IS世界のMS少女   作:LIA

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何とか間に合いました。本年はお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。


あとHGUCガンダムF91買いました。
量産機カラーに塗ろうと思うんですが、何色が一番馴染みますかね?
スパロボとかGジェネとかで色違うんですよね。


5話

 夏休みである。

 

 ゴールデンウィークのあの日、親友2人に背中を押される形で決心したわたしはまず家族に本心を打ち明け、理解を得るところからはじめた。

 この時期、ISは第1回モンド・グロッソの影響もあって世界的な大ブームを巻き起こしていたが、実際関わりを持とうとする意外に難しいものがあった。

 考えても見て欲しい。もともとは宇宙開発用に作られたはずがその有用性から軍事に転用され、さらにはスポーツへと姿を変えていったのである。ぶっちゃけ心理的抵抗があるというかモータースポーツのように敷居が高い印象があるのだ。長いこと戦争してない日本だと尚更である。

 しかもわたしの場合、国内のIS関連学校に入学したいというのではなく、海外の企業からのスカウトを受けたいという話なので親からしてみれば余計に心配になる話である。

 当然のことながら話し合いは紛糾。喧々諤々な怒鳴りあいに……はならなかったけど、ちょっとケンカみたいな状態に。転生してから家族大好きっ子になってるわたしとしてはこの状況が長く続くのはかなり嫌なので早々に切り札を切らせて貰うことにした。

 

 助けてアズラエも~ん

 

 「デジタルなモンスターみたいな呼び方やめてくださいよ」とちょっとばかり嫌そうだったけど協力を取り付けることに成功。そこからはわりとあっさり気味だった。

 福利厚生も勉学も、AE社の力でしっかりフォローすると確約してもらい、さらに私自身の言葉でもって熱意をぶつけた結果、しぶしぶながらIS乗りとしてAE社所属になることを認めてもらえた。

 基本的にはAE社所有のIS研究所で寝起きしてテストパイロットとして働き、義務教育は家庭教師に通信教育で賄うということに。学籍自体は研究所がある島に建ってる学校に在籍。学校に通う頻度は少なくなるんじゃないかな?

 さて、説得成功したとはいえ早々簡単に納得できるはずもない今回の一件。いったいどういう環境で働くことになるのか、この目でしっかり見てみたいという話がばあちゃんとおかんの二人から飛び出してきた。

 親としては当然の主張だろう。そんなわけで小学生最後の夏休み。AE社見学ツアーと相成りました。

 あ、ショーコとかなーんもついてきたよ。

 

 

 *

 

 

 そんなわけでソロモン諸島の空の玄関口、ホニアラ国際空港に到着である。最近は成田のみならず羽田からも国際線が発着してるのが助かるなぁ。うちからだと羽田の方が近いんだよ。

 初めての飛行機&海外旅行でうかれぽんちってるショーコとかなーんをあしらいながら迎えの人を探すと『Welcom! 三河家ご一行様』と書かれた看板を持った二人組を発見。同時にむこうもこっちを見つけたらしく近寄ってきた。

 

「三河家ご一行様ですね? お迎えに参りました、ノエル=アンダーソンです」

「同じく、レイコ=ホリンジャーデス」

 

 ゲームキャラキター!? アズラエル社長曰く、ガンダム系作品登場キャラは基本転生者だそうだからこの2人もそうなんだろうなぁ、と思ってたらパチリとウィンクされた。どうやらわたしの想像通りらしい。

 そのウィンクをどういう意味に取ったのか、ショーコがぎゅっとわたしの腕を抱きしめてきた。おおう、柔らけぇのう。

 

「では、わが社所有のIS研究所までご案内いたします。皆様、どうぞこちらへ」

「乗換えてばかりですケド、もうスコシだけお待ちくださいネ」

 

 そんな2人の案内で飛行場の端にあるヘリポートへ向かうわたしたち。何でも離島を一つ丸ごと買い取って使ってるのだとか。セキュリティ保持とか安全問題とかでいろいろあるんだろうなぁとか思いながらも、前世及び今生通して初のヘリコプター搭乗にテンションが上がってしまうわたしなのでした。

 あんまりショーコたちのこと言えないね!

