 

また避けた。目に見えて動揺する鈴。

 

鈴「な、2度も避けるなんて…」

一夏「この日のために地獄の訓練を乗り越えてきたんだよ、俺は!」

鈴「だったら!」

 

飛びながら衝撃砲を放ち、双天牙月を持って白式に迫る。そこで一夏の疑問が確信に変わる。

 

一夏「(そういうことか。鈴はさっきので破って言わなくても撃てることが分かった。そして、あの見えない砲弾を撃ってる間は体が俺の方に向いてる。つまり!)撹乱しながら動けば!」

鈴「そう思い通りにさせるもんかああああ!!」

一夏「何?うわっ!?」

 

そういうと鈴は、なんと双天牙月を一本投げて白式に直撃させた。

 

一夏「それありかよ!?」

鈴「戦闘にルールなんて無いわよ!さあ、動きが止まれば!」

 

鈴が一夏に衝撃砲を喰らわせようとした瞬間、

 

ドガアアアアアアアアアアアン!!

 

アリーナのバリアを突き破り、黒いISが侵入してきた。

 

一夏「何だ、あいつ…」

鈴「アリーナのバリアぶち破るって、とんでもないわね。警戒しときなさいよ、一夏。」

一夏「分かってる。」

 

警戒体制をとった2人に、連絡が入る。

 

千冬『鳳、織斑、聞こえるか?』

鈴「問題ありません。何かあったんですか?」

千冬『どうやらあのIS、こちらのシステムをハックし、観客席の扉、非常用IS出撃装置、アリーナの非常用避難口がこちらのコントロールを受け付けなくなってしまった。』

一夏「それってつまり…」

千冬『ああ、教師部隊が到着するまで、お前達二人であのISの相手をすることになる。』

鈴「うわー何て貧乏クジ…」

真耶『なるべく早く奪還するので、それまで生きていてください!』

一夏「とりあえず、任せてください!」

千冬『鳳、織斑はIS初心者だ。いくら技術があるからとはいえ、まだ日が浅い。支えてやってくれ。』

鈴「了解です。」

千冬『頼んだぞ。』

 

そう言い残すと、通信が切れた。

 

鈴「一夏、SEあと何%ある?」

一夏「あと48%だ。鈴は?」

鈴「57%。わりと残ってるけど、全開戦闘は避けた方がいいわ。」

一夏「それにしても動かないな、あいつ。」

鈴「攻撃したらスタートとかじゃないと思いたいわ…」

一夏「ん?それだとあれ、無人機か!?」

鈴「それは…あり得るかもね。こんなに隙だらけなのにいっこうに攻撃してくる気配がない…けど、無人機だったらなんなのよ?」

一夏「俺の必殺技の100%を叩き込める!」

鈴「必殺技、ね。分かったわ。とりあえずアタシが引き付けるから、アンタはその必殺技とやらを準備しときなさい。」

一夏「ああ!任せたぜ、鈴!」

鈴「特別に任されてあげる。しっかり決めなさいよ!」

一夏「分かってる!」

 

そう言って、黒いISに向かっていく鈴。一夏は零落白夜を起動し合図を待った。

―――――――――――――――――――――――――

セシリア「黄牙さん、あの黒いISは…」

黄牙「(どこからの差し金だ?たばちゃんからこれを送る何て情報はなかったのに…!)分からん、けど非常事態であることは確かだ。」

 

と、言っていると携帯に連絡が来た。束からである。

黄牙「もしもし、師匠?今電話どころじゃないんだけど?」

束『とりあえずごめんなさい!』

黄牙「は?」

束『ゴーレムが1機そっちに行ってない?』

黄牙「黒いやつか?」

束『そうそれ!束さんの制御下からはずれて、IS学園で暴れてるみたいで…』

黄牙「おいおいマジか…そのゴーレムの強さとかどうなってるの?」

束『IS10機分のSEを削らないと止まらないよ!』

黄牙「…鈴と一夏が今戦ってるが、増援が出られる状況じゃないみたいだ。」

束『なんてこった…あれ、なんかおー君の12枚のうちの2枚が強い反応を示してるけど…』

黄牙「ん?」

 

そう言われて確認すると、2枚のカードに蠍座と乙女座のマークが表れ明滅している。

 

束『多分、そこの金髪縦ロールっ娘に乙女座が、おー君に蠍座がそれぞれ反応してるみたい。』

黄牙「は!?マジか…解放する方法は…」

束『もちろん不明。これが初めてだからね。』

黄牙「だよなあ…」

束『とにかく、それがあったらあのゴーレムは止められるはずだよ!こっちでも制御下に戻せないかやってみるけど、あまり期待しないでね。』

黄牙「了解。そんじゃ終わったら連絡する。またあとで。」

束『頑張りながら無事を祈ってるよ!』

 

電話が切れ、黄牙は、

 

黄牙「セシリア!」

セシリア「ど、どうしましたの?」

黄牙「とりあえず、これ!」

セシリア「へっ?」

 

何も告げられること無くセシリアは黄牙から渡されたカードに触れる。すると、2枚のカードが発光し、二人は光に包まれた。

―――――――――――――――――――――――――

??? 黄牙side

 

