絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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怨念を打ち砕け!!放て、トリニティかめはめ波!!

 龍悟がトワ達と対面して居た時、響香達はハッチヒャックと攻防を繰り広げていた。

 

「偽物は皆殺しだ!!」

「クッ!!」

 

 ハッチヒャックの攻撃に響香は回避に専念していた。ただでさえヒーロー殺しの時点で龍悟を除く自分達を超えていたのにこんな異形に変身してしまい、自分達との差が大きく広がってしまった。

 

「さっきはいい目してるって言ってた癖に…!」

 

 響香は唯一勝っている小回りと予測でギリギリ回避していた。

 

「おおお!!」

 

 其処にレシプロバーストで加速を付けた飯田の蹴りがハッチヒャックの頬を撃ち抜く。

 

「ぬう!」

 

 仰け反ったが直ぐ様、飯田の足を掴み地面に叩きつけた。

 

「ぐああっ!!」

 

 叩きつけられ悲鳴をあげる飯田に追撃しようともう一度地面に叩きつけようとする…

 

「アイスメイクーー槍騎兵!!」

 

 其処に氷の槍がハッチヒャックに全弾命中し思わず飯田を放してしまう。この隙に響香が飯田を連れて離れる。

 

「大丈夫!?」

「大丈夫だ……それにしてもなんて強さだ…これが奴の怨念の力なのか…」

 

 ハッチヒャックは轟に狙いを定めて拳を振るう。攻撃は爆豪と同じ大振り…だが、速度が違い過ぎる。響香や飯田はギリギリ避けられるが轟には無理だ。盾を造形し防ぐ…ハッチヒャックの並外れたパワーに盾は砕け散るが轟には届かず轟は次の行動に移していた。

 

「火竜の咆哮!!」

 

 左から放たれた竜のブレスの如き炎がハッチヒャックを焼き尽くす。普通の敵やさっきの脳無にも通用するが、ハッチヒャックには少しのダメージしかない。

 

「糞!」

 

 轟は氷の槍をぶつけながら距離を取る。だが、腕の一振で轟を吹き飛ばす。咄嗟に氷を出し威力を半減したが近くのビルに叩きつけられた。

 

「ぐはっ!」

 

 轟に体を向け腕をクロスさせる、一秒経つごとに体の水晶が緑に輝きだす。轟は本能的に危険を感じ取った。

 

(ヤベェ!?)

 

 だが、痛みで直ぐには動けない、そして輝きが最高潮に高まったとき……

 

 

「リベンジャーカノン!!!」

 

 

 緑色の強大なエネルギーが放たれた。轟に成す術はない。だが、

 

「轟君!!」

 

 飯田が轟を担ぎ急いでその場を離れる。リベンジャーカノンは轟達には当たらなかったが先程まで轟が居たビルを木っ端微塵に破壊した。

 

「なんて威力だ…」

 

 ようやく動ける様になった轟が思わず呟く…響香も轟達に合流する。

 

「このままじゃ!」

「だが、僕達の攻撃じゃ決定打にならない…」

 

 攻撃は効いている…だが、状況は全く好転していない…どうすればいいかと、表情を暗くすると轟が口を開く…

 

「俺に考えがある」

「え?」

「アイツには黒い脳無みたいな再生能力はない…だが、防御力が高すぎる……」

「それを突破できる技があるのか!?」

「確証はねぇが……可能性は確かにある」

「なら!」

「ああ!奴に隙をつくる!!」

 

「滅びよ!!」

 

 ハッチヒャックが迫る。響香にオールマイトの様な豪腕の連撃を繰り出す。だがどれも力任せの攻撃だ。響香ならば冷静に対処すれば避けれぬ攻撃ではない。だが、避けれるだけであり、響香の攻撃はハッチヒャックに通らない。だが……

 

「ハートビートファズ!!!!」

 

 響香は地面にプラグを突き刺し心音の衝撃波を流し込み地面を抉った。

 

「ぬうっ……小癪な真似を!」

 

 ハッチヒャックはバランスを崩してもお構いなしに響香にリベンジャーカノンの構えをする。輝きが強くなり、喰らえばタダでは済まない。だが、響香には恐れはなかった。

 

(12、13、14、15!!)

