不思議な行方不明の錬金術士   作:カエル帽子

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というわけで2話連続投稿!というより書いてたら長くなったので分けただけですけどね!




音楽の街ウィーレン 町長の屋敷にて。

一度宿に着いて荷物を置いてきた俺達は門番さんが教えてくれた町長の家まで来たんだが...。

 

「でかすぎだろぅ!?」

 

「大きな家ですね。」

 

家...というか、お屋敷?下手すると、さっきまでいた宿屋並みに広いんですけど。と、いつまでも驚いてる場合じゃねぇな。

 

「御用の方はベルを鳴らしてください。と書いてあるです。」

 

「他に人もいなさそうだし、鳴らしてみるか。それっ。」

 

からんからん

 

「さてさて、どんな人が出迎えてくれるのやら。」

 

少しその場で待っていると、屋敷のドアが開かれメイドさんが一人ぱたぱたと小走りで駆けてきた。

 

「お、お待たせいたしましてすみません!ほ、本日はどんな御用でしょうか?」

 

メイドさんにしては落ち着きがあまり無い人が来たなぁ。見た感じ俺と同い年ぐらい?なんだか初々しさが目立つ、新人さんかもしれない。

 

「今この街で起きてることについて、お話が聞きたくて来ましたです。町長代理の人に会うことは可能ですか?」

 

「は、はい!取り次いで来ますので少々お待ちくださ」

 

「その必要はないわよリリィ。」

 

「クレア様!?どうしてこちらに!?」

 

メイドさんが引き返そうとすると、さらに中から女性の人が現れた。一目見ただけでわかる貴族のオーラ。でも庶民を見下すような感じは覚えなかった。

 

「ちょっと休憩しようと部屋を出たらベルの音が聞こえたから。お客様どうぞこちらへ。部屋にご案内いたしますわ。」

 

そう言って歩き出すクレアさんとやら。コルネリアと一度目を合わせた後、俺達もその後に着いていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、改めましてご挨拶を。私はクレア、町長であるお父様に代わって現在街を運営しております。こちらはメイド見習いのリリィよ。」

 

「え、ええとメイド見習いのリリィです。よ、よろしくお願いします。」

 

町長代理のクレアさんは俺よりちょっと年上か?でもこの歳で代理とはいえ街の運営ができているんだからすごい人だよなぁ。

 

「私はコルネリア。コルネリア商会の会長をしてるです。」

 

「あら、コルネリア商会の噂は耳にしていましたが、こんなに可愛らしい会長さんだとは思いませんでしたわ。」

 

「可愛い、ですか。ありがとうございますです。」

 

おぉ、町長さんにも知られているとは。思ってたよりコルネリア商会って有名になってるんでは?

 

「すると、そちらは部下の方ですか?」

 

「あぁいや、俺は先日知り合ったばかりの人間ですよ。俺はマナス、こんなナリだが錬金術師です。どうぞよろしく。」

 

クレアさんの視線がこっちに移ったと思えばコルネリアの部下扱いされてしまったので、ちゃんと錬金術師だと説明しておく。すると少し珍しいものを見るような表情を見せた後、すぐに元の顔に戻った。

 

「錬金術師の方に会うのは初めてです。こちらこそよろしくお願いします。それで今日こちらにいらした御用件はなんでしょうか?」

 

「今この街に起きていることについて知りたいんだ、今は門番の人には貴方に聞くのが一番だって言われてな。」

 

「...教えるのは構いませんけど、その後どうするおつもりですか?」

 

「もちろん解決に向けて協力するだけさ。な?」

 

「はいです。」

 

コルネリアに視線を向ければ、彼女からも同意の言葉がでてくる。その俺達の言葉にクレアさんは耳を疑うご様子だった。

 

「え、手伝ってくれるのですか!?下手をすればお二人とも倒れてしまうかもしれないのに。」

 

「目の前の誰かが困っているなら、手を差しのべるが普通ってもんだろ。それに錬金術は人に笑顔をあげるもの。こういう時にこそ使うもんだと俺は思ってるよ。」

 

「私も同じです、これ以上あんな街の人達の表情は見たくないです。できうる限り私達も尽力するです。」

 

俺達の言葉に嘘が感じられないことがわかったのか、突然立ち上がって頭を下げるクレアさん。

 

「あ、ありがとうございます!私達だけではお手上げ状態だったので、人手が増えるのはありがたいです!何か必要な物があれば私達に言ってください。大抵の物ならばご用意できるはずです。」

 

瞳に涙を浮かべながら感謝を述べつつ協力することを了承してくれた。その様子から、この街が大好きなんだろうことが見てとれた。これはなんとしても解決しないと、街一つ無くなるなんてこと、絶対あっちゃならねぇからな。

