絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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継承

 

 それから2日後、朝5時。龍悟はゴミだらけの海浜公園に居た。響香にはしばらく一緒に特訓できないと言ってある。響香も龍悟に頼り放しではいけないと承諾してくれた。

 

 

「さて、孫少年。どうやら君の身体は私の個性を身体に入れるだけの器は既に有るようだね。服の上からでもわかる素晴らしい肉体だ。HAHAHA!では、善は急げだ早速君に個性を渡そう!」

 

 

(どんな方法で継承するのか…気になるな…)

 

 

 魔術みたいな事をするのかと考えていると…オールマイトが1本髪の毛を抜き……

 

 

「食え」

 

 

「ダニィ!?」

 

 

「別にDNAを取り込められるなら何でも良いんだけどさ!さあグイッと!」

 

 

「はい…」

 

 

 贅沢言う程子供じゃない……大人しくオールマイトの髪の毛を口に含み、持ってきたミネラルウォーターで流し込んだ。

 

 

「2時間もすれば、髪の毛が消化されて変化が起きる筈さ…………マジかよ……」

 

 

 龍悟が食べて数秒したら龍悟の腕に赤い稲妻の様な物が浮かび上がった………間違いなくワン・フォー・オールだった。

 

 

「そんな、ト○コじゃないんだから……孫少年の体にはグ○メ細胞でもあるのかい……」

 

 

(メタいしあながち間違いじゃない……)

 

 

 グ○メ細胞ではないがサイヤ人が持つS細胞がある龍悟はなんとも言えなかった。

 

 

「ま、まぁ…早速試してみよう!」

 

 

 龍悟は目を閉じ精神を統一する……感じるサイヤ人の力の他に流れる新しい力を……

 

 

(これがワン・フォー・オール……まずは少しづつ)

 

 

 ある程度出力を上げたが……限度がきた。

 

 

「…今は、ここが限界か…」

 

 

「まさかこれほどとは!予想以上だよ!」

 

 

 全身に赤い稲妻を迸らせる龍悟の姿に、オールマイトが感嘆の声を上げる。

 

 

「今の君は30%の出力を維持している。まさかこれ程の逸材だとは…」

 

 

(俺でも30%か……扱いが難しいな……)

 

 

 悟空とベジータの才能を合わせ持つ龍悟でも苦労しそうだ。

 

 

「じゃあ、これから君にやってもらう事を伝えよう! 内容は簡単! 個性を使って、このゴミの山を綺麗にするのさ!!」

 

 

「体を鍛える為ですか…?」

 

 

「それもある! だけど、一番の目的はそれじゃない!」

 

 

 

 そう言うとオールマイトはトゥルーフォームからマッスルフォームへ変わり-

 

 

 

「最近の若いヒーローは派手さばかり追い求めるけどね……ヒーローってのは、本来奉仕活動! 地味だ何だと言われても! そこはブレちゃあいかんのさ…この区画一帯の水平線を蘇らせる!! それが君のヒーローへの第一歩だ!!」

 

 

 近くにあった冷蔵庫を片手でペシャンコにしながら、そう宣言した。

 

 

「なるほど……」

 

  

 こうして龍悟の海浜公園清掃が始まった。

 

 

 

 それから龍悟は毎日海浜公園を綺麗にしていく龍悟。そのスピードは凄まじく……

 

 

「よっしゃあーーー!!」

 

 

 ゴミ一つなくなった砂浜で雄叫びを上げる龍悟。

 

 

「マジかよ……たった5ヶ月で指定した区域以外の場所まで…本当に君は私の予想を遥かに上回る!」

 

 

 オールマイトからの称賛の言葉を背に受けながら、龍悟は登る朝日を見ていた。

 

 

「こいつがお前の後継者か…良い面構えだな」

 

 

 初めて聞く声に疑問を持ち振り向くとオールマイトの他に白髪白髭の小柄な老人が居た。

 

 

「俺ぁこいつの師匠の一人のグラントリノ。一応プロヒーローの免許は持ってるが碌に活動してねぇ隠居爺だ」

 

