絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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現れし魔神

 

 八百万家が所有するプライベートビーチ。そこで、二つのパワーが空中、地上を問わずぶつかり合っている。

 

 炎の様な金色のオーラを纏い、口元に不敵な笑みを浮かべる赤い体毛の生えた赤髪の超サイヤ人4。

 

 それに対するは紫色の肌で見た目は猫のような頭をして、牙をむき出しにする痩せ型の破壊神。

 

 

「うぉおおおおっ!!」

 

「ぬぉりゃあぁっ!!」

 

 両者、同時に目を見開き地を蹴って踏み込むと互いに向かって左の拳を突き出した。二人の真ん中で強烈な炸裂音と共に二つの拳がぶつかった。

 

「どうだい、ビルス様?超サイヤ人4になった俺の強さ、楽しんでもらえてるかい?」

「勿論、素直に驚いたよ。この世界に来た甲斐はあったと言うものだ…!」

 

 ビルスが跳躍し龍悟の前で回転、遠心力を乗せた尾の一撃で龍悟を強打する。龍悟はそれを腕で防御し拳を放つが空をきる。それに合わせる様にビルスの尾が蛇のようにうねり、尾が鞭のようにしなって龍悟を殴り振り向きつつビルスの右拳が龍悟の顔面を殴った。

 

 しかし、龍悟も負けずに拳をビルスの顔面に叩き込む。そこから始まる肉弾戦、ぶつかり合うごとに空が幾度も震え、衝突の余波が吹き荒れる。

 

 紫の神光と真紅の焔がぶつかり合う。拳と拳、蹴りと蹴りをぶつけ合う両者。

 

 互いに拳をぶつけ合う。互いに傷を負うがそれでも互いに退きはしない。

 

「…全くの互角か」

「ああ、龍悟君もビルス様も一歩も退かないな」

 

 立ち上がった轟の言葉に飯田も頷く。

 

 

 龍悟のボディブローが、ビルスの腹を射抜く。衝撃に前のめりになるビルスだが、尻尾を龍悟の頬を叩きつける。それを気にも止めず龍悟の左フックがビルスの顔にヒットし吹き飛ばす。

 

 しかし吹き飛ばされても気弾を放つビルス、龍悟が気弾を受け止めた一瞬に体制を立て直し龍悟の目の前に踏み込み右拳を放ってくる。それを受け流しながら龍悟は左拳を叩き込む。それを受け止めるビルスだが超サイヤ人4の豪腕から放たれる一撃はガードしようとお構いなしにビルスを吹き飛ばした。

 

「ビルス様をガード越しで吹き飛ばしますか…凄まじいですね」

 

 感心するウィスの視線は拳をぶつけ合う二人に向けられていたが少し響香の方に向ける。

 

「所で耳郎響香さん、お気づきですか?邪な者が近くに居る事を」

「トワの様な奴がですか?」

「えぇ、どうやらビルス様と龍悟君を標的に定めたようですね……どうしますか?」

 

 そう言われ響香は龍悟を見る。彼は珍しく笑っていた楽しそうに……それを台無しにしようとしている奴が居る、止めなくていいのか?とウィスは言っているのだ。

 

「人が悪いですね……行きます!」

「ホホホ、ではお願いします」

 

 ウィスが杖を振るうと空間に穴が空き何処かへと繋がっているようだ。どうやらココを通れと言う事らしい、響香は飛び込んだ。

 

(負けないでよね、龍悟!)

 

 

 龍悟とビルスは互いに拳をぶつけ合ったまま、一歩も退かない。

 

「「!」」

 

 同時に目を見開いて拳を引き、龍悟は手のひらを向け、ビルスは指を構えて気を集中させる。

 

「ビックバン・アタック!!」

「ぬん!」

 

 龍悟の【ビックバン・アタック】とビルスの紫色のエネルギーが正面からぶつかり合い至近距離でぶつかり合い爆発した。

 

 強烈な衝撃波が風となり辺りのモノを吹き飛ばす。

 

 

「ククク、素晴らしい」

 

 それを近くの高台で見ていた赤い髪で杖を携えた男が居た。彼こそが時の界王神が言った悪の魔術師…【魔神ドミグラ】。やはり彼はこの世界にもやってきた。

 

「破壊神ビルス……そして最強の戦士ゴジータ。流石の彼等もアレだけの戦闘を繰り広げていて隙がある。我が魔術で操り人形となるがいい」

「へぇーそれがアンタの目的って訳」

「なに?」

 

 後ろから聞こえた声に振り向くと其処にはウィスのゲートを通ってやってきた響香が立っていた。

 

「アンタ何者?」

「私は魔神ドミグラ。いずれはこの宇宙…いや、全ての次元を支配する神となる存在だ」

 

 ドミグラが随分大層な事を口にする。

 

「ご大層な事言ってて悪いけど今、取り込み中なの…さっさと自分の世界に帰ってくれない?嫌なら力ずくだけど」

「笑わせるな小娘が…やれるモノならやってみろ。神である私を!」

 

