絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
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それではどうぞ!!
『2位!と言いたいが孫チーム以外ポイント持っていねー!!どうする!?元々上位4チームの勝ち抜けが約束されていたのだが、龍悟チームが片っ端からハチマキを奪ったので2・3・4位は実質存在しなくなってしまった!』
「ふざけんな!俺が予選敗退だと!?クソがあああ!!」
爆豪は騎馬戦の結果に激怒していた。ハチマキは取られ近づくことすらできなかった…そんな屈辱の結果に、爆豪は拳を地面に叩き付けて怒りを露わにするのだった。
(また、勝てなかった……左を使わないと、勝てないのか……!?)
父親の反発から、炎を使わないと心に決めた轟。だが、その心には、迷いが生じていたのだった。
「その事については昼休憩の時、我々教員での会議で決めたいと思います。」
ミッドナイトの報告を最後に午前の部が終わった。
「悔しいわ。響香ちゃん、おめでとう」
「ありがとう梅雨ちゃん」
「しかし、トーナメント戦、どうなるんだろうね」
「敗者復活戦をするかどうかだね…」
午前の部が終わり、騎馬戦に参加していた生徒たちも昼休憩に入る。皆、スタジアムの通路を歩きながら雑談を楽しくしていた。
「あれ、龍悟君は?」
麗日は辺りを見渡すが、周囲に龍悟の姿は見つけられなかった。
「なんだ?話って」
スタジアムの学校関係者専用の入り口通路。騎馬戦終了後、轟から話があると切り出された龍悟は、轟の後を追って利用者の少ないこの通路に来ていた。轟は冷たい威圧感をもって睨み付けながら応えた。
「なぁ…お前、オールマイトの弟子か何かか?」
「……何を言うかと思えば…そんな訳ねぇだろ」
龍悟は顔色一つ変えずに否定した。バレてはいけないから。
「だが、何かしらの関係はあるんだろ。俺の親父はエンデヴァー、知っているだろ。お前がNo.1ヒーローの何かを持っているなら、俺は尚更勝たなきゃいけねぇ」
轟は語り始めた。
エンデヴァーはデビュー時からヒーロー界に名を馳せたが、それはエンデヴァーの極めて高い上昇志向によるものだった事。だがそれゆえに、ずっとトップに君臨するオールマイトが目障りで仕方なかった事。しかし、エンデヴァー自身は己ではオールマイトを超えることが出来ない事を悟った事。結果、エンデヴァーはある“手段”を取った事。
「その手段ってのが…」
「――“個性婚”……第二~第三世代間で起きた前時代的発想。己の個性を強化し、後世に残そうとする為だけに配偶者を選ぶ、胸糞悪い社会問題だ。――それをエンデヴァーはやりやがったんだ」
冷たい圧を強めながら轟は続けた。
金と権力で相手の親族を丸め込み、エンデヴァーは轟の母親となる女性を――“個性”を手に入れた事。そして己の上位互換と呼べる轟をオールマイト以上に育て上げようとしているが、轟自身はそれを否定している事。
――そして轟の記憶の中の母が、いつも泣いていたという事。
『お前の“左”が醜い……!』
そう言って母から煮え湯を浴びせられたという事。
「俺がお前につっかかんのは見返す為だ。あいつの“個性”を使わず……母の力だけでな!――それで“奴”を完全否定する!」
そう言い放つ轟。彼の表情は憎しみで満ちていた。
「悪かったな……昼休みなのに…」
轟の伝えたい事はもうないらしい……だが、龍悟は…
「一つ言ってやる……自分を見失ったお前や自分しか見ていない爆豪じゃ今の俺の相手にはなれないぜ」
「な…!ふざけんな!待て!!」
轟は怒り、龍悟を呼び止めようとするが、龍悟はそれを無視してその場を後にした。
「あの野郎…気づいてて俺に言いやがった…!!」
その言葉は隠れて聞いていた爆豪にも届いていた。
「……………やっぱり…混んでるか…」
案の定、食堂は混んでおり…何処でもいいから空いている席は無いかと辺りを歩き回ってみるもののどこも満席状態。……少し轟を恨んだ…
「お〜い!龍悟!」
呼びかける声に振り向くと…A組の女子六人が座ってるテーブルがあり席が一つ空いていた。その席に座る。
「悪いな…わざわざ空けてくれて」
「気にしないで」
それから昼食を食べてると……
「そういえば……騎馬戦の時、尻尾がどうとか言ってたよね…どう言う事なん?」
「……あれは……」
「昔、龍悟は尻尾が弱点だったんだよ」
響香の言葉に麗日達はビックリする。
「ホンマに!?」
「弱点!?」
「マジマジ、尻尾を握るとふにゃふにゃになって立てなかったんだよ」
「龍悟ちゃんがふにゃふにゃ……」
「想像できませんわ…」
「だから仕返しに幽霊出したん?」
「そう言う事だ……それに尻尾はもう克服したから意味ないぞ…麗日…」
