絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

27 / 91
超サイヤ人・フルカウルⅡは超サイヤ人Ⅱ(スーパーサイヤ人セカンド)にしようと思います。
 それではどうぞ!


心の氷を溶かせ!輝け!ソウルパニッシャー!!

「もう、大丈夫か?」

「う//、うん//、ありがと///」

 

 顔を真っ赤にした麗日を見て…少しは気を落ち着かせたと感じた龍悟は控室を出る。

 

「見とるよ…頑張って」

「…ああ」

 

 麗日に微笑みながら…龍悟は向かった。

 

 

 

 ステージに向かっていると前の通路から全身が炎に包まれた大男が出てきた。その男は……

 

「!、エンデヴァー…」

 

 轟の父親でもあるナンバー2のトップヒーローだ。

  

「おお、いたいた。君の活躍を見せて貰ったよ。素晴らしい“個性”だ。まさか、うちの焦凍以外にこれ程の一年が居るとは思わなかったよ」

「ありがとうございます。ですが失礼します、もう試合なので…」

 

 試合が始まるのとこの男にはオールマイトと自分の関係は悟られてはいけない……龍悟はエンデヴァーを通り越した。

 

「ウチの焦凍には、オールマイトを超える役目が義務がある。しかし、君には勝てるかどうかは怪しい。だからこそ、“左”を使わざるをえない程に追い込まれるはずだくれぐれもみっともない試合をしないでくれたまえ。言いたい事はそれだけだ、試合前に失礼したな」

「一つ…言っておきます、オールマイトを超えるのはアンタでもアンタの息子でもない……この俺だ」

「!」

 

 

 背を向けたままそう言い残し、ステージに向かった。

 

 

『さぁ!二回戦第一試合!!圧倒的な強個性!!ヒーロー科!轟焦凍!VSその佇まいは正しく強者!!ヒーロー科!孫龍悟!!』

 

 二人は構える。

 

『二回戦第一試合!STAAART!!』

 

 開始早々、轟は全力で氷を出してくるが龍悟はフルカウルを発動し殴り飛ばす。氷が砕け、吹き飛び…轟に衝撃波が襲いかかるが後ろに氷を出し耐える。そこから轟の氷結と龍悟の拳のぶつかり合い。

 

『激しいぶつかり合いだが!今のところ進展が見当たらない!!』

『いや……そうでもないぞ』

 

 轟の動きが少しづつ鈍ってきた。

 

「そうか!体温だ!!」

「どう言う事?飯田君?」

 

 その事に気づいた飯田が納得の答えを見つけた。麗日やクラスの皆が視線を飯田に向ける。

 

「低体温の時、人の身体機能は大きく下がると聞いた事がある。氷結攻撃を行うと身体が冷えるのだろう。そして、轟君自身、冷気に耐えられる限度があったんだ…」

「でもそれって左の炎を使えば…」

「耳郎君の言う事は最もだ…だが…」

 

 轟は使う様子を見せない。

 

「どうした?震えてるぞ?」

「なっ!?」

 

 瞬間移動で轟に近づいた龍悟は重い拳を叩きつける。

 

『モロだぁ――!!生々しいの入ったぁ!!』

 

「なんて奴だ…!」

「轟もそこ等のプロより上だってのに……それ以上だってのかよ…」

 

 観客席に居るヒーロー達から驚愕の声が聞こえる。轟も氷結攻撃をするが軽く相殺されてしまう。いいようにやられる事実に轟は怒りを爆発させる。

 

「うおおおおお!!」

 

 痛みを無視して最大級の力を引き出す。スタジアムを超える程の氷山が現れた。

 

 その攻撃は龍悟すらも呑み込んだ。

 

「くっ…」

 

 その影響で体に霜が至る所にでき轟は膝をついた。だが、これで龍悟は終わりだと轟は確信した。

 

『おいおい!やりすぎだろ!孫が呑み込まれた!?』

「おい、やばくないか!?」

「霜焼けどころじゃすまえねぞ!?」

「早く救出しないと!」

 

 プレゼント・マイクの声を皮切りに、観客のヒーロー達から不安の声が出る。すぐに助けるべきだと言う声も出る。

 

 だが……

 

「大丈夫だよ…龍悟は…」

 

 響香には轟とは別の確信があった。

 

――その時だった。氷山が吹き飛ばされ黄金の柱が天高くそびえ立った。

 

「なっ!?」

 

 黄金の柱が消え……其処には…

 

「これっぽっちか?」

 

