やはり俺が幻想郷で本物を探すのは間違っていない...? 作:れぐるぐる
今回は、妖夢がヒロインの短編です!
あらすじはありますが、本編とはほぼ関係ありません。
甘いです。書いてて頭痛くなりました。
それではどうぞ!
やはり俺が幻想郷で本物を見つけるのは間違っていない
「八幡と妖夢のイチャイチャ!前回のあらすじのコーナー!です!」
「今度はお前か」
「いいじゃないですか、減るもんじゃないんですから」
「いやそういう事じゃなくてね?」
「細かいことはどうでもいいです!では、やっていきますよ〜!」
「これいつまで続くんだろうか...」
八幡さん、初めての人里へ!
「なんかはじめてのおつかいみたいだな...」
「?なんですか?それ」
「そうか、ここではテレビとかないのか...いやな、俺が幻想入りする前に好きだったものでな...」
「そうなんですか...すいません、なら分かりませんね」
「いや、俺こそ悪かった。わからないネタ言われても戸惑うだけだよな...」
「あっいえそんな...」
「「......」」
((なにこれ気まずい...))
「あっじゃあええっとですね...次行きましょう、次!」
「お、おう!そうだな!そうするか!」
(今度早苗さん辺りに聞いてみてもいいかもですね...)
↓
人里が大量の妖怪に襲われる
↓
八幡さんが無双する
「あー...なんかあったなそんなこと」
「あの時の八幡さんは本当にかっこよかったです!でも、私の白楼剣と楼観剣をあんなふうに扱うのは少しムッときましたが...」
「あっ、あれは...仕方なかったってことで和解したじゃねぇか、もしかしてまだ根に持ってるのか?」
「ほんの少しですが。でもそのおかげで助かったのは分かっています。本当にありがとうございました!」ニコッ
「っ...!いや、あの時のは妖夢が居なかったら無理だったよ...」テレテレ
「そ、そんな...私はただ見ていただけですから...」
「「...///」」
一方、別室待機中の霊夢と魔理沙は...
「ねぇ魔理沙。なに?あれ」ジー
「わからないのぜ。だけど、妙にムカムカしてきたんだぜ...!ぶっ飛ばしてきていいか?」ジー
「私もやりたい所だけど...ダメよ、そんなこと。誰が八幡とイチャつこうと、本妻は最終的には私なんだから」
「はぁ!?何言ってるんだぜ!本妻は私なのぜ!」
「何言ってるのかわからないわね。またボコボコにされたいのかしら?」
「なっ...!もう我慢できないんだぜ!霊夢!弾幕ごっこで勝負なのぜ!」
「いいわ、やってあげようじゃない。愛の力、見せてやるわ!」
ワイワイガヤガヤドンパチドンパチ
戻って八幡と妖夢
「...なんだか庭が騒がしいな」
「そ、そうですね...ま、まぁ、気を取り直してやっていきましょう!」
「そうだな」
↓
八幡さんが朝帰りをする
「あの、妖夢さん?誤解を生むような発言は慎んで頂きたいのですが...」
「そ、そんな...!八幡さんは、私との初めての共同作業が誤解だって言いたいんですか...?あんなに激しくて大変で...」
「あの、幽々子の料理一緒に作っただけだよね?なんでそんな言い回しをするんですか?」
「その後も色々やったじゃないですか...?私、もう八幡さん無しでは生きていけない体になりました...責任、取ってくださいね?」
「いや食器洗いとかだよね?俺が居ないと大変だから俺なしでは生きていけないって事だよね?ややこしいこと言わないでくれ...またあいつらにとやかく言われるから...」
(なんか懐かしい感覚だな...一色はちゃんと生徒会長頑張ってるかね)
「あと一緒に寝たりも...」
「来客用の布団が用意されてないとかお前が言ったからだろ!?これ以上はホントにやめてくれ!」
「ふふふ。八幡さんはやっぱり面白いですね。一緒にいてとっても楽しいです」
「っ...!そうかよ」ポリポリ
「褒められると照れちゃう所も可愛いです」
「あぁもうやめてくれ!もう終わり!本編!本編どうぞ!」カァツ
「あっ...もう...仕方が無いですね全く...」
あらすじ終わり
ちょっとおまけ
「...はぁ。ああいう事はあまり言わないって約束したじゃねぇか」チョップ
「あいたっ...はっ、そういえばそうでした。でも、最近してくれなくなりましたね...」ボソッ
「あぁ、それはその...妙に緊張して...だな...」
「みょ、みょん!?なんで聞こえてるんですか!ラノベ主人公は皆難聴だって早苗さんが前言ってたのに...!」
「いや、難聴じゃないから。仕方ない。んじゃ久しぶりに...」
「いえ、いいです!はい!うううううう...!///もう終わりです終わり!確かに最近寂しかったですが...別に大丈夫です!」カァッ
「いや、俺が大丈夫じゃない」キリッ
「さっきからなんなんですか!もう勘弁してください〜!」ブンブン
「やべっ、我慢できない...妖夢〜!」ガバッ
「ちょっ...!ま、待ってください!まだ昼時...!」
「いいじゃねぇか、お前もしたいんだろ...?」
「そ、それは...そ、そうですけど...こういうのは夜に...霊夢さんや魔理沙さんもいますし...///」
「それもそうだな。んじゃとりあえず、白玉楼に戻ってから...な?妖夢...俺がリードしてやるよ」
「も、もう...それなら...よ、よろしくお願いします...///」プシュー
「相変わらず可愛いなぁ...ってなんでまだカメラ回ってんだ...?あっ待って今の流れて...」
「みょん!?嘘...!恥ずかしいです...」///
「はぁ...まぁいい。んじゃ行くか、お前」
「はい...あなた///」
おまけ終わり
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「暇だ...」
俺が幻想郷に来て、早くも1ヶ月が過ぎた。ここに来てから色々あった...のは最初の1週間だけで。残りの今日までの3週間程度は本当に何も無かった。霊夢や魔理沙に飯を作ったり、妖夢に剣の稽古を付けてもらったり、妖夢と幽々子の飯を作ったり、妖夢と人里に行って買い物したり、妖夢と白玉楼の庭の手入れをしたり、妖夢と博麗神社の掃除をしたり...あれ、なんだか妖夢とばっかりいるな。なんでだろう。
とりあえずそれは置いといて。俺が今何をしているのかと言うと...
