絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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三章・職場体験
ヒーロー名を決めろ!!


 

 雄英体育祭が終わり、休日2日も直ぐに過ぎ何時も通り学校が始まる。本日の天気は雨。傘をさし登校するが、龍悟は朝から既に疲れたような表情をしていた。

 

「朝から凄い声掛けられたね」

「……全くだぜ…」

 

 響香の言う通り、龍悟は雄英体育祭で活躍し優勝し、有名になり色んな人から声を掛けられた。最初は良い気分だったが、学校に到着するまで何十人もの人達に話し掛けられものすごく疲れての登校になってしまった。

 

 教室に入ると、そこには体育祭のことを語るA組の姿があった。

 

「超声を掛けられたよ来る途中!!」

「私もジロジロ見られて何か恥ずかしかった!」

「俺も!」

 

「おはよう」

「……………どうしたんだ轟君!?その怪我は!!」

 

 すると轟が教室に入って来たが……体の至る所に痣があり痛々しい姿だった。

 

「何があったし……」

「ちょと、親父に自分の気持ちぶつけてぶん殴って……殴り合いになった……」

 

 龍悟が気を流し込み怪我を治す。

 

「それで、少しは自分を受け入れたか?」

「そうだな……氷も炎も俺だ……俺の力でお前に挑む」

「そうか……」

 

 

 すると、呼び鈴が鳴り教室に入ってきた相澤の声が聞こえクラスメイト達は素早く着席した。

 

「今日の"ヒーロー情報学"ちょっと特別だ」

 

 相澤のその言葉を聞き、クラスメイト達を緊張が包み込む。

 

 

「コードネーム――つまり“ヒーロー名”の考案だ」

 

『夢膨らむやつきたぁぁぁぁ!!!』

 

 と、叫び声が上がり教室内に響く。クラスメイトの殆どがテンションが高まり、立ち上がる。騒がしくなるが相澤によりクラスは一気に静まり返る。

 

 体育祭前に相澤が話したが、今回のヒーロー名を決めるのは「プロのドラフト指名」に関係してくる。体育祭の様子を見て既にプロ達から指名があり、それを元にプロの所へ職場体験に行かせるのが学校側の考え。

 

「――と言っても指名が本格化するのは2・3年……つまりは即戦力になってからだ。一年は大体将来への“興味”によるもので、情けない姿を見せれば一方的にキャンセルも珍しくない」

 

「大人は勝手だ!」

 

「ちなみに、肝心の指名結果はこれだ」

 

 相澤が黒板を操作すると、映像として結果が表示された。そこには名前・指名数が表示されており、全員がそれに意識を向けた。

 

 

――A組・指名件数。

 

   孫:5284

  耳郎:4492

   轟:3186

  飯田:2672

  爆豪:2564

  常闇:309

  麗日︰218

 八百万︰108

  切島︰68

  上鳴︰20 

  芦戸︰14

 

  

「例年はもっとバラけるが……今回は突出した連中が多くてな」

 

「見て龍悟!ウチにあんなに指名が!!」

「俺は5000以上か……すげえな……」

「俺は親父の話題性か……」

「指名が200も……よっしゃー!」

 

「これを踏まえ…指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう」

「それでヒーロー名か!」

「俄然楽しみになってきた!」

「だが、適当に付けると…」

「地獄を見ちゃうよ!」

 

 カツカツとヒールの音を立てて教室に入ってきたのは、露出の多い戦闘服を着込んだミッドナイト。

 

「仮のまま世に認知され、プロ名になっている人多いからね!!」

「そういう事だ……俺には無理だからその辺はミッドナイトさんに頼んだ」

 

 そう言うと怠そうな相澤は寝袋に入ってしまい、そこからは説明通りミッドナイトが仕切り始める。名は体を表すという言葉がある。自分の持つ個性、将来自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まりやすくなり、思い描くヒーロー名に近づく。

 

「それが「名が体を表す」ってこと、『オールマイト』とかね」

 

 

―――15分後

 

「そろそろ良いわね!――できた人から発表してね!」

 

『まさかの発表形式!?』

 

 ミッドナイトの言葉に全員が驚いく中、堂々と龍悟が前に出た。

 

「すげぇ……堂々としてる……」

「流石、ナンバーワン…」

 

「俺のヒーロー名はーー」

 

 それは、嘗ての自分の名………悟空でもベジータでもない……

 

 

「龍拳ヒーロー『ゴジータ』だ!!」

 

 

 

 

 

 

 そして放課後、指名をもらった者はそのリストを、指名のなかった者は雄英からオファーした全国の受け入れ可のヒーロー事務所40件。龍悟達はどの事務所に行くか決めていた。

 

「それにしても龍悟のリストはスゲー厚さだな」

「だよなぁ……決められるのか?」

「もう決めたぞ」

「「早っ!?」」

 

 切島と瀬呂の疑問にあっさりと応えた龍悟。

 

「前から決めていた事務所から指名があってな……」

「何処にしたの、龍悟ちゃん?」

 

「サー・ナイトアイ事務所だ」

 

 

 

 

 

 その頃、何処かもわからない場所…其処には幾つものカプセルが置いてあり中には“人なのか……そもそも生きているのか”不気味な生物が中に入っていた。

 

 そしてその中にあるいかにも特別なカプセルの前に二人の人物が立っていた。

 

「いよいよだね……ドクター」

「ああ、ようやく完成だ…先生」

 

 先生と呼ばれた男はかつて裏社会から恐れられた伝説の巨悪、オール・フォー・ワン。死柄木達『敵連合』の黒幕である。彼は側近であるドクターと共に“偶然”発見した未知の細胞の研究をしていた。

 

「先生が発見したこの細胞は非常に興味深い……傷をつけようが焼いて消滅させようが、ハイエンド脳無を上回るスピードで再生する」

「長生きはするものだね。見た事のないピンク色の細胞…いい拾いものをしたよ。だけど、この細胞を脳無に移植したら…脳無が耐えられなかった」

「だが、“21回目”の実験でようやく適合した!」

「ふふふ…“彼女”は世界に何を見せるだろうね……楽しみだな…」

 

 巨悪は野望を描きながらカプセルの中に浮かんでる女性を見つめていた。

 

 

 

 

「ん?」

 

 帰宅しようと教室を出ようとしたその時、龍悟は突然振り向き遥か彼方を見た。

 

「どうしたの龍悟君?」

「帰るついでに体験先を提出しに行こう」

「龍悟?」

「………………いや、なんでもない。気のせいだ」

 

 何か予感をした龍悟だが…気のせいだと響香達の後を追った。

 

 

 だが、遠くない未来で龍悟は思いがけない強敵達に出会う事にまだ気づいてなかった。

 

END

 

 

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