絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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体育祭の終幕

『さぁ、雄英体育祭もいよいよラスト!雄英1年の頂点がここで決まる!決勝戦!!孫龍悟VS耳郎響香!幼馴染同士の戦いだ!!』

 

 放送に合わせて龍悟と響香が入場する。それに伴って観客達のボルテージはドンドン高まっていく。向かい合う二人…龍悟は気合をいれ気を高める。

 

「いくぞ……響香」

 

 髪が金色、瞳は翡翠に染まり赤い稲妻を纏い…皮膚の所々は赤く染まる。

 

「いきなり超サイヤ人Ⅱに……」

 

 飯田が目を細めると麗日が言う。

 

「響香ちゃんはこの決勝戦まで勝ち上がった……だからこそだよ」

 

「様子見をするつもりはないと言う事か……」

「孫少年……」

 

 ナイトアイ、オールマイトが真剣な目でステージの二人を見据える。この場に居る誰もが龍悟と響香に注目している。

 

 二人は構え始まりの時をじっと待っている。

 

『準備はいいか!!レディー!!』

 

「この体育祭、自分を鍛えるのに丁度いいと思っていたが…忘れてたぜ…響香、すぐ側にお前がいるっちゅう事をよぉ!!」

 

『スタァァァァァト!!!』

 

「「はぁぁぁぁあ!!」」

 

 試合開始と同士に二人はステージを蹴り互いにぶつかり合う…

 

「くっ…!」

 

 龍悟の肘打ちが響香の頬を撃ち抜き…響香は後退る。龍悟が左拳を振るうが……

 

【ドォクン!】

 

(聞こえた!龍悟の未来が!!)

 

 音による攻撃予測で拳を紙一重で避け。カウンターを仕掛ける。龍悟は回避し二人は凄まじい攻防を繰り広げる。龍悟の速さと正確な攻撃を響香は攻撃予測とプラグでカバーする。

 

「「はぁぁぁぁあ!!」」

 

 龍悟の拳と響香の拳とプラグがぶつかるがパワーは龍悟が上、響香は吹き飛ばされた。

 

「はぁぁぁぁぁあ!!!!」

 

 龍悟が次々と気弾を放つ。響香はそれを腕で弾いた。

 

(痛むけどまともに受けるよりダメージは少ない)

 

 腕やプラグで弾く響香、目の前に来た気弾を弾いて龍悟を見るがそこに龍悟の姿は無い。

 

「!?」

 

 驚く耳郎の後ろに龍悟が瞬間移動で現れる。

 

「だりゃ!」

 

 龍悟の蹴りを喰らい吹き飛ばされる響香、すかさず龍悟はかめはめ波の構えをする。

 

「波ぁぁぁあ!!」

 

 吹き飛ばされた響香は立ち上がるが既に龍悟はかめはめ波を放った。

 

「くっ!ハートビートファズ!」

 

 響香は地面に衝撃波を叩き込む。かめはめ波と抉られた地面がぶつかり爆発する。すかさず瞬間移動で響香の後ろに現れる龍悟。

 

「だぁりゃあ!!」

 

 龍悟の凄まじい連撃、響香は攻撃予測をするが防ぎきれず次々と攻撃を喰らってしまう。

 

「凄い…」

「ああ…爆豪君ですら完封した耳郎君の予測ですら防ぎ切れないなんて……!」

 

 麗日や飯田は攻撃予測ですら超える龍悟に改めて龍悟の力を思い知った。

 

「響香!!もっと(リキ)出せ!!」

「くっ!!あああっ!!」

 

 気合を出しプラグを突き刺し心音攻撃をぶつける。いくら龍悟でもこればかりは防ぎようがない。止まった龍悟を蹴り飛ばす。

 

「まだだ!!」

 

 直ぐ様、龍悟は飛び出し響香とぶつかり合う…

 

「龍悟!!本気で!!うっ!」

 

 龍悟の拳を喰らっても響香は叫ぶ。龍悟の腕にプラグを巻き付け投げ飛ばした。足に力をいれふんばる。

 

「ウチと全力で………戦ってほしいんだ!!」

「!?、ぜぁぁぁぁぁあ!!」

 

 その叫びを聞き、気を最大限に高める。身に纏うオーラがさらに激しくなる。黄金の柱が聳え立ち。その余波でステージにひびが入る。

 

「来い!響香!!」

 

 あまりの輝きで龍悟が見えない……だが、声は聞こえる。響香は感謝した……自分のわがままを聞いてくれた事に。

 

「ありがとう…龍悟!!」

 

 力いっぱいステージを蹴り駆け出す。

 

「はああああああッ!」

 

 龍悟は全ての気を拳一点へ集約させ、気を巨大な龍へと変質させて迎え撃った。黄金に輝く神龍が発生し、響香を巨大な口で飲み込みそのまま荒れ狂い、天高く昇っていく。その凄まじい光景に誰もが目を見開く。

 

「□□!!」

 

 凄まじい気の嵐で声すら聞こえなくなってしまったが、取り込まれた響香には見えた。

 

 

 髪が腰のあたりまで伸び、眉毛が消えた強面になり威圧感が2より遥かに増した姿を……

 

 

(ああ……やっぱり、龍悟は凄いな……)

 

 響香はその姿を瞼に焼き付け…意識を手放した。

 

 

 やがて龍は消え、光が納まりステージが見えてくる。

 

『どうなったんだ?』

 

 相澤の疑問の中、ステージには黒髪に戻った龍悟が佇み、少し後に打ち上げられ落ちて来た響香を受け止めた。響香は動かずミッドナイトがステージに上がって駆け寄った。

 

