絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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四章・期末テスト
新たな出会い


職場体験を終えたその翌日

 

 クラスの皆は一週間の職場体験の話で持ちきりだった。

 

「マジか!マジか!爆豪!!」

「笑うな!!」

 

 爆豪がナイトアイの様なリーマンヘアになって切島に笑われたり…

 

「女ってのは……元々悪魔のような本性を隠し持ってんのさ!!」

「何があった!?」

 

 峰田がMt.レディの所でトラウマを持ってしまったり…

 

「…………………」

「…………………」

「…………………」

「………なんでさ…」

 

 龍悟が写真の事で響香と麗日、拳藤に問い詰められていた。そんな中、尾白は言った。ヒーロー殺しへの恐怖を…

 

「俺ニュースとかで見たけどさ。ヒーロー殺し敵連合ともつながってたんだろ?もしあんな恐ろしい奴がUSJ来てたらと思うとゾッとするよ。」

 

 アップされた動画にはヒーロー殺しがハッチヒャックに変身し暴れまわる姿が映っている…バラバラに転移させられた場所に龍悟が居ない状況の中、あんな化物が現れたらと思うと震えが止まらなかった。

 

「確かに化物になった奴は強かったが…元のままでも僕等よりも強かった…歪んだ信念があった…それでも、これ以上俺のようなものを出さぬ為にも!!改めてヒーローへの道を俺は歩む!!!」

 

「ふっ」

「飯田」

「委員長…」

 

 その場に居た龍悟、響香、轟は安堵する。

 

 

 

 

 

 

 

 一週間ぶりのヒーロー基礎学の時間、コスチュームに着替えた龍悟達は運動場γへと集められていた。今日の訓練は救助訓練レースだ。広大な訓練場のどこかにいるオールマイトが出した救難信号を辿って助けに行く順位を競う遊びの要素を含んだ訓練である。

 

 

 1組目は龍悟、飯田、芦戸、瀬呂、尾白の組み合わせであった。ちなみに瞬間移動や舞空術は使わないでと言われた。

 

「START!」

 

 合図と同時に各自行動に移す。その様子をモニターで響香達は見ていた。

 

「今の所、飯田が一番だな」

 

 走りに特化した飯田が小回りもしっかりしながらもの凄いスピードでオールマイトの居る場所に向かっていた。

 

「龍悟はどうするんだ?」

 

 瞬間移動や舞空術が使えない龍悟がどうするか轟は期待しながらモニターを見た。

 

 其処には神龍拳・五星龍を使い黒い腕を伸ばしながら凄まじいスピードでオールマイトの所に向かう龍悟が映っていた。

 

「何アレ!?腕長!?」

「バリエーション多くねぇか!」

「あの黒いの…体育祭で見たやつだな」

「そ、“黒鞭”て言う、気で作った鞭を束ねて擬似的な腕を作って素早い攻撃とコントロールが高い五星龍って形態だって」

 

 響香が説明してる内に龍悟がゴールして一組目が終わった。授業が終わった後に覗きをしようとした奴が居たが……

 

「汚え花火だ」

 

 儚く散った。それから時は流れ期末テストまで残すところ一週間を切っていた。テストで赤点を取った者は夏にある林間合宿に行けず補習地獄だそうだ。

 

「全く勉強してねー!!」

「あはははー」

 

 上鳴が叫び芦戸の渇いた笑い声も聞こえる。

 

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねー!!」

 

 二人が騒いでるとふぅーとわざとらしい溜息が吐かれた。そこを見れば峰田が椅子に偉そうな態度でふんぞり返っていた。

 

「演習試験もあるのが、辛ぇとこだよな」

 

 上鳴と芦戸が騒ぐ。

 

「あんたは同族だと思ったのにぃ!!」

「お前みたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろうが!そこそこ出来やがって、どこに需要あんだよ!」

「世界かな…」

 

 そんな二人に救世主が…

 

「お二人共、微力ながらお手伝いしますわ」

「「ヤオモモ!!」」

 

 二人がそれに乗っかると瀬呂、尾白も便乗していく。

 

「僕達も勉強会やらないか?」

「おお、いいね」

「一佳も誘っていい?」

「勿論だとも」

「俺も異論ないぜ…轟も来いよ」

「いいのか?」

「もう、轟もウチ等の一人なんだから」

「…………ああ」

 

 

 

 昼休み、食堂にて…龍悟、響香、麗日、飯田、拳藤のいつものメンバープラス轟で昼食を食べてようと席を探していた。

 

