絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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ベジット「お待たせたな皆!いよいよ決着だ!!この戦いの行方を是非見届けてくれ!!それではどうぞ!!」


奇跡をこの手に!放て!百倍ビックバン・かめはめ波!!

 

 超サイヤ人4となり圧倒的な力を放つ龍悟…それに対するはフィンと融合し化物と化したオール・フォー・ワン……静かに見守る響香達は信じている…彼はいつだって、信じる者の信頼を裏切らない。

 

 オール・フォー・ワンへと歩いて行く龍悟のその背中には、何とかしてくれる…そう思わせてくれる頼もしさだけがあった。

 

 仲間達の期待。歴代達から託されたワン・フォー・オール。その全てを背負い、龍悟がオール・フォー・ワンの前に立つ。

 

 戦いは最終局面を迎え、ここに二人の超越者が向かい合った。仲間達の信頼を背負い、龍悟が立つ。

 

「パワーアップしたからって調子にのるな!!」

 

 オール・フォー・ワンが気弾を放つが……当たる前に霧散した。龍悟は何もしていない…溢れ出る気の圧力によって形成される気の壁に阻まれ届かないのだ。

 

 ならばと殴りかかるが…突然吹き飛ばされた。オール・フォー・ワンは鼻血を出しながら困惑する。

 

「ふっ、俺のパンチを三発受けて鼻血だけとは大したもんだ…」

 

 龍悟の言葉に通形達は疑問を抱く。

 

「パンチ三発?龍悟君は動いてすら…?」

「それなのにどうしてオール・フォー・ワンは吹き飛んだんでしょう?」

 

 何が起きたかわからない通形達に響香が言う。

 

「ウチも見えなかったんですけど……音が聞こえたんです…イヤホンジャックでも聞き逃しそうな速く鋭い音が三回…」

「耳郎少女の言う通りだ……孫少年は君達では認識できない程の速さでオール・フォー・ワンを三回殴ったんだ」

 

 

 かろうじて見えたオールマイトの頬を一筋の汗が流れる。龍悟の強さに驚愕すると同時に感激した……今の龍悟は全盛期の自分を超えた…寂しくも嬉しかった。

 

「クソ…!」

 

 オール・フォー・ワンに焦りが現れる。明らかな強者の存在に……

 

「ふざけるな!俺が…俺が最強だ!!」

 

 オール・フォー・ワンの後ろに神龍の黒炎(ブラックドラゴン・ブレイズ)が現れオール・フォー・ワンは構える。くだらないと思いながら龍悟は言った。

 

「真似る事しかできねぇのかよ…」

 

 

 龍悟は神龍の炎(ゴットドラゴン・ブレイズ)を生み出し構える。全く同じ構えから放たれた蹴りが激突する。

 

 

「超龍爆炎脚!!」

「裏・超龍爆炎脚!!」

 

 大爆発を起こしぶつかり合う両者……勝ったのは龍悟だ。吹き飛ばされたオール・フォー・ワンに追い打ちをかける為に空中に飛び上がった龍悟は……再生の暇を与えず一気に攻める。

 

「スターダストフォール!!」

 

 星屑の様に降り注ぐ無数の光…その一つ一つが超サイヤ人・フルカウルのかめはめ波に匹敵する。

 

「ぐわぁああああっ!!」

 

 圧倒的な火力と数に打ちのめされ悲鳴をあげるオール・フォー・ワン……意識を繋ぎ止め。龍悟の所に瞬間移動して殴りかかるが…

 

「うぐぉ!?」

 

 それよりも先に龍悟の肘打ちが顔面に突き刺さり回し蹴りで地面に叩きつけられる。静かに降り立つ龍悟……圧倒的な強さに響香達は歓喜する。

 

「凄い……あのオール・フォー・ワンを圧倒している!」

「あぁ…孫少年の力がオール・フォー・ワンを明らかに上回ってる!」

 

 

 それが聞こえたのかオール・フォー・ワンは激しく気を高めた。

 

「俺が下だと……そんな事…ある筈がない!!」

 

 龍悟に殴りかかるが…容易く受け止められた。

 

「…それで終わりか?」

「! 舐めるなぁ!!」 

 

 拳を握り締め、オール・フォー・ワンは龍悟の顔を打ち貫き左の蹴りを横顔に向けて打つ。そのまま無数の連打を龍悟にぶつける。最後に右ストレートで頬を撃ち抜く。

 

「どうした?口ほどにもないな!」

 

 攻撃をまともに浴びるだけの龍悟にオール・フォー・ワンは高笑いするが……龍悟は、ゆっくりと顔を元の位置に戻す。

 

「……ッ!?」

 

 全く動じていない瞳が、そこにあった。

 

(馬鹿な!俺の全力の攻撃をまともに喰らって、コイツ!?)

