メモリーズコネクト!~プリンセス達の四方山話~   作:上月 ネ子

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※注意※

今回のお話はクウカ回の比ではないセンシティブな内容が含まれていますが、R-18には抵触しないレベルの健全なお話となっております。

信じてください運営さん!


キミの全てが無色透明

「はあ、はあ……お、お兄ちゃん、ちょっと、休憩、しよ……?」

 

 

遠慮がちにアカリはユウキに尋ねる。

それに対するユウキの答えは――

 

 

「ひあ、ああぁっ!? お、お兄ちゃん、ひぐ、ほんとに、いまはだめ、なのっ! だから、ひううぅっ……!」

 

 

グリグリと体を押しつぶされるような感覚に、アカリはただ大きく喘ぐしかない。

逃げるようにアカリは腕をもがくが、足をユウキに掴まえられている以上、ユウキの動きから逃げられることは不可能である。

 

 

「や、やっぱり、お兄ちゃんって、ドSさんだったんですね……。んあああぁっ!?」

 

 

苦し紛れに反抗的な態度を取ってみると、容赦のない攻めがアカリを襲う。

 

 

「んうううぅん、あん、ああ、おねが、い、お兄ちゃんっ、もう、ゆるひて……、これいじょ、された、ら……っ」

 

 

なおも続けられる圧迫に、少しずつアカリの呂律が回らなくなっていく。

限界を訴えるようにアカリの痙攣が少しずつビクビクと大きくなっていく。

 

 

「らめ、らめぇ……ほんろに、らめっ、おにいひゃん、にっ、トンじゃう、とこ、ろ……、見られ、ちゃ……!?」

 

 

それを受けたユウキはまるで趣向を凝らすように圧迫の仕方を変える。

先程まで一定のテンポでグリグリと抉るような攻めから、グルグルと少し強く撫でるような攻めに転じる。

 

 

「あ、あっ、あっ、あん、ぁ、ぁ、あぁっ、ひぃ、っ、っ、うく、あぁん……!」

 

 

威力が弱まっても、ユウキの攻めに感じてしまうアカリはくねくねと体が悶えるように動く。それでも拘束された足は自由にならず、ただされるがままに受け止めることしかできない。

 

そして、一連の攻めで弱点を見つけたユウキは、今までで一番の力を込めて、めり込むように力を入れた。

 

 

「あっっっ、んんんんんっ!?」

 

 

これまでで一番大きく跳ねて、アカリはグッタリとベッドに倒れ込んだ。

 

 

「はあはあはあはあはあはあはあ………………っ」

 

 

全身が汗ばみ、ユウキを睨むように見上げるアカリの顔は真っ赤に染め上がっていた。

少し落ち着きを取り戻したアカリは体を何度もビクビクと跳ねさせながら不満を漏らす。

 

 

「おにいちゃんの、バカぁ……。癖に、なったら……どうするんですかぁ……?」

 

 

 

> まだ、続ける? それとももう終わる。

 

 

 

ここで初めてユウキからアカリを気遣う言葉を紡ぐ。

 

 

「…………ッ!」

 

 

もう既にアカリの顔は紅で染まりきっているのに、さらに赤くなったように見えた。

 

そして、

 

 

「お……おねがい、お兄ちゃん……っ」

 

 

それを受けたユウキは再び足に手を伸ばして――

 

 

「あ、あ、アンタ達何やってんのよッッッ!!」

 

 

豪快に部屋のドアを開けたヨリによって、その行為を一時停止することになった。

 

 

「アンタ達ね、そういう関係なのは解ったからせめて時と場所と場合ってモノを…………、……?」

 

 

姉として説教の一つでもしようとその光景を改めて目視すると、思っていたのとは大きく異なる奇妙な光景が広がっていた。

 

 

「何やってんの、ユウキ……?」

 

 

 

> 見ての通り、足のマッサージだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――ああもうっ! 紛らわしいったらないわ!! せめてもうちょっと声を抑えなさいよアカリ! 聴いてるこっちが恥ずかしかったわよ!!」

 

「恥ずかしかったのはこっちの方だよお姉ちゃん!! まさか全部聴いてたなんて……!」

 

「仕方ないでしょ、ギルドハウスのどこに居てもアカリの声が聞こえてたんだから! イリヤさんにもちゃんと誤解解いてきなさいよ!」

 

 

珍しく羞恥心に悶えて激昂するアカリと、私は悪くないと主張するヨリ。

 

そもそもどうしてユウキがアカリの足をマッサージすることになったのか。

アカリは肺活量を鍛えるためにジョギングをやっており、ユウキもそれに付き合っている。

そこで、アカリから走りすぎて足が痛くなってきた、と最近の悩みを打ち明けられた。そこでユウキはマッサージが出来ると立候補し、【悪魔偽王国軍】のギルドハウスに戻ってきてアカリの部屋でマッサージを施す事となった。

 

 

「……それにしても、アンタ本当にマッサージなんて出来るの? 適当に足を押してたんじゃないでしょうね?」

 

「……そんなこと無いみたい。アカリの足、もう全然痛くないよ! お兄ちゃん、マッサージが得意だったんだね!」

 

 

 

> 効率の良いマッサージを教えてもらったからね。

 

 

 

「なによ、効率の良いマッサージって……」

 

 

自慢げにサムズアップするユウキに呆れた顔を向けるヨリ。

 

効率の良いマッサージを教えてくれた師匠いわく、

 

 

――いい? 本来なら筋肉痛なんて訴えないくらい、普段から体を鍛えておく事が最良よ。でも私だって人の子。肉体の限界は必ず訪れてしまうわ。そうして体が動けなくなってしまう前に、適切にかつ効率的に体をマッサージするのが必要不可欠なのよ!

