絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
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広場に飛び出した龍悟は相澤を囲む雑魚達に奇襲をかけ殴り飛ばし相澤の隣に立つ。
「孫…助かった!」
黒霧が再び戻って来た。
「黒霧、13号は殺ったのか?」
「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がいまして……一人逃げられました」
「は?はぁ~!!」
黒霧の報告に手を全身に付けた男…死柄木弔の首を掻きむしるスピードはエスカレートして行く。
「黒霧……お前……お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ…!流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。あーあ、今回はゲームオーバーだ。帰ろっ…ぐほぉ!!」
「ふざけるなよ……こんな事しておいて……!」
龍悟が隙を逃す筈もなく殴り飛ばした。
「ふざけやがって!チート野郎が……!行け脳無!!」
死柄木は痛みで顔を歪ませながらも地面から立ち上がり、近くに居る黒い脳無へそう言い放った。
「相澤先生は首謀者の二人を!!」
龍悟は気を開放して脳無の顔面を思いっきり……
「デトロイトスマッシュ!!」
殴るが……
「なっ!?」
「効いてない…のか…」
脳無は全くダメージを負った気配がなく、反撃の拳を振り下ろしてきた。ギリギリのところでそれを避け、距離を取ると死柄木が楽しそうに手を叩いているのが視界の隅に見えた。
「なかなかの強さだけど…残念。脳無には『ショック吸収』の“個性”があるから、打撃は一切通用しない」
「なら!ビックバン・アタック!!」
手の平から放たれたビックバン・アタックが命中し脳無に決して浅くない傷が刻まれる。
「はああああああっ!!」
其処から無数の気弾を撃ち込んでいく。脳無が煙に包み込まれ姿が見えた頃には……
「………化け物め…」
胸には無数の傷、脚にも痣があったその体は、十秒と経たずに復元した。相澤の呟き通り化け物だ。
「…だめか…」
「当たり前だろ?言ったじゃないか、こいつは対オールマイト用の敵だ。叩こうが潰そうが切り刻もうが、ショック吸収と超再生があるからどれだけダメージを与えた所でぜーんぶパーだ。肉片をゆっくり抉り取るぐらいの事はしないと。面白い『個性』を使うみたいだけど、ガキ如きが倒せるような相手じゃない。」
死柄木は殴られた痛みに顔を引きつらせながらも笑う。死柄木の笑い声が響く…入り口で見ていた麗日達の顔にも相澤の顔にも苦痛の表情があった。それを見て更に愉快になったのか笑い声が大きくなる…だが、その笑い声は……
「だからどうした」
龍悟の言葉で終わりを告げた。
「は?」
「ショック吸収?超再生?あぁ凄いな、だからどうした?何勝手に勝った気になっている」
「な、何意気がってやがる!お前に倒せるものか!!」
「確かに、この超サイヤ人・フルカウルじゃ勝つのは難しいだろう…だがーー」
「ーー何時、これが限界だと言った?」
その言葉に全員が反応した。
「まさか…孫、上があるのか……」
「そんな、ありえません!!その姿でさえ、並のプロを超えているのに更に上があるなど!ましてや一年に!」
