絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
翌日、午前5時30分。朝早くだからか昨日の疲れからか皆どこか眠たそうだ。それでも相澤はお構いなしで言い始めた。
「本日から本格的に強化合宿を始める。今回の合宿の目的は全員の強化及びそれによる“仮免”の取得。具体的になりつつある敵意に立ち向かうための準備だ。心して臨むように、内容は個性の強化だ。だから――死ぬほどキツイがくれぐれも死なないように……やばかったら孫に治してもらえ」
そして、相澤は龍悟の方を見た。
「孫、此処なら問題ないだろう。大猿になる事はできるか?」
その言葉に誰もが反応した。
「そういや、大猿って“個性”だったな」
「完全に忘れとった」
「耳郎君ですら見た事がないんだろ」
「うん…見た事ない……でも月を見ないとなれないって聞いた」
皆が興味深く見る中…龍悟はある事を考えていた。
(夢で見たあの悟空についてわかるかもしれねぇ)
正直に言えば大猿になっても小回りが効かないので余りいい変身とは言わないが…夢で見た赤い体毛を纏った悟空と繋がっているのではないかと龍悟は睨んでいた。
「わかりました。離れて居てください」
龍悟は皆が十分な位置まで下がるのを確認すると片手を構えて気を貯め込む…それは強く輝いていた。
ソウルパニッシャーに何処となく似ているそれはパワーボールと呼ばれるもので自らの気で人工的に創り出す仮初の月。一部のサイヤ人はこれを用いる事で満月の夜でなくともサイヤ人の本能である大猿化を為す事が出来る。ベジータが初めて悟空と戦った時に使用していた事もあり龍悟も使う事ができる。
そうして龍悟はパワーボールを空に投げた。
「弾けて、混ざれっ!」
龍悟が叫ぶとパワーボールは弾け膨大なブルーツ波を放つ…眼からブルーツ波を吸収し、尾が反応する事で変身が始まる。龍悟の身体は全長にして数十mを越す巨体となり正しく巨大な猿へと姿を変えた。
「こ、これが大猿…」
相澤すら唖然とする中、響香が呟いた。話は龍悟の両親から聞いた事はあるが実際に見るのは初めてだ。しかも聞いた話では理性がなく暴れ回ったとも聞いた。響香が不安になる中…龍悟は……
(よし…意識はあるな)
自分の意識がある事を確認していた。いくらベジータが理性を保っていたといっても不安はあったのでひとまず安心した。
「コレデイイカ?」
「!、意識はちゃんとあるな!」
龍悟の声に反応した相澤が確認を取る…もしもの時は抹消で止めようとしていたが意識がきちんとある事に安堵した。
「アア…モンダイナイ」
「よし、なら孫は大猿を使いこなすのが課題だ。いいな」
「ワカッタ」
「お前等も今ので目は覚めただろ…始めるぞ!!」
『はいっ!』
こうして、合宿での特訓が始まった。
各自が個性強化プランを実行してる中、龍悟は森の奥深くに居た。大猿で特訓となると流石に場所を選んでしまうので森の奥深くで特訓をしていた。
そして現在はパワーボールの効力がきれ元に戻った龍悟は自分の考えが間違っていない事を実感した。
(やはり…あの赤い変身は大猿と深い関わりがある……超サイヤ人のまま大猿になる必要があるのか?)
わからない事が多いが確実に近づいている事を実感した龍悟は……
「ここなら見られてねぇ…そろそろ出てきたらどうだ」
龍悟達がお世話になるプッシーキャッツは四人組のヒーロー…その内の一人の“個性”はサーチ…様々な情報を見る事ができる。だからA・B組の特訓を見る事ができる。だが、今は見られていない様だ。それを確認したのだろう隠れていた人物が現れた。
「流石ですね…ゴジータさん」
現れたのは銀髪の髪に黒いコートを着た青年……
「久しぶりだなと言うべきか……“トランクス”」
彼の名はトランクス……あっちの世界の住人で
「それにしてもゴジータさんか……父さんとは呼んでくれないのか?」
「え!いや…その!」
龍悟の一言にトランクスは激しく動揺した……確かに彼は自分の父でもあるが……フュージョンするとここまで違うのかと…彼は戦慄した。
「フッ……それしても、お前までこの世界に居るとはな…未来世界のトランクスだろお前」
「ええ…俺も驚きましたよ…とう…ゴジータさんがこの世界に転生しているなんて…俺は今、時の界王神様の所でタイムパトロール隊員をやっています」
「時の界王神?」
トランクスが説明してくれた。女性の界王神で東西南北のどこにも属さない時間を司る神の事であり、トランクスが未来に戻り無事に人造人間やセルを倒した所に現れて歴史を守るタイムパトロールにスカウトしたとの事。
