絶対無敵のヒーローアカデミア   作:DestinyImpulse

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いよいよオリジナル展開の英雄祭は完結です。
それではどうぞ!!


英雄祭終盤!雄英よ、勝利を勝ち取れ!!後編

 

 とある高層ビルのオシャレな部屋で優雅に紅茶を飲む長い水色の髪をした絶世の美女。そんな彼女と同じ制服を着た女子が一礼をしながら報告する。

 

「才様。傑物高校、並びに士傑高校が雄英生によって倒され残りは我が聖愛学院と雄英高校だけとなりました」

 

 報告を聞く才様と呼ばれた彼女こそ、最後に残った聖愛学院のリーダー…“印照才子”。

 

「予想通りですわね。それで雄英の被害は?」

「はい、傑物高校と戦闘していた男二人はダメージと疲労が大きく、戦闘は不可能。21号と呼ばれる女子は戦闘可能かと……続いて士傑高校と戦闘を繰り広げていた推薦枠のチームは一名は戦闘不能、残る二名も戦闘には勝利したものの戦闘続行は困難と判断します」

 

 その報告を聞きながら印照が見つめるのは恐らく情報伝達の“個性”がメンバーにおり、その子から送られてきたであろう映像だ。

 

 映像には報告道理の光景が映っており、飯田と切島の手当をする21号、傷つきながらも骨抜の手当をする轟と八百万。最後に見たのは拳藤達だ…

 

「では、最後に残っているのは…手の巨大化にツル使いと音波使い、そして重力使い」

 

 どうやら麗日の戦いもバッチリ見られたみたいだ。印照は思考を巡らせる。

 

 印照の“個性”は【IQ】

 

 紅茶を飲み目を閉じてる間だけ自身のIQを倍増する。紅茶のブランドで能力に差が出るらしい。

 ちなみに印照自身のIQは150…天才である。

 

「……ふっ、さぁ行きましょう。勝つのは私達ですわ」

 

 考えが纏ったのだろう…笑みを浮かべて印照は指示を出す。

 

 

 

 一方で拳藤達は無事合流できたようだ。プレゼント・マイクの実況により、残りは自分達と聖愛学院だけだと知りどう行動するか考え合っていた。

 

「どうやら他の皆さんはやり遂げた様ですね」

「うん、残りは私達と聖愛学院だけ……相手が仕掛けるのを待つかこっちが攻めるか……難しいな」

 

 塩崎の言葉に頷きながら拳藤は思考を巡らせていた。あっちは今まで情報収集に徹していた…そんな相手を待つのが得策か……かと言って攻めて罠が仕掛けられていた、なんて事も考えられる。

 

 そんな中、麗日はさっきから難しい顔をした響香に何かを感じて声をかける。

 

「どうしたの響香ちゃん、難しい顔して、腑に落ちない点でもあるん?」

「え?あ、いや、大丈夫」

 

 麗日の言葉に戸惑いながらも大丈夫と返す響香…その時だ、多方向からスピーカーの大音量が聞こえてきたのだ。

 

 

【♬〜!!】

 

 

「!、仕掛けてきたか!響香!」

「駄目…スピーカーの音で居場所がわからない……ウチの索敵を封じる為か…」

 

 苦い表情でイヤホン=ジャックを使う響香の言葉に拳藤は相手がコチラの“個性”の対策をしている事を改めて認識する。その時…何処からか飛んできた弾丸が塩崎を撃ち抜いた。

 

「茨!!」

 

 拳藤が抱きかかえるが…弾丸は既に塩崎の意識を刈り取った様だ…

 

「っ!重力領域(グラビティテリトリー)!!」

 

 次々と襲いかかる弾丸は麗日の重力領域(グラビティテリトリー)によって地面に叩きつけられる……しかし叩きつけられた弾丸が破裂、煙が辺りを包み込む。

 

「今度は煙幕、聴覚の次は視界を封じるつもりか……響香、お願い!!」

「オッケー!」

 

 

 

 一方で印照は響香達から少し離れた所で優雅に紅茶を飲みながら戦況を把握していた。

 

「才様、第一、第二段階…完了しました」

 

 メンバーの報告に微笑みながら紅茶を飲む。印照が考えた作戦、第一段階に多方向からスピーカーを鳴らし、響香の索敵能力を封じビルの屋上で待機していたメンバーが塩崎を狙撃、一発目はスピーカーの音に気を取られて必ず命中する。

 第二段階、狙撃は麗日の重力領域(グラビティテリトリー)によって最初は無効化されるが後の数発は煙幕弾で視界を封じる。

 

「ふふふ……では、第三段階に移行ですわ」

『了解しました』

 

 狙撃手に連絡を入れた印照の顔は恐ろしくも美しかった。その時、響香達が居た場所が爆発した煙が吹き飛ばされ爆炎が立ち込める。

 

 第三段階…それは、聴覚、視界を封じた状況で爆薬の入った弾丸を放ち爆破させたのだ。コレで倒せればそれで良し、倒せないとしても重症を負ったのは確実、一斉攻撃すればそれで方がつく。

 

「あっけないですが、コレで私達の勝ちで「それはどうかな」なっ!?」

 

