絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
これはゴジータが別世界に転生したifの物語。
転生した生活は幸福ではなかった。母は他界し借金を抱えて、贅沢などできない貧しい暮らしだったが自分を慕う可愛い妹と自分達兄弟を大切にしてくれる父との暮らしをゴジータは幸せに感じていた。
勉学に励んだ結果、成績はトップ、サイヤ人のチートボディで運動抜群、前世と同じイケメンの三種の神器が揃い組のいい男になったのだが金欠の為、焼き肉定食の焼き肉を頼むのが日課になっている、これはサイヤ人の大食いじゃない事に安堵したが……これのせいで周りから残念イケメンのレッテルを貼られてしまっている。
そんな高校二年生のある日、転校生の【中野五月】に勉強を教えてほしいと頼まれる。断る理由もないので承諾、好評だったのか満足そうな五月と別れた直後に妹から【大富豪の娘の家庭教師】のアルバイトの話を聞かされ借金返済の為にその仕事を引き受ける。
しかしその娘と言うのが五月だった、更に驚く事に五月には四人の姉がおり聞けば【五つ子】だと言う…これにはゴジータも開いた口がふさがらなかった。仕事内容は落第寸前の五月を含めた五つ子姉妹を卒業まで導くこと……妹の未来の為、父の負担を減らす為、あの世で見ているだろう母を安心させる為、ゴジータ先生の新たな戦いの幕が上がる!
のだが、ゴジータ……上杉龍悟は今、頭を抱えていた。
出だしは順調かと思われた、五月が教えがいい事を言ってくれた事で一部を除きしっかりと授業を受けてくれた。しかし何もしていないのに何故か次女の【二乃】によく思われてなく手をやいていた。
そんな二乃は今……
「「……………………」」
三女の【三玖】と睨みあっている。三玖は右目が隠れる斜め分けのセミロングといつも付けてるヘッドホンが特徴の可愛らしい美少女だ。最初はドライな面が目立つ彼女だがある時、彼女が大の戦国マニアと知る。「見た?」と睨み付ける、その時の三玖にジャネンバ以上の威圧感を感じたモノだ…
その事を姉妹に言わず恥ずかしさを感じていたがそんな三玖に龍悟は……
「そんな事言ったら俺はトレーニングが趣味だ、自分が好きなことに負い目を感じてどうする?なんなら戦国の深い話を俺に教えてくれ」と頼む。マニア臭い三玖の話を龍悟は感心したように聞いてくれる、それが嬉しかった。
それ以来、三玖は龍悟と戦国話をするのが楽しみとなっている。今日も勉強終わりにいっぱい語ろうと思ったのだが何かと二乃が茶々いれてくる……正直鬱陶しい。
そんなこんなで二乃と睨みあう三玖……他に要るのは龍悟だけ……他の姉妹……長女の【一花】はバイト、四女の【四葉】はバスケ部の助っ人、頼みの五月はこの異様な空間に居たくなかったのか龍悟を見捨てて図書館に逃げていった。
「え、何?三玖ってこう言う何考えてるか分からない男が好みなの?」
ニヤニヤしながら聞いてくる二乃…確かに龍悟は感情表現が苦手だがはっきり言われると流石に傷つく…
「( ̄□ ̄;)!!(何考えてるか分からない…)」
しかし三玖は動じずに言い返す。
「だったらメンクイの二乃はチャラチャラしたダメ男と付き合えばいい。リューゴはここぞって時に笑う…そこがいいの」
三玖もかなりきつい事を言ってくる。彼女は見たことがある、何時もポーカーフェイスの龍悟が笑った時を……これがギャップ萌えかと正直ドキドキした。
「ハァ!……な~るほど、オシャレをわかんないからこんなダサい服で出かけられるんだ!」
「この尖った爪がオシャレなの…!」
「確かに危なくないのか?」
「あんたは黙ってなさいよ!!」
三玖に便乗した龍悟に怒鳴る二乃。はっきり言って二乃は龍悟が気に入らなかった……自分達の中にいきなり入ってきて当たり前の様に居る男に……最初は睡眠薬を飲ませて追い出そうとしたが……まさか飲んだのに何事もなかった様に勉強を始め出したのだ。こんなワケわかんない奴を姉妹に近よらせない!二乃はそう誓ったのだ。
「いいわよ!中身で勝負しようじゃない!どちらが家庭的か、私が勝ったら今日の勉強はナシ!!」
なんと身勝手な事が……三玖は大丈夫だよな…と期待を込めて見れば……
「待っててリューゴ!すぐに終わらせるから!!」
とキッチンに向かった…三玖は大丈夫だと、その気になっていた龍悟の姿はお笑いだぜ。
それから30分後……料理が出揃った。
二乃が出したのは女子力高めの料理だった…聞き慣れない名前だったが見た目からして美味しそうだ。
一方で三玖の料理は……オムライスと証していたが中身と卵がぐちゃぐちゃになっており……まぁ、察したでしょう。
「やっぱりいいよ……自分で食べる///」
三玖は申し訳なさそうに恥ずかしそうに言うが……
「作ったんだから食べてもらいなよ~」
二乃は逃がすつもりは毛頭ないらしい…まぁ、せっかくだから頂くとしよう、龍悟は二人の料理を食べた。自らの勝利を確信している二乃、しかし彼女はある誤算をしていた。
「どっちも上手いぞ」
そう、龍悟は貧乏舌、いわゆる味音痴だ。上手い不味いの区別しかできない。
「ハァ!?アンタ何言って……ッ!」
異議を唱えようとした二乃は言葉に詰まる、隣の三玖は頬を赤く染め小さく笑っていた。恋する乙女の顔だ、こんな三玖は見たことがない…
「何よ……つまんない!!」
そう言って自分の部屋に言ってしまった、そんな二乃を不思議に見る龍悟。
「自分から言っておいて……なんだったんだ?」
「二乃はほっといていいよ……ねぇ、リューゴ///」
「?、なんだ?」
「私も料理…上手になれるかな?」
モジモジしながら言う三玖に龍悟は言った。
「それはこれからの三玖の努力しだいだ…まぁ、俺も手を貸すよ」
そう言うと三玖は嬉しそうに笑った、やっぱり手を貸してくれる不器用で優しい人だと……
「【落ちこぼれでも必死に努力すればエリートを超える事があるかもよ】…リューゴが言ってくれた言葉」
五つ子の中で自分は落ちこぼれだと諦めていた自分に龍悟が言ってくれた言葉。
「リューゴのせいで自分はできるんじゃないかって…諦めちゃ駄目だって……思っちゃった。だからーー」
「責任とってよね♪」
これは無数にある可能性の物語。
END
投稿期間を開け過ぎるのもどうかと思ったのでとっさに思い付いた外伝です。
ちなみに私は五つ子の中で三玖が一番好きですね。
それではまた次回!