「なるほどな、それで…俺に用が在るんだろう」
「はい…ゴジータさんもご存知だと思いますが……この世界に現れたトワとミラを倒す為です」
どうやらトランクスによると、トワは暗黒魔界の王ダーブラの妹でミラはトワが作り出した生命体であり奴等の目的はあっちの世界にある現世と魔界を繋げる事により暗黒魔界を復活させる事…その為に時間を移動し歴史を改変…そのエネルギーを吸収している。トランクスも何度か奴等と戦ったそうだが……
「ダーブラ……あぁ、魔人ブウに食われた奴か」
「ええ、奴等は強い……特にミラの戦闘力はあの魔人ブウと互角かそれ以上……それにアイツ等はこの世界で敵連合と協力関係を結んだんです!」
「何だと…」
「恐らくはゴジータさんを倒す為とさらなる研究の為でしょう……だから、ゴジータさんに協力してもらおうと此処に来ました」
「なるほどな…これ以上、アイツ等に好き勝手させる訳にはいかねぇ…策はあるのか?」
「はい、この世界は俺達の世界とは違います。ゴジータさんは勿論、俺もトワ達もこの世界に来た時に強制的にこちらの世界のレベルに合わせられました。だから決戦の舞台を俺達の世界に移すんです。俺や奴等も本来の戦闘力になりますがゴジータさんが本来の力に戻るメリットの方が遥かに高い」
「俺はこの世界の住人になっちまったんだが、大丈夫なのか?」
「魂は俺達の世界のままなので大丈夫だと時の界王神様も言っていたので大丈夫です」
「なる程な、わかった」
「じゃあ、俺はそろそろ戻ります」
「そうか……近い内に奴等は仕掛けてくる。気を抜くなよトランクス」
「はい、父さん!……あっ」
「ふっ…」
トランクスは時の界王神に報告する為に一旦、あっちの世界に戻っていったがこちらの世界で奴等の動向を探るようだ。こうして密かに計画は実行された。
訓練終了時間になりA組・B組全員が宿舎前に集合する。そして目につくテーブルに乗せられた山盛りの食材、食器、調理器具。
「さぁ昨日言ったね『世話焼くのは今日だけ』って!!」
「己で食う飯くらい己で作れ!!カレー!!」
皆はもう言葉をだす気力すらないようだ。
「アハハ、全員全身ボロボロ!!だからって雑なネコマンマは作っちゃダメね!」
楽しそうに笑いながら緑髪のヒーロー、ラグドールは言う。その時近くにいた飯田がハッと何かに気付く。
「確かに…災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環…流石雄英無駄がない!!世界一旨いカレーを作ろう皆!!」
(飯田…便利!)
そして時間を掛けてカレーは完成した。
『いただきまーす!』
「うおおっ!店とかにだしたら微妙かもしんねぇけど状況も相まって更にうめええっ!」
賑やかに作ったカレーをがっつく一同。そんな中、龍悟はもう一つトランクスに聞いた事を考えていた。
それはあの仮面のサイヤ人の事だ。
『あのサイヤ人の名は…“バーダック”さん…貴方の…悟空さんの実の父親です』
自分はもうあの人の息子じゃないし…あの人がどんな人かもわからない……だけど…
(ほっとく事はできねぇ…)
必ず洗脳から開放させてみせると龍悟は誓った。
その頃、何処かもわからない場所……其処で敵連合のボス、オール・フォー・ワンとトワが話し合っていた。
「21号はどうかしらオール・フォー・ワン?」
「問題ないよ……彼女はもう立派な敵だよ。望むままに全てを喰らう化物…善の心など何処にもないさ」
そして二人の巨悪はかつて21号が作られたカプセルに入っている“紫色の生命体”に視線を移す。
「この子の様子はどうかしら?」
「あぁ、順調だよ。やはり君の力を借りれて良かったよ…トワ」
「それはこちらもよ…貴方のおかげでこの子は完成したのだから」
「君とはこれからもいい関係を築いていきたいよ」
「ふふふ、私もよ。これからもよろしくね」
そのカプセルには書かれてある。
【対ゴジータ用敵“fln”】と…
END
スルークス「ついにこのイケメン天才ーー」
ベジット「ファイナル!!」
ゴジータ「ビックバン!!」
「「かめはめ波ぁぁぁあ!!」」
スルークス「はぁぁぁあ!!」
ゴジータ「お前は呼んでねぇ」
ベジット「それしても……作者も思い切ったな」
ゴジータ「あぁ……だが、皆が望む展開にできるようにやるだけだ……」
ベジット「頑張れよ……後、活動報告の方では4の方が人気らしい…身勝手は悟空ならでは変身で俺やゴジータではできないんじゃないかって意見があるみたいだ。是非、皆の意見も聞かせてくれ」
ゴジータ「次回もよろしくな!」
今回登場した大猿は普通の大猿です。黄金大猿はもう暫くお待ちください。