絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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完全なオリジナルを作るのは案外難しいですね……

それではどうぞ!


英雄祭終盤!雄英よ、勝利を勝ち取れ!!前編

 

 開始から40分が経過した…殆どの参加校が全滅し残るは一握りの強者達だけだ。

 

「いよいよ大詰めか…」

 

 その様子を観客席で見届けている龍悟がもう少しで英雄祭が終わる事を予測する。

 

「ケロ、後残っているのは雄英を含めて四校だわ…轟ちゃん達と全滅衝突している士傑高校」

 

 梅雨ちゃんの視線には半壊した工場エリアで士傑高校と全面衝突を繰り広げている轟達の姿が…

 

「そして今だに動かず恐らく戦況を見極めているであろう聖愛学院」

 

 障子の言う通り、ここまで全く姿を見せずにいる聖愛学院。恐らく情報収集に徹しているのだろう。

 

「そして今まさに飯田達を追い詰めている……と思っている傑物高校か…」

 

 

 常闇の意味深な言葉を耳に入れながら視線を向ければ飯田達と傑物高校の姿が見える。

 

 飯田と切島は限界だった。飯田のヘルメットは砕け散り素顔が露出、更にエンストした。切島も攻撃を受け止め過ぎてボロボロだ。

 

 一方で傑物高校も半数が戦闘不能になってしまったが真堂達にはまだ余裕が見れた。此処まで真堂は己の計画通りに事を進めたと内心微笑んでいた。

 

 彼は雄英が一番、頂きなど雄英を持ち上げる言葉を爽やかな作り笑顔で言い放った。それによって雄英にヘイトが集中に飯田達は一斉攻撃を受けた。真堂達は特に攻撃せずに影に隠れて他校を戦闘不能にしていた。

 

 思った以上に雄英が力をつけていた事で半数がやられてしまったが…飯田達は既に限界、21号だけ平然としている様だか平然を偽っていて限界だと真堂は思っていた。

 

 

「流石雄英生!まさか三人でココまでやるとは、でも俺達の勝ちだ!」

 

 作り笑顔で称賛する真堂、そんな中21号が前にでる。

 

「飯田さん、切島さん…ありがとうございます。後は任せてください」

「あぁ、頼むぞ21号君!」

「言い難くないのかそれ?」

 

 飯田に突っ込む切島…そんなやり取りが楽しくてつい頬が緩んでしまう。

 

「悪い事は言わない、君達は良くやった!リタイアする事をおすすめするよ!」

「気遣い、ありがとうございます。ですが、私が此処に立っていると言う事は…私も皆の為に戦う覚悟があると言う事です」

 

 真堂の提案を断り、21号は強い意志の宿った目で真堂達を睨み、ピンクの光に包まれる。衝撃波が走り真堂達は手で顔を守りながら足に力をいれ耐える。

 

「行きます…お覚悟を」

 

 21号の姿は髪は白、肌はピンク色となり尖った耳や長い尻尾…魔人へと変身した。

 

 

「は?な、何だそれは!?」

 

 真堂の笑顔の仮面が崩れる。まさか…偽っていたのではなく、本当に余裕があったのか!?

 

 21号は瞬間移動でまず、先程から体を折り畳んで攻撃を回避していた女性…中瓶畳に攻撃を仕掛ける。いきなりの事で反応できずに気弾をモロにくらい気絶。次にブーメランの様に避けても狙ってくる遠距離攻撃をしてきた軌道弦月の腹に強烈な一撃を叩き込み撃破する。

 

「ひ、怯むな!たかが一人、一斉攻撃「フォトンウェイブ!!」………馬鹿な」

 

 指示を出す前に仲間達は薙ぎ払われてしまった。最も警戒するべは21号だったのだと真堂は初めて気づいた。

 

「コレで終わりです!!」

 

 その言葉が聞こえたその時、21号の拳が真堂の腹にクリティカルヒットした。激しい痛みに意識が薄れていく。

 

『……申し訳ないが、俺は今回出場しない。……だからってナメて掛かると自慢の笑顔が砕け散るぜ…先輩』

 

(あぁ、全く…その通りだった)

 

 龍悟の言葉を思い出しながら真堂は意識を手放した。

 

 

 

 傑物高校……全選手戦闘不能。

 

 残り三校。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 夜嵐との戦闘により半壊した工場エリアでは轟達と士傑高校の全面衝突が行われていた。

 

「八百万、骨抜!」

「はい!」

「あぁ!」

 

 襲いかかる攻撃を轟の氷で防ぎながら八百万は攻撃、骨抜は柔化で足場を崩し互角に渡り合っているのだか…倒し切るにはいたらない。

 

「流石、雄英の推薦枠を勝ち取った猛者……どうやら孫龍悟に意識を向け過ぎた様だ」

 

