絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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それではどうぞ!!


俺達をナメるな!雄英の猛攻!!

 

 開幕と同時に雄英チームは予定通り三チームに別れてそれぞれのエリアに散った。英雄祭前に戦略を練るため戦闘経験豊富な通形や波動に聞いた所、仮免試験などでは体育祭で“個性”がバレている雄英を狙う【雄英潰し】があると言う。

 

 当然、この英雄祭で集中攻撃を受けるのは目に見えている。ならばいっその事、分散して各自撃破した方が合理的だ。

 

 轟達、推薦枠チームは工場が多く建造されている、工業エリアへと来ていた。雄英の様に凝っているフィールドに八百万が感心、骨抜が警戒しながら周囲に目を配り…前を歩いていた轟が足を止めた。

 

「早速来たか…」

 

 轟の視線の先にはカラフルな色の忍者の格好をした十人組が居た。

 

「運がイイね〜雄英生に出くわすなんて……君、確か轟君だっけ?…しかし、三人で行動するなんて凄いね。余裕ありまくり」

「でもさ、いくら雄英だからって三人は不味いしょ!」

「三対十だよ、どうするの?」

 

 リーダーと思わしき赤い忍者の言葉に続き緑の忍者と黒い忍者が挑発してくるが…轟は相手にせず、氷結で足を封じる。

 

「ペラペラと…無駄話が好きなんだな」

「へへ、格好いいね!」

 

 赤い忍者が釘などの工具を投げる。投げられた工具は次の瞬間何十倍にも巨大化した。

 

「アイスメイクーー(シールド)!!」

(物を大きくする“個性”か……)

 

 八方に広がる花のような形状の盾を造形し容易く防ぎきる。その隙に赤い忍者は工具で氷を砕きメンバーを解放する。

 

「ヤレ!」

 

 赤い忍者の指示に青い忍者が土流、黒い忍者が水を放つ…先程のダメージもありシールドが砕かれた。

 

「畳み掛けろ!!」

 

 忍者達が一斉攻撃を仕掛けようとしたその時…足場が沈みだした。

 

「いや〜轟に気を取られ過ぎてくれたお陰で仕事が楽にできたぜ」

 

 骨抜の“個性”は【柔化】…触れた物を柔らかくしてしまう。

 

「助かった」

「よく言う…柔化させる時間稼ぎしてた癖に」

 

 そう言う骨抜に微笑む轟。ハメられた事に気づいた忍者達は苛立ち、赤い忍者の怒号が響く。

 

「クソ!かまうな、ヤレ!!」

 

 足場を崩されようと攻撃を仕掛けるが……バランスを崩した時点で轟の準備は完了している。

 

 

「アイスメイクーー限界突破(アンリミテッド)!!」

 

 轟がそう言った瞬間、凄まじい速さで無数の剣が造形される、その美しく幻想的な光景に観客の誰もが魅力される。

 

「一勢乱舞!!」

 

  

 無限の剣は一斉に忍者達に攻撃を仕掛ける。何個かは忍者達の攻撃で相殺されるが数が違い過ぎる。無数の剣によって切り裂かれた忍者達は戦闘不能。残ったのはリーダーである赤い忍者と黄色の忍者だけになってしまった。

 

「なら!近接戦闘に弱いお前をまず!!」

 

 黄色の忍者が八百万に襲いかかる。体育祭で常闇になす術なくやられた彼女を先に潰そうとしたのだろう。そうして振るわれた拳は………容易に八百万に防がれた。

 

「え?」

「近接戦闘に弱いですか……一体、いつの私の事ですか?」

 

 

 よく見れば、防いでいる八百万の右手と両足にはダークブルーの装甲が展開されていた。黄色の忍者を弾き飛ばすと、八百万は創造に生じる赤い光に包まれた。

 

「今度は何だ!」

 

 大勢の仲間がやられたのにまだ想定外の事が起こるのか…赤い忍者の叫びなど知るかと言わんばかりに創造が終わり八百万の姿が現れる。

 

 それはダークブルーの装甲に金の線が描かれた鎧を身に纏い右手には紫色の大剣を握っている八百万の姿だ。

 

 

 これこそが合宿の修行により個性の幅を広げ、龍悟の超サイヤ人や響香の究極化を参考にした自身の強化だが、どちらかと言えばダークシャドウを身に纏う常闇の深淵闇躯(ブラックアンク)に似ているだろう。

 

 

「コレが修行の成果……【コード・トーカー】ですわ!!