「このお茶美味いな...」
白玉楼の縁側でのんびりお茶を飲んでいる。
「私が一生懸命集中して淹れたんですよ?当たり前じゃないですか!」フフン
...妖夢と一緒に。
「...さいですか」
「もう、軽くあしらわないでくださいよ!」プンプン
「すまんすまん」
先程も少し話したが、俺が幻想郷に来て1番長く一緒にいるのは実は妖夢なのである。そして、俺と妖夢は...その、付き合っているのだ。
そのせいと言うのはおかしいかもしれないが、それが影響して、居候する事になったのは博麗神社ではなく、白玉楼に居る時間の方が長いのだ。その事に不満を持ったのか、霊夢に聞かれたのだが...
「八幡さんは私の彼氏さんです!ただの同居人の霊夢さんが口を出さないでください!」
「なっ...!?それは本当なの、八幡!」
「...あぁ、本当だ、霊夢。なんやかんや気が合ってだな...」
「だから八幡さんは私のものなんです〜!」ベー
「ぐぬぬぬぬ...!妖夢...それから八幡...あんたたち、絶対許さないんだからぁ!」
という事があり、霊夢は口出しする事を諦め、今に至る...というわけだ。
俺と妖夢が付き合っている...少し嘘くさいかもしれないが、これは本当だ。剣を交え、肩を並べ2人で飯を作り、幽々子と妖夢、そして俺の3人で食卓を囲み、談笑しながら飯を食べる。千葉に居た時には感じることのなかった人の温もりを知り、俺は妖夢に対して恋愛感情を抱き始め、幽々子以外の人と関わることのなかった妖夢もまた、俺と同様の感情を俺に対して抱き始め、今に至る。だが、異性と付き合うという行為をした事がなかった俺と妖夢には少し難しく...付き合ってはいるものの、今までと変わらないような日々を送っている。だがしかし、今日は付き合って1ヶ月という区切りの日...今日こそ、勇気を持って妖夢をデートに誘ってみることにしたのだ。善は急げだ、では早速...
「そういえばな、妖夢」
「はい、なんでしょうか?」
「今日って俺とお前が付き合い始めて1ヶ月だよな」
「えっ、そうなんですか?」
「いや把握しとけよ、俺泣くぞ」
「はっ...!あっその...すいません」
「いや、いいんだ別に。それで提案なんだが...」
「はい、なんでしょうか?」
「お、俺とその...で、デデデデートしてくれにゃいか?」カァッ
「デート...?あっ、逢瀬の事でしょうか?」
「逢瀬とは少し違うが...まぁ大方そうだな」
「私は全然構いませんよ。ですが、何処に行くんでしょうか?」
「俺、まだ幻想郷に来て1ヶ月ぐらいしか経ってないだろ?」
「そうですね。はっ、人里のあの事件からもう1ヶ月...月日が流れるのは早いですね」
「ん、そうだな。で...だな。まだまだ俺も新参者だろ?」
「そうですね。あっ、なるほど。私に幻想郷の案内も兼ねて...ということですか?」
「そういう事だ。だから俺とデートしてくれないか?」
「いいですよ!私も丁度お出かけがしたいと思っていたので。少し準備してくるので、八幡さんは門の前で待っててください!」
「わかった」
「では、失礼しますね。あっそれと、お茶、全部飲んでってくださいね!折角丹精込めて淹れたものなので...」
「あぁ、分かってる。じゃあ、なるべく早くな」
「もう、女の子時間がかかる生き物なんです。八幡さんは本当にデリカシーがないですね〜」クスクス
「そうなのか?あー...すまん、悪かった。次からは気をつける」
「はい!気をつけてくださいね?それではまた後で!」
「はいよ」
やっぱり面倒臭い生き物なんだな、女って...妖夢が来るまで暇だから、桜でも...と思ったのだが
「八幡、少しいいかしら?」
「ん?どうした?幽々子」
幽々子が来た(小並感)。幽々子が飯以外で俺に用事...?少し珍しいな。
「その、妖夢の事なんだけどね?」
「あぁ、どうしたんだ?」
「本当にありがとう。貴方が来てから、妖夢が前よりもよく笑っててね」
「そうなのか?」
「そうよ。そして、貴方が妖夢と付き合い始めてから、益々妖夢は楽しそうに笑うようになっててね?今日はそのお礼を言いに来たのよ」
「なんだ、そんなことか。それなら感謝する必要は無いぞ」
「え?どうして...?」
