絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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敵襲撃!人して当たり前を!!

「ごめんなさい!遅れてしまって!!」

 

 眼鏡を外し華やかなドレス姿のメリッサがセントラルタワーの七番ロビーに急いでやってきた。上鳴と峰田がメリッサの姿に感涙して響香が呆れていた。龍悟以外の皆が正装を着て待っていた。

 

「龍悟と何してたんです?」

 

 華麗なドレスを着込んだ拳藤が聞いてくる。

 

「ちょっとね、サポートアイテムを渡したの……まだ、龍悟君は来てないの?」

「龍悟君が遅れるとは……珍しいな」

「龍悟が正装なんて……ウチだって今まで見たことないもん」

 

 響香が呆れながら言うと……

 

「わりぃな、遅れちまった」

 

 龍悟が急いでやってきた。コスチュームとは違い、黒い礼服に身を包んだ龍悟の姿はとても凛々しかった。何時もの落ち着いた雰囲気と共にどこか王族を思わせる鋭さがあった。

 

「お〜似合っとる///」

「ああ、ありがとよ……しかし性に合わないな」

「ちょっと、脱ぐなって」

 

 褒めてくれたことは嬉しいのだが、やはり礼服の堅苦しさは苦手らしくネクタイに手を掛けようとする。慌てて拳藤が止めたものの、ちょっと目を離せば服装を崩してしまいそうだ。

 

「あぁ、ネクタイが乱れただろ……こっち向きな」

「いいだろ別に」

「駄目だ。目を離すとすぐに楽な格好になっちゃうんだから///」

 

 今のでネクタイが少し乱れてしまい、見るに見かねた拳藤が整えるべく手を伸ばしてくる。最も顔は真っ赤だが。上鳴と峰田が怨めしそうに凝視し、八百万は顔を赤くしながら時々轟の方を見る。響香と麗日は少し嫉妬するが自分がやる姿を想像し頬を染める。

 

 整え終わったその時……サイレンが響き渡った。何事かと周りを見る龍悟達の耳に島内放送が流れた。

 

『I・アイランド管理システムよりお知らせいたします。警備システムにより、I・エキスポエリアに爆発物が仕掛けられたという情報を入手しました』

 

 恐らくI・アイランド全体にアナウンスされる放送を聞き目を細める龍悟。次の瞬間、窓の防火シャッターが次々と閉じられて入り口が塞がれていった。閉じ込められた龍悟達。

 

「携帯が圏外だ。情報関係は全て遮断されちまったらしい」

「エレベーターも反応ないよ」

 

 メリッサが何か引っかかっている様に考え込んだ。

 

「爆発物が設置されただけで警備システムが厳戒モードになるなんて……」

「…………飯田、パーティー会場に行くぞ」

「何故だ?」

「会場にはオールマイトがいる。何が起こっているのか確かめるべきだ」

 

「オールマイトが!?」

「何だ、それなら心配いらねーな」

 

 その言葉に誰もが安堵する。

 

「メリッサ、行けるか?」

「非常階段を使えば近くに行けるはず」

 

 メリッサが隅にある重そうなドアを指差した。

 

「案内頼む」

 

 

 

 

 

 

 

 一方で会場では、人質となった客や拘束されたプロヒーロー達が座り込んでいた。全方向から銃を向けられ死角はない。仮面をつけた傷の男、敵達のボス、“ウォルフラム”が部下に命令する姿を拘束されながら後ろで見ていたオールマイト。拘束を引きちぎろうとしたその時、上階から龍悟と響香が覗いている事に気づく。

 

(孫少年!耳郎少女!)

 

「気づいた。イケるか?」

「いいよ!」

 

 龍悟は合図を送る。それを見たオールマイトは気づかれない様に小声で話す。

 

『聞こえるか。敵がタワーを占拠、警備システムを掌握。この島の人々が全員人質に取られた。すぐにここから逃げなさい』

 

「大変だよ、龍悟!」

 

 響香の狼狽えた様子に龍悟の顔が曇った。非常階段に戻った龍悟達は待機していた皆に事の話をした。飯田と八百万がオールマイトの言葉に従うべきだと言うがヒーロー目指してる自分達が何もしなくていいのか?と轟と響香は語る。どちらも間違いではない……そんな中、龍悟が口を開いた。

 

「メリッサ、ここの警備システムはどうなっている?」

「このタワーの最上階にあるわ。……パスワードとかは解除されてる筈だから私達でもシステムの再変更ができる………皆を助けられるかもしれない」

「最上階………」

 

 龍悟は額に指を当て集中する。龍悟の十八番……瞬間移動。それならイケると期待を寄せるが………

 

「…………駄目だ。最上階だけ感知できねぇ」

「恐らく、“転移個性”を持った敵に侵入されないように特殊な措置を施しているんだわ………最上階ならこの非常階段でも行ける。敵達は警備システムの扱いに慣れていないと思う。現時点で私達に実害はないわ」

「システムが元に戻れば人質やオールマイト達が開放される。そうなれば状況は一気に逆転する」

 

 龍悟の強い意志を持った顔を飯田達は見ていた。麗日が自分を奮い立たせる様に立ち上がった。

 

「行こう、龍悟君!!」

「麗日…」

「できる事があるのに何もしないでいるのはイヤだ。そんなのヒーローになるならない以前の問題だと思う」

 

 麗日が覚悟を決めたその時、響香達が一歩近づいてきた。

 

「ロックだね、お茶子!ウチも行くよ」

「俺もだ」

「これ以上無理だと判断したら引き返す。その条件が飲めるなら、俺も行こう」

「ここで行かなきゃあヒーローじゃあないでしょ」

「そういう事であれば私も」

「よっしゃ、俺も!」

「…………あーもー!わかったよ、行けばいいんだろ行けば!!」

 

「私も行くわ……最上階に行くまでは足手まといにしかならないけど……私にも皆を守らせて」

 

 誰もが真剣な顔で覚悟を決めた。それを見た龍悟は笑う。

 

「最高だぜ、オメェ等」

 

 

 

 

 

 

 会場ではマッスルフォームの維持で体力がどんどんなくなり焦るオールマイトが咳き込んでいた。その時、上階の人影に気づく。

 

(孫少年!)

「………」

 

 龍悟は力強い眼差しで深く頷いた。

 

(行くと言うのか……教師として咎めなければならないのはわかってる……しかしーー)

 

 オールマイトは思わず笑った。

 

(ここで行かなきゃあヒーローじゃあないし、君なら何とかしてくれる!そう感じさせてくれる!!)

 

 オールマイトは龍悟に向かって頷いた。

 

(頼むぞ、有精卵ども!)

「ふっ」

 

 それに龍悟はサムズアップして応え静かに走り去った。龍悟は非常階段で待機していた皆と合流する。自分達が行動する事をオールマイトに伝えたと龍悟は皆に向かって頷いた。そして皆を見渡しながら口を開く。

 

 

「行くぞ!!」

 

『おう!!』

 

 

 反撃の狼煙は上がった。

 

 

 

END

 

 

 




 
 瞬間移動使えばすぐに最上階に行って警備システム元に戻してオールマイトがウォルフラムをボコボコにしちゃうので最上階には座標を特定出来ない特殊な措置が施されている事にしました。
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