五等分の運命   作:電波少年

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令和になりましたね。



第32話:『破滅』への一歩

「お、お前は!」

 

 

そう、リビングのドアの前にいたのは、

 

 

 

 

「お、お義父さま...」

 

 

 

 

5つ子の父親、中野マルオだったのだ。

 

 

 

「君たちに渡したいものがあってきた」

 

 

 

 

そう言うとマルオは懐から茶封筒を取り出し、ダイニングのテーブルの上に置いた。

 

 

 

「では失礼させてもらうよ」

 

 

 

マルオはすぐに踵を返して帰ろうとする。

 

 

 

 

「待て!」

 

 

 

 

だがそんなマルオを剣崎が呼び止める。

 

 

 

 

「このままお前を帰らせると思うか?

 

 

中野マルオ!お前には全てを話してもらうぞ!」

 

 

 

「今はその時ではない」

 

 

 

「なら力ずくにでも!」

 

 

 

 

剣崎はバックルを取ると、カテゴリーAを装填し、腰に装着する。

 

 

 

 

「う、上杉さん...?何を...」

 

 

 

「四葉!五月!離れてろ!」

 

 

 

 

剣崎はバックルのレバーを引いた。

 

 

 

 

「変身!!」

TURN UP

 

 

 

 

剣崎はオリハルコンエレメントをくぐる。

 

 

彼は『仮面ライダーブレイド』へと変身した。

 

 

 

「俺もこの子達の前で手荒なことはしたくないんだ!アンタも父親なら子供に全てを話せ!」

 

 

 

「手荒なこと...か。私も同じ気持ちなのだがね。出来れば今日はこのまま帰らせてくれないかい?」

 

 

 

そう懇願するマルオだが、ブレイドは逃がす気は無いとばかりに、腰のブレイラウザーに手をかける。

 

 

そんな2人を前に、四葉と五月は声を失っている。

 

 

 

 

「...いいだろう。君がその気なら、こちらも同じ手段に出させてもらおう」

 

 

 

 

そういうとマルオは手に持っていた銀色のアタッシュケースを開く。

 

 

 

すると彼は銀色のベルトを腰にまく。

 

 

剣崎はそのベルトに見覚えがあった。

 

 

 

 

「そ、それは...!」

 

 

 

「最後のライダーシステム-『カリスラウザー』だ。これの作成には少々手間取らされた」

 

 

 

 

マルオはどこからともなく1枚のラウズカードを出す。そこには♡A マンティスアンデッドが封印されている。

 

 

 

 

「どのみち『アレ』は返してもらうつもりだったが...こうなっては仕方がない。今返してもらうよ」

 

 

 

 

 

マルオはカードを腰につけたカリスラウザーのカードリーダーでラウズする。

 

 

 

 

「変身」

CHANGE

 

 

 

 

 

マルオの体は『仮面ライダーカリス』に変化した。

 

 

 

 

 

『仮面ライダーカリス』。剣崎の親友であり、この世を破滅に導くジョーカーアンデッド-相川始が『仮面ライダー』として戦う時に使っていた姿である。

 

『カリスラウザー』も仮の名であり、本来の名は『ジョーカーラウザー』。それはジョーカーの姿を、ラウザーにラウズしたアンデッドへと変えるという力を秘めている。

 

 

 

 

そのことを知っていた剣崎は戦慄する。まさか目の前のこの男が世界を破滅に導く最恐の不死生物であるかと疑ったからだ。

 

 

 

 

「ど、どういうことだ...お前が、ジョーカーな

のか?」

 

 

 

 

 

「私が...ジョーカー?

 

 

フフ...ハハハハハ」

 

 

 

 

 

 

剣崎の言葉を聞いた仮面ライダーカリスことマルオはかわいた笑い声をあげる。

 

 

 

 

「本当に私がジョーカーだったら...どれほど楽なことだったか」

 

 

 

 

剣崎はその言葉に違和感を覚える。

 

 

 

 

「なら何故お前がカリスラウザーを...」

 

 

 

 

「これはあくまで私が作り出した正規のカテゴリーAを使う最後の『ライダーシステム』だ。

 

 

 

 

そして『上杉風太郎』くん。なぜ君がジョーカーのことを?

 

勇也すらそのことは知らないはずだが」

 

 

 

「...!!」

 

 

 

「言えないか。どうやら秘密ごとはお互い様のようだ。

 

だが、君が何を知っていようと私がやることは変わらない」

 

 

 

 

「...黙れぇ!」

 

 

 

ブレイドはカリスに斬りかかる。

 

だがカリスはどこからともなく取り出した醒弓-『カリスアロー』でそれを受け止める。

 

 

 

 

そして2人は鍔迫ったまま、ベランダの窓を割って、そのまま落ちていく。

 

 

 

 

「上杉さん!!」

 

 

 

四葉は30階から落ちていった2人に驚き、自身もベランダに向かう。その際割ったガラスで足を軽く切ったがそんなことは気にならない。

 

 

 

そして見下ろすと、

 

