絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
インターン編はこれでラストです。
「はぁ……はぁ……!」
「耳郎ちゃん!」
治崎を地面に沈めた響香、しかし外傷がかなり多い、究極化は解除されていないが大きく息を吐きながら膝をつく。
それと同時に壁が吹き飛ばされナイトアイ達がなだれ込む。
「ミリオ!状況は!?」
「サー!………正体不明のイレギュラー介入に
通形の報告はナイトアイ達を驚愕させるには十分過ぎるモノだった……それでも大丈夫だと感じるは龍悟の存在が大きいからだろう。
「………ゴジータなら大丈夫だろう、とにかく治崎の確保だ!」
警察が倒れている治崎を確保しようと動きたその時…
「ッ!マズイ!?」
相澤が声をあげる。天井が崩れかかっている、先程の戦闘が強すぎたのだ。
「総員退避ィィィイ!!」
「駄目だ間に合わない!」
パニックになりつつも避難しようとするが間に合わない。ボロボロの響香がなんとかしようと気を高めるが…遂に究極化までもが解除されてしまった。
(約束したんだ…………帰るって!)
それでも自分達の帰りを待つエリの事を思い気力を振り絞る。それでも体に力が入らない……よろけてしまう……その時だ………不意に誰かに支えられた。暖かくて、安心感に溢れている腕に……
「……………よく、頑張ったな。後は任せろ」
「……………うん」
其所には誰よりも頼りになる……
景色が変わっていく、龍悟の瞬間移動で退避するのだろう。もう大丈夫………その言葉が浮かぶと、響香は意識を手放した。
◆◆◆
一方で屋敷前では麗日達、リーキュウ事務所は取り巻き達を全員捕縛し周囲の警戒にあったっていた。道中で分断され負傷した切島達も救助されて治療してもらっている。
「ッ!」
「どうしたの、ウラビティ?」
その時だ、何かを感じた
「帰ってきました!龍悟君達が!!」
それと同時に突入した者達が龍悟の瞬間移動で帰ってきた。突然現れた事に驚きはしたが、気を失っている響香や捕縛されている治崎を見て、すぐに立て直す。
「龍悟君、響香ちゃんは!」
「大丈夫だ、気を失っているだけだ」
麗日と蛙吹が気を失っている響香を見て慌てて駆け寄るが龍悟の言う通り、呼吸も安定しており大事には至らない。それを理解して安堵する。
それから程なくして皆が救急隊員がやって来て響香に駆け寄り用意されたタンカに寝かせ切島達も居る治療所に運ばれた。
それからやって来た警察の機動隊に治崎達は
時刻AM9時15分丁度。
完全に安全確保が出来た所で……
容疑者、捕縛。任務完了………その言葉が全員の耳に届いた。
◆◆◆
それから二日後、戦いで傷ついた者達は最寄りの大学病院に搬送された。
「調子はどうだ、響香?」
「もう、バッチリ!退院許可もおりたし………やっと帰れるね」
病院に搬送された響香だったが………身に起きた事を医者に聞かれ即拘束、即行で精密検査を受けさせられたた。血を抜かれて、レントゲン取られ………一刻も早くエリを安心させたい響香だったが…相澤達に言われ渋々入院した。
「……すまなかった、その場に居られなくて」
「あれはしょうがないよ……」
ドミグラによってアッチの世界、第七宇宙に飛ばされた龍悟、あちらの世界でも一悶着あったが、ウィスによって無事に帰ってきた。
「それで、切島は?」
突入の際に自分を庇ってくれた切島は敵幹部二人と好戦、勝利したものの響香に負けず劣らずの負傷をした。やはり気になるのだろう。
「それは……「俺が見てきたよ」……相澤先生」
その時、相澤が麗日達を連れて入ってくる。
「大事なところで居てやれなくてすまなかった」