 

 

 *

 

 

 IS研究所は、ちょっとしたひとつの街でした。

 メインの研究施設のみならず、所員が暮らすための寮だけじゃなく、家庭持ちのために小規模ながら住宅街があり、ショッピングモールなどの各種商業施設に娯楽産業、病院や消防に所員子弟のための学校まである徹底振り。へたすると一生ここで暮らしていけるんじゃ? てくらいの施設が充実していた。

 到着初日は移動疲れがあるだろうということですぐに来賓用の宿泊施設送りにされたものの(そして実際疲れてたので飯と風呂を済ませたらみんなあっという間に寝てしまった)翌日からはあちこちを見学させてもらった。

 案内はノエルさんとレイコさん。こっそり確認したところやっぱり転生者だそうで、ノエルさんは飛び級で大学卒業してアズラエル社長の秘書、レイコさんは学生バイトの身ながら既に内定決定してるそうで。優秀だなぁ、と思う反面こーゆー雑事をやらせて良いのかと申し訳なく思ったりも。

 

「ああ、いいね別ニ。気にしなイ気にしなーイ。……ワタシがいないとノエルがなにやらかすかワカったモンじゃないし……」

「やーねぇレイコったらもう。何もしないわよ、今は」

 

 今はつったぞおい。

 不穏な発言に引っ掛かるものを感じて改めてノエルさんを観察してみれば。こっそりショーコとかなーんに対してハァハァしたり鼻息荒くしたりよだれ垂らしたり……それでいながらうちの家族やhshsされてる当人たちには一切気取らせないあたり無駄にハイスキルを発揮してたわけで。

 ……能力のある変態ってたち悪いんだなぁ、とつくづく思わされましたよええ。

 

 ちなみにこのノエルさん、わたしの家庭教師役をやる予定なんだぜ?

 

 

 *

 

 

 さて、初日は移動。2日目は周辺施設の案内ときて、3日目はいよいよ研究所内の見学をさせてもらえることに。

 とは言っても来客用パスでは対して見れるもんもなく。そうして連れて行かれた先は実際にISを動かして各種テストをするためのアリーナ。その格納庫にはAE社開発の第1世代量産型IS『ガンダム・マイルド』こと、略称GMが鎮座ましましておりました。

 

「……これジェガンだよね?」

「GMです」

「いやこれジェガンだよね?」

「GMです」

「いやいやジェガ「GMです」ん、って被せたなおい」

 

 まあわたしとノエルさんとのやり取りはさておき。

 目の前に置かれたテスト用に黄色く塗装されたGM(見た目はジェガン)にテンション上がりまくりのわたしたち小学生3人組。そんなわたしたちにノエルさんが一言。

 

「じゃ、乗ってみましょうか」

「「「……はい?」」」

 

 なんで3機もあるのかと思ってたらそういうことかい!

 なんたるサプライズ! 素敵!!

 渡されたISスーツを手に更衣室に駆け込むわたしたち。おかんたちはISの調整をしていた技官の人に連れられて管制室に移動です。

 

「ただいマー」

「あらレイコ、どこ行ってたの?」

「ああウン、更衣室に隠しカメラが仕掛けられてたから撤去してきタ」

「……なん……だと?」

「やっぱりお前カ」

 

 ……聞こえなかったことにしておこう、うん。

 

 

 *

 

 

「うはははははははははははは!!」

 

 ISジェガン(わたしの中ではこう呼ぶ)を装着してアリーナに出てきて1時間。わたしはアリーナの空を悠々と飛んでいた。

 最初のほうこそ管制室からの指示で操縦に慣れるための準備運動みたいなことをしていたのだが、30分くらいでさっさと慣れてしまった私はこうやって自在に飛び回り始めた。

 いやすげー! ISマジすげー!! この爽快感はクセになるぜェーーっ!

