ドーベンウルフ格好良いよドーベンウルフ。ZZ版も出るそうだし、ぜひともガザDとズサをHGUC化していただきたい。
あとこないだ出たVガンダムをリア・シュラク隊仕様で塗装したら見事に色を間違えました。
胴体の青部分は紫に置き換わってるのな……。←ネイビーブルーで塗った。
さて、簡易IS適性検査でわたしがSランクの適性を持っていると判明して1週間が過ぎた。
少々騒がしい1週間だったと言わざるを得ない。
まず翌日には全校に噂が広まっていた。その次の日にはご近所にまで噂が浸透していた。3日目にはかの名門校、聖マリアンヌ女学園を始めとしたIS学園への進学率の高さを売りにした学校からのスカウトがくるようになった。1日飛ばして5日目にはIS関連企業からも話が来た。まあこれはとりあえずツバつけとこう、くらいの意味合いだろうけど。
まあそこはいい。たいした問題じゃない。個人的にはうっとうしいけど、人の口に戸は立てられないし、スカウトマンたちのお仕事はスカウトだ。そこに文句つける気はない。
しかしながら6日目。すなわち昨日の一件はさしものわたしもどっと疲れた。
「う゛~~あ゛~~……」
「どうしたの雪菜ちゃん?」
「おお、ショーコおはよう~。なぐさめておくれー」
登校して早々に机に突っ伏してるとショーコがやってきた。これ幸いとばかりに手を伸ばすとなんの疑問も持たずに抱きしめてくれた。おお柔こいのう柔こいのう。ふへへ、幼馴染の役得じゃのうこれは。
しかしショーコがランドセル背負ってるとインモラル臭がすさまじいな。
「おはよ。朝っぱらから何やってんのよあんたたち」
「おはよう香奈ちゃん」
「おはよーかなーん」
「かなーん言うな。で、なによ。つかれた顔して」
何があったか、なんて。言ってしまえば一言で済む。祖父母からの連絡が来たのだ。母方の。
「……いいことなんじゃないの? それは」
「だよね?」
「ふつうに声が聞きたくなったから電話したー、とかならわたしもこんなに疲れてないっての」
10何年かぶりに連絡してきたおかんのおとん、すなわち祖父はどこから聞きつけたのか、わたしがSランク適性を持っていることを知っており、尚且つ日本に居たのではその才能を生かせない、ドイツに移住しろと言ってきたのだ。当然のことながらおかんがぶちギレた。ドイツ語で淡々と会話してたのが余計に恐怖を煽る。
うん、ちょおこあかった。
え、っと。それはともかく。
そもそもの話。なぜにおかんが祖国ドイツを離れて日本で暮らしてるのか。なぜおとんが居なくて、なのにおとんの実家である三河家にお世話になってるのか。わたしはその辺の事情を知らずにいままで過ごしてきたわけだけど、今回おかんのほうのじいさんが連絡入れてきたので良い機会とばかりに一通りの事情を聞くことになった。
で、聞き終えた感想はただ一言。おかんまじ鬼畜、だ。
なんでも、ドイツに留学していたおとんがバイトでおかんの家庭教師をしたのが出会いのきっかけだったとか。で、おとんに惚れたおかんはおとんに果敢にアタックしたけど梨の礫。まったく相手にされなかったそうだ。
まあそらそうだ。いい年こいた大人の男が、12も年下の少女の言うことなんて真に受けるわけが無い。
それでも諦めきれなかったおかん。いろいろ思いつめた挙句にひどい行動に出た。一服盛ったのだ。そしてそのまま一発ヤって必中、わたしを身ごもったそうな。
で、堕胎できなくなる時期まで隠し通した後、両親に大暴露。おかんの実家は軍人の家系だったとかで、厳格な家庭だったために余計に大混乱。じいさんが勢いで勘当だと言い出したのをこれ幸いとありったけの貯金を手に家出、そのままおとんの元に転がり込んで、日本にまでついていったそうな。
そんなこんなですったもんだのあげく、おとんも絆されたのか覚悟を決めたのか、責任とって結婚しようとした矢先に事故死。異国日本でひとりぼっちになったおかんを引き取ったのがおとんの両親、つまり三河のじいちゃんばあちゃんだ。
それからおかんは専門学校に通って手に職を付け、学校の先輩が興した会社に就職して現在に至る、と。
……これ大体おかんのせいだよね? 不屈のメンタルと無双のバイタリティの持ち主と言ってしまえば聞こえは良いけど、諸悪の根源おかんだよね? 若気の至りってレベルじゃねぇぞ。あと三河のじいちゃんたちも人が良すぎるだろう常考……。
そこらへんに冷たいツッコミを入れたらやらかしてた自覚はあったらしくマジヘコんでた。うん、本気で反省しような? 前世での知識と経験があるからさっくり受け入れられたけど、これ普通はわたしが盛大にグレるルートだかんな?