 ドミグラが赤黒い気弾を放ってくる……が、響香は一切恐れずに自身にある神の気を練り、自身の力の次元を引き上げる。

 

 響香から溢れる美しい紫の神気がドミグラの気弾を防ぎ全身を包み込んだその時、響香は変わった。

 

 紫色の美しい髪はロングヘアになり背中には時計の針を模したような光輪が展開され、そのまま気を固定化し紫と黒の長身の日本刀を生み出し右手で日本刀を持ち牙突の構えを取る。

 

「女神の力、見せてあげる!!」

 

 

 響香の変化に驚きを隠せないドミグラ、そんな彼はある事に気づく。

 

「その力…忘れる筈がない!貴様、時の界王神から!」

「アンタ、時の界王神様の知り合いなんだ…そう、時の界王神様がウチに授けてくれた」

「そうか…!ならばヤツへの恨み…ほんの一欠片でも貴様で晴らすとしよう!!」

「どうせアンタの自業自得でしょ!!」

 

 ドミグラの杖と響香の刀が火花を散らしてぶつかり合う。そこから始まる刀と杖のぶつかり合い…しかし、刀だけに気を取られ過ぎていて、響香のイヤホン=ジャックをモロに喰らってしまう。

 

「喰らえ!」

 

 そこからの増幅心音攻撃、防御無視のこの攻撃は超サイヤ人4の龍悟ですら受けたくはない。案の定ドミグラはもがき苦しんでいる。その隙を逃さず響香は後ろ回し蹴りを喰らわせオーバヘッドキックを2連激を敵に叩き込んだ後、顎を蹴り上げた。

 

「龍爪演舞!!」

 

 

 吹き飛ばされたドミグラ…何処かにぶつかると思ったら次の瞬間その姿が消えてしまった。

 

(!、龍悟と同じ瞬間移動)

 

 刀を構えて響香は気を探る。そして見つけた、ドミグラは…!

 

「後ろ!」

 

 ドミグラは響香の後ろに転移し獄炎の魔術を放ってくる、それに対して響香は紫の斬撃を放つ。獄炎と斬撃がぶつかり合い激しく爆発した。

 

 ドミグラは次の一手の準備を始める、自ら持つ杖を魔術で増やし杖の先端を向け響香を貫こうとする。

 

 コレに対して響香は刀を作った時と同じ様に気の固定化をする。だが、コレに付け足すのは龍悟から教わった遠隔操作である。

 

 ゴテンクスの技である【スーパーゴーストカミカゼアタック】龍悟はこれを改良して神龍の炎(ゴットドラゴン・ブレイズ)を編み出した。響香もそれを参考に自分なりに改良したのだ。

 

「来て、ワルキューレ!」

 

 響香が手を翳すと自らが発した気が人の形へと変わっていく…白い服装に見を包んだ戦乙女へと。

 

 これが龍悟の協力により編み出された技、名はモデルである北欧神話において戦死した勇者の魂をヴァルハラへ連れて行く戦乙女の【ワルキューレ】。

 

 完成した時に龍じゃなくていいのかと龍悟に言われたが良いのだ、こんな綺麗な変身を身に着けたのだ、龍より戦乙女の方が性に合っている。

 

 

「闇に葬ってやろう!!」

 

 ドミグラが無数の杖で敵を貫く【シーズニンクアロー】を放ってくる。響香をワルキューレ達に指示を出す。ワルキューレ達は手に持つ光り輝く槍を一斉に投げだ。

 

終末幻想・少女降臨(ラグナロク・リーヴスラシル)!!」

 

 

 無数の杖と槍がぶつかり合う衝撃で風が巻き起こり空中に無数の爆発が広がっていく。その時、ドミグラは目を見開いた。

 

「はぁぁぁあっ!!」

 

 響香が気にも止めずにその爆発の中へと飛び込んだのだ、爆発を突き破り響香が真っ直ぐ飛び出してきた。すぐさま迎撃するがワルキューレ達の槍によって相殺されてしまう。

 

「これでぇぇぇえ!!」

 

 そして響香は刀をドミグラに叩きつけた。

 

「っ!?」

 

 しかし今度は響香が目を見開いた。手応えがなかったのだ…どう言う事だとドミグラを見ればドミグラが幻の様に消えていく。

 

「仮染の体は耐久性に難があるな……時の界王神に伝えておけ。私は必ず蘇るとな」

 

 

 不敵な笑みを浮かべてドミグラは消えていった。

 

 

 

END

 

 




【ワルキューレ】

耳郎版スーパーゴーストカミカゼアタック。

気弾を戦乙女を模した形に生成し耳郎によって遠隔操作される、早い話がファンネル。手には槍を持っておりゴクウブラックの分身の様に肉弾戦もできる。

必殺技は他のワルキューレ達と一斉に槍を放つ【終末幻想・少女降臨(ラグナロク・リーヴスラシル)


元ネタはFateのワルキューレ。作者はワルキューレの中でオルトリンデが好きです。




ちなみにバナナの皮はドミグラの陰謀です。


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