 

 放たれる一瞬…其処に飯田が飛び掛かる。

 

「レシプロ・エクステンデッド!!」

 

 青い炎を纏った飯田の蹴りが炸裂し、ハッチヒャックの巨体を吹き飛ばす。予測を得意とする響香はさっきの一撃でリベンジャーカノンの発射時間を見切ったのだ。発射の15秒に飯田の一撃を喰らい高めたエネルギーが消え決定打な隙が生まれた。

 

 それを轟は逃さない、右手を振りかぶり氷を一点に集中……巨大で何処か神々しい槍を造形した。

 

 

「アイスメイクーー戦神槍(グングニル)!!」

 

 

 放たれた神槍はハッチヒャックを貫いた。顔が痛みに歪み、そして近くのビルに突っ込み崩れるビルの下敷きになった。それを見届けた響香達は一斉に座りこんだ。

 

「ハァハァ……凄いじゃん轟、あんな技あったなんて」

「それは………こっちのセリフだ、アイツの動きや技の発射時間を見切ったくせに…」

「…エンストした……まともに動けないな……」

 

 精神的にも肉体的にも満身創痍……だが、勝つ事ができた……なら良かったのに……

 

「滅びろ、偽物の英雄!!」

 

 瓦礫を吹き飛ばし、絶望が姿を現す。そのあまりの光景に響香達は声も発せない。誰もが目を見開き、身体を震わせて見ているだけだ。

 

「終わりだ」

 

 ハッチヒャックは冷たく言うと、最大技であるリベンジャーカノンの構えをする。飯田はエンストして動けない…轟も響香も避けられない。

 

「もう……」

 

 響香の弱音が聞こえた時……

 

 

「この程度で音あげてどうすんだ!!」

 

 

「え!?」

 

 思わず後ろを振り返る…其処には龍悟が居た。

 

「龍悟……」

「済まねえ…アイツ等逃しちまった、その失態は行動で償う……だかな、お前等…俺が居ねぇと守れねぇんか!!」

 

 龍悟が来てくれた…だけど、全部龍悟に頼るのは嫌だ…その思いが響香達を奮い立たせた。

 

「任せてって言ったんだ……!」

「やってやる…!」

「ふっ…」

 

 響香と轟が龍悟の隣に立つ。それを龍悟は嬉しそうに見ていた。一方、ハッチヒャックは龍悟を見ると顔を歪ませた。

 

「サイヤ人……サイヤ人は皆殺しだ!!」

 

 ヒーロー殺しの怨念ではなくハッチヒャックを作った者達…その昔にサイヤ人に殺されたツフル人の怨念が龍悟を見る事で燃えだした。

 

 リベンジャーカノンをエネルギーを貯めだした。

 

「龍悟、アイツの技は放つのに15秒必要なんだ!」

「そうか…ならこっちもフルパワーだ!!」

 

 超サイヤ人Ⅱに変身してかめはめ波の構えをする。

 

「1、2、3、4」

 

 響香は腕の増幅装置にプラグを突き刺し両手を組み構える。

 

「5、6、7、8」

 

 轟は左の炎を極限まで高める。

 

「9、10、11、12」

 

 ハッチヒャックもエネルギーを高める。

 

「頑張れ…皆」

 

 自分には遠距離攻撃の手段がない飯田は龍悟達の勝利を祈る。

 

「「「13……14!!」」」

 

 そして、時は来た!!

 

 

「リベンジャーカノン!!」

 

 緑色の極限エネルギーが放たれた。当たれば龍悟でもタダでは済まない程の一撃……それと、同時に龍悟達も放った。

 

 

「「「トリニティーーかめはめ波ぁぁぁぁあっ!!」」」

 

 

 龍悟のかめはめ波、響香の心音衝撃波、轟の超火炎…それ等が三位一体となって放たれ混ざり合った…【トリニティかめはめ波】はリベンジャーカノンとぶつかり合うが直ぐに打ち破った。

 

 

「ば、馬鹿なぁぁぁ!!」

 

 目を見開き、ハッチヒャックはトリニティかめはめ波に飲み込まれていく……怨念は極限の光の中に消えていった。

 

 其処には…ハッチヒャックは存在せず元に戻ったヒーロー殺しが倒れていた。飯田は心残りが消えた様な…そんな気持ちになり呟いた。

 

 

「これで、犠牲者はでない…終わったよ…兄さん…」

 

 

 長かった夜が明ける…眩い朝日が龍悟達を優しく照らしていた。

  

 

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 




飯田「祝え!どうやら三人の力が結集し、多分!これからも登場する合体技、その名も【トリニティかめはめ波】…きっと、新たなかめはめ波が創生された瞬間である」
響香「ねぇ、それって本当に祝ってる?」
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