 

 オール・フォー・ワンの目が見開かれるも龍悟は静かにノーガードのまま、オール・フォー・ワンに向かって歩きながら語る。

 

「お前…俺には勝てねぇぞ」

「な、なに!?」

 

 龍悟の言葉に動揺するオール・フォー・ワン…

 

「確かに数多の“個性”を持ったお前は強い……だがよ、お前は極める事をしなかった。強くなる道を選ばなかった…半端者だ」

 

 己の手を握りしめ日々を思い出す様に龍悟は語る。

 

「この強き体は母がくれた…父が俺の背中を押してくれた。オールマイトがヒーローの道を与えてくれた。響香が俺の側に居てくれた…麗日達が俺と共に歩んでくれた…先輩達が一緒に戦ってくれた……俺の歩みが、皆との出会いが……この超サイヤ人4を生み出した」

 

 強い瞳でオール・フォー・ワンを睨みながら龍悟は。

 

「お前の紛い物の力に負ける訳ねぇよ」

 

「だ、黙れ!黙れ!!」

 

 認めたくないと言わんばかりに気弾を放つが龍悟は動じない。

 

「だがなぁ…お前ばかりは勘弁してやるわけにはいかねぇんだ……!」

 

 鋭い瞳に睨まれたオール・フォー・ワンが動揺する。

 

「やり過ぎだぜ…悪さが過ぎたぜ…オール・フォー・ワン!!」

 

 黄金の気を激しく輝かせながら龍悟は迫る。オール・フォー・ワンにぶつかるその時、龍悟は消えた。

 

「トロトロやってんじゃねぇよ!」

「!?」

 

 オール・フォー・ワンの後ろに高速移動した龍悟は左回し蹴りで吹き飛ばしその勢いで右拳から黄金の光線が放たれ。

 

「クソォォォオ!!」

 

 オール・フォー・ワンを飲み込んでそのまま爆発した。巨大な溝とクレーターを作り上げながら、龍悟は油断なく睨みつけていた。

 

 

「終わりだな……オール・フォー・ワンに勝ち目はねぇ」

 

 見守る中、バーダックが静かに言い放った。

 

「アイツもトワも…敵にしちゃいけねぇ奴を敵にまわした……その時点でアイツ等の滅びは必然だった」

 

 トランクスはその言葉を耳に入れながらクレーターを見る。オール・フォー・ワンはボロボロになった肉体を起こして、立ち上がる。ダメージが大きすぎて再生が追いつかない。

 

「どうした?魔王の力はこれっぽっちか?」

「思い上がるな!!」

 

 右腕が異形へと変わる…先程の戦いで見せた、殴る事に特化した組み合わせだ。龍悟も合わせる様にワン・フォー・オールを発動し構える……それはオールマイトと瓜二つだった。

 

 

「デトロイトーースマッシュ!!」

 

 

 蜘蛛の巣状の亀裂が二人の足場に走り、一瞬にして陥没して砕け散る。あまりの強さに地面の方が耐え切れない。

 

「ぬううぇああっ!!」

「ぜえぇぇああっ!!」

 

 

 強大な一撃同時のぶつかり合い……競り勝ったのは龍悟だった。【デトロイトスマッシュ】がオール・フォー・ワンの右腕を破壊、バランスを崩した隙に左手に【ソウルカリバー】を展開してフェンシングの様に突きを連続で叩き込み上空へ蹴り飛ばす。体勢を整えるオール・フォー・ワンが見たものは…更に出力が増した【ソウルカリバー】だ。

 

「おのれ!」

 

 オール・フォー・ワンは転移でそこら辺にあった脳無数体を盾にするが…

 

「無駄だ!!」

 