 

 

 

ABSORB QUEEN

FUSIONJACK

 

 

 

 

FLOAT

 

 

 

ブレイドはジャックフォームに、カリスはフロートのカードを使うことで飛行能力を得て、空中戦を展開していた。

 

 

 

だがさすがにジャックフォーム相手では分が悪いのか、カリスが押され気味である。

 

 

 

「ここでお前を倒して、全てを聞き出してやる!」

 

 

 

「そうか。やってみたまえ」

 

 

 

焦る剣崎とは対照的に、マルオは落ち着いている。

 

 

「ウェイ!」

 

 

 

「クッ...」

 

 

 

ブレイドの鋭い斬撃が、カリスを襲う。なんとかカリスもカリスアローで裁くが、大きく吹き飛ばされる。

 

 

しかしカリスは吹き飛ばされた勢いを利用して、ブレイドから逃げようとする。

 

 

 

「逃がすか!!」

 

 

『マグネットの力で引き寄せてやる!』

 

 

ブレイドはカードホルダーを展開する。

 

 

 

だがそれはカリスの計算の内だった。カリスはブレイドがカードを手に取るより先に、カリスアローにカリスラウザーを装着する。

 

 

そしてブレイドが『マグネット』のカードをラウズしようとしたその時、

 

 

 

 

SHUFFLE

 

 

 

 

 

カリスが『シャッフル』のカードをラウズした。

 

その効果により、2人の手に持ったカードが入れ替わり、カリスの手に『マグネット』が、ブレイドの手に『シャッフル』が渡る。

 

 

 

突然のことに「何!」と驚くブレイド。

 

 

 

 

すぐにカリスは交換したカードを使用する。

 

 

 

『MAGNET』

 

 

 

その効果により、ブレイドはカリスに引き寄せられていく。

 

 

カリスは一気にブレイドに接近すると、ブレイドの持つラウザーから『ある1枚のカード』を奪い取る。

 

 

 

「確かに返させてもらったよ。それではまた会おう、『上杉風太郎』」

 

 

カリスは剣崎から奪ったカードをしまうと、新たに2枚のカードをカリスアローに装着されたカリスラウザーにラウズする。

 

 

 

DRIL

TORNADO

《スピニングアタック》

 

 

 

 

カリスは体に風をまとい、ブレイドにドリルのようにグルグルと回りながらキックを食らわせる。

 

 

 

「ウェア!!!!」

 

 

 

 

その一撃にブレイドは為すすべもなく、蹴り飛ばされ、地面に激突し、その変身は解除された。

 

 

 

カリスはそのままフロートの効果でどこかへと飛び去って行った。

 

 

 

 

「ま......て......」

 

 

剣崎は立ち上がろうとするが、地面に叩きつけられた衝撃で、言葉も発することが出来ない。

 

 

 

既に飛び去ったカリスに手を伸ばす。だがその手は届かない。

 

 

 

 

「上杉さん!!大丈夫ですか!?」

 

 

 

 

四葉と五月の2人は直ぐにマンションのエレベーターを使って1階に降りてきていた。

 

 

お互いに非現実的な光景を見せられながらも、体が勝手に動いていた。それは剣崎に対する信頼からか。

 

 

 

「上杉さん!しっかりしてください!上杉さん!」

 

 

「よ、つば...いつ...き...」

 

 

「待っててください!すぐに救急車を呼びますから!」

 

 

五月はポケットからスマートフォンを取り出し、119番に通報しようとするが、手が震えてしまい上手くいかない。

 

 

 

 

「早く、早くしないと...!上杉さんが...!上杉さんが!」

 

 

 

 

五月は涙目になってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫だ。その程度の怪我なら『これ』で十分だ」

 

 

 

 

 

 

RECOVER

 

 

 

 

 

 

その音声と共に、地面に倒れ伏す剣崎に、銃を向ける者がいた。

 

 

 

 

 

「あ...あなたは...」

 

 

 

 

「すまねぇな、五月ちゃん。うちの息子が迷惑かけちまって」

 

 

 

 

四葉と五月が見上げると、そこにはブレイドとよく似た姿をした赤いライダー-『仮面ライダーギャレン』が立っていた。

 

 

 

「ま、まさか...あなたは、上杉さんのお父様何ですか!?」

 

 

「上杉さんに銃を向けて何をする気なんですか!?」

 

 

「安心してくれ、別に傷付けようとしてるわけじゃない。

 

自分の子供をそんな風に扱える父親が......