 

「そしたら早速なんですけど、一つお願いが」

 

からんころん

 

まずは錬金術ができる環境を、と思ったら外から呼び鈴が鳴った。むぅ、なんだか出鼻を挫かれた感じがあるなぁ。

 

「またお客様?今日はなんだか多いわね。」

 

「わ、私行ってきますね!あう!?」

 

慌てて外へ出ようとして、ドアノブをつかみ損ねて扉に頭をぶつけるリリィさん。あんなミスの仕方もあるのね。

 

「あ、リリィ大丈夫?そんなに慌てなくても大丈夫だから。お客さんなら直接ここに連れてきちゃっていいわよ。」

 

「わ、わかりましたー!」

 

今度こそ、ちゃんと扉を開けてから、ぱたぱたと小走りで駆けていくリリィさん。もう少し落ち着きがあってほしいところだなぁ、と思いつつ、気になったことを一つ聞くことにした。

 

「クレアさん、今この屋敷にいるメイドさんはリリィさんだけなのか?」

 

「えぇ、他の皆は体調不良の人が日に日に増えていく一方だったので暇を出してあるのです。残ったのはあの子を含めて五人だったのだけれど、その人達も倒れてしまって。」

 

「では、今はリリィさんがお屋敷の清掃を一人で引き受けてるです?」

 

コルネリアの言葉通りだとするならば、あの人は清掃だけなら超凄腕のメイドさんということになるが...そうは見えねぇな。

 

「さすがに一人で全部は無理だから、私達が生活する場所だけにしているけどね。と、来たようね。」

 

廊下からカツカツと二人分の足音が聞こえてきた。

 

こんこん

 

「し、失礼します。クレア様、お客様をお連れしました。」

 

「どうぞ、お入りくださいな。」

 

「失礼するわ、貴方が町長代理の...あら?」

 

入ってきたのは水色の長い髪がとても綺麗な女性の人だった。テントウムシのような髪止めをつけて、白い手袋に白い靴。でも何より着ている碧い服が明らかにただ者じゃない雰囲気を醸し出していた。

町長のクレアさんに話をしようとした所で一緒にいた俺達にも気づく。そして、その視線がコルネリアの方に向いたと思えば驚いた表情になった。

 

「あ!レオンさん、お久しぶりです。」

 

それはコルネリアも同じだったようで、その人を見て驚き、すぐに挨拶を始める。この二人、まさかの知り合いパターンか。

 

「あらあらコルネリアじゃない久しぶりね!商会の噂は聞いてるわよ!私も少しお世話になってるわ。」

 

「ふふ、ご利用ありがとうございます。今後ともよろしくです。」

 

なんだか、ただの知り合いでは無さそうで。とりあえず俺も話に混ぜさせてもらいましょうか。

 

「あー、二人は知り合いなのか?」

 

「あらごめんなさい。昔ちょっと一緒に旅みたいなのをしてた仲なのよ。貴方とは初めましてね、私は『アメリア.レオンマイヤー』。仕立師をやってるわ。よろしく!」

 

おぉ?思ってたよりもサバサバしてる感じの人だな。あまり畏まるのは苦手だから結構助かった。これで物凄くお嬢様系みたいなのだったら、緊張でまともに喋れんかっただろうな。

 

「俺はマナス。マナス.アウフヴァッヘンだ。一応これでも錬金術師をやってる、よろしく。」

 

「へぇ、錬金術師かぁ。私にも錬金術師の知り合いがいてね...あれ?マナスって名前は確か...。」

 

俺の名前を聞くなり首を捻るレオンさん。コルネリアと知り合いということは、その知り合いの錬金術師ってのは。

 

「レオンさんの思ってる通り、ソフィーさんが探してた人です。」

 

「あぁやっぱり!こんなところで会えるなんて思わなかったわ!ソフィーが聞いたら間違いなく喜ぶわね!」

 

やっぱりソフィーか。ここに来てソフィーの知り合い二人目と遭遇するとは。今まで全然会えなかったのに凄い巡り合わせだな。

 

「あのー...そろそろお話を聞いてもいいかしら?」

 

「「「あ、すいません。」」」

 

ものすごく遠慮がちにクレアさんが声をかけてきた。こっちで勝手に盛り上がっちゃってすみません。




と、いうわけでレオンさんのご登場です。ほらそこ、ゆっくりとか言わないっ!



実はレオンさんポジは最初ジュリオさんのつもりだったんですが、ジュリオさんフィリスに出てたんですね。イラストとか調べてたら、まさかのDLCでの登場とは。
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