絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
評価は下がってますが……頑張ります!
それではどうぞ!!
ナイトアイと共に神野区の集合地点へ到着した。其処にはNo.2のエンデヴァー・No.4のベストジーニストを始めとした名だたるヒーローが集結しており…勿論。
「やはり…来たか、孫少年」
「あぁ…」
オールマイトも居た。内心では来てほしくなかったんだろう……複雑な表情だ。
「龍悟君!」
「先輩…」
既に通形や波動も来ていた様だ…そして、青みがかった黒髪と尖った耳に三白眼が特徴的な少年が通形の後ろから気弱そうに顔を出した。
「ミリオ……この子がそうなのか?」
「あぁ、そうだ。紹介するよ…コイツがビッグ3最後の一人…天喰環だ」
「孫龍悟だ…よろしく頼む」
龍悟は握手をしようとしたが…天喰はビクビクして動かない。不思議に思う龍悟。
「そろそろ、そのヘボメンタルをどうにかせんとな…環」
其処に声をかける縦にも横にも大きい巨漢…彼こそ天喰のヒーローインターン先のヒーロー。
「ファットガム…」
「おう!君がゴジータやな…環はヘボメンタルだが実力はプロ以上や…心配無用や」
「相変わらず、パワハラだ」
ファットガムの言葉に更に傷つく天喰。
「ねぇねぇ…あぁ言うのって、ノミの心臓って言うんだよ…知ってた?」
「なるほど……それよりも先輩達のインターン先も来てるのか…」
「当然よ……期待のルーキー」
今度は若い女性の声だった。彼女は波動のヒーローインターン先でありNo.9の絶大な人気を誇るヒーロー。
「リューキュウまで来ているとは……驚きだ」
「ねじれが、泣いて頼んできたの…『響香ちゃんを助けたい』って……“困ってる子がいる”ヒーローが動くのにこれ以上理由はいらないわ」
「……そうだな」
「では、これよりブリーフィングを始めます!」
そしてナイトアイの元ブリーフィングが始まる。目標はアジトの複数同時制圧。大規模になるが既に警察により避難は進んでいる。護衛の中での拉致…ヒーローだけでなく警察の面子を崩された今、出し惜しみはしない。マスコミもヒーロー協会と警察が抑えており…龍悟が世間に晒される心配はない。後でオールマイトが救出した事にすれば万事解決だ。
「最優先は人質の救出……それは瞬間移動ができるゴジータとビッグ3に任せます。彼等の実力は皆さんも知っている筈です」
龍悟は勿論、プロの元で活躍しているビッグ3の実力は並のプロ以上だと誰もが理解していた。
「そして彼等の案内役として“彼女”が志願した」
「“彼女”?」
「お前さんも知っとるじゃろ…」
グラントリノと共に現れたのは……
「21号!どうして…!」
21号だった。彼女の目には確かな決意があった。
「私にも責任があります……そして決別の為に!」
「アジトについてなら彼女が一番知っている……戦力が必要な今、四の五の言ってられない…勿論ゴジータ達の監視の元で行動してもらうが…」
「勿論です」
響香奪還……それに参加するはゴジータ・ビッグ3・21号…正にベストメンバーだ。それでも、心配そうにオールマイトは見ていた。
「心配か…」
「えぇ…此処まで大きく展開する事態…」
「奴は…オール・フォー・ワンは必ず動く…お前が死ぬ未来をアイツが変えるかもしれん……自慢の弟子なんだろ…」
「…………そうですね、彼は強い」
そしていよいよ…
「今回はスピード勝負だ!敵に何もさせるな!先程の会見、敵を欺くよう校長にのみ協力要請しておいた!さも難航中かのように装ってもらっている!あの発言を受け――その日の内に突入されるとは思うまい!意趣返ししてやれ!さァ反撃のときだ!」
「流れを覆せ!!!ヒーロー!!!」
決戦の火蓋が切って落とされた。
「クソ!あのチート野郎…!」
黒霧が運営するバー…敵連合のアジトの一つで死柄木は大火傷を負った自分の右手を見て苦痛の表情をしていた。オール・フォー・ワンが響香を拉致した時、右目の恨みを籠めて彼女の腕を崩壊させようとしたその時、四つ葉のクローバー…【アヴァロン】が発動、触れていた彼の手をソウルパニッシャーが焼き、先程まで痛みでのたうち回ってた……43話ぶりの登場だと言うのに…
その時…気の抜ける声が響いた。
「どーも。ピザーラ神野店です~~」
途端に、轟音。オールマイトが壁を破り、シンリンカムイがウルシ鎖牢で全員を縛り、グラントリノが茶毘を蹴りで気絶させ、瞬く間に拘束された。
「もう逃げられんぞ敵連合……何故って!?」
「我々が来た!」
「オールマイト……!!あの会見後にまさか、タイミング示し合わせて―ー―!」
「木の人!引っ張んなってば!!押せよ!!」
「や〜!」
「攻勢時ほど、守りが疎かになるものだ……ピザーラ神野店は俺たちだけじゃない」
エッジショットを先頭に機動隊も突入してくる。
