暗殺教室〜3人目のsniper〜   作:柱島低督

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初めましての方は初めまして。


(今の3シリーズで一杯一杯なのに)新たにシリーズを始めました。
息抜き程度なので短い上に、キャラ設定がガバガバですが、お読みいただければ幸いです。


一学期
1限目:邂逅の時間


私立椚ヶ丘学園

都内の名門校、中高一貫のエスカレーター校にありながら、例外として、中学で追い出されてしまう落ちこぼれクラスがあった。

 

3年E組

通称:エンドのE組

 

そんなクラスに、とある超生物が担任として赴任して来た。マッハ20で飛び、最新鋭戦闘機相手に空中でワックスをかけるような奴だ。

月を破壊して三日月型にし、きたる3月には地球も破壊するという。国が暗殺を依頼したのが、そのE組だった。

 

なんの因果か、そのクラスの担任だったら引き受けると言うその超生物は普通に先生をしているらしい。

もちろん国家機密の身であるため、口外は厳禁。

 

口外出来ないオンボロ校舎で、始業のベルは今日も鳴る。

 

 

ー1ー

 

「起立!」

 

日直の磯貝が声を上げ、クラス全員が立ち上がる。しかし異常なのは、全員の手に銃(ハンドガンから軽機関銃、アサルトライフルなど型は様々)が握られていることだ。

誰もそれに違和感を覚えることはなく、照準器を覗いて目の前の、教師服を来た黄色い物体へ銃口を向けている。

 

「礼!」

 

一拍置いて磯貝が続きを叫ぶと、全員が引き金を一斉に引き、銃口から緑色をしたBB弾が飛び出す。しかし、残像を残すほどの速さで動くその超生物は、BB弾が届く頃には遥か離れた場所に居る。

 

「発砲しながらで結構なので、出席をとります。赤羽くん」

 

「はい!」

 

ハンドガンを構え、次々とBB弾を黒板へと送り込んでいる長身の赤髪の生徒が、声を張り上げて返事をする。

 

それぞれの生徒でそれが繰り返されること25回。

 

おおよそ2分もかからずに全員の出席をとり終えた殺せんせーは、出席簿を教卓に起きながらクラスに向き直る。

 

「皆さんには、残念な報告といい報告があります。どちらから聞きたいですか?」

 

あいもかわらずいつもの丸書いてちょん顔で、提案をする殺せんせー。いきなりの事に一同は騒然とするがすぐに、「落としてから持ち上げる方がいい」との声が彼方此方から上がり、学級委員の磯貝も、「それがいい」と殺せんせーに伝える。

 

「それでは……皆さん。……今日も命中弾ゼロでした。カルマ君が1発、速水さんも1発、千葉君は2発が至近弾でしたが、どうも狙いが甘いですねぇ」

 

「マッハ20で避けてるのに当たる方がおかしいだろコラ!その3人の至近弾を褒める方が普通じゃねぇのか!?」

 

殺せんせーが言い切ると同時に前原が立ち上がり、殺せんせーに物申す。

 

「ですが、昨日は神崎さん1発と竹林君1発でしたし、これはマグレと言ってもいいんじゃないでしょうかねぇ~ヌルフフフ」

 

「でもよー」

 

「いいや、観念しろ前原。事実なんだから」

 

完全に断言した殺せんせーに前原が食い下がるが、前原と仲のいい磯貝が嗜める。

 

「それでいい報告って……」

 

その会話を見ていた生徒の1人が声を上げる。水色の長い髪を頭の左右で手のひら状に結んでいる、渚だ。

 

「おぉ、そうでしたそうでした。……聞きたいですか?」

 

『聞きたい聞きたい!』

 

ほぼ全員が異口同音に殺せんせーに叫び、次の言葉を待つ。教室正面の雛壇に立ち、全員の視線を一身に受ける殺せんせーは、誰もが予想外だった言葉を継ぐ。

 

 

 

「転入生が2人、新たに加わります」

 

 

 

一瞬沈黙が教室を支配したが、直後に、興奮と混乱と困惑の中に叩き落とされるE組生徒たち。

 

『えっ、え~~~!?』

 

しかしその混乱も長くは続かず、すぐに落ち着きを取り戻した生徒らは、再び意識を殺せんせーに集中させる。

 

「山梨県の公立中からです。男女1名ずつで、編入試験を受けていたところを烏丸先生が引き抜いて来たようです」

 

「暗殺者では……?」

 

「どうやらそんな事は無いようです」

 

暫く騒がしかった教室が徐々に沈静化しつつあるのを確認した殺せんせーは、扉の外に待機させている2人を呼ぶ。

 

「結構ですよ、入って来てください!」

 

ガラガラと扉が開くと、2人の生徒が入ってくる。不慣れなぎこちない動きで、教卓まで来たかと思うと、殺せんせーが一瞬にして黒板に名前を書き込む。

 

羽賀 恵美

 

渡辺 悠斗

 

羽賀(はが) 恵美(えみ)です。一年間、よろしくお願いします」

渡辺(わたなべ) 悠斗(ゆうと)です。『ユート』とでも呼んでくれれば……」

 

「俺が編入試験を受けていたこの2人を引き抜いてきたんだ。いいかげん頭数が必要だったからな。浅野理事長に許可は取っているし、学力的にも問題は無い。今のE組の平均レベルなら十分ついていける。お前は構わないんだろう?皆も、構わないな?」

 

「えぇ、暗殺が楽しくなるなら問題ありません。歓迎しますよ」

 

殺せんせーは即決だった。しかし烏丸先生はそれよりも、E組の生徒らが受け入れるかどうかが気になっていた。

 

「俺は十分ですよ」

 

1番に口を開いたのは前原だった。女たらしクソ野郎と揶揄されるほどチャラい前原だが、こういう場では空気を読んで、率先して面倒な役を買って出てくれる。磯貝と妙に馬が合うのもそれが原因かもしれない。

 

その後に誰も異論を言わなかったので、晴れて2人はE組に受け入れられることになった。




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