そんなようなことをお昼の給食の時間と昼休みを使って話したらショーコもかなーんもしょっぱい顔になりました。うん、飯時にする話じゃないね、めんご。
ま、おかん悪行はさておいて、ドイツのじいさんからの要請はきっぱり断ったしとりあえずは片が付いた、ということで。
とか思ってたのがフラグだったみたいで。
「……もしかして?」
「はい、ゆうべも電話かかってきました……」
翌朝、再び机に突っ伏してるわたしがいました、まる
「なんだか妙に熱心なんだよなあ。そこはかとなく切羽詰ってるっぽい雰囲気も漂ってるし」
なんとなく不穏な空気を感じつつ、夏物用の写真を撮りに撮影所に向かうわたし。ええ、まだカタログモデル続けてますがなにか? 妙に評判良いらしくてやめるにやめられないんだよ。最近は小中学生向けの下着とかまで扱うようになって羞恥心がマッハなんですがマジで。
まあ現物支給で下着とか回してもらってるからこっちも助かってるけどさぁ。『ファーストブラの選び方講座』とか本気で勉強になったと同時にマジ泣きしそうになったんだけど。程々にしてくれませんかねぇ……。
*
そんな感じで数日過ごしてみたものの、やはりドイツのじいさんからの電話攻勢は止まず。
どうにもストレスを感じつつ勉学に励んでたら先生に呼び出されました。
さいきんはもんだいおこしてないよ!?
ちがった。なんでもわたしにお客さんだとかで応接室に。
ドアをノックしてもしもーし。いらえがあったのでなるべく神妙にしながら入室。
……? 今の声、なんか聞き覚えが……?
応接室で校長先生と談笑していた相手はわたしの入室に気づくと、ソファから立ち上がって大きく手を広げて歩み寄ってきた。
「やあやあはじめまして! 君が雪菜=シュネーライン君かい」
見事な金髪と上背がありながらもすらりとした体躯を包む仕立ての良いスーツ。
そして何より、聞き覚えのある勇者王ヴォイス。
「僕はムルタ=アズラエル。アナハイム・エレクトロニクス社代表取締役だ」
ちょっとまて。
「そして早速だが」
思わぬ人物との遭遇にこちらが硬直してるのに構わず、彼はおもむろに片膝をつく。すぐさまもう片方の膝も床に。
「君に頼みがある」
両の手を前につき、そのまま頭も下げて――
「どうかわが社でIS乗りとして働いてくれないだろうか――っ!!」
見事な、土下座を完成させたぁ――っ!?
*
しばしのち、どうにか正気に戻ったときにはすでに校長先生は退室していた。
おいこら校長先生、出会い頭に女子児童に土下座かますような不審人物と二人きりとかなに考えてんだ。
とか思ってたらアズラエル氏がネタばらししてくれた。
「なに、僕の土下座はそういう『特典』だからね。彼を責めるのはお門違いさ」
……『特典』だと……っ!?
「そう、精神抵抗判定に失敗したら僕の頼みを一つ聞かなければいけない。そういう特典さ」
お仲間なんだから、わかるだろう? 言外にそう言っている。ということはやはり……。
「ああ、僕も転生者だよ。雪菜=シュネーライン君」
アズラエル氏の言うことには、この世界には結構な数の転生者が居るらしい。
しかも皆程度の差こそあれすべからく『ガノタ』で尚且つガンダム関係のキャラクターと同じ容姿と名前なのだそうだ。
ちなみに、この世界にはガンダムシリーズというアニメ作品群は存在しない。それっぽい感じの、リアルロボット作品の草分け、みたいな作品はあるのだが。
あれはあれで面白かった、うん。
「ということはもしかして、あのインド代表の……」
「ああ、ララァ君もそうさ。彼女の特典のひとつは『超人的な勘』だ」
「……にゅーたいぷ……?」
「ではないよ。どちらかというと某騎士王の直感スキルだ。条件さえ揃えば限定的な未来予知すらやってのける、極め付きに強力な特典さ。
ま、それはともかくとして本題に入ろうか」
うちの会社でIS乗りやらないかい?