「どうしてって...俺があいつと付き合ったのは、あくまで俺の為だ。俺はあいつが好きだから、あいつと付き合ったんだ。だから、感謝されるのはお門違いってやつだ。そんなの、副産物に過ぎないだろ?」ポリポリ
「ふふふ、そうかもね」クスクス
「?なんで笑うんだ?」
「いえ、やっぱり貴方は捻くれてるなぁって。紫が言ってたわ。貴方は照れ隠しに捻くれた事を言うから捻でれだって...ふふっ、本当にその通りね」
「あいつ、また変な事を...まぁ、良かったんじゃないか?あいつが楽しそうにしてるのを見ると嬉しくなるんだろ?前言ってたよな」
「えぇ、だから貴方には本当に感謝してもしきれないわ。これからも、あの子のことを大切してあげてね?」
「あぁ、分かってるよ。んじゃ、妖夢とちょっくら出掛けてくるから。ちゃんと留守番しとけよ?」
「言われなくても分かってるわよ。デート、楽しんできてね」
「言われなくてもそうするつもりだ」
「ふふふ...それじゃあいってらっしゃい、八幡」
「ああ、行ってくるよ...おふくろ」
「っ...今のは少し、ドキッとしたわ」
「捻でれの仕返しだ。それに、お前は俺にとって母親みたいなものだからな。いつもありがとな」
「嬉しいこと言ってくれるじゃない」
「ふっ...だろ?それじゃあな。夕飯、楽しみにしとけよ?」
「そんなの言われなくても毎日楽しみにしてるわ。それじゃあね」
やっぱり妖夢と幽々子は...俺にとって家族くらい大切な存在だな。これが俺の探してた本物...かもな。
「いつまでも...こんな日が続いてくれたらな」
それじゃ、妖夢を待つとするか。
彼女を待つのもデートの醍醐味だっていつぞやのテレビ番組でも言ってたしな。やべぇ...緊張してきた。
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「ふふふ。聞いた?妖夢。おふくろだって」
「はい、聞いていましたよ。私にとっても、幽々子様は大切なお母様のような存在です。それに、八幡さんがここに来てから、幽々子様も凄く変わりましたね」
「あら、そうなの?紫もそう言ってたけど、あまり実感湧かないわ」
「そうですよ。八幡さんが白玉楼に来てから、本当に変わりました...今までは淡々と送ってきた毎日が、今ではとっても楽しいんです。幽々子様と2人で暮らしていた時も勿論楽しかったのですが、八幡さんが来てからはもっと楽しくなりました」
「そうね、本当に楽しくなったわ。賑やかにもなったわね」
「そうですよね。食事を用意している時も、剣の稽古も、庭のお手入れも、人里への買い物も...彼が居てくれるだけで、何倍も、何十倍も楽しくなりました。毎日が初めての積み重ねみたいです。さっきも、彼から初めてデートというものに誘っていただけました」
「ふふふ、良かったじゃない。2人の成長を見れて、お母さん幸せよ」ナデナデ
「もう、幽々子様...はっ、もうこんな時間...すいません、幽々子様。では、お出かけしてきますね」
「えぇ。お土産、期待してるわよ?」
「勿論です。それでは、行ってきます、お母様」
「ふふふ、いってらっしゃい」
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妖夢を待っている間、桜を見ながら昔のことを思い出していた。
春は、別れの季節。そして、出会いの季節。
本物を探し続けていたあの日々とは、もうお別れだ。これからは...
「八幡さーん!」
「来たか、妖夢。それじゃ、行くか」
「はい!一緒にデート、楽しみましょう!」ニカッ
「あぁ、楽しもうな!」ニコッ
本物を見つけた、新しい日々の始まりだ。
「八幡さん、私に沢山、幸せをくださいね!」
「当たり前だ。これからもよろしくな、妖夢」
「はい!」
やはり、俺が幻想郷で本物を見つけるのは間違っていない。
いかがでしたか?
というわけで、妖夢がヒロインの短編でした!
ですが、2章以降はハーレムでやっていきます!霊夢と魔理沙のルートも近いうちに出していきます!
そして、沢山のご指摘ありがとうございました!とても参考になりました!
皆さんにより楽しんでいただけるように、自分も頑張っていきますので、感想やご指摘、これからもよろしくお願いします!
それでは次回まで、ばいちゃー