相澤と黒霧の言葉を聞きながら…龍悟は気を高めた。
「フルカウルと合わせる調整が終わったばかりでやったら明日は筋肉痛で寝込んじまうが……皆を苦しめた貴様等を叩き潰すためだ…はああああ…!!」
龍悟を中心に全方向に衝撃波が放たれる。その場に居る者は腕を交差させ耐える…やがて衝撃波が止み龍悟に顔を向けると……
「これがーーー」
龍悟が発動したのは超サイヤ人2だ…悟空とベジータの融合である
「超サイヤ人
明らかに変化した龍悟を見てハッタリではない事を悟った死柄木は叫ぶ。
「何なんだよ…何なんだよ!!お前は!!?」
「…俺か?俺は悟空でもベジータでもない……貴様等を倒す者だ」
龍悟は流れるようにすり足のまま脳無に迫る。脳無も凄まじい速さで迫り殴りかかるが紙一重で避け無数の連撃を叩き込む。脳無も負けじと攻撃するが全てがワンパターン…強さと速さがあっても技術のない攻撃など
徐々に脳無が押し負けていく。
「なんでたよ!打撃は効かねぇ筈だ!!」
「脳無の個性は無効じゃなく吸収……まさか…吸収しきれない程の連打を…」
相澤の推測通り…龍悟の無数の連撃に耐えきれなかったのだ。
そのままアッパーで空中に吹き飛ばし瞬間移動で懐に移動する。苦し紛れに殴りかかるがそれを受け流しその勢いを利用して回転し廻し蹴りを押し込む様に叩き付け脳無は地面に激突する。
両手を上げ赤い稲妻が走る蒼穹の光弾を作り出し放つ…
「スターダストフォール!!」
放たれたそれはいくつにも別れ、星屑の様に降り注ぐ。脳無は気弾に打ちのめされ其処は光しか見えなくなり、龍悟は瞬間移動で相澤の近くに移動する。
やがて、脳無の姿が見えてくる…無数の連撃とスターダストフォールで再生が間に合わない程のダメージを負っていた。
「…何やってんだよ!!立て!あのガキを殺せ!!」
子供の様に喚く死柄木を無視し龍悟はトドメの一撃に入る。
「これで終わりだ!!はああああ!!」
龍悟も両手を肩幅に開いたまま前に突き出し、巨大な赤い稲妻が走る青白い光の球を前方に作り上げる。
「やらせるものですが!!」
黒霧が妨害しようとするが…
「っ!?発動できない!!?」
「孫!!決めろ!!」
相澤が個性を抹消し防ぐ。
「ビックバン・かめはめ波!!!!」
かめはめ波を凌ぐ威力で放たれた一撃は脳無を飲み込み壁を吹き飛ばし遥か彼方に飛んでいった。
「凄え……」
「なんて強さだ……」
それを唖然と見る入り口に居る障子達…
「勝ったんや……龍悟君が勝ったんや!!」
麗日の叫びが皆に“龍悟の勝ち”を確信させる。
「やったあー!!」
「ケロケロ!!」
皆が喜びを露わにする。
「う、嘘だろ!?あの脳無が…先生の最高傑作が!あんな餓鬼なんぞになんで負けんだよ!?」
「予想外すぎる………!?」
逆に死柄木達は“脳無の負け”を確信してしまい唖然とする。
「……」
龍悟は超サイヤ人Ⅱを解除し膝を付く。まだ、体に馴れさせていなかったので流石に反動がデカかった。
「よくやった……後は任せろ!」
相澤が龍悟の前に立ち構える。
「流石に直ぐには動けない筈!あの子供は危険です!今ここで排除しなければ!」
「そうだな…そうだよ…そうだ…。やるっきゃないぜ…危険な芽は摘まないとな。何より…脳無の敵だ。中ボスくらいはクリアして帰らないと……」
死柄木達が迫ろうとしたその時…
ズドッ!!
