不思議な行方不明の錬金術士   作:カエル帽子

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皆さん、お久しぶりです。
二月辺りからちょっとVTuberにハマりだし、あつ森にハマりだし、会社をやめたりといろいろありましたカエル帽子です。

久々すぎて文章やマナスの喋り方がおかしくなっていても、目をつぶっていただけると嬉しいです。

そして一つ謝罪を。植物大好きマンか大天才錬金術師の話にするつもりだったのですが、ちょっと違う話を書きたくなって書いてしまいました。どうか、ご了承くださいませ。


ネージュの絵画

街に着いて一泊したあと、ジュリオさんはすぐに次の街へと出発していった。何でも急ぎの用件があるらしく、すぐにアダレットに戻らなければならないとのこと。

もう少し手合わせしたかったけど仕方ない、宿の前で手を振ってジュリオさんとはお別れした。

 

「さてとー。何をしますかねぇ。」

 

このタイミングで街に寄るのは予定外だったから今日の予定を何も考えてなかったのよなぁ。

 

「でもまぁ、とりあえず散策するか。何か面白そうなものあるかもしれんしな!」

 

そこまで大きな街では無いけれど初めて見る景色には何時だってわくわくするものだ。それにほら昔から言うだろ?捜査は足でするもんだってさ。え、何か違う?こまけぇことはいいんだよ!

 

八百屋さん、喫茶店、雑貨に服屋と。宝石...はちょっと手が出せないな。というか宝石なら原石から錬金術で作れるしな。洞窟とかに意外とあるんだよ原石。あ、そういえばポリッシュが無かったか。帰ったら作っておかなきゃね。

 

「ふむふむ、特別なにか変わったものは無さそうか...ん?」

 

通りを歩いていると不意に風が吹いてきた。これは『風詠み』の風だな。『風詠み人』が情報を得る『風』のことを『風詠み』と呼ぶことにしたのだ。

 

「あっちになにかあるのか?」

 

どうも風は俺を何処かに案内したいらしい。風の流れから感じるにそういうことだろう。

 

「よし、行ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風の流れに従って歩いていると一軒の建物にたどり着いた。少し古い感じの建物だが、結構大きいな。ここは何の建物だろうか?

 

「おやおや珍しい。君のようなお若いのが来るのはいつぶりかのぅ。」

 

建物を眺めていたら、横から身なりのいいジェントルマンなお爺さんに話しかけられた。

 

「どうもこんにちは。貴方は一体?」

 

「あぁすまんの、急に話しかけて。ワシはベルグ、この家の持ち主じゃよ。」

 

「自分はマナスといいます。街を散策してたらこの家が目に入りましてね。ベルグさんの住居でしたか。」

 

「ほっほっ、住居というよりはコレクション置場じゃがの。家はまた別の所にありますじゃ。若いころは珍しいものをいろいろと集め回ったものでしての。」

 

コレクション置場ときたか。これまた凄い金持ちだなぁこの人。この街で上から数えた方が早いか?

ってイカンイカン。当初の目的を忘れるところだったわ。コレクション置場ってことは、『風詠み』に反応した『特別な何か』がここにあるはず。それを確認したいところだな。

 

「ベルグさん、この中にあるコレクション見ることはできます?」

 

「あぁいいとも。まぁもう半分以上無くなってるがの。」

 

「無くなってる?」

 

「うむ。実はのぅ...。」

 

理由を聞いてみると、1ヶ月ほど前に離れた街にいる娘さんに子供が産まれたらしく、これを期にベルグさん夫婦も引っ越すのだと言う。

そのため、大量にあったコレクションも移動する資金とこれからの生活費のために売りに出し、ほとんどがもう売れたのだとか。

ベルグさんは懐から鍵を取り出し建物の扉を開ける。

 

「さ、中へお入り。」

 

中へ入ると、思っていたよりも綺麗な内装で驚いた。外観が古い印象があったから、もう少しボロかったり埃まみれなのを予想してたのだが。

 