 後ろから聞こえた声に振り向けば、其処には無傷の響香達が居た…しかも…

 

「なんですか、その姿は!?貴方は耳郎響香なのですか!?」

 

 響香は究極化をしていた、そう言えば表舞台でコレを使ったのは初めてだった…と内心思っていたが余裕の表情で言い放った。

 

 

「違う…ウチは……究極(アルティメット)耳郎響香(イヤホン=ジャック)だ!!」

 

「いや、長いしフラグにしか聞こえないからね!」

 

 親指で自分を指差しながらドヤ顔する響香にツッコミする拳藤……それを屋上から見ていた狙撃手が狙いを定める。

 

「やらせません」

 

 しかし、瞬間移動で来ていた21号が彼女の飛び道具を破壊、そして…21号のボディーブローが炸裂し撃破された。

 

 

 

 時は少し遡る、煙に包まれ視覚までも封じられた…拳藤の指示で究極化した響香は意識を集中させる。背中にある時計を模した光輪…その針が回りだす。

 

 その時、響香の脳裏に過ったのは自分達が居るこの場所が爆発する光景だった。

 

 時の界王神が響香に与えた時の力…それは「起こりうる事象」を観測し、未来予知と言えるほど高精度の未来予測だ。

 

 留まっては危険という事を知った拳藤は相手の裏を突く為に予め八百万が創造した通信機を使って動ける21号を呼び瞬間移動で印照達の後ろに移動したのだ。

 

「流石に見てない、知らないモノは予測できないみたいだね!決着をつけるよ!!」

 

 響香と麗日が一気に印照へと駆け出す…しかし、印照を守るべく聖愛学院のメンバー達が“個性”を開放する。

 

 ある者は全身から針を放ち、ある者は手や髪を鞭のように震わせ…鉄棒やハンマーを持った者達が響香達を迎え撃つが……

 

 

「ヴィクトリースラッシュ!!」

 

 

「超銀河エクスプロージョン!!」

 

 

 響香の勝利の斬撃と麗日の流星群によって薙ぎ払われてしまう。たった一人残されてしまった印照に拳藤が殴りかかる。しかし、それを回避し見事なサマーソルトキックを放つ。

 

「肉弾戦ができないとお思いで!コレでもヒーローを志しているのよ!!」

「いいね…嫌いじゃないよ!そう言うの!!」

 

 拳藤と印照の拳や蹴りがぶつかり合うが……やはり拳藤の方が上手だ…大拳で吹き飛ばされてしまい。

 

 

「双大拳!!」

 

 

 必殺の一撃を喰らってしまい…惜しくも破れてしまった。これにより全選手戦闘不能…と言う事は…

 

 

 

『今、そう今まさに…最期の一校が明らかになった!全てのライバルを倒し勝ち残ったー!第一回英雄祭優勝校はー!雄英高校だぁー!!!!』

 

 

 鳴り響くプレゼント・マイクの声に観客の誰もが激しく熱狂、称賛の嵐が巻き起こる。

 

 その放送を聞き、倒れ込んだ飯田と切島は拳を軽くぶつけ…轟と八百万は互いの健闘を称えるように笑い合い、響香達は抱き合い喜びを分かちあった。

 

 優勝した事は勿論だが…龍悟の力を借りずにやり遂げたのが一番の喜びだった。何時までも龍悟に頼ってばかりではいけない……龍悟が居なくても自分達が居る、それを証明してみせた。

 

 

 観客席でその様子を見ていた龍悟は静かに微笑んだ。今回の戦いは絶対に楽な戦いではなかった。それを彼等は勝ち残ってみせた。まぁ、とにかく今は彼等を祝福しよう……龍悟は雄英の皆と共に拍手を送った。

 

 

 

 

 

 

 表彰式が終わり夕日が輝く時間帯…今日の日程を終わらせたA、B組はバスに乗り帰る準備をしていた。そんな中、響香が浮かない顔をしていたのを龍悟は見逃さなかった。

 

「どうした、何かあったか?」

「うん…ちょっとね」

 

 …響香は現見ケミィに不信感を抱いていた。麗日達と合流する前、響香とケミィは戦闘を繰り広げていたのだが…ケミィは突然戦闘を辞めてどっかへ行ってしまった……まるで暇つぶしが終わったかの様に……そして士傑高校の脱落、轟が倒したのなら納得できるのだが…

 

「だけど、轟は知らないと…」

「ヤオモモにも聞いたんだけど…見てないって……何か違和感が強くてさ…」

「まぁ、今考えても仕方ねぇ……帰ろうぜ、明日は優勝パーティーやるみたいだしな」

「……うん、そうだね!」

 

 笑い合いながら二人はバスに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その一方で近くの裏路地……其処を歩くケミィ。彼女は今日の事を思い出しながら楽しそうに歩いていた。

 

 

「今日は楽しかったです!龍悟君には会えなかったけど響香ちゃんと素敵な時間を過ごせました!今度は“本当の私”と会いましょう……響香ちゃん」

 

 

 笑みを浮かべながらケミィは……“トガヒミコ”は闇の中へと消えていった。

 

 

 

 

END

 

 




 耳郎が完全に仮面ライダージオウですね……次回はちょっと閑話みたいな話を入れるかもしれません。
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