絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
それではどうぞ!
「実質、1000万の争奪戦だ!」
「龍悟君!いっただくよーーー!」
鉄哲チームと葉隠チームの2組が龍悟チームの1000万を奪おうとしてくる。
「全員目瞑れ!」
そう言うと龍悟以外の騎馬をしている響香達は目を瞑る。
「―――太陽拳!!」
「なんだ!?眩しい!」
「目が!?目がああああ!!」
強烈な閃光が周りの目を眩ませる。その隙に超サイヤ人に変身した龍悟は口から白い何かを出した。
「なんだ?」
轟達は警戒し麗日達も不思議に見つめる。
白い何かは形を変え龍悟に似た髪が逆立った幽霊になった。その光景に一同は驚愕する。
『なんだこれは!?孫の口からオバケが出できたぞ!』
『それ以前にまだ出で来るぞ!?……』
龍悟はどんどん口から幽霊を出す。
「ど、どんだけ出すんだよ……!」
誰かの呟きが聞こえ少ししたら龍悟は出すのを辞めた。だが、幽霊の数に驚愕した。龍悟チームの周りには無数の幽霊が漂って居るのだから。
「おいおい…何体居るんだよ…!」
「龍悟君……こんな技も持っていたのか……!」
「不味いぞ…!こんな数で一気に来られたら…!」
轟チームも冷や汗を流し…
「……冗談キツいぜ……!」
「…あの野郎…まだ、隠してやがったのか…!」
爆豪チームも震える。
「り、龍悟君…この幽霊って?」
「俺が作成した幽霊の形をした気だ…本物じゃない……俺の意思で遠隔操作ができる…今は居るのは百体だな」
「ひゃ、百!?」
さりげなく言った言葉に一同は驚愕する、百体の幽霊など対戦相手には溜まったものではない。
龍悟やったのは自分の息子とも言えるゴテンクスの技である“スーパーゴーストカミカゼアタック”だ。子供の考えた技だが、この状況ならかなり効果的だ。
「うう…夜じゃないだけましか…」
幽霊が苦手な響香にはキツイようだ。
「さて、拳藤の言う通り俺は全部のハチマキを取る積りだ…だが、いちいち取るのは面倒だ…だから、こいつ等で取る……行け!」
その言葉を聞いた幽霊達が一気に襲いかかる。
「クソ!数が多すぎる!!」
「しまった!ハチマキ取られた!」
「反則だろ!あんなの!!」
幽霊達は次々とハチマキを奪い取る。
「くたばれ!!」
爆豪が幽霊を爆破させようとしたが……次の瞬間、幽霊が爆発した。
「なっ!?」
爆発で体制を崩してしまいその隙に別の幽霊にハチマキを取られてしまった。
「言い忘れたが…その幽霊は衝撃を受けると爆発する」
『マジかよ!考え無しに攻撃できない!!』
『…騎馬を組んでいる以上、機動力は低い…其処にあの集団攻撃…上手いな…』
そうしてる内にハチマキを持って居るのは轟チームだけだが、数十体の幽霊に囲まれ多勢に無勢…ハチマキを取られてしまった。幽霊達は龍悟の元に戻り消えていく…龍悟の手には全てのハチマキが…
『マジかよ!開始してまだ二分しか経ってないのに龍悟チーム以外ハチマキを持っていない!!』
「これで後は返り討ちにするだけだ…準備はいいか」
「幽霊がいないなら、もう大丈夫!」
「オッケーやで!」
「任せな!!」
『ハチマキを手に入れなければ敗退…当然、全チームに狙われる……どうやって凌ぐか見ものだな』
その言葉を合図に全てのチームが龍悟チームに襲いかかる。
「響香!」
「オッケー!」
龍悟は気弾を放ち、響香は衝撃波で地面を抉る。前方から襲い掛かってきたチームは撃沈される。しかし、異変は足下から起こった。
「し、沈む!?足が地面に呑まれていく!」
「B組の骨抜って奴の個性だよ!」
別方向から鉄哲チームが向かってくる前騎馬の骨抜が個性『柔化』を発動させて、地面を柔らかくする。沼のようになってしまった地面に龍悟チームの騎馬は足を取られる。
「今です!」
その隙に鉄哲チームの『ツル』の個性を持つ塩崎が何本のツルを伸ばしてくる。
「気円斬」
龍悟が放った気円斬がツルを切り裂き鉄哲チームに襲いかかる…気円斬に目を奪われてる隙に瞬間移動で移動する。
「結構いい感じじゃない?このチーム!!」
「このまま15分間、防ぎ切る!」
「あははは!奪い合い?違うぜ、これは…一方的な略奪よぉ!!」
障子が一人で孫チームに突っ込んで来た。騎馬戦なのに騎馬が一人というのはアリなのかもしれないが…障子の複製腕で隠れている隙間から何かが出てきた。
「足元、気を付けろ!それ踏むと取れなくなるぞ!」
すぐに止まり、足元を確認する。そこには峰田のモギモギが辺りに散らばっていた。
「龍悟の奴!女と組みやがって…!しかも全員が美女じゃねーか!このハーレム野郎!呪ってやる!!」
障子の複製腕の隙間から覗き見しているように出てきた峰田は目が血走って充血している。龍悟のことを呪い殺せるかもしれない眼力は引くレベルだ。