 ちなみにショーコとかなーんはまだ歩いたり走ったりジャンプしたりしてます。IS初搭乗だとアレが当たり前のはずである。改めて思うけどチートボデーすげーな。あ、2人が飛び始めた。かなーんの方はまだしっかり姿勢を保てているけど、ショーコはちょっとふらついてる。うっかりすると制御が乱れた勢いで集中が途切れてあらぬ方向に吹っ飛んでいきかねないので手を取って補助してやる。

 

「雪菜ちゃんありがとー」

「どういたしましてー」

 

 で、そのままさらに30分ほどゆらゆらふわふわ飛んでいたらわたしたちが出てきた格納庫とは反対側の扉から何者かが格納庫に飛び出してきた。

 

《楽しそうね。アタシも混ぜてよ》

 

 プライベートチャンネル、だったか。通信を繋いで声を掛けてきた相手は……ぴんく?

 

「……だれだおまえ」

《あら、ご存じないかしらぁ?》

 

 わたしたちが纏っているジェガン(GM言うな)とは違う、ピンク色に染められたスマートなISを身に纏ったロングヘアの女が笑って言う。

 

《アタシこそ、IS乗りとしてチャンスを掴み、アイドルマスターの座へ駆け上がっている、超時空シンデレラ、ミーア=キャンベルちゃんよぉ!》

 

 びっびっびっばっばっ! と気合入れてポーズ決めてそんなことのたまってくるピンクいの。あ、口で「キラッ☆」とか言いやがった。

 

《かえれ淫乱ピンク》

《ちょっ!? 誰が淫乱ピンクよっ!!》

《……え、アイドルってお偉いさんとえっちなことして仕事とってくるのが基本なんじゃないの?》

《違うわよ! なにその思い込み! ていうか隣のお友達がサンタさんは居ないと知らされた幼稚園児みたいなショック受けた顔してるからやめたげなさいよ!!》

 

 あ、やべ。ついうっかり社会の暗部を彼女たちの前で暴露してしまったぜ。だがこれだけは言わせて貰う。

 

《でもピンクは淫乱というのは定説って物の本に》

《どこの本よそれ!》

《山本君が竹やぶから拾ってきた本に載ってた》

《誰よ山本君って!?》

 

 横の2人、あーあいつかーみたいな顔しない。

 

《ま、まあいいわ。あなたたち、うちに見学に来た子たちよね?》

「あ、はいそうですー」

 

 目の前のピンクいのに律儀に返答するショーコは真面目さんでかわいいなぁ。というかこいつも間違いなく転生者だよなー。

 ちなみにプライベートチャンネルで話しかけてきてるミーアさんに対してショーコは肉声で返答してる。わたし? なにげにさっきからプライベートチャンネルを使いこなしてますよ。

 

《じゃ、せっかくここまで来たんだし、ちょっとおねーさんと遊んでいかない?》

《気をつけろ2人とも。こいつ……肉食系女子だっ!?》

「「ええっ!?」」

《まちなさいよ!? なんかひどい誤解してない!?》

《ISの装甲の隙間から見えるISスーツがものっそいえぐいデザインしてるんだけど、そこんとこなにか言い訳は?》

《なによ! アタシの美貌を際立たせる良デザインじゃない!》

 

 原作でミーア=キャンベルが着てたステージ衣装からスカートを取っ払ったデザインのISスーツをそう評価するか。すげーな。股間とかすごいきわどい角度してるんだけど。眼福眼福。

 

《もう! 話が進まないじゃない!》

「雪菜ちゃーん。せっかくだからあのお姉さんにいろいろ教えてもらおうよ」

「そうね。先輩の言うことはためになるはずよ」

 

 まあ、2人がいいと言うならわたしからも否やは無い。

 

