絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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奇跡のヒーロー

 世界の終わりを思わせる風景に降臨した魔王。フィンと一体化を果たしたオール・フォー・ワンが放つ威圧感は龍悟すら余裕をなくす程だった。

 

「さぁ…オレを楽しませろ!」

 

 オール・フォー・ワンが先程とは比べものにならない速度で迫る。放たれる右ストレートをガードするが…

 

「くつ!」

 

 ガード越しからでも衝撃が伝わり、受け止めた腕が痺れた。

 

「ナメるな!」

 

 龍悟の右ストレートを左腕でガードし、即座に拳と蹴りを返すオール・フォー・ワン。先程と違う速度と手数、身のこなしに龍悟が目を見開いた。

 

(コイツ!?)

 

 拳を片手で掴み止める龍悟にオール・フォー・ワンが吠える。

 

「イイぞ!もっとだ!!」

 

 先程とは力も性格も違っている。フィンは魔人ブウをベースに作られた邪悪そのもの…それと一つになったオール・フォー・ワンの精神は邪気に汚染されている…もう…己の目的すら…忘れてしまうだろう…

 

(完全に飲まれてやがる…!奴をこのままにする訳にはいかねぇ!)

 

 龍悟は殴りかかるがオール・フォー・ワンは簡単に右ストレートを掴み止めると、黄色の瞳で睨みつける。

 

「どうした…こんなものか!」

 

 龍悟は軽く手を捻られて投げられ、体が横に一回転すると脇腹に痛烈な膝蹴りが入る。

 

「ぐぉ!?」

「そらそら!!」

 

 赤黒い気を右拳に纏わせてまともに龍悟の顔面を射抜く。

 

「ぐわぁああっ!!」

 

 赤黒い光に吹き飛ばされながら悲鳴を上げる龍悟。それを見下ろしてオール・フォー・ワンは笑った。

 

「ハハハハハ!どうした!」

 

 吹き飛ばされながらも、回転しながら姿勢を舞空術で整えて構える龍悟。

 

「最悪のゲームだぜ…!」

 

 龍悟は気を激しくし高速移動でオール・フォー・ワン前に現れると右拳を繰り出す。殴り飛ばされたオール・フォー・ワン。それでも動じず殴りかかる。

 

「チッ!再生能力は健在か!!」

「こう言うのはどうだ!」

 

 オール・フォー・ワンから無数の触手が生え…

 

「炎・氷・風・雷・光…一斉発射だ!!」

 

 次々と放たれる“個性”はどれもドス黒く禍々しい物だった。瞬間移動で回避する。オール・フォー・ワンは呆気にとられるが龍悟が背後から蹴りを入れたその時…

 

 オール・フォー・ワンも瞬間移動した。蹴りが空を切る。

 

「な!?」

 

 驚愕する龍悟の背後からオール・フォー・ワンが現れゼロ距離で気弾を炸裂させる。

 

「ぐあぁあっ!!」

 

 地面に激突する龍悟…響香は信じられなかった……超サイヤ人Ⅲの龍悟が押されている事に…

 

「龍悟!」

「俺達も行くぞ!!」

 

 通形達が援護に向かおうとするが…

 

「ジャマだ!!」

 

 オール・フォー・ワンが気を高める…高まった気が赤黒い龍へと姿を変えた。

 

「そんな…どうして神龍の炎(ゴットドラゴン・ブレイズ)を!」

「当然だ…オレは孫龍悟の力を完全にコピーした!言わばコイツは…神龍の黒炎(ブラックドラゴン・ブレイズ)!!」

 

 オール・フォー・ワンの後ろに神龍の黒炎(ブラックドラゴン・ブレイズ)が佇み…黒龍が吐いた獄炎に押されながら通形達に迫る。

 

「裏・超龍爆炎脚!!」

 

 直撃はしなかったがその爆発で吹き飛ばされる。追撃しようとしたが龍悟が瞬間移動で目の前に現れ。

 

「ビックバン・アタック!!」

 

 ビックバン・アタックで吹き飛ばした。すぐ様…皆の無事を確認する。

 

「無事か!?」

「なんとかね…」

 

 どうやら全員無事の様だ。だが、状況は全く好転しない。ビックバン・アタックの傷も既に回復している。

 

「楽しくなってキタナァァ!!」

 

 面影すらない……もうアレはオール・フォー・ワンではない……唯の怪物だ。どうすればいいかと通形が思い悩む中…龍悟が吹っ切れた様に言った。

 