「外はあのエンデヴァーをはじめ、手練のヒーローと警察が包囲している」
この圧倒的不利な状況に、震える死柄木。
「仕方がない……俺たちだけじゃない……そりゃあこっちもだ。黒霧。持ってこれるだけ持ってこい!!!」
だが、何も起きない。
「すみません死柄木弔……所定の位置にあるハズの脳無が……ない……!!」
「!?」
重なる想定外に、更に混乱する死柄木。
「やはり君はまだまだ青二才だ死柄木!!」
「あ?」
せめてもと睨みつけるも無様なものだ…
「敵連合よ、君らは舐めすぎた。警察のたゆまぬ捜査を。そしてーー」
「俺達の怒りを!!」
現れた龍悟に死柄木の憎悪が高まる。
「孫龍悟!!」
「よう…久しぶりだな、どうしたその眼帯は……中二病が更に酷くなったのか?」
「お前のせいだろうが…!」
死柄木は最初の襲撃の最後に龍悟に右目を撃たれて眼帯をつけていた。
「これで終わりだ!死柄木弔!!」
黒霧で逃げ出そうとするが黒霧を待機していたエッジショットが気絶させる。既に包囲されて逃げ場は無い。
「ふざけんな…こんな、あっけなく…!」
唖然とする死柄木にオールマイトと龍悟は問い詰める。
「響香はーー」
「奴はーー」
「「何処に居る!!死柄木!!!」」
死柄木が呪詛の様に叫ぶ。
「お前等が!!嫌いだぁ!!」
その時、黒い液体が現れそこから脳無が現れた。
「これは!」
「エッジショット!」
「コイツの仕業ではない!」
その液体は死柄木達を飲み込み消えていった。
「すみません皆様!!」
「お前の落ち度じゃない!」
外にも脳無が溢れ…いや……脳無だけではない。
「サイバイマンだと…!」
そう、それは…あちらの世界でフリーザ軍が使用した人造兵器…サイバイマンが脳無と共に機動隊を蹴散らしていた。
(トワか!死んでも影響与えやがって!!)
その数は圧倒的に多く…脳無が数十体居る。しかもハイエンドタイプも存在する。
「えぇい!!数が多すぎる!!」
エンデヴァーが豪炎を放つが数が全く減っていない。塚内が別のアジトの制圧に行ったジーニストに連絡を入れるが繋がらない。
「龍悟さん!このままでは助けに行く事が…!」
21号達も応戦するが数が多すぎる。此処で食い止めなければ民間人に被害がでる。響香の救出に手が回せない。
その時ーー空から降り注ぐ2つの光がサイバイマンを一掃した。其処に居たのは!
「バーダック!?トランクス!?どうして!!」
バーダックとトランクスだった。バーダックは好戦的な笑みを浮かべながら脳無の群れに突っ込んだ。
「決まってんだろ!かりを返しに来たんだよ!!」
そう言いながら次々と脳無を吹き飛ばす。驚く龍悟にトランクスが近づく。
「トワの事は元は俺達の不甲斐なさが招いた事……此処は俺達に任せて、行ってください!!」
トランクスも剣を構えて突撃する。龍悟達に脳無が襲いかかるが…オールマイトが殴り飛ばした。
「孫少年……此処は私達に任せて君達は耳郎君の救出に向かいなさい」
そう言ってオールマイトは黒いハイエンド脳無と激突する。
「行きたまえ!彼女のヒーローは君だ!」
オールマイトの叫び…通形が龍悟の肩を掴む。
「龍悟君……行こう!!」
「あぁ……掴まってくれ!」
波動・天喰・21号が掴まったのを確認すると龍悟は瞬間移動した。
(ジーニスト達はやられた……この悪意しかない気…ワン・フォー・オールが教えてくれる……コイツがオール・フォー・ワン……スゲー気だ)
感じるオール・フォー・ワンの強大な気に反応する様にワン・フォー・オールがさっきから発動している。だが…それ以外にも感じる気があった。
(だが、すぐ近くに居るこの強大な気は誰だ?21号に匹敵し…何処か“響香”に似ている……何にせよ、無事で居てくれ!)
龍悟の頬を一筋の汗が流れる。
その数分前……ジーニスト達、プロヒーローを意図も容易く吹き飛ばした。オール・フォー・ワン……だが、彼は困惑していた……目の前の存在に。
その存在……彼女の身長は波動と同じくらいでスタイルも波動に勝るとも劣らない…紫色の美しいロングヘアで背中には時計の針を模したような光輪が展開されている。何より彼女から放たれる気は分離する前の21号に匹敵する。
「見せてあげるよ……“ウチ”の新しい力を…!」
END
トワ達についてですが……本来なら居なかった事にするのですが彼女が与えた影響が大き過ぎる為不可能…その為、時の界王神がドラゴンボールの力でトワ達はあっちの世界の地獄に落とされたが…こっちの世界では【タルタロス】に収容されている概念を与えられています。その為、実際には居ないのですがタルタロスに居る事になっています。この事を知っているのは龍悟とトランクス達だけです。
そして今回現れたトランクスとバーダックはドラゴンボールの力で駆けつけた現地のヒーロー扱いになっています。
この2つの願いによるマイナスエネルギーは時の界王神が既に浄化しました。
次回で彼女の正体が明らかに!