絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
龍悟がトワ達と戦っていたその頃……肝試しのスタート地点では皆を合宿所に避難させた飯田がプッシーキャッツと共に敵連合…マグネとスピナーと戦闘していた。
「粛清させろ!俺はステインの意志を!!」
スピナーの刃を躱しながら飯田は蹴りを放つ。
「君がステインの意志を持って剣を振るうなら…僕はインゲニウムを受け継ぎ、君を打ち砕く!!」
飯田の蹴りが刃を砕きスピナーを木に叩きつけた。その衝撃で気を失った事を確認した飯田はプッシーキャッツの応援に行こうしたその時……ピクシーボブが近くの木に叩きつけられた。
「な!?」
反射的に飛んできた方を見ると新たに現れた脳無がマンダレイと虎を地面に叩きつけていた…二人は頭から血を流し気を失っている。
「もう一体!?」
「スピナーはやられちゃったけど、残るは貴方だけ…勝てるかしら?」
表情を険しくする飯田を見てマグネは勝利を確信する。
「「「ギャアアァァァァァァ!!」」」
三つ首の氷竜が脳無を踏み潰すまでは……
「は?」
何が起きたかわからず唖然とするマグネ……三つの氷竜…
「無事か、飯田」
「轟君…八百万君も!」
「もう終わりだよ…アンタ等」
「嘘よ!全員やられたって言うの!?」
困惑するマグネを無視し状況を報告し合う。
「無事だったんだね、皆」
「ええ…轟ちゃんと八百万ちゃんが助けてくれたわ」
「いや〜助かったよ」
「そんで皆で乗って来たって訳」
如何にトワの魔術で強化されようと
「しかし…改めて見ても凄いな…」
「あぁ…芸術品の如く美しい…」
「褒め過ぎですよ、常闇さん」
「爆豪君も無事だったんだね」
「あぁ…」
「でもまだ、龍悟が…」
「龍悟君なら大丈夫だと思うが…プッシーキャッツの手当てもある…一旦合宿所に戻ろう」
「無視すんじゃないわよ!!」
これからを言い合う飯田達にマグネが叫ぶ。
「何、勝った気になってんよ!こっちにはまだマスキュラーがーー「そいつなら孫に倒されたぞ」………」
切り札の名を叫ぼうしたマグネだが…現れた相澤に既に倒された事を知り…唖然とする。
「相澤先生!」
「無事だったか…お前等以外は既に合宿所に避難している」
「龍悟は?」
「孫は裏に潜む者…耳郎達は知ってるだろうトワと名乗る魔女を追っている」
「トワ達を!?」
龍悟がまだ戦っている事に驚愕する。
「とりあえずプッシーキャッツの手当てが先だ…孫については俺に任せろ」
相澤が皆に指示を出しているその時…
「何が敵連合開闢行動隊よ〜弱過ぎて話にならないじゃあない…」
聞き覚えのない声が聞こえ一同は警戒心を強め声の方を見る。其処にはかつてショッピングモールで龍悟に会いに来ていた少女……21号がいた。
「何者だ!?」
相澤が捕縛包帯を構えて前に出る。響香達も距離を取り構える。
「ちょと21号!遅いじゃあない!!」
21号にマグネは怒鳴りつけるが21号は面倒くさそうに答えた。
「何よ…アンタ等が無様に負けたのに……八つ当たりしないでくれない?」
その口調は龍悟の時の礼儀正しさはなかった。
「でも、そうね〜此処まで来るのに時間かかったし何だかお腹が空いてきちゃったわ」
「何をふざけた事を…!」
「そう言う訳だから……美味しくな〜れ!」
21号の指からピンクの光線が放たれ…マグネに命中した。
「貴方!いったいーー!!」
光線を受けたマグネは………“カップケーキ”になってしまった。
「え?」
響香は何が起きたかわからなかった。響香だけではない…この場に居た全員の思考が停止し唖然とした。21号はマグネだったカップケーキを…食べた。食べ終えた21号は舌なめずりをしながら…言った。
「ん〜イマイチね…100点満点中24点の味ね」
呑気に感想を言う21号…気絶している茶毘達に指を向けると……
「お待ちください!!」
黒い靄の敵……黒霧が彼女を止めた。邪魔されて不機嫌そうに黒霧を見る。仲間である黒霧ですら彼女に怯えていた。
「何よ…折角楽しいおやつタイムの時間だったのに」
「彼等は死柄木弔の仲間……どうかコレで手打ちに」
黒霧は靄から轟達に回収されなかった敵……ムーンフィッシュ…そしてマスキュラーをだした。
「ん〜いいわ。こっちの方が食べごたえありそうだし」
21号がそう言うと黒霧は茶毘を回収して消えた。早速彼女はマスキュラー達をお菓子に変えた。ムーンフィッシュはショートケーキに変えられ、マスキュラーはドーナツに変えられてしまった。
「嘘でしょ……さっきまで、人間だったんだよ…!」
此処でようやく響香達が現実を理解した。とても信じられない、生き物をお菓子を変える奴など…信じられる訳がない…
「ん〜ムーンフィッシュは中々ね…40点って所かしら…さ〜てメインディッシュよ」
21号はマスキュラーだったドーナツを食べた。
「う〜ん!美味し〜!流石一流敵!80点は固いわ」
歓喜の声を上げる彼女は遂に響香達に矛先を向ける。
「さて、そろそろ自己紹介をしましょうか…私は21号……敵連合が作り上げた人造人間…」
「人造人間だと…!」
「私が来た目的は孫龍悟の抹殺……でも、彼は居ないみたいだし……それまでおやつタイムにしましょうーー」
その時、21号を中心に衝撃波が走り赤黒い気の柱が聳え立つ。衝撃に響香達は手で顔を守りながら足に力をいれ耐える。
「ーーふふふっ、貴方達はどんな味がするのかしら?」
そして21号は変わった。髪は白、肌はピンク色となり尖った耳や長い尻尾など、完全に別人へと姿……そして強さを変えた。
「ハァー、ハァー……ば、化物……!」
爆豪は体の震えが止まらず。響香達やプロヒーローの相澤すら冷や汗が止まらなかった。
本能が告げる…コイツはヤバすぎる…今までの敵とは格そのものが違うと…
「お前等…逃げ「られる訳ないじゃないですか…」……そうだな、勝つしか俺達に道はない……」
相澤は撤退を言おうとしたが響香の言う通りできる訳もない……
「ふふふ、遊んであげるわ」
「…………行くぞ、八百万!!」
「ハイ!!」
覚悟を決めた轟と八百万……石像の如く静止していた
「ば、化物……!こ、殺される…奴は本物の化物なんだぁ……!」
爆豪は疑いの余地なく戦闘の天才である。だからこそ戦わなくてもわかってしまったのだ。響香達ではわからない力の差が……お菓子に変える光線などなくても21号は強過ぎると言う事に…頭の中が真っ白になりもう何も考える事が出来ない。それほどに21号の存在は大きすぎた。
森の奥から聞こえる爆発音などを聞きながら爆豪はただ震え続けていた。
END