「演習試験か〜内容不透明で怖いね」

「突飛な事はしないと思うがな…」

「筆記試験は授業範囲でやるから何とかなるしな」

「何とか…」

 

 期末テストについて話し合っていると……

 

「お、龍悟君!」

「先輩」

 

 通形が声をかけてきた。席を見つけて座ろうとする…

 

「通形先輩」

「飯田君達も久しぶり…さっきから何に悩んでたんだ?大抵の事なら答えられるぞ」

「実は期末テストの事で……」

「あ〜期末テストね……それなら「私、知ってるよテスト内容!ねぇねぇ、言っていい!!」

 

 その時、水色のロングヘアの誰もが振り向くであろう美女が元気良く話に入ってきた。

 

「うわ!ビックリした!」

「誰、この美女さん…」

「私?私は波動ねじれ!!通形と同じ“ビッグ3”の一人だよ!!」

 

 さり気なく言った言葉に響香達が反応する。龍悟は特に驚かず席に座った。

 

「ビッグ3!?」

「うん、そうだよ!!それにしても通形さ〜いつの間にこんなに可愛い後輩作ったの?」

「いいだろ〜自慢の後輩だ!!」

「いや、俺は…」

「そう硬い事言うなよ〜!君も今日から俺の可愛い後輩だ!!」

 

 否定しようとする轟の肩を組み笑う。

 

「む〜いいな〜〜なら!」

 

 波動は龍悟の隣に座る。

 

「「「あ……」」」

 

 そう言えばまだ席に座ってなかった…とりあえず席に座る…もう一つ空いていた場所は…拳藤が勝ち取った。

 

「ねぇねぇ!君だよね!孫龍悟君って!!」

「ああ、そうだ」

「へぇ〜尻尾があるんだ!それに逆だっているのに少し垂れてる!面白い髪型だね…毎日セットしてるの?」

 

 波動は龍悟の尻尾や垂れてる髪をいじっていた。

 

(((や、ヤバイ!天然お姉さんキャラだ!!しかも、さり気なくスキンシップしてるし!!)))

 

「ねぇねぇ、通形だけじゃなくてさ…私の後輩にもなってよ!!」

「別にいいぞ」

「本当に!ヤッター!私にも可愛い後輩できた!!」

「何!?龍悟君!俺と言う先輩が居ながら!!」

「何言ってんだ通形先輩?」

「通形先輩!?先輩じゃなくて!?」

「わかりづらいだろ」

 

 膝を付く通形を不思議そうに見ながら波動に期末テストの内容を聞いた。

   

「それで波動先輩、内容って…」

「うん、それはねーー」

 

 

 

 

「「ヤッター!!」」

 

 教室に上鳴と芦戸の歓喜が響く。

 

「んだよ、ロボなら楽勝だぜ」

「ホントホント」

 

 波動が教えてくれた…演習試験はロボとの戦闘だと。龍悟はその事をクラスの皆に伝えた。

 

「お前等は対人だと個性の調整大変だもんな」

「ああ!ロボならブッパで楽勝だー!」

「私も溶かして楽勝だー!」

 

「人でもロボでもぶっ飛ばすのは同じだろ!何が楽チンだアホが!!」

「アホとはなんだ!」

「うっせえな!!調整なんて勝手にできるもんだろ!!アホが!!」

 

 爆豪の怒鳴り声が響く。

 

「なぁ、変身野郎…」

 

 龍悟は横目で爆豪を見る。爆豪の目は憎悪に燃えていた。

 

「テメェはつくづく俺の神経逆なでするな…!」

「お前と関わった事はないんだかな」

「目障りなんだよ…テメェが!何が神龍拳だ!!何がヒーロー殺し撃破だ!!」

「つまり八つ当たりか?迷惑なもんだ…」

「糞が……今度こそだ、今度こそ!テメェをぶち殺してやる!!耳女!眼鏡!轟!テメェ等もだ!!」

 

 言うだけ言って爆豪は教室を出た。

 

「荒れてばかりやな…」

「俺、ついでみたいに言われた…」

「何を言う轟君、実力なら君や耳郎君の方が上だ!」

「まぁ、アイツのワガママに付き合う義理なんてないし…無視でいいよ、無視で」

「そうだな…さて、勉強会でもするか」

 

 爆豪の事など気にも止めず龍悟達は勉強会に拳藤を誘う為に教室を出る。

 

 

「…………さて、爆豪をどうするか…」

 

 その様子を相澤は何かにメモしながら見ていた。

 

 

END

 

 

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