絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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神をも超えろ!!(リメイク)

 繰り広げられる究極のサイヤ人と最強の破壊神との激闘、それは龍悟の方が有利だった。

 

 超サイヤ人4の戦闘力が破壊神を上回っているのだ。ビルスの攻撃は確かに強烈なのだが龍悟を倒すまでには至らない。龍悟の顔へビルスの蹴りが直撃するが、龍悟は僅かにのけぞっただけで大きなダメージを受けてはいなかった。逆に強力な右ストレートがビルスの顔にクリーンヒットし拭き飛ばされ砂浜を何度もバウンドする。

 

 フラフラと立ち上がったビルスに龍悟は追い打ちをしかける。

 

「ビックバン・アタック!!」

 

 蒼い光球がビルスに直撃するその時……消滅した。

 

「な!?」

 

 【ビックバン・アタック】がまるで砂が風で飛ばされるように紫の光となって消滅したのだ。龍悟はさらなる寒気を感じて身構える。そんな龍悟にビルスは笑って言った。

 

「素晴らしいパワー、神をも超えた肉体、……悔しいが戦闘力では君の方が上だ」

 

 目の前に現れたビルスに龍悟は拳を振るうが…

 

「だからね……破壊神の力を使って戦おう」

 

 ビルスが手をかざした瞬間…易々と受け止められてしまう。目を見開く龍悟にビルスは次々と連撃を叩き込む、先程まで効かなかった4の肉体に重く突き刺さる。

 

「…ぐぁ!?」

 

 龍悟は近くの岩に叩きつけられる。それを見ていた轟達が唖然とする。意識を取り戻した麗日、拳藤、八百万も観戦していたが明らかに戦いの流れが変わった。

 

「龍悟!?」

「どうして龍悟君の攻撃が…?」

「それに攻撃だってそんなに効いてなかった筈なのに…何故だ…!」

 

「破壊神の力です」

 

 後ろに居たウィスの言葉が聞こえ一同は振り返る。

 

「ビルス様の破壊の力はあらゆる存在、概念を破壊する力……ビルス様はその力で龍悟さんの気をゼロにしたのです。如何に4の肉体と言えど気をゼロにされてしまえば破壊神にダメージを与える事も攻撃を受け止める事もできません」

 

「そんな…!」

 

 破壊神の力に麗日が絶望する……簡単に言えば攻撃力と防御力をゼロにする事も【ビックバン・アタック】などの攻撃そのモノを消滅させてしまうのだ。

 

 肩で息をしながら、立ち上がる龍悟。

 

「これが破壊神の本来の力か……超サイヤ人4の肉体でも、こんだけダメージを食らうのか…!」

 

 龍悟は拳を握って気合いを入れ、一気に超サイヤ人4の力をゼロの状態から引きあげビルスに殴りかかる。目の前に現れた龍悟にビルスは笑みを浮かべて、拳を握る。

 

 ぶつかり合う二つの拳。

 

「…ぐぁ!」

 

 ビルスが呻きながら、右手を払って僅かに下がる…完全に力負けした。

 

「今だぁ!!」

 

 その隙を龍悟が見逃すはずはない、一気に怒涛の連撃を放つ。攻撃を受けながらも負けじとビルスも拳と蹴りを放ち、猛烈な打ち合いになる。

 

 ビルスの右ストレートを龍悟は片手で軽々と受け止めて、右の回し蹴りを顔に放つ。左腕で受け止めるビルスだが、歯を食いしばり汗を流している。

 

「破壊神の腕を痺れさせるとは…やってくれるじゃないか、ゴジータ!!」

 

 言うと龍悟の蹴りを弾いてビルスの破壊の拳が龍悟のボディに炸裂した。

 

「ぐぁ!?」

 

 瞬間、超サイヤ人4の黄金のオーラがゼロになる。

 

「しまっ!?」

 

 距離を取ろうとする龍悟の懐にビルスが踏み込み、左の拳を龍悟に叩きつけた。

 

「がはっ!?」

 

 意識が半分飛ぶ。更にビルスの右ストレートが龍悟のボディを貫いた後、蹴りが頬を蹴り飛ばした。

 

「ぐわぁああっ!!」

 

 悲鳴を上げながら、龍悟は地面に背中から叩きつけられていた。

 

「純粋な戦闘力では破壊神を超えている…神の気を纏わずに。貴方は間違いなく最強の人間ですが…それを貴方は納得されていないようですね、ゴジータさん」

 

 ウイスが告げると、黄金の気を全身に漲らせて龍悟が立ち上がる。龍悟は心配そうにこちらを見る轟達に視線を向ける、響香が居ない事に疑問は抱くが…笑みを浮かべて轟達に言う。

