絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
それではどうぞ!!
轟を医務室に届け右手を治癒してもらった龍悟は観客席に戻った。
「おめでと!龍悟君!」
戻って来た龍悟に麗日が笑顔で迎えてくれた。
「ありがとよ……次は飯田で響香は準備か?」
「うん、飯田君はもう始まるし響香ちゃんはその次だからね」
そうしていると…飯田の試合が始まった…飯田の対戦相手は塩崎、上鳴を瞬殺したが…開始早々飯田は『レシプロバースト』を使用、塩崎に何もさせずに場外に出し勝利した。
『第一試合は派手!第二試合は瞬殺!第三試合はどうなる!?勝利のビートを響かせるか!耳郎響香!VS闇を従えし実力者!常闇踏影!レディ、スタートォ!』
「行くぞ!ダークシャドウ!」
「アイヨ!」
常闇の体からダークシャドウが出てくる。伸縮自在の黒影は響香の所まで伸びていく。押し出し、場外負けを狙う常闇。
「オォラアッ!」
「あまい!」
「ウォッ!?」
響香の目の前まで近づいたダークシャドウは腕を思い切り振り抜くが、その前に響香はダークシャドウを蹴り上げる。
「ウチに近接で勝とうなんて、龍悟以外じゃ二万年早いし!」
「ジョウトウジャネーカ!」
ダークシャドウは怯むことなく響香に拳を振るう、響香は拳を捌きながらプラグを放ち牽制する。
『今度は互角の戦いだ!推薦入学者を圧倒した常闇と互角だぜ耳郎!』
「イイカゲン喰ラエ!!」
全く当たらない事に苛立ったのか、ダークシャドウが大振りのパンチを放つ。響香はそれを見逃さなかった。その隙を突いてダークシャドウをプラグで拘束した。
「これでアンタは無防備だよ!」
「くっ!」
ダークシャドウは伸縮自在、拘束を抜け出す事はできる、だが…ダークシャドウが抜け出すよりも響香が攻撃する方が早い…常闇も黙ってやられはしない…近接戦闘を仕掛けるが響香には掠らず逆に響香の拳による連撃を喰らってしまう。
「かはぁっ!」
「これで!」
トドメの回し蹴りを喰らわせ常闇も場外に吹き飛ばした。
「常闇君場外!耳郎さん準決勝進出!」
続いて第四試合・爆豪VS拳藤
切島と同じように大拳で拳を大きくさせ、爆豪を捕まえようする拳藤。しかし、爆発で飛ぶ爆豪の動きが早く捕まえることが出来ない。爆豪も爆破しようと腕を振るうが拳藤の運動神経は高く避けられてしまう。
「避けてんじゃねぇよ!年増面!」
「アンタが言うな!爆発魔!」
爆豪に言い返して大拳を振るう。
「没個性が俺に勝てる訳ねぇだろ!!」
「麗日に結構やられたくせによく言えるね」
「…………本当にムカつくなぁ!…あの変身野郎やソイツとつるんでるテメェ等が!!」
「私等は好きで龍悟について行ってるんだ!アンタの負け惜しみなんて知った事か!」
爆発で空を飛ぶ爆豪に拳藤は大拳を団扇に扇ぎ強風をおこす。その影響でバランスを崩した隙に爆豪を殴り飛ばした。拳藤の素のパワーは切島や爆豪より上だ、それに大拳で倍増した攻撃は爆豪にふらつかせる程のダメージを与えるには十分だった。
「麗日の仇取らせてもらうよ!」
拳藤が大拳を振るう…爆豪に当たるその時…
「
「うっ!?」
爆豪から強烈な閃光がはなたれ拳藤は視覚が麻痺してしまった。
「死ねぇ!!」
すかさず右の大振りからの爆破で吹き飛ばされてしまった。
「くっ!」
そこから爆破の連続攻撃、大拳で防ぐが生身の体で爆破を受け続け血は流れボロボロ…拳藤は痛みで顔を引きつらせる。
「くたばれ!」
そのまま場外に吹き飛ばされてしまった。
「拳藤さん場外!爆豪君、準決勝進出!!」
こうして準決勝で戦う四人が揃った。
「……悔しいな」
試合が終わり拳藤は医務室でリカバリーガールの治療を受けた後、観客席に戻る為に会場の廊下を歩いていた。
「あっ……龍悟」
「ん、拳藤」
その道中で準決勝に向かう龍悟に鉢合わせた。
「…どうした?」
「いや……あんな人を見下してる奴に負けるなんて……悔しいなって…」
確かに人を没個性だの蔑称で呼ぶ奴に負けるのは悔しいだろう………人を見下す傲慢に確かな実力、だからこそ爆豪は自分より上に居る龍悟が目障りなんだろう…
「………確かに勝負に勝ちたい気持ちは何より大事だ。だがな、時に負けた悔しさは勝利よりも人を強くする」
