Muv-Luv ALTERNATIVE Toy Warrior   作:はんふんふ

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はじまり

 俺の名前は、五六・和真(ごろく かずま)今の状況を軽く説明したいと思う。

 さっきまで自分の家のベッドで寝ていたはずなのに起きてみると夜の森の中にいた。

 何この現状すごく怖い。

ガサッ!!

ビクッ!

 少しの音でも驚いてしまい気が休まらない。

 周りの木々のどこからか自分を狙っている化物がいるんじゃないかと思えてしまうくらい夜の森の中は不気味でありこのままここにいると気が狂ってしまうと思わせるだけの雰囲気があった。

 とにかく、このままなのは怖いので歩き回って人を捜すことにした。

「遭難したら、助けが来るまでその場を動かないことって誰かが言っていた気がするけどこんな真っ暗な中で一人ぼっちとか無理やわ・・・」と心細いので独り言を言いつつ歩く。

 時間も忘れて歩いていたが朝になってしまった。

結局朝になっても森から出ることはできず人がいそうな所も無かった、これはヤバイとさらに歩く。

ぐぅぅぅぅぅ~~~!!

 そう思っていた時、空腹感からお腹からものすごい音がする。

「そういや俺、昨日晩飯食ってなかった」

 昨晩は昼飯を食べすぎたため食欲があまりなく、すぐに寝てしまっていた。

「昨晩の俺、今度会ったらおもっきし殴ったる!」

 会えるはずもないのに言ってみる。

「俺、一晩で独り言増えたなぁ」と、また独り言を呟く。

 正直な話、何か喋ってないと落ち着かないのだ。

「とりあえず、朝飯を確保しよか」

 呟いたなら即行動!周りの木を注意深く見ていく。

「そんな都合良く、リンゴがあったりせんわな。ならしゃ~ない食えそうな物探しに行こか!」

 そして、また歩き始めるが結局夜になっても食べれそうな物を見つけることはできなかった。

「ほんまに、都合良く見つからんな! RPGの主人公やったら少し歩いただけで食い物ぐらいホイホイみつかるで! ……でも、動物もやけど虫も見かけへんかったな」

 昼くらいの時間に果物を探すのに飽きてきたので、動物を捕まえようとか考えて行動していたのだがまったく見つからず、それならば虫をと行動したのだが虫すら見かけない。

「ちょっと、気味が悪いな」

 なにかとてつもなく嫌な予感がしたが、今の俺は食欲が頭の中のほとんどを支配していたので深く考えずにまた歩きだした。

 

 三日目の朝日を俺は、森の中から見ていた。

 水は途中で降った雨のおかげでなんとかなったが三日間何も食べていない、空腹で意識が朦朧としてきた。

「こんなところで死にたくない」そう言い泣きながら歩いていると

「あっ! 道や良かったこれで助かる!」

 もうそろそろ自分は死んでしまうのか、と考えていた時あきらかに人口的に作ったであろう道が目の前にあった。

「やはり、神はいた!」

 俺は、叫ぶのと同時に急いで道にでる。

 体力も気力も限界を超えていたはずなのにそれすら忘れてしまうほど今の俺は歓喜に心が支配されていた。

 道の真ん中に立つと安堵感による気の緩みのせいで一気に疲労感が増していきその場で倒れてしまう。

「やはり、神はいなかった」

もう、立ち上がるだけの力すらない。

「これは、さすがに死んでまうかも知れんなぁ~」と、呟いて意識が落ちていく中で車の近づいて来る音を聞いた気がした。

 次に目を覚ますと、俺はベッドに寝かされていた。

 

 助かった、と安心した俺はひとまず言ってみた。

「知らない天井だ!」

 一度言ってみたかったとアホなことを考えていると、白衣を着た人が部屋のドアを開けて近づいて来るのに気が付いた。

「やぁ!目が覚めたみたいだね。」

 そう声をかけてくる白衣を着た人は丸メガネをしていてすごく優しそうな人だった。

 俺は、寝たままだと失礼だと思い上半身を起こす。

 ふと右手を見てみると点滴をしていた。

 白衣を着た人が「あぁ、寝たままでも構わないよ」と心配そうに聞いてくれるが、俺は多分この人が助けてくれたんだろうなと予感めいたものを感じたので、失礼だとは思いつつも聞いてみた。

「あなたが俺を助けてくれはったんですか?」

「うん、そうだよ。車で道を走っていたら道路の真ん中で倒れている人がいるから驚いたよ。」

 白衣を着た人は心底驚いたと、やや大袈裟にその時の状況を説明してくれる。

 

「それは、ほんまにありがとうございます。」

俺は自分が生きているという嬉しさから、涙を目に溜めそう言って頭を下げた。

「いや、別にかまわないよ。僕は医者だからね!困っている人はほっておけないのさ。」

 その医者の人は涙目の俺を見て、困ったなと眉毛を八の字にして、でも、満面の笑みで言ってくれた。

 

「あの、すみません俺どれくらい寝てました?」

「約4時間かな。あぁ、こちらからも質問いいかな?」

「あっ! はい、どうぞ」

 なんだか、面接をしているみたいだなと俺は少し緊張していた。

「そんなに緊張しなくても良いよ。

僕が聞きたいのは、君は日本人なのかなってことなんだ?」

 俺は、質問の意味が解らず頭に?マークを浮かべた。

「あぁ! 別に君が日本人だからどうこうってことはないよ。

ただ君はさっきから日本語を話しているからそうなのかなって思ってね。」

 俺は、ますます訳が分からなくなってしまうが、一応質問に答えた。

「はい、日本人です。すいません、質問の意図がよくわからないんですけど……」

「???」

 今度は、医者の人の方が意味がわからないと困った顔で俺を見る。

 俺は、嫌な予感がして俺が予想できる最悪の予想を聞いてみる。

「アホな質問ですいません。ここって日本ですよね?」

「うん? ここは、韓国の光州だよ?」

「は? 韓国? 日本と違うんですか?」

「なんだか話がかみ合わないね」

 そう言うと医者の人は何かを考えだした。

「あの……」

「あぁ! すまない少し考え事をしていてね。僕は、もう行くからゆっくりしていくと良いよ!」

 そう言って、医者の人は病室から出ていこうとする。

 その時に俺は、自己紹介をしていないことに気が付いた。

「あっ、すみません自己紹介まだでしたね。俺は、五六 和真 いいます!」

「あぁ、そういえばまだだったね。僕は築地 三郎(つきじ さぶろう) よろしく。」

 そう言って築地さんは、また俺の方に来て左手を俺の前に出してきた。

 俺は、築地さんが何をしたいのかすぐに気が付いてその手を握り握手をした。

「はい、よろしくお願いします!」

 これでやっと帰れると思い、俺は満面の笑みで返事をした。

 

 だけど俺は知らなかった。

 この世界が自分の知る世界ではなく、滅びに向かっていることを。

 




どうも此度はMuv-LuvAITERNATIVE Toy Warriorを呼んで頂きありがとうございます。SSを書いたのが今回が初で至らぬ点ばかりだと思いますが、一応完結はさせたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
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