 

「御冗談を。まだまだ現役でしょうに」

 

 

「オールマイトの師匠……」

 

 

 

 

 

 何故彼が居るのかというと…3日前……

 

 

(どうする……孫少年の事を考えると…)

 

 

 自分の予想を遥かに超える龍悟を育てる育成能力を持ってないオールマイトは嘗ての担任に連絡を入れた。

 

 

『――おう、俊典か?』

 

「……ご無沙汰しております、先生」

 

『まったくだ。お前、俺に連絡を全く寄越さねぇじゃねぇか』

 

「あ、いえ。何分色々と忙しいものでして……連絡を入れなかったのは申し訳なく……」

 

『それで? 何の用事で連絡してきた?後継者でも見つけたのか?』

 

「――相変わらず鋭い。その通りです」

 

『……ほう』

 

 

 それからオールマイトは、師にこれまでの出来事を語った。

 

 

『……なるほど、確かに逸材だな』

 

「はい…私に教育力はなく…先生に助言をと思い…」

 

『いや、今は暇だからな、見に来てやろう。場所はどこだ?』

 

「い、いえ……先生のお手を煩わせるには……」

 

『いいから教えろ』

 

「――はい」

 

 こうしてグラントリノはやって来た。

 

 

 

「早速だが、小僧…かかってこい」

 

 

 相手は老人だが…

 

 

(この爺さん…強い)

 

 

 グラントリノの気を感じ取り…龍悟は構える。

 

 

「ワン・フォー・オールはどうした?」

 

 

「まず…俺の個性を見てもらいたい…」

 

「確か…体に流れるエネルギーを身に纏い戦うんだろう…いいだろう、見せてみろ」

 

 

「いくぜ…はぁああああああっ!!」

 

 

 

 一気に気を高め、龍悟は黄金の気を身に纏う。

 

 

 逆立つ黄金の髪に鋭く細められた翡翠の瞳。

 

 

「これは…」

 

 

 オールマイトも初めて見る姿だった。

 

 

「……さぁ、始めようぜ」

 

 

 まさしく、伝説の戦士“超サイヤ人”だ。

 

 

「こりゃあ、とんでもねぇな…」

 

 グラントリノから冷や汗が流れる。

 

 

「遠慮なくいくぜ!」

 

 

 凄まじくスピードでグラントリノに迫り拳を振るう。だが、グラントリノも歴戦のヒーローだ、拳を避け蹴りを繰り出す。龍悟も蹴りを払い回し蹴りを叩き込む。

 

(足のジェットで咄嗟に後ろに飛んでダメージを逃がしている……それ程ダメージはない)

 

 龍悟の考え通りそんなにダメージはなかった。

 

 

「やるな…小僧…」

 

 

 足のジェットを駆使し迫ってくる。龍悟も気を開放し駆け出し拳を振るう。その拳を避け蹴りを叩き込んだ瞬間、グラントリノは驚愕した。

 

 

 龍悟をすり抜けたのだから……

 

「な!?」

 

 すり抜けた龍悟は幻の様に消え。本物の龍悟がグラントリノを両脇をキャッチした。

 

 

「………残像か……」

 

 

「ええ、残像拳って言うんです」

 

 

 グラントリノをおろし龍悟は自分の考えを言った。

 

「この形態のままワン・フォー・オールを使う事はできない……この超サイヤ人のままワン・フォーオールを使える様にしたいんです」

 

 

「なるほど…確かにその方が君の個性とワン・フォー・オール…両方を鍛える事ができるし大幅なパワーアップができる…」

 

 

「いいだろう……入試までにできる様にみっちりしごいてやる…根を上げるなよ」

 

 

「爺さんこそ底を見せるなよ」

 

 

 そう言いながら準備をする龍悟を……

 

 

「孫少年、君なら乗り越えられると信じてる……!」

 

 

 ゲロ吐かされまくりトラウマになったオールマイトが震えながら見守っていた。

 

 

 

 

END

 

 

 

 




グラントリノ参戦…次回・入試でその成果が明らかに、お楽しみに!
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