少年の死 あるいは神との邂逅
突然だが、俺、七夜式はいわゆる前世の記憶をもっている。
前世にて俺は、七夜という退魔の家に生まれ。最高傑作なんて言われるぐらいに立派な退魔師———もとい殺人鬼になった。
しかし、その反面、異端者としても扱われた。通常七夜の生き方をしていれば一般社会に溶け込めるような性格になるはずもない。しかし式は、俺は違った。
普通の少年だったのだ。殺す、ということをチキンと理解していない、無垢な殺人鬼ではなく。
殺人の良し悪しを正しく理解した上でなお、普通の少年だったのだ。
故に異端。
誰よりも卓越した殺人鬼は——殺人貴は殺人鬼として大切なものを欠落している、と。
そして、七夜の人間によって殺された。
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気がつけばそこにいた。
「ここは…?」
ここはどこだろう。
なんだか、暖かいのに———何も無い。無だ。
不思議と暖かい気持ちになる一方でここはどこだ、と辺りを見渡す。
するとそこには1人の少女が立っていた
「式さん…あなたは死にました」
そう、悲しそうな顔で告げた。
この子はきっと心の優しい子なのだろうな、と思うと同時に物凄く
コロシタクナッタ
「それは知っているよ。今さっきのことだからね。しかしここは…いや貴方は?」
俺はその衝動に耐え、絞り出すようにして声を発した。
「貴方の衝動については理解しています。ですがすみません…しばらくの間我慢してくださいますか?」
退魔衝動
七夜の人間が人ではないものを見た時に起きるもので無性に殺したくなる
「全く状況が掴めないが…分かった…」
一呼吸してから
「それで貴方は?」
「そうでしたね、すみません! 私は…神です」
「精神病院はっと…」
「ありませんから!!」
やばい、なにやら物凄くやばい子に捕まった…
「考えていること…わかりますからね…」
うっ…
ほ、ほんとに神なのか?神にゃん?
「なんでにゃん?…」
「いや可愛いかなって」
「!!…とにかく貴方は死んだのです。貴方には選択肢があります。」
「選択肢?アンタを殺す機会でも貰えるのかな?」
貴方からアンタになってしまった。反省せねば…
「いえ、というか今の貴方には殺せません。私は」
「そうだろうな。神を殺すなんて、死を見るみたいな超常的な力がないと出来っこない」
「そこです。」
「そこ?」
「貴方は本来なら数年後に 直死の魔眼 というものを得るはずでした。
しかし、残念なことに…」
「なるほどね、じゃあその直死の魔眼を俺にあげてあの世界に返してくれるって訳?」
しかし、あっちに帰るにしてもなぁ…
「いえ、そっちではありません」
「む?」
「別の世界です」
「あー第二魔法だっけ?並行世界の運営。あれ?」
「少し違いますが似たような考えで問題ないでしょう。え?何故使えるのかって?神ですし」
まぁ、別世界では、適度に殺して人生を普通に満足できるよう頑張るかな
「そのいきですよ!式さん。…ちなみに貴方は未来…死ななかった場合は『天然無自覚型女たらし』として有名?でしたから」
「お、俺そんなやつなのか?!」
「えぇ、私もあの世界にいたら惚れたのちに地雷踏まれてぶん殴ってますね」
な、なるほど、気をつけねば…
「では、そろそろお時間です。—————————————楽しい来世を」
「—————ありがとう、」
そして、俺は生まれた。
七夜式として
多分続くよ。感想が一通でもくれば頑張る