 脳無ごと【ソウルカリバー】がオール・フォー・ワンを切り裂いた。

 

「……言葉がでないです」

「あぁ…俺もだ…」

「孫君は絶対に怒らせない様にしよう…」

 

 21号・通形が余りの強さに唖然とし天喰が認識を改める。

 

「頼もしいよ!!ーー龍悟君!!」

 

 波動が嬉しそうに笑う……どれだけ強大な悪でも、孫龍悟は………ゴジータは絶対に負けない。

 

 そう思わせてくれるほどに彼は強い。

 

 

「………自慢の再生も限界みたいだな」

 

 空中に停止しているオール・フォー・ワンに龍悟は言い放った。万全が100だとしたら今は10……これが最後の再生だ。

 

 

 オール・フォー・ワンの眼差しは憎悪によって燃えていた。

 

「ゆるさんっ!許さんぞ!孫龍悟!!!」

 

 自分の眼下に広がる神野区ごと、龍悟を滅ぼそうと両手を前に付き出す。赤黒い球が現れ巨大な力を放つ。

 

「アレって…ビックバン・かめはめ波!?あの技まで使えるなんて…」

 

 響香は驚愕し心配そうに龍悟を見るが……

 

「ふっ…」

 

 笑顔を向ける龍悟を見て、不安は完全に消えた。

 

「これで…全てが終わる」

 

 龍悟は大きく両手を広げると銀河のような螺旋を青白い光の粒子が描いて、一つの強大な光を放つ球を練り上げる。

 

 

「百倍…!」

 

 黄金の気は焔の様に燃え上がり、光球は全てを滅ぼさんと輝きを強くする。

 

 

「ビックバンーー!!」

 

 

 龍悟が気を高める中、先に放ったのはオール・フォー・ワンだった。

 

 

「ダークビックバン・かめはめ波!!」

 

 

 放たれた禍々しい光は、地面に直撃すれば神野区を荒野に変えてしまうだろう……だが、彼の仲間たちは誰一人、逃げようとさえしない。

 

 だって、ゴジータ(ヒーロー)が居るから。彼は何時だって勝ってくれた。

 

 

「かぁーー!」

 

 USJの襲撃の時だって麗日の涙を拭って…脳無を倒してくれた。

 

「めぇーー!」

 

 力及ばずとも…ヒーロー殺しに立ち向かう飯田に力を貸してくれて…終わらせてくれた。

 

「はぁーー!」

 

 I・アイランドで圧倒的なウォルフラムの力を前にしても一歩を引かず…I・アイランドを救ってくれた。

 

「めぇーー!」

 

 21号(悪)の力に絶望した轟を希望の光で照らし…勝利してくれた。

 

 そして今回も絶対に勝ってくれる……それを誰よりも知っている響香は叫ぶ。

 

「やっちゃえ!ーー龍悟!!」

 

 その言葉に応える様に目を見開き、龍悟は究極の一撃を放った。

 

 

「波ぁあああああああっ!!!」

 

 

 【百倍ビックバン・かめはめ波】と【ダークビックバン・かめはめ波】が真っ向からぶつかり合い一瞬だけ押し合う。

 

 が…徐々に【ダークビックバン・かめはめ波】が押され始める。

 

 

「ふざけるなぁぁあ!!俺は孫龍悟の力を完全にモノにした筈だ!!」

 

 オール・フォー・ワンの背中から生えた触手が次々とエネルギー“個性”を放つ。それにより押し止めたが押し返す事はできなかった。

 

「何故だ…何故だぁぁあ!!」

「お前には一生わからないさ…!」

 

 叫ぶオール・フォー・ワンに小さく吐き捨てるオールマイトは龍悟の背中を押す。

 

「孫少年!!」

 

『イケぇぇええっ!!』

 

 通形・波動・天喰・21号・バーダック・トランクスもオールマイトに続く。龍悟が目を見開き叫んだ。

 

 

「ワン・フォー・オール……最大出力…100%だぁぁあっ!!」

 

 龍悟の体に真紅の稲妻が現れたその時、【百倍ビックバン・かめはめ波】が虹色に輝く。

 

 そして【ダークビックバン・かめはめ波】が一方的に蹴散らされた。そしてオール・フォー・ワンは確かに見た…龍悟の後ろには殺した筈の歴代ワン・フォー・オール所有者達が居た光景を……