黄牙「ここは…」

??「やっぱ俺最初なのな…」

黄牙「誰だ!」

??「あ?さっきまで手に持ってたろうが?」

黄牙「蠍座のカードのこと…まさか!?」

??「そ。それ俺な。んでだ、お前、あの二人を助けたいか?」

黄牙「…俺の手が届く限り、必ず助けたい!」

??「へえ、すべて助けるとは言わねえんだな。」

黄牙「そんなの、神様でもない限り無理さ。」

??「変なところで俗っぽくなるな。ま、それでこそ星の守人だわ。」

黄牙「頼むからいい加減名乗ってくれよ。そうじゃなきゃ、二人を助けられない。」

スコル「それもそうだな。俺の名は 天蠍神騎 スコルスピア。蠍座の十二宮Xレアだ。俺の力存分に使えよ、星の守人。」

黄牙「星の守人?一体なんの――――――」

 

??? セシリアside

 

セシリア「私はいったい…」

??「あら、守人のとなりにいた娘がここに来るなんて、珍しいわね。」

セシリア「声、どこから…」

??「ここよ、こ・こ。」

セシリア「後ろ!?」

??「せいか~い。」

セシリア「だ、誰なのですか、貴女は!?あの人は、黄牙さんはどちらに!?」

??「彼ならスコルの所よ?言っておくけど干渉できないから会いに行こうとはしないでね?」

セシリア「質問に答えなさい!貴女はいったい…」

エル「名乗るから、ちょっと待ってね?私は 戦神乙女 ヴィエルジェ。乙女座の十二宮Xレアよ。…貴女が守人の第1の守護者なのね。」

セシリア「守人ではなく黄牙さんですわ!」

エル「説明してる暇はないわ…とにかくさっさと助けに行ってきなさい。貴女の愛する星の守人と共に。」

セシリア「ま、待ちなさい!まだ話は――――――」

―――――――――――――――――――――――――

光が強くなり、外に出される。

すると、カードに絵柄が表れたと同時に星座のマークが特徴的な指輪となった。

 

黄牙「セシリア、それ…」

セシリア「黄牙さん!」

黄牙「うおっ!?」

セシリア「い、今のは、いいい一体何だったんですの!?急にカードを渡されたと思ったら変な女性がいらっしゃいますし、十二宮Xレアとか言ってらしたし、何がなんだかまったく分かりませんわ!?」

黄牙「後でちゃんと説明するから、ともかくあの状況を何とかしないと!」

 

黄牙が指をさした先には、ボロボロの一夏と鈴の姿があった。

 

セシリア「織斑さん!鳳さん!」

黄牙「セシリア…行くぞ。」

セシリア「黄牙さん…分かりましたわ。」

 

二人は指輪を天にかざし、

 

(纏え、スコルスピア。)

(祓え、ヴィエルジェ。)

 

こう念じると光に包まれ、黄牙は青いISを、セシリアは白いISをそれぞれまとっていた。

 

セシリア「こ、これは。ヴィエルジェの服と同じ…杖もありますわ…何ですのこれ!」

黄牙「この肩のアーマー、スコルスピアの鋏か…背中の背負いものは…槍っぽく見えるな。」

 

見たこともないISを装備していた。

 

黄牙「とにかくこれで二人を助けないと!」

セシリア「今はルール無用ですわね!どうにかして侵入しなければ…」

黄牙「俺に考えがある。というか確実に入れる方法がある。」

セシリア「その槍でアリーナのバリアを破る…気ですのね…」

黄牙「そのとおり!ちょっと離れててくれ!」

セシリア「破れたら、最速で行きますわよ?」

黄牙「もち!じゃあ行くぜ。《星針》アンタレス!」

 

武器の名を呼ぶと、後ろの背負い物が手に展開された。

 

黄牙「ぜぇあ!!!」

 

アンタレスでバリアを一突きすると、粉々に砕けてしまった。そしてセシリアが

 

セシリア「こういう魔法使いみたいなこと、少々恥ずかしいですが、あの二人の安全には変えられませんわ!《光鎖》ライトニングバインド!」

 

光の鎖で敵機を縛る。

 

セシリア「今ですわ、黄牙さん!」

黄牙「おおおおおおおお!!」

 

その勢いのままゴーレムに突っ込んでいき、アンタレスで刺し貫いた。何かが砕ける音がして、ゴーレムはその動きを止めた。

 

黄牙「状況終了っと。一夏ー!鈴ー!無事かー!」

一夏「黄牙…わりぃ、助かった。」

セシリア「とりあえずピットに戻りますわよ?また襲撃があるかもしれませんし、お二人のISのダメージが…」

鈴「限界以上なんでしょ?まったく、何だったのあの機体。一夏の必殺技もまるでダメージなかったみたいだし…」

千冬『織斑、鳳、星守、オルコット!無事なら非常用ピットに来い!』

 

ISに通信が入り、千冬からの声が入った。その声がわずかに震えていて心配している様子が伝わった。

 

黄牙「さて、行きますか。」

一夏「黄牙、セシリア。そのISは…」

セシリア「ピットに着いたらちゃんとお話しますわ。」

鈴「だー!疲れたー!」

 

つい先程まで、命懸けの戦闘があったとは思えないほど4人は伸び伸びしていた。




次回、事の顛末と伝えられし神話。

次の章は誰の視点から?

  • 一夏
  • シャル・クロエ
  • 黄牙
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。