「これは酷いな」
「サイテー」
「クズが…」
(亀仙人のじっちゃんもこんなにも酷くはなかったと思うが…)
拳藤と麗日もドン引きしている。響香は養豚場の豚を見る目で見ていた。峰田が純粋に気持ち悪い。騎馬となっている障子もマスクの上から分かるほど顔を顰めている。今度は隙間からベロが出てきてハチマキを狙う。龍悟は屈んで回避する。舌が戻り、蛙吹が隙間から覗いてくる。
「流石ね…龍悟ちゃん。……とりあえず峰田ちゃんは無視しておきましょう。奇襲が失敗した以上、龍悟ちゃん達と正面から戦うのは厳しいわ。障子ちゃん、ここは1度退きましょう」
蛙吹がそう言うと、峰田チームは龍悟達から離れていった。騎手の峰田だけは反対していたが、無視されていた。当然だ…
他のチームから攻撃がくるが龍悟が騎馬ごと舞空術でホバリング移動し避ける。麗日のお陰で軽量化しており苦ではない。その時、辺りを電撃が襲う。龍悟はいち早く察知し気でバリヤーを作り防ぐが周りのチームは動きが一時的に止まっている。
「これって!」
「轟のチームか」
轟チームは龍悟チームの1000万を狙う。飯田の個性『エンジン』で前進して来る。八百万の個性『創造』で作ったローラーシューズを履いている。そのおかげで上鳴と八百万は飯田が速いスピードを出しても足を引きずられない。
「残り時間半分…後には引かねえ。他のチームには悪いが…暫くの間、我慢しろ」
轟は氷結で手に持てる程度の氷を作り出し、地面へと突き刺す。突き刺すと同時に氷結の範囲が広がり、騎馬の足元を凍らせて動きを止める。上鳴の放電で確実に動きを止めてから氷結で凍らせた。この隙に轟は氷壁を張り龍悟達の逃げ場をなくし他のチームが来れないようにした。
『面白くなってきた!!果たして孫チームからハチマキを取る事はできるのか!!』
「さっきの分も取り返す…!」
「さっきの分か…あれは子供の時に考えた、お遊びなんだがな」
実際に考えたのはゴテンクスなのだが…些細な事だろう。それに轟は反応する。
「遊びだと…!」
「ああ…昔、響香のイタズラの仕返しにやった技だ」
「ウチはただ尻尾掴んだだけじゃん…」
「あの時は尻尾が弱点だったんだよ…それにそれを知ったら悪い顔しやがって…」
「そんな、技に俺等は……!」
子供の技にいいようにされたのが悔しいのだろう……顔を歪めていた。
「なら、改良型を見せてやるよ」
「改良型だと……?」
「俺は“龍悟”なんでね…幽霊より、こっちが性に合う」
龍悟は超サイヤ人2になり気を高める。高まった気が形を成していく…それは……
「キァアアアアン!!!!」
黄金の龍に形を変えた。
『『『『『ドラゴン!?』』』』』』
アリーナ全体が出現した龍に驚愕する。
『なんじゃありゃぁぁぁぁぁ!!今年のお前のクラスどうなってンだイレイザー!?』
『あいつが規格外過ぎんだよ…胃が痛くなってきた…』
これが
「その名も“
「おお!強そう!!」
「いいじゃん!幽霊なんかよりずっといい!!」
「響香は幽霊以外なら何でもいいでしょ…」
ゴットドラゴン・ブレイズは轟チームに襲いかかる。
「ヤオモモも作れないの!?機械の龍とか!?」
「無茶言わないでください!」
轟チームの行く手を邪魔するように飛び回り、炎を撒き散らす。
「やべぇ!もっと近づかないと放電しても意味ない!」
「だが、これではまともに進めない!」
飯田達の足は鈍った。直撃すれば火傷は間違いなしの熱量を持つ龍が襲いかかるのだから、慎重になるのは仕方無い事だった。
「轟君、頼む!」
「ああ」
轟はゴットドラゴン・ブレイズに向けて氷結攻撃を仕掛け、氷の中に閉じ込める。しかし、大きな熱量を持つゴットドラゴン・ブレイズには効かなかった。今度はゴットドラゴン・ブレイズが炎を吐く。轟は慌てて氷壁で防御するが防戦一方となってしまった。
「本人狙いは…チッ、これも駄目か」
ゴットドラゴン・ブレイズの隙を縫い、轟は龍悟に向けて大氷結を放つ。しかし、龍悟からのビックバン・アタックが放たれて相殺されてしまうだけで終わった。
『すげぇバトルだ!氷が美しく輝き、黄金の龍が舞い踊る!なんか幻想的!』
龍悟と轟、黄金の龍と氷で繰り広げられる大規模攻撃の応酬に、観客は歓声も忘れて息を飲む。その光景は美しくすらもあり、プレゼント・マイクの言う通り幻想的だった。
「き、キツイ…」
「このままでは…」
上鳴と八百万の息は大きく上がっている。騎馬を組んで動き回っている訳だから、辛いなんてものではない。轟チームも時たま隙を見つけては、上鳴の放電で攻撃していたが、その度にゴットドラゴン・ブレイズに電撃を防がれていた。体力だけで無く、上鳴は放電容量も最早ギリギリだ。後一度でも電撃を放てば、キャパオーバーしてしまうだろう。
(残りあと僅か…上鳴君も八百万君も限界が近い。アレを使う場面はここしかない!)