 超サイヤ人Ⅱに変身した龍悟が立っていた。

 

『まさかの無傷!!正に最強だーー!!』

 

「ちくしょう」

「お前…なんの為に雄英に来たんだ?」

「……お前に関係ないだろ…」

「そうだな…まっ、大方父親ヘの復讐だろうが……本当にそれだけなのか?お前が此処に来た理由は?」

「……てめえ、糞親父に金でもー「ふざけるな!この俺が、そんなくだらん理由でこんな事するか!何時まで忘れたままなんだ!…お前の原点(オリジン)は何だ!」

「だまれ…黙れ!」

 

 轟から氷がどんどん形成される…まるで近づくなと言っているようだ……

 

「忘れちまったのか……なら、思い出させてやる!」

 

 龍悟は左手を天に掲げる。左手から出た一筋の光が、色を変える度に太くなる。そして9回目…虹色の輝きを放ち一筋の光は宝玉となり左手に収まる。

 

 

「綺麗…」

「なんて美しい…」 

 

 その輝きに誰もが魅入られる……オールマイトはそれを本当に嬉しく見ていた。

 

(それが、君のワン・フォー・オールの輝きなんだね…心から思うよ……君に託してよかった……)

 

 

 轟の氷が迫る…それを右手のワン・フォー・オールを最大に上げ殴る、その衝撃波で氷は粉砕された。龍悟は右手が反動で赤く腫れた痛みを無視して宝玉を構えながら走り出す。

 

「うおあああ!!」

 

 轟の胸の中には怒りと哀しみが渦巻いていた……父への怒り、そして…母の言葉を思い出せない哀しみ…轟は怒りか悲しみか…わからない雄叫びを挙げながら強力な氷結攻撃をするが龍悟はわずかに半身を引いただけでやり過ごし轟の懐に踏み込みーー

 

 

「ソウルパニッシャー!!」

 

 

 その宝玉を轟に叩きつけた。次の瞬間、轟を中心に虹色の気柱がそびえ立つ。

 

「ぐわぁああああ…!」

 

 轟の絶叫が響くだが、轟はある事に気がついた。

 

(!?、痛みがない…)

 

 轟は痛みを感じなかった…たが…

 

『焦凍……』

 

 脳裏に母の言葉が聞こえた。

 

(お母……さん?)

 

 ある光景が浮かぶ…それは幼い自分が母に泣きつくかつての時間……父の様になりたくないと泣く自分に母は言ってくれた。

 

『いいのよ、おまえは。血に囚われることなんかない。なりたい自分に、なっていいんだよ』

 

 涙が出てくる。この光が優しく自分を包み込む……まるで母の腕の中の様に……

 

 虹色の光が消え…解放された轟は倒れ込む。

 

「思い出せたか?」

 

 かつて悟空はナメック星に来た時、クリリンから記憶を読み取った時があった…今回はそれの応用…攻撃も浄化もできるソウルパニッシャーで記憶を呼び覚ましたのだ。

 

「お前はエンデヴァーでもなければ母親でもない轟焦凍なんだ……炎も氷もお前なんだ……何処まで逃げようが目を逸らそうが…自分が自分である事実からは逃げられない…」

 

「炎も氷も……俺自身…」

 

「お前が一人を好むのは勝手だ…世の中孤独を好む者も居る…だかな、孤独に耐えられる人間は一人も居ない」

 

 かつての自分(ベジータ)がそうだった様に。

 

 轟に手を差し伸べる…

 

「勘違いするな、別にお前を救おうとして行動したんじゃない、何時までもボッチで居るお前にやきを入れたかっただけだ…だから、これは救いじゃねぇ…明日への道しるべ…進むか、止まるか…決めるのは自分自身だ」

 

 轟は涙が止まらなかった。

 

「…………まいった……俺の…負けだ…」

 

 轟は龍悟の手をとった。

 

 

「轟君戦闘不能!!孫君!準決勝進出!!」

 

 瞬間、爆発する大歓声。

 

「スゲー試合だった!!」

「最後なんてマジヤバかった!!」

 

 万雷の拍手が、称賛が…二人に降り注ぐ。勿論、響香達も惜しみない拍手をする…飯田なんて涙すら流しながら、しかし、誰も何も言わない…

 

 

「これが、オールマイトが見出した輝き……虹の如き象徴」

 

 とある観客席に座っていた…オールマイトの元相棒“サーナイトアイ”は静かに轟に肩を貸しステージから去る龍悟を見ていた。

 

 

END

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。