《で、なにするんですか淫乱ピンク先輩》

《だからそれやめてってば! ……ん、そうね。鬼ごっこなんてどう? ISの機動制御に慣れるのにはいいと思うんだけど》

 

 ひとつ咳払いして気を落ち着けたミーア先輩(一応先輩だからね)からはしごくふつーの提案が飛び出してきた。おかしいな、転生者なんだったらもっと無茶振りしてくるはず……。

 

《なんか変なこと考えてない? いくらなんでも素人に無茶させないわよ》

 

 まあ、それもそうか。

 そんなわけでまずはわたしたち3人が逃げる側で。

 

《で、さっきから気になってたんですけど、そのISってもしかして……》

《あ、わかる? これぞ先日発表されたばかりの新型機、ストライクガンダム! そのアタシ専用機として調整されたストライク・ルージュよ!》

《第2世代機じゃねーかふざけんなーーーっ!!》

《なによ、エールストライカーつけてない素の状態なんだから文句言わないの。じゃ、はじめるわよー》

《くっそぜってー逃げ切ってやるぁーっ!》

 

 

 *

 

 

 鬼ごっこが始まって30分以上が経過。

 ショーコとかなーんはあっさり捕まってしまい、5分のインターバルを置いた後、再度空に上がってきたけれど再びとっつかまって、それを何回か繰り返したら体力の限界に来たらしく格納庫に引っ込んでいった。で、わたしはというと最初のほうで1回捕まって、インターバルを置いてからはひたすら逃げ回っている。くっそこのピンク上手ぇ!

 途中から微妙にルールが変わって、相手の背中に触れたほうが勝ちというルールになった。

 んだけど、さっきからぴったりと背後に張り付かれて振り切れねぇ! さすが専用機を与えられるだけはあるなぁおい!

 

《ほれほれー、どうしたー。追いついちゃうぞー》

 

 うぜぇ! けどこっちには言い返す余裕もない。機体の性能差もあるけれど、それ以上に向こうがこっちの飛行ルートを巧みに誘導してる。

 

《じゃあそろそろー……決めるわよー》

 

 やばい! 相手から伝わってくるプレッシャーに本気の色が混ざり始めた。このままじゃ手も足も出ないままに終わる。……それはいやだ! せめて一刺ししたい!

 何か手は無いか高速で脳みそを回転させる。とはいえ、今日始めてISに搭乗した素人に良い考えなんか思いつかない……いや、まて。ひとつ思いついた。

 第1回モンド・グロッソでかのララァ=スンが見せた不可解な機動。暮桜の背中にガンダムハンマーをぶち当てた際のアレだ。大会直後から謎機動として散々に検証されたため、今では大体のからくりが判明している。

 とどのつまりは、両足に備え付けられているスラスターを片方だけふかし、姿勢が不安定になった所にPIC制御と手足を振り回した際の作用・反作用――AMBACと呼ばれる機動制御技術だ。名付けたのはもちろん、ララァ=スンである――を併用し不規則な機動を描いて『落下』するという……いうなればIS版『木の葉落とし』である。

 ララァ=スンはこれに瞬時加速を組み合わせて暮桜の背後を取ったのだ。

 それをいま! この場で! やってみせる!

 背後から伸びてくるストライク・ルージュの手。コレをギリギリまでひきつける。

 ……まだ。……まだだ。まだ……ここ!

 

「だりゃあ!」

 

 自然と口から気合の声が漏れる。思いっきりふかした右足のスラスターを中心に手足を振り回して半回転、そのまま真下に落下。PICですら消しきれないGがわたしの体に襲い掛かるも、歯を食いしばって無視。姿勢を立て直して上空を振り仰いで、頭上を通り過ぎたはずのピンクのISを探す……いない?