「耳郎さん戦闘不能!!よって優勝は孫君!!」

 

 ――爆発した様に歓声が上がる。

 

『決勝戦、ここに決着ー!以上を持って全ての競技が終了!今年の雄英体育祭1年の部、優勝は――強靭!無敵!最強!!孫龍悟だぁー!!!』

 

 

(この気持ち……悟空の記憶にある……天下一武道会で優勝した時の気持ちだ)

 

 称賛の声を聞きながら龍悟は貴賓席を見る。そこで、オールマイトがサムズアップをして、こちらを見ていた。それに微笑みながら響香を連れてステージを去った。

 

 

 

 

 

 

「それではこれより表彰式に移ります!」

 

 

 花火が打ちあがり、観客の歓声の中でミッドナイトは表彰式へと進め、参加生徒達も全員が表彰台に集合。1、2、3の数字が刻まれている表彰台。そこに2位には響香が、1位には龍悟が佇んでいた。しかし生徒達、そして教師や観客達はドン引きしている。3位――飯田と共に立っている爆豪へ目を奪われていた。

 

 コンクリートの柱に身体を、両腕・口を拘束具で抑えられながら暴れ続ける爆豪。拘束されながら龍悟を睨むが、龍悟は何時ものポーカーフェイスで相手にしてない。

 

 

「メダル授与よ!!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」

「私が!メダルを持って「我らがヒーロー!オールマイトォ!!」

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

 メダル授与のため、格好良く登場するオールマイトだったが、不幸な事に台詞が被ってしまい、彼の登場シーンはグダグダになってしまった。悲しさに身を震わせるオールマイトに、ミッドナイトは手を合わせて謝る。

 

 気まずくなったがメダル授与は始まった。

 

「おめでとう!飯田少年!!君と孫少年のスピードバトルはとても素晴らしかった!これからも長所を伸ばし頑張ってほしい!」

「ありがとうございます!!」

 

 オーイマイトの称賛とメダルを受け取った飯田の顔は晴れ晴れとしていた。

 

 次にいこうとしたが……流石のオーイマイトも爆豪の有様に苦笑いしてしまった。

 

「爆豪少年!……っと流石にこれはあんまりだな!」

 

 メダルを授与しようとオールマイトは爆豪の口に付けられた拘束を解くが、それと同時に爆豪から放たれるのは獣の様な叫びであった。

 

「オールマイト!!! 3位なんて価値ねぇ!!! 1位以外には何の価値ねぇんだよ!! 周りが認めても俺はぁぁぁぁ!!!」 

 

 オールマイトもドン引きするが何時ものスマイルで押し通る。

 

「うむ! 今の世の中で不変の絶対評価を持てる者は少ない!受け取っとけ“傷”として!」 

「いらねぇ!!」

 

(よく、こんな無様を晒せるな)

 

 少なくとも自分(ベジータ)はいくら負けたからって「認めたくない」なんて喚き散らす無様は晒さないと爆豪を冷えた目で見ていた。

 

 無理矢理、爆豪にメダルを授与したオールマイトは響香の前に立った。

 

「耳郎少女!!素晴らしいガッツだった!!格上である孫少年に一歩も引く事なく立ち向かった!ヒーローには悪に立ち向かう勇気が必要だ、それを大事に持っていてほしい!!」

「はい!!」

 

 清々しく言う響香に微笑みながらメダルを授与した。オールマイトはいよいよ龍悟の前に来た。

 

「孫少年…おめでとう。一位を取る宣言、見事に達成したね、世間は知っただろう……君が来た!!って事を」

「ああ……ありがとよ、オールマイト」

 

 嬉しい気持ちで胸がいっぱいになりながら龍悟にメダルを掛け抱き締めた。本当に自慢の弟子だと……

 

「さァ!今回は彼等だった!しかし、皆さん!この場の誰にもここに立つ可能性はあった!ご覧頂いた通り、競い!高め合い!更に先へと昇っていくその姿!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!てな感じで最後に一言!皆さん、ご唱和下さい!せーの!」

 

「「「「プルス『お疲れ様でした!』ウル…えっ!?」」」」

「「「「え〜そこはプルスウルトラでしょ!?オールマイト!」」」」

 

 まさかの言葉。ここは校訓だろうとオールマイトに会場中から大ブーイング。

 

「ああいや…疲れただろうなと思って……」

「ふっ……」

 

 ぐだぐだな終わり方だが、これも悪くないと龍悟は微笑んだ。

 

 

 

 その後、教室では相澤から、明日と明後日が休校になる事、そして休み明けに職場体験の指名事務所の発表を行うと伝えられて下校となったのだった。

 

 夕日が輝く帰り道、龍悟と響香は歩いて居た。響香は嬉しそうに首に掛けている銀メダルを眺めていた。

 

「いや〜今日はいろいろあったね」

「そうだな…」

 

 確かに今日は2400億の障害物をぶっ壊したり、騎馬戦でお化けを百体出したり、歴代の個性が発現したり、飯田の兄や轟を救ったり、響香が攻撃予測を習得したりと濃い一日だった。

 

 思い出に浸っていると響香が龍悟の前に出て……

 

「ウチ、いつかきっと…龍悟に背中を預けられる様に…強くなって見せるから!」

 

 夕日に照らされ笑う響香は……とても綺麗だった。

 

「……………ふっ、それは…楽しみだな」

 

 

 こうして長かった体育祭は終わりを告げた。

 

 

 

 

END

 

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