 

いてたまるかよ」

 

 

 

『ギャレン』という仮面で顔を隠しながら、勇也はどこか悔しそうに呟く。

 

 

そしてその声を聞いた四葉は恐る恐る剣崎の前から退く。

 

 

 

「風太郎、今治してやる」

 

 

 

そう言ってギャレンは引き金を引いた。

 

 

 

銃弾は剣崎の体に撃ち込まれる。だがその銃弾は彼の体を傷つけるどころか、『リカバー』の効果により、その身体を癒していった。

 

 

 

 

「う...おれ、は...」

 

 

 

「上杉さん!傷は!?」

 

 

 

「平気だ...」

 

 

 

そう言うと剣崎はよろよろと立ち上がる。

 

 

 

「どこへ行くつもりだ」

 

 

 

ギャレンは剣崎の前に立ち塞がる。

 

 

 

「あいつの...元へ...」

 

 

 

 

それだけ言うと剣崎は再びガックリと崩れ落ちる。

 

 

リカバーは傷を治すことは出来ても、昨日のカテゴリーAとの激戦までに蓄積された疲労を回復させることは出来ない。

 

 

 

 

剣崎はさっきまでのように意識を真っ暗なところへと落としていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

 

ブレイドを撃退し、まんまと逃げ仰せたカリスはある場所に着地する。

 

そしてカリスラウザーを着脱し、腰に巻かれていたベルトを外すことで、彼は元の『中野マルオ』の姿へと戻る。

 

 

そこは木々が生い茂っており目の前には崖があるだけで、一見何も無いように見える。

 

 

だがマルオはそこにあることが分かるように地面に埋め込まれたレバーを引く。

 

 

すると目の前の崖の岩が音を立てて開き、そこには鉄製の扉が現れた。

 

さらに彼は扉の横の基盤にパスコードを打ち込み、開いた扉の中へと入っていく。

 

 

 

 

〜研究室〜

 

 

「お帰りなさいませ、旦那様」

 

 

 

江端が恭しく頭を下げる。

 

 

 

マルオは徐に先程剣崎から奪った1枚のカード、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スパイダーアンデッド』が封印された♣︎のカテゴリーAをポケットから取り出す。

 

 

 

「これでカテゴリーA、バックルと共に回収が完了した」

 

 

 

「おお、それでは...」

 

 

 

「あぁ。これらは一旦『彼女』に預けてみようと思う。『真の適合者』が完成するまでの中継ぎではあるが、1つでも駒は多い方がいい。

 

幸い風太郎くんの尽力のおかげで蜘蛛も完全に封印されている。これ以上余計なことはしないだろう」

 

 

 

「かしこまりました。ではすぐに旦那様のご期待に添えるよう、『真の適合者』の器の完成を進めて参ります」

 

 

 

 

「頼むよ。

 

そしてもう1つ、『新世代ライダーシステム』の方はどうなったかな?」

 

 

 

「そちらは既に完成しております」

 

 

 

 

江端がそう言うと研究者の1人がカートをマルオの目の前に押してきた。

 

 

 

 

そこにはレンゲルバックルとよく似たバックルが三つ、そしてその前にはラウズカード-『カテゴリーA』も置かれていた。

 

 

 

「こちらが右から順に、『ラルクバックル』、『グレイブバックル』、『ランスバックル』です。

そしてそれらに対応した『人口アンデッド-ケルベロス』が封印されたカテゴリーAでございます」

 

 

 

 

「適合者は?」

 

 

 

 

「既にこちらで数人に目星を付けております」

 

 

 

「そうか、ありがとう。では適合者になれる可能性がある者を調べ、その中で最も融合係数が高い者に『新世代ライダー』となってもらおう。

 

とにかく今は一体でも多くのアンデッドを封印してもらわなくては」

 

 

 

「しかし旦那様...私には些か懸念があります」

 

 

 

「何かな?言ってみてくれ」

 

 

 

江端は少し申し訳なさげに口を開く。

 

 

 

「私には『新世代ライダー』が『あの老人』、そして上杉風太郎を倒すことが不可能のように思えます。

 

 

特にあの上杉風太郎には、何か...言葉では形容しがたい何かを感じています」

 

 

 

 

「江端、それには僕も同感だ。

 

僕自身もあの上杉風太郎くんには『何か』不思議なものを感じている。彼には我々以上に何かしらの秘密があると見ている」

 

 

 

 

「やはり...」

 

 

 

 

「だがそれも心配ないさ」

 

 

 

 

マルオは振り返る。

 

 

そこには外から見えない人ひとり入れる大きな培養ポッドがあり、彼はそこに手を触れる。

 

 

 

 

 

 

「『真の適合者』になる彼女なら必ずブレイドに勝つことができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

零奈の遺伝子を最も色濃く受け継ぐことになる六人目の姉妹、

 

 

 

 

『六月』なら、必ず......」




まず、謝罪から。

とうとう今回仮面ライダーカリスを出すことになったのですが、どうしてもその設定上、色々な原作設定を改変せざるを得ませんでした。

♡2には出番があるのでまだ封印されていないので、変身解除方法はデンオウベルトのようにベルト部分を本体から外すと解除できるという方式にしました。

申し訳ありません。


そして色々考えた結果、劇場版の新世代ライダーは出すことにしました。出来ればブレイドライダーは全員出したかったのでこのような形で出せて嬉しいです。



そしてなんとムッキーが出てしまいました...
ちなみに完全にオリキャラですので、何卒よろしくおねがいします。
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