最早ジリ貧。そう考えた飯田は最後の一手にかけることにした。
「皆、聞いてくれ!最後の攻撃を仕掛ける。頼んだぞ。轟君!八百万君!上鳴君!行くぞ!トルクオーバー『レシプロバースト』!」
『レシプロバースト』。エンジンのトルクと回転数を無理矢理上げて、爆発的な推進力を生み出す飯田の裏技である。
この場にいる人の目では追えないほどの速さ。その速度でゴットドラゴン・ブレイズを振り切り龍悟チームを通り過ぎようとする飯田。轟は突然の速さで動くので驚くが、龍悟の頭に巻いてある1000万ポイントのハチマキを取ろうとする。誰もが飯田の移動速度に反応していないが…龍悟だけは違った。
「轟君!1000万は…!?」
「飯田…悪い、獲り損ねた」
「そんな!?これでも反応できるのか龍悟君は!!」
「確かに速かったが…直線的でわかりやすい」
『さぁ、残り時間も後わずかだ!このまま全ポイントは孫チームが持っているままか!?……って、轟が氷で作ったフィールドにワラワラ集まって来たぞ!!』
氷壁に穴が空き、他のチームの騎馬が集まってくる。氷を破壊して騎馬が通れるくらいの穴を空けたのだろう。
「変身野郎!!」
爆豪が爆発で空を飛びながらこちらにくる。
「拳藤!!」
「任せて!!」
拳藤の個性『大拳』で片方の手で龍悟を支えて、もう片方の手で反撃を行う。大拳で扇子のように扱い風を起こす。
「糞が!」
風でバランスを崩した爆豪は龍悟の気弾で吹き飛ばされた。更に別のチームが襲いかかるが適確に防ぐ。
「流石の君でも、この大人数で獲りに来られたら隙の一つや二つは出来るよね…ここで脱落させて一位宣言をしたことを後悔させてあげるよ!そうすれば完全に黒歴史になるんじゃないかな~!一生恥を晒して生きていくことになるよね~!!」
「も、物間!?」
「あの時の!」
「爆豪と違う種類でやかましい奴か…」
だが、B組のチームのゴーレムのような顔をした男子生徒が近づいて来る。足音が響くくらいの巨体。
「いけ! 凡戸!!」
「ここで人任せ!?」
「小者がする事じゃん…完璧に…」
煽っておきながら直接手を出さない物間に麗日と響香は呆れていた。
「物間はともかく、あいつは凡戸……個性『セメダイン』チューブの先っぽのような形の頭部の先端から、ボンドのような凝固性の粘液を出すことが出来る、気をつけて!」
「サンキュー!拳藤!」
それを聞いた龍悟は気で鞭を作り物間を縛る…物間チームも踏ん張るが超サイヤ人2の龍悟と大拳の拳藤のパワーには勝てず引き寄せられる。引き寄せた物間チームをコチラに放たれた粘液の盾にする。
「呆気なかったな」
「人に頼らず、少しは鍛えろよ」
『時間はもうほとんど無いぞ!全員、覚悟はいいか!?カウントダウンスタート! 10! 9! ―――』
「まだだ!!」
「ふざけんな!!」
轟と爆豪を筆頭に龍悟チームに向けて個性が一斉に放たれる。
だが……
「俺達の勝利だ」
その攻撃は龍悟チームを旋回してるゴットドラゴン・ブレイズに防がれてしまう。万が一を想定し消さずに上空に待機させておいたのだ。
『TIME UP!!』
プレゼント・マイクの試合終了の合図。それが聞こえると誰もが止まった。殆が悔しさで堪らない中、龍悟達は騎馬を解除する。
ゴットドラゴン・ブレイズを解除した龍悟は響香達の方を見る。
「ほらほら龍悟君も!」
「完全勝利にはこれがお約束だぜ」
「こういうのも悪くないでしょ」
手を重ねる響香達を見て龍悟は……
「……ああ…」
微笑みながら手を置いた。
そしてーー
『結果発表だ!!!――1位は勿論…前代未聞!ハチマキ全てを手に入れた、孫チーム!!』
「やったぁぁぁぁ!!!」
「やったよみんな!!」
「ウチ等の勝利だ!」
「……フッ」
発表と同時に重ねていた手を空へと上げた。
こうして、第二種目、騎馬戦が幕を閉じた。
END
ゴットドラゴン・ブレイズは仮面ライダークローズのクローズドラゴン・ブレイズを黄金にしたイメージです。