絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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5月9日は悟空の日……投稿しない訳にはいきませんそれではどうぞ!!


未来に向かって

 I・アイランドの中にある湖の側にあるテラスで美味しそうな肉や野菜が鉄板グリルの上で焼かれている。食べ頃とばかりに肉汁が溢れ出しそうだ。

 

「さぁ、食べなさい!」

「遠慮はいらないよ!」

 

『いっただきまーす!!』

 

 肉を焼いていたマッスルフォームのオールマイトとデヴィットの声に周りで今か今かと見守っていたA組の食いしん坊達が声をあげた。昨日の事件で予定されていたエキスポ一般公開は延期された。イベントの延期の代わりにオールマイトがバーベキューを皆にご馳走する事にしたのだ。食材はデヴィットが用意してくれた。

 

 肉だ肉だと大はしゃぎする上鳴や切島、串に刺さってる肉にかぶりつく芦戸、麗日と蛙吹がお互いに食べさせ合ってる。

 

「うう〜ん!美味しいね、梅雨ちゃん!」

「ええ、青空を見ながらだと余計に美味しく感じるわ」

「バーベキューなんて初めてですけれどとても美味しいですわ。今度庭でもやってみようかしら」

 

 そう言う八百万の前には既に食べ終えた皿と串が積み重なってる。轟が口を開く。

 

「そんなに腹減ってたのか」

「ええ、昨日ずいぶんと脂質を使いましたので…たくさん食べて補充して出せるようにしないといけません」

「ウ○コみてぇ…」

 

 瀬呂の一言が八百万のライフを吹き飛ばした。

 

「謝れ!!」

「スミマセン!!」

 

 響香の怒りの龍爪演舞が瀬呂をKOした。他にも砂藤と葉隠が多食い対決をしたり爆豪が切島達と肉にかぶりつく、なんとなく良い雰囲気だ。

 

「ここらへんもういいぞ」

「ヒャッホー!」

 

 別の鉄板では障子が焼いた肉を峰田がかっぱらった。それを見逃す飯田ではない。

 

「峰田君!他の人の分をちゃんと配慮しよう!!」

「何時でもブレないな」

 

 その様子を障子は複製腕で食べながら見ていた。

 

「両手に肉を持たせろよ〜オイラのハーレムの夢がなくなっちまったんだから!」

「相変わらずクズだねアンタ、今回の旅費も全額負担してくれるのに」

 

 響香の絶対零度の視線が峰田に刺さる。本来なら真相は明かさない様にするべきなのだが……流石にウォルフラムとの戦闘までは隠し通す事ができなかった。そこでオールマイトの指示の元あのヒーロー殺しを捕まえた実績もある龍悟・響香・飯田・轟が解決したと発表したのだ。しかもI・アイランドでの活躍なので世界中に名が知れ渡るだろう。I・アイランドを救ってくれたお礼として麗日達も含めて龍悟達の旅費も全額負担してくれる事になった。

 

 そして龍悟は……八百万以上に食べていた。既に食い終わった皿が何重にも重なっており近くに居た常闇が唖然としている。そんな龍悟にメリッサが近づく。

 

「体は大丈夫?」

「あぁ…心配いらねぇ。それにしてもすまねぇな、フルガントレット…壊しちまって」

 

 あの虹色の龍の力にフルガントレットが耐えきれず崩壊してしまった。もう修理は不可能だろう。

 

「ふふっ、そんなこと…また作れば良いのだから」

 

 メリッサが龍悟の手を握る。

 

「本当にありがとう……助けてくれて」

 

 何か言おうとする龍悟を止めてメリッサは語る。

 

「私を守ってくれた事…パパを助けてくれた事……そして誰もいなくなった皆の為に命懸けで戦ってくれた事…感謝してもしきれないわ……貴方という希望が私の絶望を吹き飛ばしてくれた」

 

 心なしか彼女の頬が赤く染まっているようにも見えた。

 