 

《ざぁんねん》

 

 ハイパーセンサーが告げる。

 

《木の葉落としとは、流石のアタシも驚かされちゃったけど》

 

 わたしが探す、当該ISは。

 

《でも、あの機動技術はアタシも使えるのよねぇ》

 

 背後にいる、と。

 

 

 *

 

 

 香奈です。更衣室の空気が最悪です。

 

「ぐす、ひぐ。うっく。うっく……ひぐっ」

 

 雪菜がガン泣きしてます。

 雪菜がガン泣きしてます。大事なことなので2回言いました。ISスーツから着替えもせずに薔子の胸に顔を埋めてマジ泣きです。雪菜が泣く所なんてはじめて見た。

 ……なんだろう、このムラっとくる気持ちは……。

 んで、更衣室の床に正座してるミーアさんと困った顔のノエルさんとちょっと眉根を寄せて不機嫌顔のレイコさん。雪菜のママとおじいちゃんおばあちゃんはちょっと苦笑い気味。

 

「素人相手に泣くまで追い込むとカ。ミーアは鬼畜ネ」

 

 レイコさんの鋭い一言にミーアさんの肩がびくん、と跳ねます。

 

「いや、あの、その、あれはあの、つい……」

「つい、で泣かすのカ。とんだいじめっ子ネ」

 

 ぐがっふ、と変な声を上げてミーアさんが胸を押さえました。心に何か刺さったようです。

 と、そこで雪菜のママがまあまあ、と止めに入りました。今回は力量差もわきまえずに突っかかっていった雪菜が悪い、とバッサリです。

 まー、実際木の葉落としとかいうよくわかんない動きをしれっと返されてとっ捕まって以降、軽く10回以上はミーアさんに挑んでは負けまくって。しまいには泣いちゃったわけだから……うん、雪菜ザマァ、だわこれ。

 

「わかってる、よっ。わたし、が、よわい、って。で、でもっ、くやしい、じゃん、っかぁ!」

 

 しゃくりあげながらのその台詞にママさんが「しょーがないわねぇ。ホントに負けず嫌いなんだからあなたは」と薔子から雪菜を受け取って抱きしめ、背中を優しく叩いてます。

 

「雪菜ちゃんが泣くのって久しぶりだなぁ」

「そうなの?」

「うん。雪菜ちゃん、3年生のときにバスケット始めたでしょ? そのときからパワーとスピードはあったんだけど、上級生の人に軽くあしらわれちゃって」

「それで泣いちゃったと?」

「うんうん」

 

 ショーコぉ~~……となんか恨みがましい声が聞こえてきたけど無視無視。

 

「とにかク、ミーアはいっぺん謝っテ」

「すんませんっしたー!!」

 

 土下座する勢いでミーアさんが頭下げるけど「別にいいわよそんなの~」とママさんが軽く流しちゃった。雪菜自身も「いいっ。べつ、っに。あんた、が。悪いわけ、じゃない、しっ」とぐすぐすいいながらもゆるしてる。こりゃ単純に悔しいからなんだろうなぁ、泣いてるの。

 

「つっ、次、は! 勝つ、かんなっ! おぼえてろっ!」

「え? あ、ああ、うん。……うん。

 いいわ。いつでも受けて立ってあげる。楽しみにしてるからね!」

 

 雪菜の泣きながらの宣戦布告に、ミーアさんはちょっとあっけに取られてたけど、すぐに気持ちを切り替えてにやりとわらって返答した。

 ……かっこいいけど、正座したままじゃ締まらないなあ。

 

 

 *

 

 

「……ムルタか」

『やあ、どうだい彼女は。見てたんだろう?』

「……いいね。うん。実に良い。よくもまあ、こんな逸材を見つけ出したものだ。感謝するよムルタ。

 彼女が居れば行程の3割は省ける。ミーアくんに掛かる負担も、かなり軽減できるだろうし……。

 なにより、あの天災に対しての目晦ましに最適だ」

『そうかい、ソレは良かった。君の方はどうだい』

「至って順調さ。ここからはミーアくんには頼めない仕事になるからね、彼女を呼んだところさ」

『お、そうかい。もうそこまで進んだのか! いや、流石に仕事が速いね!』

「ははは、そうじゃなきゃわざわざ特典を貰った意味が無いよ」

『それもそうだ! じゃあ、そっちのことは任せるよリボンズ』

「ああ、朗報を期待してくれ。

 