「いえ……それより皆は……」
響香の疑問に答える相澤、切島は全身打撲だが命に別条はない。他にも天喰は顔面にヒビが入ったものの後に遺るようなモノはない。ヴィラン連合にやられたロックロックも大事には至らないようだ。
「よかった……」
「切島も今日で退院できる……お前はよくやってくれた。後始末は俺達に任せて、帰ってやれ………待ってるんだろ」
そう言って響香の頭を撫でる相澤の表情は温かいモノだった。
「相澤先生……はい!」
その後、無事に退院した響香と切島を迎え、龍悟達は数日ぶりの学校に帰ってきた。しかし、戻ってからも色々と調査やら手続きが立て続けで、結局龍悟達が寮に戻ってきたのは夜だった。
「帰ってきたァァァァ!!奴らが帰ってきたァ!!」
第一声が峰田のデカイ叫び声、それから雪崩れように寮の仲間達が駆け寄る。
「大丈夫だったかよォ!?」
「ニュース見たぞおい!?」
「皆、心配してましたのよ」
「大変だったな!?」
「まあ、とりあえずガトーショコラ食えよ!」
「お騒がせさんたち☆」
「落ち着けお前ら」
あまりの勢い流石の龍悟も砂藤のガトーショコラを食べながら苦笑いだ。
「何で言ってくれなかったんだよ!?俺達モー仰天だったのよ!?」
「カンコーレーしかれ「切島!?」………芦戸」
切島も瀬呂達にあれやこれやと質問されていたが、芦戸に気づく。ムードメーカーな彼女とは違い、焦っているのがわかる。
「………だ、大丈夫?」
「…………まだまだだわ」
それに驚きつつも切島は本心を隠さず話す。プロの現場はまだまだ遠いと………
「………そっか」
もう次に向けて気持ちを切り替えている。なら大丈夫だと芦戸は響香達の方に向かう。
「ありがとよ、心配してくれて」
「……………うん!」
そんなてんやわんやな状況で登場、委員長の飯田。
「皆、心配なのはわかるが落ち着こう!!まずは、"あの娘"の筈だ!」
飯田の言葉にアッ、と言いたげな顔をして騒ぎが嘘の様に静まった。
「そうですわ、ラベンダーのハーブティーをお淹れました。心が安らぎますの…………リビングに行きましょう」
やって来た八百万に頷き、クラスメート達はリビングに向かう中、響香はなかなか進めずにいた。
「………緊張してるのか?」
「………二日も待たせちゃったから……」
モジモジしている響香………気持ちはわからなくはないが……
「ジーとしててもドーにもならない………行こうぜ」
「……うん」
龍悟の言葉に頷き、リビングに入る。リビングにはA組の皆と……
「ほら、帰ってきましたよ」
21号と一緒にソファーに座っていたエリがいた。ソワソワしていた彼女は入ってきた響香に気づく。
「お、お姉ちゃん…」
一瞬、ビクッとする響香だが、一瞬目を閉じて、再び目を開けるとエリの元まで歩を進め、膝を折ってエリと顔を合わせる。
そして、笑みを浮かべて…………
「ちょっと、遅くなっちゃったけど………ただいま、エリちゃん」
言いたかった言葉を口にした。数秒か、あるいは数分か……静寂に包まれていたリビング、見守る龍悟達。そして遂に動き出す。響香達が帰って来たと言うことは治崎達は倒されたと言うこと……その事をゆっくりと理解できたエリは涙を流し響香に抱きついた。
「…もう大丈夫だから」
自分の胸の中で涙を流すエリを優しく抱きしめる。
やがてエリは響香に顔を向ける。
「おかえりなさい、お姉ちゃん!!」
花の様に可愛らしい笑みを浮かべるその笑顔にかつての面影は欠片もなかった。
END
インターンは殆ど響香が主人公してましたね……
龍悟がどうしていたのかは次の投稿する「教えてゴジータ先生!復活のF編」で明らかにします。