「………やっぱ、どう考えてもアイツを倒すにはコレしかねぇみたいだ…」

「龍悟…?」

「響香…皆、離れててくれ……成功するかもわかんねぇんだ…」

「龍悟君!一体何を!?」

 

 

 瞬間移動でオール・フォー・ワンの所に行った龍悟は手の平には……パワーボールがあった。

 

「龍悟…まさか!?」

 

 響香は龍悟が何をするか…わかってしまった。龍悟はパワーボールを空に放ち…腕を掲げた。

 

 

「弾けて、混ざれ!」

 

 

 

 暗黒の空に偽りの月が輝き、それを見た龍悟に変化が生じる。数十mを越す巨体の大猿へと姿を変えた……通形達は唖然とするが…響香が見た大猿とは違った。

 

「黄金の…大猿?」

 

 そう、超サイヤ人Ⅲで変身した事により、黄金に輝いている。即ち、超サイヤ人の力をもった大猿の誕生だ。

 

 だが……

 

 

「グォアアアアアアアアアアッ!!」

 

 あの時とは違い…獣の咆哮をあげる。よく見れば何かに抗っている様に見える。

 

「まさか…暴走しかけているのか!?」

「異形型にある野生が彼の理性を奪おうとしている……このままじゃ」

 

 通形と天喰が分析している中、オール・フォー・ワンは楽しげに見ていた。

 

「ハハハ!おもしれー!」

 

 次々と気弾を放つが龍悟が口から放つ光線がかき消しオール・フォー・ワンを飲み込んだ。

 

「グォアァァ!!」

  

 悲鳴を上げながら廃墟のビルにぶつかり爆発する。今現在も龍悟は必死に野生からくる破壊衝動と戦っていた。それを見た響香が龍悟の元へ行こうとする。

 

「危険です!耳郎さん!!」

「ウチは信じてる……絶対に野生になんか飲まれないって、だから応援したいんだ……龍悟の力になるって誓ったから!!」

 

 21号に決意をぶつける響香は龍悟の所に走る。

 

「雑魚は引っ込んでろ!!」

 

 オール・フォー・ワンが響香を薙ぎ払おうとしたその時…

 

「デトロイト……スマッシュ!!!!」

 

 空から飛んで来た…オールマイトが殴り飛ばした。ナイトアイから事情を聞いたオールマイトは檄を飛ばす。

 

「正念場だ!!踏ん張りどころだぞ、孫少年!!!」

 

 その声に龍悟は反応した、それに通形達も続く。

 

「強く自分を意識するんだ!!」

「これからなりたい自分をだよ、龍悟君!!」

「そして今までの自分をだ!!」

「負けないで下さい、龍悟さん!!」

 

 オール・フォー・ワンが起き上がろうとした所に二つの光がぶつかる。駆けつけたトランクスとバーダックが龍悟の頭に近づく。

 

「臆しちゃあ駄目です!貴方が起こす奇跡…僕達に見せて下さい!!」

「お前を信じ…お前に全部かけてんだ!!お前が自分を信じなくてどうする!!!!」

 

「グゥ…オオオ!」

 

 抵抗を強くし抗う龍悟に更に聞こえてくる……仲間の声が…

 

『龍悟君は私達の道を照らしてくれた!!』

『励ましてくれた!!』

『今はそれを僕達が!!』

『だから、なりてぇもんを…ちゃんと見ろ!!』

 

 響香のスマホから聞こえてくる…麗日・拳籐・飯田・轟の声が…聞こえる。

 

(皆…!)

 

 破壊衝動に抗いながらもその声は龍悟にしっかりと届いていた。

 

「ペラペラとうるせぇんだよ!!」

 

 オール・フォー・ワンが薙ぎ払おうとしたがオールマイトが組み付く。

 

「テメェ!!」

「見ない間に随分な化物になったじゃあないか…オール・フォー・ワン!!」

「ふざけやがって!!」

 

 振り解こうとするが…トランクスとバーダックも続き羽交い締めにする。

 

 

「グ……!グォオオオオ!」

 

 そして最後に聞こえてたのは……

 

 

「龍悟!!」

 

 

 響香の声だった…意識が強くなる。

 

(……俺には、皆が…居る。俺を信じてくれる皆が……そうだ!この衝動に……塗り潰されてたまるか!!)