*
アズラエル氏がわたしを見つけたのは、やはり先日の簡易IS適性検査だったそうだ。あの検査の結果はIS委員会に一纏めに保存される。そして各国の委員会で情報を共有されるのだそうだ。
まあ、大半の転生者は目立つ行動をとりまくるので、わたしのパターンは比較的穏便なほうらしいのだが。
それはともかく、その検査結果などという情報の閲覧はIS関係者でなければ出来ない。なのになぜドイツのじいさんが知りえたのか。
どうにもめんどくさいことに、ドイツ軍内部の派閥争いが関係しているらしい。
ドイツ軍には『黒ウサギ隊』というISを使った特殊部隊が存在している。
基本表には出てこないがこの部隊、ある種の実験部隊だそうで人体改造やらデザインベビーやらといった少々倫理的に問題のある出自の人間ばかりで構成されているらしい。
……ISってそういう要素もあったんだー……。<だいぶ内容忘れてる
で、そういうモノに否定的な軍人も一定数存在してるそうで。そういった一派が彼女たち『人工の天才』を掣肘するために『天然の天才』を欲しがり、白羽の矢が立ったのが……。
「わたしですか……」
「そういうことだね。むこうさん、だいぶ追い詰められてるみたいでね。このまま放置しておくと少々強引な真似をしてくるかもしれない」
「で、助けてやるから自分とこに来い、と?」
「いやだなあ。ギブ・アンド・テイクだよ」
HAHAHA、とわざとらしく笑ってみせる。……まあなんだ、社長自らやってきてるあたり、まだ誠意がある方か。なにせAE社と言えばこの世界でも巨大企業である。
アメリカはデトロイトに本社を置き、太平洋ソロモン諸島に研究所を持っている。
基本IS関係の研究開発は、国からの補助を受けないとやっていけないほど金を食うはずなのに、AE社はソレを必要としない。ISの研究開発で得た技術・ノウハウを転用して汎用特殊作業車両『レイバー』を開発。世界中で販売して巨額の富を稼いでいるのだ。
おいガンダムどこ行った。
そうして得た金で米国以外の国の研究揮発にも資金援助を行い、引き換えに得た技術とノウハウをさらに転用してあちこちのIS関連事業に食い込んでるとか。
だからインドと台湾がここ開発のIS使ってるのか……。
その手は長く伸びてて、欧州のイグニッション・プランや国連軍内部にさえ伝手を持っているらしいのだから恐れ入る。
そんな超巨大企業だ。やろうと思えばいくらでもわたしを手に入れる手段はあるはず。
それなのにまずはこうして話を通しに来て……おい待て、出会い頭に土下座ってたよなお前。
「君の精神抵抗力抜けなかったんだから無問題だと思うんだけどねぇ」
ふざくんな。
まあ、それはともかく。まずはお引取り願うことにした。
正直ISには多大に興味がある。だけど、いまの私の胸中はバスケでいっぱいなのだ。我ながら、ここまでバスケットボールにはまり込むとは予想外だったけど。
「そうかい、それは残念だ」
そう言って立ち上がるアズラエル氏。その表情は余り残念そうには見えない。
「とりあえずドイツのほうはこちらで押さえておくよ。お仲間が不本意な状況に陥るのはこちらとしても面白くないしね。
ただ、最後に一つ」
宇宙の彼方を、見たくはないか?
アズラエル氏が最後に残したその言葉は、不思議なくらい私の心に響いていた。
転生者人物名鑑
●ムルタ=アズラエル
元はSEED世代のガノタ。SEEDでガンダムシリーズに足を踏み入れた後、ファースト世代の薫陶を受けて種アンチに転向。某ちゃんねるなどで大暴れしていたという黒歴史を持つ。
いまは落ち着いており、SEEDシリーズが好きな自分も受け入れている。
特典は『DO☆GE☆ZA』『商才チート』『黄金率:B』。商人プレイがやりたかったらしい。
*
字数が安定しません。小学6年生編が終わったらIS学園編まで飛ぶはず。
早いとこバトルを書きたいが、自分の力量で書けるかは不安です。