 毛むくじゃらの男性、士傑高校チームのリーダー毛原長昌。彼の“個性”は【伸毛】、伸びる毛を自在に操る事ができ攻撃や防御、撃破されそうな味方の補助などやり遂げている。更に普通の毛ではないのか轟の炎は無理でも氷には案外強い。

 

「このままじゃ数の差でヤラれる。氷結界の龍(トリシューラ)だ、八百万!!」

「ですが、時間が!」

 

 氷結界の龍(トリシューラ)なら戦力の差を覆す事ができるが、造形に多少の時間が必要……この猛攻では隙がない。

 

「なら作ればいい!轟、押せ!!」

 

 骨抜は近くにあった鉄塔を柔化、轟はそれを士傑高校に倒れる様に氷で押し出す。

 

「あまい!」

 

 しかし、毛原は多量の毛でなんと鉄塔を受け止めたのだ、流石の轟も目を見開くが八百万がある事に気づく。

 

「骨抜さんは!?」

 

 何処に?そう思ったその時、毛原達が地面に沈みだしたのだ。毛原以外の者達はなす術なく沈んでいくが毛原が自身の毛で仲間と共に脱出しようとする。

 

「させるかよ!」

「ぬぅ!」

 

 しかし、柔化してきた地面を泳いで毛原の足元に忍び寄った骨抜が毛原の足にしがみつき地面に引きずり込む。

 

「轟、八百万、今だ!」

「骨抜、お前……!ありがとよ…!八百万!」

「はい!」

 

 八百万と轟はお互いに手を繋ぎ意識を集中させる。まず八百万が自分達を覆う様に巨大な骨格を創造する。マズイと感じた毛原は妨害しようとするが骨抜が必死にしがみつき動きを封じる。

 

「二人のサポートが俺の役割だ!絶対に二人の邪魔はさせねぇ!!」

「いい気迫だ!だがコチラとて!!」

 

 毛原は伸毛で骨抜を締め上げる。締め付けられる苦しさで意識が朧げになるが骨抜は意識を繋ぎ止め必死に時間を稼ぐ。

 

(ヤベ…意識が…轟、八百万は?)

 

 それでも意識が消えかかる、そんな骨抜が最後に見たのは雄々しく美しい三つの首を持つ氷の龍だった。

 

 

 

 

「…………君の勝ちだ」

 

 骨抜が意識を失った事で柔化は解除され毛原達は解放されたが…彼等の表情は暗く、逆に骨抜は満足した表情で気を失っていた。

 

「骨抜さん……ありがとうございます」

「………決着をつけようぜ、先輩!」

 

 骨抜はやり遂げたのだ……轟と八百万が氷結界の龍(トリシューラ)を完成させるまでの時間を稼いだのだ。

 

 

「「「ギャオオオォォォォォォォ!!!!」」」

 

 

 三つの首から轟く咆哮は工場エリアを深く揺らす。圧倒的な存在感に士傑高校の何人かは尻もちをついだり後退ってしまう。

 

「わかっているが一応言っておく。降伏するなら今のうちだ、どうする」

「優しいのだな……君が思っている通りだ、此処で引くのは士傑の名折れ!引く事はしない!!」

「では、お覚悟を!!」

 

 氷結界の龍(トリシューラ)が咆哮をあげながら突撃する。士傑も“個性”を使って迎撃するが氷結界の龍(トリシューラ)は止まらず、強靭な腕や尻尾で次々と薙ぎ払われしまう。

 

「ぬうおおおぉぉぉおっ!!」

 

 毛原が自身の伸毛を最大限には放ち氷結界の龍(トリシューラ)を拘束する。数億はあるであろう毛による締め付けの圧力は氷結界の龍(トリシューラ)の鱗ですらヒビがはいる。

 

「うおおおおぉぉおっ!!」

「はぁぁぁぁああっ!!」

 

 しかし、氷結界の龍(トリシューラ)が身に纏う冷気により毛原の伸毛が凍りつき砕け散った。目を見開く毛原が目にしたモノは……氷結界の龍(トリシューラ)の三つの口に冷気が貯まり必殺の一撃が放たれる瞬間だった。

 

 

「「氷結のブリザードバースト!!」」

 

 

 三つの口から放たれた冷気は混ざり合い零度の一撃となり毛原に迫る。避けられない事を悟った毛原の表情は満足感に溢れていた。

 

「………見事」

 

 そう呟きながら零度の一撃に飲み込まれた。零度の一撃により工場エリアは完全に吹き飛ばされ、そこには勝者だけが立っていた。

 

 

「………………勝ったのですか?」

「……………あぁ、骨抜のお陰だ」

 

 氷結界の龍(トリシューラ)の腕の中には骨抜が満足そうに眠っていた。

 

 

 

 士傑高校…全選手戦闘不能。

 

 残り二校

 

 

END





最後は耳郎達のターンです。
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