絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
……経験ないんで不自然だったらごめんなさい…
夏祭りデート・耳郞編
これは合宿前のお話。
「……………よし!」
鏡の前で自分の姿を確認している響香、今の彼女は紫の浴衣姿をしていた。
「今日は龍悟と二人きりで夏祭り♪ふふん♪とうとうウチと龍悟の初、高校生デートの時がきたようだな!」
今日は近く神社で夏祭りが開かれるのだ。雄英に入学してからはなかなか二人きりで出かける事がなく、さらに麗日や一佳などの油断ならないライバルもできてしまった。
しかし今日、いつものメンバーはそれぞれの用事で来れないときた。龍悟と二人きりになれるこのチャンスを逃しはしない。
「あ、もうこんな時間。龍悟はいつも待ち合わせ時間より前に居るからな~」
時計を見れば待ち合わせの時間より30分早い、場所も近くなので5~6分で着くが龍悟はいつも15分前には集合場所にいる。準備はすんだのでサンダルを履き響香は家を出た。
祭を盛り上げる太鼓の音や賑わいの音を耳にいれながら待合せ場所に向かうが多くの人が居て、普通なら見つけるのに苦労するが龍悟の特徴的な髪型のお陰でその心配もない。
「龍悟~!待った?」
「いや、さっき来たばかりだ」
「そう………ねぇ、似合う?///」
そう言って響香は頬を染める。龍悟は暫く響香を見ると………
「あぁ、似合ってるぜ。浴衣」
「………………そっか、ありがと///」
龍悟にそう言われ凄くムズムズした響香は更に赤くなった頬を隠す様に龍悟の前に出て手を掴み屋台が並ぶ所へと向かう。
十五分後………
「いや~美味かった」
「ほんと、店とはまた違った美味しさがあるよね」
夕飯もかねて焼きそばやフランクフルト、唐揚げなど祭の定番を食べた龍悟達。二人はわたあめを手にぶらぶらと屋台を巡る。
「あ~!!全く落ちない!」
その時だ、近くのから声が聞こえ何だと視線を向けると小学生くらいの子供達が射的屋に群がっていた。
「近所の奴等か」
その子供達とは面識があった。龍悟や響香によく懐いている近所の子供達だ。今時の子供ならヒーローへの憧れは強い、そんな自分達の近所に雄英体育祭の優勝者と準優勝者が居るのだ、会いたいと思うのは当然だろう。
体育祭から一週間、龍悟や響香は彼等にサインや握手を求められたのだがサインは全く考えてなかったので握手や写真で満足してくれた。
「射的か……昔やってたな~」
懐かしそうに響香が呟くと龍悟達に気づいた子供達がわらわらと集まる。
「あ!ヒーローのお兄ちゃんとお姉ちゃん!!」
「こんばんはーどうしたの?」
「聞いてよお姉ちゃん!!欲しい景品があるんだけど全然落ちないんだ!!」
そう言って響香と龍悟に見てもらおうと男の子が指差したのは一番豪華な賞品台に置いてあるプ○ステ4、しかも今話題のモン○ンワー○ド・アイ○ボーンと豪華セットのヤツだ。
「当てても落ちないんだ!!」
悔しいそうに叫ぶ少年、普通に考えて弾であるコルクが当たっても落ちる筈がない、まだ汚い大人の世界を知らない無垢な少年達は数百円でゲーム機が貰える夢に踊らされ食べ物を買うために親から貰った軍資金をどんどん注ぎ込んでしまい失うのだ。
見ろあの店主の悪い顔を………汚いがこれが大人の世界だ。
「ラスト一発なんだ!お姉ちゃんお願い!」
(いや、無理!?)
どんなに当てようともビクともしない事をわかっている響香……できないと言いたいのだが……
(うるうる)(T_T)
(言えない!そんな残酷なこと!)
汚れを知らない少年の瞳に見つめられとてもそんな事は言えない。
「仕方ねぇ、ガキの遊びにつきあってやるとするか」
その時、龍悟が少年から銃を受け取り構える。
「龍悟!?」
「あのデカイのか?」
「うん!お願いお兄ちゃん!」
龍悟の言葉に笑顔を浮かべる少年、一方で店主は挑発する。
「格好いいね、兄ちゃん!予備の弾を買った方がいいんじゃねぇか?」
落ちる筈がないと確信している店主。
「ふっ、引き金は二度と引かねぇ」
それは当然だろう。
しかし今回はーー
「一発が全てだ」
ーー相手が悪すぎた。
龍悟が放った弾丸は強い衝撃と共に打ち出され、プレス○4の箱を貫通した、勿論中身に影響がないように上の方を撃ち抜いた。その衝撃で倒れるプ○ステ4。その光景に店主は唖然としている。龍悟がしたのは気で銃と弾を強化して放ったのだ、これに気づいたのは響香だけで苦笑いで龍悟を見ていた。
「や……やったー!!倒れた!」
少年の歓喜の叫びを聞きながら龍悟は未だに唖然としている店主を無視して倒れた豪華セットのプレ○テ4の箱を手に取り。
「ほらよ」
「ありがと、お兄ちゃん‼️」
渡されたプレ○テ4を嬉しそうに抱き締める少年。
「でも、小学生がプレ○テ4って」
「まぁ、没収されるのがオチだがそれは管轄外だ」
そんなことを話していると……
「次は僕の取ってよ!」
「俺、あのラジコン欲しい‼️」
「私はぬいぐるみ!」
他の子供達が龍悟に抱きついて欲しい物を指差す。龍悟はニヤリと笑い追加の弾を購入する。
「いくぞ店主………賞品の貯蔵は十分か」
そう言って龍悟の放った弾は目標を撃ち抜いた。響香は可哀想に店主を見ていた。
『ありがとーお兄ちゃん‼️』
数分後、子供達の手には賞品があり店主は真っ白に燃え尽きていた。
「あ、そろそろ花火の時間だよ!」
「もう、そんな時間か……」
毎年この祭の閉めに打ち上げ花火をやるのだ。
「でも……場所ないな~」
辺りを見渡してもゆっくり見られそうな場所が既にとられている、射的に時間をかけすぎた。
「立って見るしかないか……」
「そうでもないぞ」
そう言って龍悟は響香をお姫様抱っこで抱える、当然響香の顔は真っ赤だ。
「飛ぶぞ」
「え、ちょっと///」
そう言って龍悟は響香を抱え飛び電柱の上に着地した。
「龍~悟~!」
「悪い悪い……そら、上がるぞ」
龍悟がそう言うと暗闇の空に光が上り……綺麗な花を咲かせた。
「綺麗………」
「あぁ、そうだな」
次々と打ち上げられ空に咲く花火はとても美しく二人の心に思い出として刻まれる。
「ねぇ、龍悟」
「?、なんだ?」
「来年も二人で行こう」
「……あぁ、そうだな」
これは花火のように儚く美しく一夏の思い出。
END
今回は耳郞のデート回、夏祭りは時期遅れかもしれませんが許して下さい。
次は本編です。