 

 

 その時、オール・フォー・ワンがオールマイト達を吹き飛ばす。

 

「目障りなんだよ!!死ねぇぇええ!!ダークかめはめ波はぁぁぁぁあ!!」

 

 そして赤黒いかめはめ波を響香達に放つ。だが…それを龍悟が我が身を盾にして防いだ。

 

「龍悟……!」

 

 龍悟は太い指で優しく響香の頭を撫でる。そしてオール・フォー・ワンに向き直ると…

 

「グォオオオオ!!」

 

 巨大な黄金の柱が龍悟を包み込み、暗黒の雲を吹き飛ばす。そして龍悟の意識は…初代の夢で見た、真っ黒な場所に居た。

 

「よう…坊主」

「黒鞭のおっさん…」

 

 其処には、黒鞭のおっさんを始めとした歴代の継者達が居た。初代が語りかける。

 

「いい仲間を持ったね…」

「あぁ…最高の仲間達だ…」

「すまないと思っている……君達の代まで兄を存在させてしまって……頼む、この因縁を終わらせてくれ」

「……ふっ、任せとけ…先輩達の分まで殴ってやるよ」

 

 龍悟がそう言うと初代は満足そうに笑いながら消えた。他の継承者達も消えていく。

 

「頼んだぜ、坊主!」

 

 黒鞭のおっさんも消えて最後に残った…7代目…オールマイトの師匠も消えていく…ある言葉を残して。

 

「何人もの人達がその力を次へと託してきたんだよ。皆の為になりますようにと……一つの希望となりますようにと……次はお前の番だ。頑張ろうな…ゴジータ」

 

 7代目が消えた時…景色は真っ白な空間へと変わる。そして自分(悟空)が居た。夢で見た通り…黒髪で赤い体毛に包まれた姿だった。自分(悟空)は小さく笑うと光となって龍悟に吸い込まれる。

 

 

 遂に究極への扉が開かれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をするか知らねぇが!!」

 

 オール・フォー・ワンが黄金の柱に突っ込むが次の瞬間、弾き出された。

 

「グォアアッ!!」

 

 

 そして黄金の柱が消えた時、遂にその姿が見える。髪は赤く全身は赤い体毛に覆われる。そして放たれる圧倒的な力は誰もに希望を見せる。

 

「とんでもない奴だね…ミリオ」

「全くだ…!」

「凄い人ですよ…龍悟さん」

 

 通形達は希望を見出し…

 

 

「……はは、すげぇな…」

「えぇ……」

 

 起き上がったバーダックとトランクスは龍悟の姿に呆気にとられる。波動はその姿に見惚れる。

 

「か、カッコいい…!」

 

 響香が龍悟に近づく…今までの…超サイヤ人とは明らかに違う変化…響香も驚きを隠せない。

 

「ほ、ホントに…龍悟なの…?」

 

 龍悟は静かに響香に向くと…何時もの優しく笑顔を向けた。

 

「ふっ…」

「龍悟!」

 

 響香は笑顔の花を咲かせ…龍悟はそんな響香の頭を優しく撫でる。

 

「…必ず勝って皆の所に帰るぞ」

「うん!」

 

 龍悟はオールマイトへと視線を向ける。

 

「……終わらせてくる」

「あぁ…行きたまえ」

 

 龍悟はオール・フォー・ワンへと歩み出す。そんな龍悟の背中をオールマイトは誇らしげに見ていた。

 

「だ、誰だ、お前は!?」

「とっくにご存知なんだろ?」

 

 

 身に纏う気を高めながら龍悟は言った。

 

 

 

「俺は…貴様を倒す(ヒーロー)だ!!」

 

 

END

 

 




パラガス「遂にきた……ゴジータ4の登場でございます!」
ブロリー「フハハハハ!等々…ゴジータ4が暗黒ゴジータを血祭りにあげる時がきたようだな!」
ならず者達『ゴジータ4バンザイ!!』
パラガス「イイぞ!もはや公式を待つ必要は無い!ドラゴンボールシリーズ最強のパワーで暗黒ゴジータをこの世から消し去ってしまえ!!」
ブロリー「イェイ!」


ベジット「あいつ等…俺のコーナで…まぁいいか。さて今回は特別に次回予告だ!!

オッス!俺はベジット!!
いよいよゴジータ4の登場だ。終わりの魔王と奇跡のヒーローがぶつかり合う!勝て、ゴジータ!!皆がお前の勝利を信じてる!!

次回・絶対無敵のヒーローアカデミア!!
【奇跡をこの手に!放て!百倍ビックバン・かめはめ波!!】
絶対見てくれよな!!」







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