 

「心配するなよ……必ず勝ってやる…!!」

「その言い方…やっぱり、まだあるんだろ?」

「あぁ、もう気づいてると思うけど…ビルス様が破壊の力を使うなら……俺は受け継いだ力を使う」

「この世界特有の“個性”ってやつだろ。君には面白い力があるようだ」

 

 笑うビルスに龍悟も笑って答える。

 

「出し惜しみしてたわけじゃねんだけどよ。本当は完璧になってから使うつもりだったんだ。けど、このまま全部出せずにやられたんじゃせっかく来てくれたビルス様に申し訳が立たねえ」

 

 龍悟が覚悟を決めたような表情となり、気を…そして、ワン・フォー・オールを解放する。常時発動するのは60をぶち抜き90%!

 

「いくぜ、ビルス様!!ワン・フォー・オール、フルカウル、90%……超サイヤ人(フォース)だぁ!!」

 

 龍悟の体を真紅のスパークが力強く迸り、身に纏う黄金の気に真紅の気が外側から被さり、赤かった髪は金に近い色に染まる。

 

 

「いいぞ、龍悟!この破壊神ビルスがお前を最強と呼んでやろう!楽しいぞ、はじめてだよ、神に以外で本気で誰かと殴り合うのは。それも、まともに殴り合うと僕が負けるなんて!破壊神の力を使わなきゃ、僕が劣勢になるなんてね!楽しいじゃないか!!」

 

 さっきよりも遥かに楽しそうに、恐ろしい迫力の笑みを浮かべてビルスは笑った。これに龍悟も野性味ある冷徹な笑みで応える。

 

「お互い本気を出して決戦も決戦……超最終決戦といこうじゃねぇか!!」

 

 

 龍悟が右拳を握り殴りかかる。ビルスは破壊を使って気をゼロにして受け止めようとするが……

 

「同じ手は喰わねぇ!!」

 

 龍悟の右手に真紅と黄金の焔が纏うと破壊を打ち消したのだ。今度はビルスが目を見開き龍悟の右ストレートに殴り飛ばされた。

 

 

「龍悟の攻撃が当たった!!」

「ビルス様の破壊を打ち消すとは!?」

 

 拳籐が嬉しそうに叫びウィスは驚愕した。再び攻守が逆転し、完全に龍悟が優勢だ。龍悟の拳が、蹴りが、次々とビルスを打ちのめし傷を刻んでいく。

 

 しかし、ビルスとて負けてはいない。ビルスも拳に破壊を纏わせて龍悟の気をゼロにしようとするが龍悟の身に纏う気の壁に受け止められてしまう。

 

 

 純粋な殴り合いでは龍悟が有利だ。真紅と黄金の炎を纏った龍悟の拳がビルスの顔や腹を強打する、余りの衝撃にビルスの身体が空に吹き飛ぶ。落ちてくるビルスに追撃を仕掛ける為に空を飛ぶ。

 

 だが、その時…龍悟の纏っていた気が消えてしまったのだ。襲撃の時、調整が上手くいってないのに超サイヤ人Ⅱを使用してしまった為に強制解除してしまった。そして今回も調整は完了していない……無理がありすぎた。

 

 それを逃すビルスではない、強烈な拳が龍悟の腹に突き刺さる。

 

「かはっ……!」

 

 龍悟の身体から力が抜けていく……このまま目を瞑れば終わってしまう。しかしその時、龍悟の耳に届いたのは自分を呼ぶ仲間達の声だ。

 

 

「龍悟!!」

 

 

 まず最初に聞こえたのはさっき居なかった響香の声だ。

 

 

『龍悟!!』

 

 

 そして…飯田、麗日、拳籐、轟、八百万……自分を励ましてくれる皆の声が聞こえる。

 

 なら、倒れる訳にはいかない!!龍悟は踏み止まり再びワン・フォー・オールを90%まで引き上げ大地を蹴って突撃。渾身の力を込めた一撃をビルスの顔面に叩き込み間髪入れずに追撃!拳を振るうたびに加速し一瞬でビルスの身体を上空へと運ぶ。

 

 ビルスですら反撃を許さない程の猛烈なラッシュを叩き込みそれでも尚、龍悟は止まらない。そして、最後に地面に降り立ち…

 

 

「百倍・ビックバン・かめはめ波ぁあああああああっ!!!!」

 

 

 虹色のかめはめ波を解き放つ。ビルスが肩で息をしながら両手を頭上に掲げて叫ぶ。

 