 

 

 そして、今纏っているのは近接戦闘特化の【デコード・トーカー】である。八百万は大剣を両手で強く握り締め黄色の忍者に駆け出す。そして繰り出すわ、終わりを意味する必殺剣。

 

 

「デコード・エンド!!!」

 

 

 縦一文字に振るわれた必殺の一撃は黄色の忍者を吹き飛ばし戦闘不能にするには十分過ぎる一撃だった。気づけば自分一人…唖然とする赤い忍者に轟は言い放った。

 

「さっきあんた言ってたよな…三人なんて余裕あり過ぎだって……余裕気取ってたのはアンタ等だったな」

 

 そう言って轟の【火竜の鉄拳】は赤い忍者の頬に突き刺さり意識をもぎ取った。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

「なんだよ…コイツら無茶苦茶だ!!」

 

 

 一方、他の他校達も【雄英潰し】をする為に飯田チームに襲いかかったのだが…

 

「遅すぎる!」

 

 圧倒的な飯田のスピードに照準が追いつかず何時の間にか倒されてしまい。

 

「フォトンウェイブ!!」

 

 そして体育祭では居なかった21号……最初は数合わせの為の素人かと思いきや、その圧倒的な力に多くの者達が薙ぎ払われている。

 

「数ならこっちが上なんだ!一斉攻撃だ!!」

 

 

 その言葉に共感して多数の攻撃が21号に襲いかかる…しかし、21号の前に切島が飛び出し盾となる。当然、攻撃は切島に直撃し土煙が舞う。一人潰したと喜ぶのも束の間……

 

【ゴキ!バギ!ギギギ!!】

 

 何かが軋んでいる音が響く。しかもそれは切島が居た場所から響いておりまさかと視線を向けると……

 

 土煙が払われ切島の姿が見えてくる。その姿は正に全身凶器、圧縮訓練により全身の硬度にさらに磨きを掛けた現時点の最高硬度。絶対に倒れぬ盾になるべく切島が編み出した……

 

 

列怒頼雄斗 ・安無嶺過武瑠(レッドライオット・アンブレイカブル)!」

 

 

 そのまま、切島は相手に向かって駆け出す、相手も黙っている筈もなく攻撃を仕掛けるが…効果がない。

 

「オラァ!!」

 

 切島の拳が他校の連中を薙ぎ倒す。

 

「助かりました、切島さん」

「気にすんな!」

 

 飯田は速くて当たらない…21号は強過ぎて敵わない、切島は硬くて倒せない。正に無茶苦茶な連中だ。

 

 だが、その時…突如として地面が割れ足場が崩壊した。他校は奈落に落ちていき。突然、飯田チームにも落ちてしまう。

 

「飯田さん、切島さん!!」

 

 だが、龍悟と同じく空を飛べる21号が二人を救出し難を逃れる。

 

「ッ!何かくるぞ!!」

 

 何かに気づいた飯田が言い放つ。確かにボール型の何かがコチラに向かってきている。斜線上から離れても起動を変えコチラに向かってくる。

 

 切島が体を動かし自ら盾となる。鈍い音が響くが切島は大丈夫だ。

 

「いや〜凄い凄い!成長の幅が大きいんだね!」

 

 声のする方を見ればさっき会った傑物高校2年2組だ。

 

「体育祭では居なかったきみ、とても強いね…まさか空も飛べるとは……でも、狙いやすい!!」

 

 さっきの当たる攻撃や蜘蛛の糸、指を鞭にした攻撃…次々と襲いかかるが……当たる瞬間、21号達が消えた。

 

 高い学習能力を持つ21号は龍悟と同じ瞬間移動を習得していたのだ。瞬時に真堂達の前に現れる。

 

「オラァ!!」

 

 切島がリーダーの真堂に拳を振るうが……その間に現れた硬そうな見た目をした、真壁漆喰に防がれる。

 

「!?」

 

 安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)になった自分の拳を防がれる事に切島は動揺する。真壁は明らかに何か外的要因が加わり変化した瓦礫を持っており。切島の拳はめり込んでいるが完全に破壊できていない。

 

「硬いなお前…最大硬質化でギリギリ防げる程か」

 

 真壁の“個性”は【硬質化】。両手でこすったりコネたりした物をガチガチに硬くする。生物には適用されないぞ。

 

 その時、安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)が解除されてしまう。使用時間の短さがこの技の欠点だ。それを好機と見て真壁は硬質化させた瓦礫を切島にぶつける。通常の硬化で防ぐが鈍い痛みに顔を歪める。

 

 飯田や21号は他の奴を相手にしており援護にいけない…その様子を観客席から見ていた鉄哲が声を上げ応援し、芦戸が不安そうに龍悟に聞く。

 

「負けんな切島!!」

「龍悟、何とかなんないの!?」

 