 ……待たせたね」

「なぁに、構わんさ。それで? オレは何をすればいい?」

「君には亡国機業に潜り込んでもらおうと思ってね。」

「ほぉう! そいつはまた剛毅な依頼だ」

「向こうに持って行くコアとISは用意しよう。『赤』と『青』と『金』、どれが良い?」

「あー、そうだな……。赤も魅力的だが……ここはやっぱり金だろ」

「わかった、手配しよう。それと、これも持って行きたまえ、いざというときの助けになるだろう」

「……!! おい、こいつはまさか……っ!?」

「そう、そのまさかさ。擬似ISコア……いや、こう言おうか。擬似GNコア、と」

「……マジか」

「マジさ。さあ、仕事を頼むよ。アリー=アル=サーシェス」




転生者人物名鑑と用語辞典

●ノエル=アンダーソン
『電子の妖精』『アトラスの錬金術師』『真言立川詠天流』
X世代、というよりは08小隊世代。さらに言えばナデシコ世代。
電子戦チート、に見せかけたエロチート。レイコが体張って止めてなかったら何しでかすか分かったモンじゃない女。
最近は『生やす』研究と『穴を開ける』研究が異様に捗っているらしい。

●レイコ=ホリンジャー
『ATフィールド』『螺旋力』『異能生存体』
スパロボからGジェネへとハマっていったゲーム世代。ガンダム戦記シリーズは全部プレイ済み。カードビルダーにも相当突っ込んだが、結局大将になれなかった。なのに転生したらレイコ、本人割とマジで泣いたらしい。
生存チートでAE社の秘密兵器枠。本気出せば生身で宇宙に放り出されても平気だし、素手でISに勝てる。
でもビビリでM気質のためいまいち全力を発揮しきれない。最近のお仕事はノエルの玩具になること。何ヤっても壊れないので重宝されている。

●ミーア=キャンベル
『超銀河シンデレラ』『アルト姫』『アイドルマスター』
00世代。というよりはマクロスF世代。マクロスFでロボット物に始めて触れてドハマリした。
アイドルになるためにIS乗りになるという本末転倒人間。しかし、早乙女アルトとほぼ同等の技量を持っているため、腕は立つ。
本名キム=ミナ。台湾代表候補生である。

●リボンズ=アルマーク
『イノベイター』『アンサートーカー』『聖闘士』
ファースト世代にして00フリーク。知力チート枠にして最終兵器枠。
いろいろたくらんでる

●アリー=アル=サーシェス
『ネイキッドスネーク』『ニンジャ』『笑う女豹』
原作キャラがTSしてるぜ枠。逆シャア世代だがガノタとしての濃度は薄め。その分軍事オタだったりSFオタだったりと別方向に濃い。
いろいろと工作中

●GM(ガンダム・マイルド)
AE社開発の第1世代量産型IS。見た目はジェガン。
能力的には可もなく不可もなく非常に扱いやすくタフな機体。ビームライフルとビームサーベルが標準装備のため、打撃力に優れる。

●ストライクガンダム
AE社開発の第2世代量産型IS
背中のストライカーパックを変更することでどんな戦況にも対応できるマルチロール機体。AE社の魔改造によって、原作のストライカーのみならずザフトのウィザードやシルエットも装備できる。
性能的には第2世代最後発のラファール・リヴァイブをも上回り、もっとも優れているのだがその分操縦性は劣悪。一部のエース以外からの評価は散々である。が、エース専用機としてみれば第3世代機をも凌ぎえるポテンシャルを有している。


 *

 ちょっとながくなりました(白目
 どれくらいの長さで切ればいいのかいまいちつかめていません。
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