龍悟はさっきから尻尾を握ってる麗日に言った。
「………………ちえっ……」
「悔しがるなよ…」
こうして昼休憩は終わり、始まった午後の部だが…
『……何やってんだあいつら?』
「響香…麗日…なんでチアの格好してるんだ?」
「言わないで…///」
「恥ずかしい///」
相澤の冷めた言葉を掛けられる中――“チアガール”の姿をしたA組女子は肩を落としていた…そして、その中でリーダーっぽい八百万は一人、龍悟の下へと来る。――やや表情を引き攣らせながら。
「あ、あの龍悟さん、飯田さん…相澤先生からの言伝で…この姿で女子全員参加の応援合戦と言う話では?」
「…初耳だ。少なくとも俺は知らない……飯田は?」
「僕も知らないぞ!」
瞬間、八百万は固まると同時、すぐに動き出し、峰田と上鳴へ手に持ったボンボンを投げつけた。
「峰田さん!! 上鳴さん!! 騙しましたわね!!」
「「イェーイ!」」
怒る八百万に対し、当の二人は親指を上げて作戦成功を喜んでいるが……
「お前ら、いい加減にしろ……今回はやり過ぎだ」
「ごはぁ!?」
「ぐへぇ!?」
龍悟の的確な腹パンで二人は地に這いつくばった。
「アホだろあいつら!」
恥ずかしそうにし、苛つきながら響香はボンボンを地面へと叩きつける。そんな響香に龍悟は自分の上着を被せた。
「龍悟///!?」
「恥ずかしいんだろ?着てろ」
龍悟はそのまま言ってしまった。顔を赤くしながら上着を着た響香は……
「………あったかい///」
そう呟いた。
それからミッドナイトより個人戦最終種目の内容が発表された。最終種目はトーナメント方式で行われる一対一の個性ありきのガチバトル。そして、先生方で協議した結果、12名をトーナメントに組み込む事が決定したという。参加者はこの後のレクリエーションの成績上位12名から選出されるらしい。勿論、トーナメント出場の資格を持っているのは騎馬戦出場者のみだ。だから勝ち残った龍悟達にはレクリエーションには出ないでほしいとの事だ。
事実上、敗者復活戦となった午後の部レクリエーション。騎馬戦敗退組はやる気と熱意にたぎっていた。
その結果…トーナメントは…
Aブロック
第一試合:孫VS心操
第二試合:轟VS骨抜
第三試合:上鳴VS塩崎
第四試合:飯田VS芦戸
Bブロック
第五試合:耳郎VS鉄哲
第六試合:常闇VS八百万
第七試合:切島VS拳藤
第八試合:麗日VS爆豪
殆がヒーロー科だが……
(普通科か……)
龍悟の対戦相手は普通科の心操人使だ……龍悟は心操を見る…
(どう見ても鍛えてない…それでもここまで勝ち上がった…警戒するべきか……)
その後、セメントスがステージを作るまで控室で待っていたが…
「孫少年」
「オールマイト」
控室にトゥルーフォームのオールマイトが居た。駆けつけてきてくれたようだ。
「一種目と二種目、見事だった。開会式での一位宣言から、どちらも圧倒的一位をもぎ取り、世間に『君が来たって!!』ってアピールしてくれたね」
「ああ…決勝トーナメントでも勝ち抜いてみせるさ」
「頑張ってくれ………これも君に伝えようと思う…」
「?」
「ここに…私の元相棒が君を見に来ている…」
「サーナイトアイか…」
「ああ…だが、6年前…オール・フォー・ワンとの戦いでの怪我でコンビは解消した…」
それは価値観の違いだった…
「この話は君の為にならないと思っていた……」
オールマイトは辛い表情をし龍悟は静かに聞いていた…
「…オールマイト…何故こんな事になってしまったのか…他に何かなかったのか…そう思うのはわかる…だけど、それは誰のせいでもない。“間が悪かったんだ”」
言葉にすれば冷酷な結論だが、龍悟のそれは温かな肯定に満ちていた…
そして、一日だけ現世に居られる悟空と
「あんたは引退してよかった…だけど、人々の悲鳴が聞こえる世界…あんたは象徴であろうとした……だけど、ナイトアイはあんたを思った…それらすべてが、たまたまその時だけ、かみ合わなかっただけなんだ…」
だけど、
「悲しいが、悲しいだけだ。それとはまた別のところに喜びもまたあった。人生とは無意味と有意味のせめぎ合いだ…だから、自分は大丈夫だって笑うんじゃねぇか」
「孫少年…」
『さぁ!いよいよ決勝トーナメントが始まるぜ!!第一試合の選手は入場してくれ!!』
「じゃあ…行ってくる」
放送を聞き龍悟は控室を出ようとする…
「孫少年!」
オールマイトに呼び止められ振り返る。
「まさかそんな答えが帰ってくるとは思わなかったよ…けれど、確かに悲しい人生だか、喜びもあった…心が軽くなったよ…私も君に言おう!『君が信じた道を行くといい。必ず誰かが、誰でもない君を待っている』!!」
「……フッ、行ってくる」
微笑みながら龍悟は控室から出た。
END
オールマイトはナイトアイの事は話しましたが…予知の事は話してません…試合前に話せる内容じゃありませんし…