「え?」
「悔しさを……弱さを知れば、人は強くも優しくもなれる。大切なのは前に進む事だ」
「……………前に進むか……龍悟らしい答えだね。ありがとう!少し元気出たよ!」
笑う拳藤に頬を緩める。
「そうか」
龍悟はステージに向かう。
「私の分まで頑張ってね!」
拳藤の言葉に腕を上げ応えた。
『準決勝第一試合!ヒーロー一家の名門、飯田家次男!飯田天哉VSここまで大活躍の期待の男!孫龍悟!!』
「遂に君と戦う時が来た……僕は君に挑戦する!!」
「来い!飯田!!」
「試合開始!!」
スタートと同時に、エンジンを吹かせレシプロバーストを発動、龍悟に迫る。龍悟も超サイヤ人・フルカウルに変身、飯田に駆け出す。ぶつかるか否かの瀬戸際で二人は足を振るう…ステージ中央で二人の蹴りがぶつかった。
弾け飛ぶ二人、龍悟は足で踏ん張り高速移動をしながら飯田に迫り殴りかかるが……飯田が幻の様に消え拳は空を切る。
「!?」
驚愕した龍悟だか…何かを感じ横に飛ぶ、さっきまで龍悟が居た場所に蹴りが振るわれた。飯田は龍悟の横に移動していた。
距離をとった龍悟は笑った。
「まさか、残像拳を習得するなんてな…」
そう、飯田は戦闘訓練の時に龍悟が使用した残像拳を習得したのだ。
「僕が君に勝つにはスピードを磨くしかない……だから僕は兄に助言を聞きに行った……兄はうちに代々受け継がれるノウハウを教えてくれた」
思い出す兄の言葉…
『激痛と忍耐を伴うがお前がもっと走りたいと思うなら…その子に勝ちたいと思うなら…』
「とても痛かった……けど、僕はーー」
瞬間、飯田が消えた。
「!?」
咄嗟に腕をクロスして蹴りを防ぐ。
「ーー三分間…誰にも止められない!!」
「グラントリノの爺さんや脳無より速え……ワクワクしてきたぜ」
龍悟は気合を入れ超サイヤ人Ⅱに変身する。
「いっちょいくぜ!!」
そして二人は高速移動をしながら間合いを詰める。
『なんて速さだ!何が何だかわからねぇぜ!!』
『あまりの速さに空気を切る音が常時聞こえる……二人は速さの世界で戦っている』
遂に二人はぶつかり合い壮絶な打ち合いが始まった。飯田の蹴りを躱した龍悟は拳を振るう、飯田は何とか顔に当たらないように避けたがその隙を突き龍悟の蹴りが飯田の頬を蹴り飛ばす。だが、飯田も負けずに蹴り飛ばす。そのまま連撃を入れようとしたが既に龍悟は消え横から飛び蹴りを喰らわせる。
「波ぁぁああ!!」
龍悟は追い打ちのかめはめ波を放つ…飯田は残像拳で何とか回避する。だが、その先に龍悟は待ち構えており気弾を放つ。腕をクロスして防ぎ爆煙を腕で払った飯田は龍悟の姿を探した。その顔に、身をきりりとひねって繰り出した龍悟の回し蹴りが叩き込まれる。
「ぐうわぁぁあ!!」
大きく身を仰け反らせて飯田が体勢を大きく崩す。その好きに龍悟はゴッドドラゴン・ブレイズを生み出し共に飛び上がり、空中で体を捻らせてキックのフォームをとりゴッドドラゴン・ブレイズの吐く爆炎に押し出されて爆炎を纏いながら飯田に迫る。
「押し通す!」
飯田はギアを最大に上げ足から青い炎を出しながら回転、龍悟の蹴りとぶつかった。
「超龍爆炎脚!!」
「レシプロエクステンデッド!!」
龍悟の赤い炎と飯田の青い炎がぶつかり合う……やがて大きな爆発を起こした。
そして、爆煙の中から飯田が吹き飛ばされ場外に弾き出された。
「飯田君場外!孫君、決勝戦進出!!」
『ハイスピードな戦いを征したのは孫龍悟!!宣言通りこの体育祭を征する事はできるのか!!』
「いい勝負だったぜ」
「こちらこそ、ありがとう」
龍悟と飯田はお互いを称賛し握手してそれぞれステージを去った。観客席に向かう飯田に電話がかかって来た。母からだった。
「はい、お母さん…申し訳ありません、負けてしまいました………………え!?兄さんが!?」
これは…ある事件の序章に過ぎなかった。
END
超龍爆炎脚はドラゴンライダーキックを元ネタにしています。
飯田はレジプロターボみたいに十分間走れる訳ではありませんが、その代わり三分間…超サイヤ人Ⅱに匹敵するスピードで格闘する事ができます。残像拳を使用でき、今回負けたのは格闘では龍悟には勝てなかったからです