 芦戸の声を聞きながら龍悟は切島を見る。攻撃を防御しながら意識を集中させる切島を見て静かに笑う。

 

「心配ない……切島にはとっておきを教えてある」

 

 とっておき……その言葉にいち早く反応したのは常闇だった。

 

「習得したのか!あの【破壊の極意】を!!」

「ギリギリだったがな…」

 

 何かを知っている常闇に芦戸は問いかける。

 

「破壊の極意?何なの?」

「合宿の時、俺と切島は龍悟にアドバイスを受けながら技を完成させたんだ」

 

 

 常闇、そして今戦っている切島の脳裏に過るのは合宿の出来事だった。龍悟の超サイヤ人をモデルに自身の強化をしようと考えた…常闇は深淵闇躯(ブラックアンク)を切島は……

 

『できたぜ…コレが俺の安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)だ!!』

『その雄々しい姿…まるで獅子の如く』

 

 互いに必殺技を完成させたら事に喜び合う二人。その様子を眺めながら何かを考えていた龍悟は口を開く。

 

『切島…お前、もう一つ習得してみないか?』

『何かあんのか!?』

『あぁ、俺が教えるのは“防御無視”の拳だ』

『防御無視?』

『実際に受けた方がいいだろ。今から殴るからしっかり防御しろよ』

 

 

 龍悟にそう言われ切島は安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)のまま両腕をクロスして防御を固める。龍悟は超サイヤ人2になり構える。

 

 そうして龍悟の拳がぶつかった時…切島は容易く吹き飛ばされ後ろにあった岩盤に叩きつけられた。その光景に常闇は唖然としたが…一番訳がわからなかったのは切島だ。安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)の状態でしっかり防御したのに……龍悟の言葉通り“防御が無視された”様な感覚だ。

 

 フラフラと立ち上がる切島、たった一発で足に来てしまったのか、小鹿のように震えていた。

 

『何だ…今の…?』

『全ての物質には「抵抗」が存在し、一発のパンチで衝撃を加えた場合その「抵抗」が邪魔となり完全には伝わらない…そこで「二重」の衝撃を加えることで一撃目の衝撃で「抵抗」を中和し、二撃目の衝撃が完全に伝わせる……名付けて【二重の極み】」

 

『【二重の極み】…』

 

『習得してみろ……お前ならできるさ』

 

 そう言って笑う龍悟はまるで自分が習得するのを確信している様だった。

 

 

 

 

 その事を思い出しながら切島は拳を握る。「他人のピンチに飛び出せもしない」中学の時の「情けねー自分との決別」をした筈だった。だけど、敵連合の標的にされたA組。それに立ち向かうのは龍悟や轟達……自分はその背中を見つめるしかできなかった。

 

(何時も悔して怖かった……何もできない自分が…守られる自分が……だから、もう後悔したくねぇ!!

 

 

 再び安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)を発動した切島は真壁に殴りかかる。雄叫びを上げる切島に真壁は最大硬質化で防御を固める。

 

「オォォォォオア!!」

(再び発動したか……だが、防げる事はわかった。次に解除された時がお前の終わりだ!)

 

「イッケー!切島!!」

 

 芦戸が叫びを上げたその時、切島は目を見開き、破滅の極意を放つ。

 

 

「二重の極み!!」 

 

 

 切島の拳は硬質化させた壁を容易く粉微塵に粉砕するだけに留まらず、その衝撃は真壁に100%伝わり真壁は白目を向いて倒れた。

 

「真壁!!」

 

 真堂が叫ぶが真壁はピクリとも動かない…完全に戦闘不能だ。

 

「オラァア!!」

 

 勝利の雄叫びをあげる切島……観客席では大歓声が巻き起こる。

 

 

「格好いいじゃん……切島」

 

 歓声に紛れて呟いた芦戸には切島の背中がとても大きく見えた。

 

 

 

END





 コード・トーカー

・八百万が身体能力の差をカバーする為に完成させた必殺スタイル。他にも様々な形態があり状況に応じて使い分ける。元ネタ、遊戯王のコード・トーカーデッキ。
【デコード・トーカー】

 近接戦闘特化形態、必殺技は大剣で敵を縦一文字に切り裂く【デコード・エンド】

擬人化のイメージで八百万が鎧を装着した感じです。





 二重の極み

・切島が龍悟に伝授された破滅の極意。パンチの前に第2関節を当てその衝撃の瞬間、拳を折って第二撃を入れるとその衝撃は抵抗を受けることなく完全に伝える事ができる。 成功した場合、対象物は粉微塵になるが、その衝撃を浸透させるには刹那の瞬間に第二撃を入れなければならないとても難易度の高い技。元ネタ、るろうに剣心。

良い子は真似しないでね♪


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