「ねぇ…卒業したらどうするの?」

「まだ入学したばかりだぜ……考えてないな」

「なら……私と一緒にコンビを組まない!パパとおじさまの様に!!」

「何?」

 

 

 メリッサの言葉に龍悟は首を長くして傾げ周りの響香達も驚きが隠せない。龍悟は空を見上げる……やがて頬を緩め笑った。

 

「そうだな…世界に出るのも悪くねぇ…」

「ふふっ、いい返事を待ってるわ!!」

 

 

 メリッサはそう言うと響香達の方へ歩み寄る。拳藤が焦ったように聞いてきた。

 

「メ、メリッサさん!あ、あの、今のって!?」

「あら、私だってまだ高校生よ…」

 

 メリッサは意地悪そうに笑った。

 

 

「素敵な出会いに胸が踊るわ!」

 

 

 メリッサの言葉に唖然とする響香達…わなわなと震え龍悟の方を見るがーー其処には誰もいない。

 

「龍悟ならオールマイトを追いかけに行ったぞ?」

 

 轟の言葉が静かに聞こえた。

 

 

 

 

 テラス近くの公園にやって来た龍悟は其処から見えるタワーを眺めた、昨日の戦いで上部が崩れている。その時、ふいに横に人影が差す。

 

「オールマイト」

 

 隣に立ったトゥルーフォームのオールマイトもタワーを見つめる。暫くして龍悟が口を開いた。

 

「この事件の裏にはオール・フォー・ワンが居た」

「聞いたよ…ウォルフラムと言う敵には複数の個性があった……いよいよ、動き出した」

 

 深刻そうに言うオールマイトに龍悟は笑って答えた。

 

「終わらせてやるよ、俺が全て……だから安心して見てろ……“俺が来た”って所を…」

「孫少年……」

 

 

 それだけ伝えると龍悟は戻っていった。その様子を見ていたデヴィットがオールマイトの隣に立つ。

 

「メリッサが私のあとを継ごうとしている様に、ソン・リュウゴ……彼が君のあとを継ぐ者なんだな」

「あぁ…私を超える…最高の弟子だ」

 

 確信しているオールマイトの横顔にデヴィットは穏やかな笑みを浮かべ龍悟の背中を見つめる。

 

「私にも見えるよ、トシ……君と同じ光が……ヒーローの輝きが……」

 

 

 

 

 

 

 

 皆の所に戻ってきた龍悟……だが、空気が重い。不思議に思う龍悟だが…響香達の顔を見るとポーカーフェイスが崩れ冷や汗が流れる。

 

「ねぇ龍悟…O☆HA☆NA☆SI…しよう」

 

 目が一切笑ってない響香達に震えながら龍悟は答えた。

 

 

「………わりぃけど急ぎの用事ができちまったんで…ちょっくら行ってくる!!」

 

 

 すぐさま逃げ出す龍悟……だが足にモギモギが腕にテープが巻かれてしまう。

 

「峰田!瀬呂!オメェ等何やってんだぁぁぁあ!!」

 

「うるせぇ!このクズ野郎!!」

「またフラグ立てやがって!!」

 

 そうしてる間にも響香達が近づいて来る。

 

「飯田!轟!常闇!障子!助けてくれ!!」

 

 叫ぶ龍悟だが……飯田達は響香達の威圧に動けなかった。修羅場を楽しげに見る芦戸達…血の涙を流す上鳴…そんな皆に囲まれる龍悟を見ながらメリッサは笑った。

 

「返事…待ってるからね」

 

 

 

 

 

 

 二羽の鳥が空を飛んでいる。競うように、導く様に、慈しむ様に……そして、輝く太陽の光を目指す様に。

 

 

 ーー未来に向かって。

 

 

 

 

 




ようやく【劇場版】激闘のI・アイランド!ゴジータがやらねば誰がやる!!が終わりました。これからアニメ三期に突入します。

それとですが最近評価が下がる一方でモチベーションが……何か要望等があれば遠慮なく感想に書いてください。できる限り叶えようと思います。
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