「ほっほっ、せっかくのコレクションが埃にまみれるのは嫌じゃからの。週に一回は必ず清掃をお願いしているのじゃ。若い時は自分でやっていたんじゃが、この歳になるときつくてな。」

 

ベルグさんについて歩いていく。何かが置いてあったのだろう台座やスタンドを見るたびに、ここには壺が、ここには絵が、ここには置物が、と一つずつ丁寧に説明してくれた。その様子を見ているとホントに集めるのが好きだったんだなって思う。

いろいろ見て回って、ベルグさんは一つの部屋の前で立ち止まる。

 

「ここで最後じゃ。ここにあるのが残ってる物の中で一番価値があるものじゃとワシは思うておる。」

 

そう言って扉を開けて入っていく。俺も続いて入っていくと目に入ったのは正面にある大きな絵画。

暗い森に妙に灯りがあって、お化けがでてもおかしくない感じの絵だ。

あぁ間違いない。『風詠み』が反応したのはこれだ。なんとなくわかる、この絵画は普通じゃない。確かに絵画には違いないんだろうが、それだけじゃない何かがある。

 

「ほう、この絵が気になりますかな?」

 

「へ?あぁ、はい。こういう絵を見るのは初めてなもので、やはは。」

 

「この絵は『ざわめきの森』というタイトルでの。ネージュという画家が描いた作品じゃ。」

 

ネージュ?あれ、ネージュって名前どっかで聞いたような気がする。んーなんだっけか。

 

「ネージュは画家としても有名なのじゃが、なんだったかのぅ。なんとか術とかいうのでも有名じゃとか。まぁワシにはよくわからん話だったがのぅ。」

 

なんとか術...そうか錬金術!そうだよ、図書館で見た本の一つにあった名前だ!じゃあこの絵は錬金術の産物なのか。そりゃ普通じゃないわな。

 

「ベルグさん、もう少しの間この絵を見ててもいいです?」

 

「あぁ構わんよ、ワシは隣の部屋におるのでな。終わったら声をかけてくれい。」

 

そう言ってベルグさんは部屋を出ていった。さてとぉ、調べてみましょうか。

見た感じは普通の絵だな。額縁とかも特に変な材質を使った感じも無し、と。そうなると錬金術の要素は絵に使った道具ないし絵の具か。

とはいえだ、絵を作るのに錬金術を使ったとして何になるんだろう?道具ならまだしも完成した絵に何を求めるのか。

 

「んー...んお?」

 

考えていると、また『風詠み』の風が吹く。室内だろうが関係ない。空気があれば何処からでも『風詠み』の風は吹く。屋内だろうが風は吹く。そしてその流れは確かにこの絵に流れてる...あれ、何か変だぞ?

 

「風が、絵の中に流れてる?」

 

そう、俺の感覚が狂ってないなら風が絵にぶつからずに中に入ってるのだが。え、なにこれこわっ!?

いや、うん落ち着こう。これは錬金術だ、別に絵の中に何かしらの空間があるぐらい普通だ普通。思考放棄したって?そんなことはない!

 

「うーん、何か入る方法がありそうなもんだがなぁ。」

 

こういう時、よくあるのは『開けゴマ』とか?そんな簡単にはいかないよね?

 

「...開けゴマっ!」

 

「..。」

 

「....。」

 

「.........。」

 

そんな簡単にうまくいきませんよねー。今度はお願いしてみるか。俺は絵の前で目をつぶり、頭を下げる。

 

「どうかお願いします、俺を森に入れさせてくださいっ!」

 

「...。」

 

「.....。」

 

「.......。」

 

でもこれで入れたら苦労なんてないよねぇ、頭を上げて目を開けてみる。

ほぅら一面森の中だよ、そうは問屋のとんちゃんが...ふぁ!?

 

「これは、ホントに入れちまったのか?」

 

足元にある枯れ葉、そこの木も近くに流れる水にも触ってみるけど、間違いなく実物だ。絵の中にいるのに実物って、なんだこれ!?

 

 

 

 

 

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