絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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投稿が遅れて申し訳ございません。


I・エキスポヘようこそ

「孫少年、耳郎少女、紹介しよう。私の親友、デヴィット・シールド」

 

「マジか……」

 

 デヴィット・シールド……それは、ノーベル個性賞を受賞し“個性”研究のトップランナー……そして何よりオールマイトのアメリカ時代の相棒だ。そんな大物が目の前に居る事に響香は唖然とした。

 

 デヴィットは気軽な様子で言った。

 

「オールマイトとは久しぶりの再会だ。すまないが、積もる話をさせてくれないか」

「わかりました」

「メリッサ、孫君達にI・エキスポを案内してあげなさい」

「わかったわ、パパ」

「いいのか?」

「未来のヒーローとご一緒できるなんて光栄よ。行きましょう」

 

 楽しそうに出ていくメリッサ達を見送ってるサムにも声をかけた。

 

「サム、君ももう休んでくれ」

 

 

 

 

 

 

「凄い……本当に人工の島とは思えない」

 

 エキスポ会場にやってきた龍悟達は、様々なパビリオンを見上げて歩きながら改めてI・アイランドの広さを実感していた。

 

「大都市にある施設は一通り揃ってるわ。出来無いのは旅行くらいね」

「情報漏洩を防ぐ為か?」

「そういう事」

 

 龍悟達が話していると…響香が声をあげた。

 

「見て、龍悟!海外のヒーローがこんなに!!」

 

 響香の言葉に気づけば周囲には各国のヒーロー達がファンにサインをしたりしていた。

 

「最新アイテムの実演とか、サイン会とか、色々と催し物があるみたい」

「流石I・エキスポ」

「夜には関係者を集めたパーティーも……って龍悟君も出席するんだよね。体育祭優勝者で招待されたんだし」

「まあな」

「ウチも付き添いで参加できますし」

 

 そして、龍悟達はガラス張りのサッカースタジアムの様なパビリオンに入った。多目的ビークルや潜水スーツ、ゴーグル等様々なヒーローアイテムが展示されている。

 

「スッゴ……」

「ここまでのテクノロジーとは……」

「実はほとんどのモノはパパが発明した特許を元に作られてるの!」

 

 少し誇らしげにメリッサが言う。龍悟達が素直に関心している前でメリッサは愛おしそうな眼差しを展示されているアイテムに向けた。

 

「ここにあるアイテム一つ一つが世界のヒーロー達の活躍を手助けするの」

 

 その眼差しから父親への憧れが伝わってきた。

 

「尊敬してるんだな」

「パパの様な科学者になるのが夢だから」

「そういえば、メリッサさんってここのアカデミーの」

「うん、今三年」

「I・アイランドのアカデミー……当然、難関中の難関だ……下手すれば雄英より難易度は高い…」

「それに入れたって凄いですよ!」

「私なんてまだまだ」

 

 照れくさそうに首を小さく振るメリッサ…微笑ましく見ている龍悟の後ろから聞き慣れた声が聞こえた。

 

 

「楽しそうやね、龍悟君」

 

 

 龍悟と響香の動きが止まった。

 

「……………なぁ、今、麗日の声が……」

「……………幻聴だよ……此処はI・アイランドだよ」

 

「じゃあ、私の声も幻聴かな?」

 

「「……………………」」

 

 

 恐る恐る振り返ると……其処には同じA組の麗日お茶子とB組の拳藤一佳が居た。

 

「楽しそうやね」

(何故二度言った!?)

 

 困惑する龍悟達の耳に「コホン」と聞こえる。

 

「ヤオモモまで……」

「とっても楽しそうでしたわ」

 

A組の副委員長、八百万百が興味を隠せない目で見つめる。龍悟も驚いたが響香も驚きが隠せない……

 

「ど、どうして……」

 

「龍悟と二人っきりで海外デートなどと……その気になっていた響香の姿はお笑いだったぜ」

 

「………せっかく、せっかく龍悟と二人きりの海外デートだったのに〜!!」

 

 拳藤の言葉に響香は完全にノックアウトされた。

 

「お友達?」

「学校の仲間達だ」

 

 メリッサに聞かれ龍悟は答える。

 

「よかったらカフェでお茶しません?」

 

 

 そうしてエキスポ内のオープンスペースのカフェに移動した。どうなる事かとヒヤヒヤしたが女子達はあっという間に打ち解けて喋りはじめたし響香も復活した。

 

「(どうなるかと思ったが……良かったぜ)……それにしてもお前等まで居るとはな」

 

 龍悟の目の前にはウエイター姿の上鳴電気と峰田実…そしてその二人に説教をする龍悟の親友、飯田天哉が居た。

 

 臨時のバイトでここに来た上鳴と峰田……メリッサにナンパしていたらヒーロー一家である飯田家に届いた招待状でエキスポに来た飯田に見つかり今に至る。

 

 八百万も父がエキスポのスポンサー企業の株を持っているので招待状を貰ったらしい……そして余った招待状を麗日と拳藤がじゃんけんで勝ち取った。

 

 その時、大きな音が響いた。

 

「な、何だ!?」

 

 音のした方向を見てみると近くの会場から巨大な氷の塊が見えていた。龍悟達はそれに見覚えがあった。

 

「龍悟、アレって…」

「ふっ、どうやらアイツも居るみたいだな」

 

 

 そうして龍悟達は“個性”を使って敵を倒していくアトラクション【ヴィラン・アタック】にやってきた。会場を見ると氷が岩山を覆っていた。氷の始発点に居たのはA組のナンバー2、轟焦凍だった。轟は観客席に居る龍悟達に気づく。

 

「龍悟達も来てたのか」

「ああ、体育祭優勝したから招待された」

「俺は招待受けた親父の代理」

 

 MCのお姉さんの声が響く。

 

「現在、轟君の14秒がトップ!果たしてこれを超える記録は現れるのか!?」

 

「ねぇ、龍悟もやってみたら?」

「……そうだな、いっちょ行くか」

 

 そう言って龍悟は柵を飛び越え会場に登場する。それを見てMCが叫ぶ。

 

「おっと!飛び入り参加だ!!どんな記録をだしてくれるのか!」

 

 スタート地点に立った龍悟は両手を腰に構えて息を気合と共に吐き出した。

 

「はぁああ!!」

 

 衝撃波が起こり龍悟の髪は金色に輝いていた。

 

「変身した!?」

 

 メリッサが驚く中、MCのスタート合図が響いた。

 

「ヴィラン・アタック!レディゴー!!」

 

 龍悟は舞空術で空を飛び両手を上げ蒼穹の光弾を作り出し放つ…

 

 

「スターダストフォール!!」

 

 放たれたそれはいくつにも別れ、星屑の様に降り注ぐ。そして一瞬で的の敵を粉砕した。MCが興奮した声で喋る。

 

「す、凄い!僅か10秒!!トップに躍り出ました!!」

 

 

「凄い……」

 

 メリッサは金色に輝く龍悟に目を奪われていた。

 

「驚きました?アレがウチ等のナンバーワンでありリーダーである孫龍悟、ヒーロー名は【ゴジータ】です」

 

「ゴジータ……」

 

 響香の言葉に耳を傾けながらメリッサは龍悟の後ろ姿をオールマイトと被せた。

 

 

 

END

 

 

 

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