突如、銃声が鳴り響いた。そして死柄木の手が銃弾で撃たれていた。
「ごめんよ生徒達よ。……遅くなってしまった。怖い思いをさせてしまったね。全く己に腹が立つ…!後輩らがどれだけ頑張ったか!!でも、だからこそ言わせて欲しい!もう大丈夫!私達が来た!!」
「すぐに動ける者をかき集めて来た」
「1-Aクラス委員長、飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」
平和の象徴オールマイト。
その後ろには雄英のプロヒーローの教師陣が勢揃いていた。
「糞!撤退だ!!」
「逃がさん!カロライナスマッシュ!!」
オールマイトは目にも止まらぬ速さで死柄木達に接近し、クロスチョップをするが黒霧のワープゲートで死柄木を飲み込み、避けられる。
「クッ!逃がす訳には!!」
「今回は失敗だったけど…今度は必ず殺すぞ、平和の象徴オールマイト」
すると死柄木は龍悟の方を向く。
「……お前さえ、お前さえ邪魔しなければ上手くいったんだ!必ず殺ろーー」
其処から先は言えなかった…なぜなら…
「ケジメつけてもらうぞ…!」
右手を銃の形にした龍悟の指から放たれた気弾が死柄木の顔面に…正確には右目に命中した。
「ぎゃああああ!!目が目があああ!!」
死柄木は右目に鮮血を散らしながら狂気に顔を歪ませた。
「殺してやる!!お前だけは!!殺してやるぞ!!」
その叫びを最後に死柄木達は消えた。
「孫少年…本当に君は自慢の弟子だ…飛ばされた皆は私達に任せてくれ」
そう言いオールマイトは飛び立ち相澤も他のエリアに走り出した。
入り口に戻ってきた…龍悟に……
「龍悟君!!無事か!!」
飯田がフルスロットルでこちらに向かって来た。
「……よく来てくれたな……おかげで助かったぜ……ありがとよ…」
「龍悟君……ありがとう……!」
言葉を噛み締めながら言う飯田に苦笑するが……飯田らしいと思っていた。
「龍悟君!!」
更に麗日が抱きついて来た。
「悔しいよ…ヒーロー志望なのに龍悟君に頼ってばかりで…そんな自分が情けなくて……!」
その言葉に入り口に居た者達は表情をくらくするが…
「戦うばかりがヒーローじゃねぇ……命を救ってこそのヒーローだ……お前達が飯田を行かせた事で雄英のヒーロー達がここに来て…飛ばされた皆が助かる……ここに居る皆の気は一つも減ってない……飛ばされた皆は生きている……」
「龍悟君の言う通りだ!皆が僕を行かせてくれたからヒーローを呼べたんだ!!」
涙を流す麗日の顔をコスチュームに付属している止血用のタオルで拭く。
「泣いたら全然麗かじゃないぜ…笑ってこその麗かだ」
「ありがと……龍悟君」
龍悟の胸に顔を埋める麗日の頭を優しく撫でる……
「ーーーねぇ龍悟、今どんな状況?」
その声と共に肩を叩かれた瞬間、撫でる手が止まった。
ギギギと錆び付いた様な音を立てながら振り返ればそこにはとてもいい笑顔になっている響香がいたーーーだが、龍悟は気付いていた。目が笑っていないことに。
「…響香…えっと…その……」
「チンピラを倒して戻ってきたら…なんで麗日が龍悟に抱きついてるの?」
龍悟にはさっきの脳無より強い迫力を感じていた。何時の間にか皆離れているし…響香の後ろには上鳴と八百万が居た。
「いや〜耳郎がメッチャ強くてさ……地面に隠れてた奴も地面抉って倒していたし…助かったぜ」
「殆ど響香さんが倒しましたわ……情けないですわ」
「麗日…そろそろ離れたら?」
響香が麗日を引き剥がそうとするが……
「………嫌や…」
麗日は拒否し更に強く抱きつく……
「……なら!ウチだって!!」
響香も抱きついて来た。
「なっ!響香ちゃん離れたら!!」
「嫌だし!!麗日こそ離れたら!!」
言い合いを龍悟を挟んでしており龍悟もポーカーフェイスが崩れ困惑の表情が取れなかった。その様子を蛙吹達は微笑ましく見ていた……峰田と上鳴は血涙を流していたが……
「彼の一番の敵は恋心だね!!」
「そうですね…」
校長と教師のスナイプ…そして…
「青いわ……」
ミッドナイトの呟きが響いた。
こうして襲撃事件は終わりを告げた。
END
Ⅱの赤い皮膚はワンピースのギアセカンドをイメージしました。