 

 

「終わりだぁああああっ!!!」

 

 

 龍悟の叫びと共に【百倍ビックバン・かめはめ波】が輝きを強くし、勢いを高めた。

 

 

「孫…龍悟!ーーゴジータぁああああっ!!!」

 

 

 絶叫が響く中、虹色の光線がオール・フォー・ワンを飲み込んでいく。そして究極の力が地球から大気圏を打ち抜いて、宇宙の闇を照らしながら消えて行った。

 

 

 

「…………終わった」

 

 超サイヤ人4を解除し元の黒髪に戻った龍悟……そんな龍悟に誰よりも早く抱きついたのは、響香だった。

 

 しっかり受け止めた龍悟は笑って言った。

 

「勝ったぜ…」

「うん…信じてた。…だって、龍悟はウチの……絶対無敵のヒーローだから!」

 

 優しく響香を抱きしめる龍悟……そんな龍悟に皆が駆け寄った。

 

『龍悟君(さん)!』

 

 波動が抱きつき、通形が乱暴に頭を撫でる。21号は目を輝かせながら近づき…その様子を天喰が微笑ましそうに見つめていた。

 

「凄かったよ、超サイヤ人4!!ねぇねぇ、どうして今までの超サイヤ人とは違うの!?」

「圧倒的でしたよ超サイヤ人4!!」

「流石、俺の自慢の後輩だ!!」

 

 もみくちゃにされながら龍悟はトランクス達を見る。周りに気づかれないように虹色の光を纏った。どうやら時の巣に帰るようだ……バーダックは笑い、トランクスは手を振りながら帰って行った。

 

(ありがとよ…)

 

 龍悟が彼等への感謝を感じているとナイトアイからの連絡がくる。

 

「ナイトアイ…終わったぜ」

『あぁ!私も喜びで打ち震えているが緊急事態だ。マスコミを抑えられなくなった。マスコミのヘリがそっちに向かっている!急いで瞬間移動で離れるんだ!』

 

 どうやら抑えるのも限界がきたらしい…

 

「行きたまえ……後始末は大人の仕事だ」

「わかった…皆、掴まれ」

 

 通形達が龍悟の肩に掴まり龍悟は指を額に当て集中する、やがて場所を捉えた龍悟は空いた手を響香に差し出す。

 

「さぁ、帰るぞ」

「……うん!」

 

 響香が手を握った…龍悟は皆を連れて瞬間移動した。一人残されたオールマイトは……落ちてきたオール・フォー・ワンを見る。

 

 フィンと一つになる前の姿でフィンは完全に消えた様だ……オール・フォー・ワンはかろうじて生きているが…生きているだけだ。もう満足に歩く事も腕を動かす事もできない…傷も致命的で治癒は、ほぼ不可能……完全にオール・フォー・ワンは終わりだ。

 

 

「全てが終わりました…お師匠…」

 

 静かに涙を流すオールマイトを朝日が照らしていた。

 

 

 

 

 

 一方、瞬間移動した龍悟達、行き先は‥

 

「此処は?」

「俺の自宅」

 

 龍悟の自宅、カプセルコーポレーションだ。呆気にとられた通形と21号は近くに居た翔と愛実に頭を下げる。

 

「「あっ!どうも、お邪魔してます!」」

 

 波動は興味深く周りを見ていた。

 

「へぇ〜此処が龍悟の自宅なんだ〜」

「いや、驚こうよ波動さん」

 

 久しぶりに来たなと感じた響香を響徳と美香が抱きしめた。

 

「響香…響香!あぁ…無事で良かった!!」

「何処も怪我してないわよね!」

 

「父さん…母さん…!」

 

 暫く唖然としたが響香は涙を流しながら両親に抱きついた。暫くして落ち着いた頃に龍悟が響香に声をかける。

 

 

「おかえり……響香」

 

 

「……うん!ーーただいま、龍悟!!」

 

 

 笑顔で答える響香は花の様に綺麗だった。

 

 

END

 

 




遂に決着がつきました!
皆さんがイメージしている最強のゴジータ4を表現したつもりです。楽しんでもらえたら幸いです。
次回はその後を描こうと思います。
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