「いいぞ…!決着の時だぁぁ!!」

 

恒星のような巨大で赤い炎の球を破壊神ビルスはニヤリと笑い、龍悟に振り下ろした。

 

 ぶつかり合う両者の一撃。虹色のかめはめ波と破壊の力を纏う炎の球。

 

 

「龍悟!!」

 

 響香の声が…

 

「龍悟君!!」

 

 飯田の声が…

 

「龍悟君!!」

 

 麗日の声が…

 

「龍悟!!」

 

 拳籐の声が…

 

「龍悟!!」

 

 轟の声が…

 

「龍悟さん!!」

 

 八百万の声が…

 

 

「聞こえたぜ、皆…!!」

 

 龍悟の目が見開かれ、激しく咆哮した。

 

 

「はあああああああっ!!」

 

 

 一気に気が爆発し、ビルスの恒星を打ち破って虹色のかめはめ波が迫る。目を見開きながらもビルスは静かに笑う。

 

 

「…フ、見事だ。素晴らしい強さだ」

 

 

 ビルスを飲み込み地球から虹色の柱が聳え立つ、目も開けていられないほどの極光。その余りの輝きに皆は目を開けていられない。

 

 

 やがてそれが収まった時、ワン・フォー・オールや超サイヤ人4が解除され倒れそうになった龍悟を支えたのは…

 

「お疲れ…龍悟」

 

 響香だった。ドミグラとの戦いを終えさっき戻ってきたようだ。

 

「サンキュー…」

 

 笑い合う二人の前に気絶したビルスを抱えたウィスが立って居た。

 

 

「貴方の勝ちですよ……ゴジータさん」 

 

 そう言ってウィスが杖を振るうと龍悟とビルスが緑色の光に包まれて…

 

「!、傷が治っていく…!」

 

 傷が完治したのだ。そしてビルスも目を覚まし起き上がる。

 

「時間を巻き戻したのですよ。それにしても素晴らしい一撃でした、まともに行けば、私でも防げたかどうか…完敗ですねビルス様」

「あぁ…全くだ」

 

 そう言うビルスの顔は晴れ晴れとしていた。彼は立ち上がり八百万達の方へと足を進める。思わず身構えた彼等に……

 

「すまなかったね……パーティーをめちゃくちゃにしてしまって」

 

 頭を下げた…余りの光景に唖然とする八百万達。そんな中、響香が口を開く。

 

「プリンで暴れるのはどうかと思いますけど……それってドミグラのせいだと思うんですよ。アイツ、ビルス様と龍悟を操り人形にするとか言ってましたし…」

「あ〜忘れてた。なんか僕達を監視してる奴が居るな〜って感じてたんだよ。プリン食いたかったな…」

 

 そう言うビルスに八百万が差し出したのは……

 

「プ、プリンじゃないか!?なぜ?」

「食べたかったのですよね……もう、ここの世界で暴れないと約束して頂けるのなら…差し上げます」

「……………ありがとう、神は約束は破らん」

 

 そう言ってプリンを受け取るビルス。

 

「では龍悟さん、皆さん…私達はそろそろ帰ろうと思います。今回は私達にこんなに美味しい物を食べさせていただきありがとうございます」

 

「いいさ、俺もビルス様と戦えて楽しかったからな」

「僕も楽しかったよ………では諸君、また会おう」

 

 そうしてビルスとウィスは虹色の光となって空の彼方に消えていった。

 

 

「しかし神様か…僕達、とんでもない人と一日過ごしたんだね…」

「神は神でも破壊神だけどね…」

「グルメな神様…」

 

 どうやら、麗日にはグルメな神様のイメージが定着したようだ。響香は青空を眺める龍悟の隣に立つ。

 

「ねぇ、龍悟」

「?、なんだ?」

 

 

「……龍悟さ、この世界が楽しい?」

 

 

 この世界に転生した事を後悔していないのか…ビルスが居る世界の方がいいのではないのか…何となくそう聞くと、龍悟は一瞬きょとんとした後、柔らかい笑みを浮かべて笑った。

 

「ああ、お前等と過ごす日々が俺をワクワクさせる」

 

「そっか」

 

 

 お互いに笑い合うと…パーティー会場の方から声が聞こえる。どうやら時間が戻ったのは龍悟やビルスだけじゃ無い様だ。

 

 ウィスは自分達が来る前にこの世界の時を巻き戻したのだ、皆の傷もないし…パーティーも元通りだ。

 

「マジか…」

 

 響香達が目を見開くなか龍悟の心から呟きが響いた。こうして龍悟達の夏休みは幕を閉じた。

 

 

 

END

 

 

 

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