絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
病院で目覚めた後、母や病院に勤める医師達の会話から、ゴジータ改めて龍悟は自身が置かれている状況を整理した。自分は――転生したようだった。
(なら何故俺は記憶を持っている…?)
自分は地獄に居たのだ、消えて新しい命として転生する事になら納得がいく…だが、何故記憶を持っているかが謎だった…
すると部屋に二十代後半くらいの男性が入ってきた。
「
「あなた…大丈夫よ…おかしなところは無いって」
母の言葉を聞き男性は安堵する……ゴジータではない記憶が教えてくれる…彼の名は
翔は龍悟に寄り添う。
「覚えているか?別荘に旅行に行ってお前が“月を見て大きな猿”になったんだ…幸い直ぐに戻ったが意識がなくて…直ぐに病院に搬送したんだ…何もなくて本当に良かった」
翔はヒーローアイテムを販売・製造する会社『カプセルコーポレーション』の社長だ。四歳の誕生日に会社が所有する別荘に旅行に行った事は覚えていたがその後が思い出せなかった……だが、翔の一言に驚愕した。
「大きな猿!?」
その時、ようやく自分にサイヤ人の尻尾が生えている事に気づいた。
(尻尾!?どういう事だ…悟空もベジータも尻尾は切られて俺も尻尾は無いはずだ…それに大猿……)
龍悟は父が医師に説明を受けてる間……理由を考えていた。
(何故俺は記憶を持っている…?普通はそんな事……いや、俺は普通じゃない…)
普通なら魂は浄化され記憶はなくなり転生する…だがゴジータは悟空とベジータ…界王神を超えた存在同士が融合して誕生した者…いわば二人の存在が一人になった存在…
(そんな俺を完全にリセットする事はできなかった……転生して何も知らず過ごしてきたが奥底にあった記憶が大猿になった事で呼び覚まされた)
ひとまず真相はこれにしておこう…そう考えた龍悟はある言葉に反応する。
「先生…これは龍悟の“個性”なんですよね…」
「ええ…間違いなく…失礼ですがお父さんとお母さんの個性は……」
「私の個性は狼男で満月を見ると狼になります……妻は体に流れる生命力を操る事ができ…傷を治す事ができます…」
(狼男…傷を治す……どういう事だ?)
不思議に思い記憶を探る…
(なるほど…大抵の人間が何らかの得意体質…“個性”を持って生まれる超人社会……俺は違う世界に転生したのか……)
驚いてばかりだなと思いながら話を聞く。
「恐らく…ご両親の個性が混ざり合って誕生した突然変異の個性ですね………体には何処にも異常はないので安心してください」
「ありがとうございます」
そして無事退院して我が家カプセルコーポレーションに戻ってきた……両親は市役所に個性【大猿】として個性届けを出しに行った。
自分の部屋で龍悟はこれまでの事を整理していた。
(技術は俺のいた世界より下の超人社会か……俺の個性は恐らく【サイヤ人】リセットできなかったサイヤ人としての存在が個性として育ったんだろ……ん…)
ある人形が目に写った……それは…
「オールマイト…」
記憶が教えてくれる…この世には個性を悪用する
(……何故転生したのかはわからない……だが俺は存在している…悟空じゃなくベジータじゃなく
ゴジータの孫龍悟としての人生が始まった。
あれから十一年の歳月が経った。
朝の五時頃誰も居ない公園で…
「はぁぁぁぁあ!!」
威勢のいい少女の声が響く…組手をしている二人の少年少女。少女は突きや蹴りを鋭く繰り出すが少年の方はそれを最小限の動きで避ける。焦り大振りになった少女の隙を逃さず少女の額にデコピンを喰らわせる。少女は額を抑えながら…後ずさった。
「まだまだだな…響香…」
「やっぱり龍悟は強いよ…」
公園で組手をしていたのは成長し逆立った黒髪が特徴の龍悟と黒髪で短めのボブカットで耳たぶのコードが特徴的な可愛らしい女の子だ。
彼女は耳郎響香…龍悟の幼馴染だ。小学校からの付き合いで仲も良好…何故二人が朝から組手をしているかと言うと中学三年になった二人はある高校に進学する為だ。
「動きも良くなってる…このまま行けば“雄英高校”の入試までにはかなりいい動きができるだろう」
雄英高校とはヒーロー科がある、高校である。
しかし雄英高校は、今までオールマイトを始め名だたるヒーローを輩出してきただけあって、他にもヒーロー科のある高校があるにもかかわらず、倍率が300を超えて、偏差値75を超えている。全11組あり、A、B組がヒーロ科、C、D、E組が普通科、F、G、H組がサポート科、I、J、K組が経営科と分かれている。A、Bは計40名の募集で内4名が推薦であるため、36の枠を何千人と争うのである。入学試験は筆記と実技に分かれており、実技ではヒーローとしての素質、個性の能力を見ている。
入試まで10か月あるが龍悟の見立てではこのまま特訓すれば悟飯の恋人、ビーデル位の動きができるだろうと確信していた。
「龍悟にそう言われると嬉しいな…」
照れながらが耳のプラグをいじる響香……時間も6時になり二人は家に戻り同じ中学に行く。
だが、近い日に大いなる運命と出会う事をまだ龍悟は知らなかった。
END
親の個性どうするか悩んでいましたがドラゴンボールの男狼を見て…満月見たら大猿になるし狼男でいいやと決めました。
後、ヒロインの耳郎は幼馴染設定にしました。