 

 

とのことである。

 

 

「……なんというか、その人って脳筋だったりする?」

 

「お兄ちゃんのお知り合いさんって、個性的な人ばっかりだよね〜。この間のクウカさんって人もそうだったけど」

 

「そういやユウキって無駄に女の子の知り合いが多いんだっけ……」

 

 

しらーっとヨリはユウキを睨みつける。

そんなヨリを見てアカリはピンと閃いた。

 

 

「そうだ! お姉ちゃんもマッサージしてもらったら?」

 

「は、はあ!? なんで私まで!?」

 

「ほら、お姉ちゃんって確か最近ゲームのしすぎで腰が痛いって言ってなかったっけ?」

 

「い、言ったけど……、でもそれとこれとは話が別じゃないかしら?」

 

「それに……声なんて抑えられない事を、お姉ちゃんも実感したらいいと思うな♪」

 

「…………あれ、もしかしてアカリ、盗み聞きしてたの怒ってる?」

 

「なんの話〜? それじゃあアカリ、イリヤさんの誤解解いてくるから、お兄ちゃんはお姉ちゃんのマッサージお願いね〜」

 

 

 

> 任せて。

 

 

 

「任せて、じゃないわよ! 私の意見を聞きなさい〜〜っ!」

 

 

 

 

 

 

 

「お、おお、アカリか。な、なんの用じゃ?」

 

「イリヤさん顔真っ赤ですよ?」

 

「き、気のせいじゃろ。……それより、その、何か我が眷属としておったのではなかったのか? もう良いのか?」

 

「はい、もう終わりましたよ。ただのマッサージでしたしね」

 

「ま、マッサージ、とな?」

 

 

事情を説明するアカリに、なるほどとイリヤは躊躇いがちに頷く。

 

 

「し、しかし、あれじゃな。マッサージというものを受けたことが無いから判らぬが、マッサージをされるとああも嬌声を上げてしまうものなのか?」

 

「さあ? 私もお兄ちゃんのマッサージしか知らないので……。でも、すっごく気持ちよかったですよ。あんなの知っちゃったらもうお兄ちゃんじゃないと満足できないくらい♪」

 

「そ、そうなのか…………」

 

「イリヤさんも受けてきます? 今お姉ちゃんがマッサージ受けてますけど」

 

「い、いやまたの機会としておこう……」

 

 

あんな声を自分も上げてしまうことや、その声を他の者に聞かれるリスクを考慮してイリヤは遠慮する事にした。

 

すると、

 

 

『――ふあああぁっ!? んぅ、ちょ、ちょっと、タンマ、だめだめだめだめっ!? こんなの、絶対、マッサージじゃ、な……あぁぁぁぁあんっ!?』

 

 

二人はビクリと跳ねて、声のする方向を見上げる。

 

 

『ばか、バカぁ! 待って、って、言ってるのに……ひいいぃぃぃん!? もう、もうダメ、ほんとにだめ、あ、あ、あ、あ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?』

 

「………………………」

 

「………………………」

 

 

最後の言葉にならない叫びを発したあと、ヨリの嬌声は止まった。

 

 

「………………私の時ってこんな感じだったんだね」

 

「………………うむ、そうじゃの」

 

 

顔を赤くしながらアカリとイリヤは顔を背ける。

 

 

「お姉ちゃん、人の事エロいとか何とか言ってるけど、お姉ちゃんの方がずっとエロかったよ……」

 

「言ってやるでない……」

 

 

そう言って、イリヤはふと口を開く。

 

 

「そう言えば、眷属は本当に凄い精神力を持っておるのう」

 

「そうですね。普通の男の人なら、お姉ちゃんのあんなエロい声聴いちゃったらケダモノさんになっちゃうと思うんだけど」

 

「おぬしが言うか、それを……」

 

 

ため息をつきながらイリヤは考える。

 

大人の姿になってもユウキはイリヤをそういった目で見たことは一度もない。

よもや男好の気があるのかと一度は考えたが、普段の素行から察するに、一つの結論が出た。

 

 

「おそらく、眷属は七つの大罪とは程遠い存在なのじゃろうな」

 

「七つの大罪?」

 

「傲慢、憤怒、強欲、暴食、怠惰、嫉妬、色欲。それらは全て黒い感情じゃが、人間ならそれらは全て持っていて当然の心じゃ」

 

 

しかし、ユウキは味方を強化する力を誇示することも、不当な扱いを受けて激昂することも、病的なまでに欲しがったり羨ましがったりすることも、己の研鑽を怠ることも、ましてや劣情を催すこともない。

 

 

「それは美徳ではあるのじゃろうが、人間としては酷く歪よのう」

 

 

それが何を意味するのかは、アカリとイリヤには分からない。




アカリ
前作「プリンセスコネクト!」より続けて登場する、小悪魔な雰囲気を振りまく双子の魔族の妹。大きな槍を利用してダンスをする姿は仲間へのエールである。
普段の言動はかなり際どく、かつセンシティブに聞こえるため、周りからよく誤解されやすい。双子の姉のヨリと違い、社交的で割と顔が広い。
趣味は金管楽器の演奏。サックスを嗜んでいるが、あまり上手に吹けないことがコンプレックスだったが、ユウキとの特訓の成果もあって実力を伸ばしている。



どうも。精神的に少し燃え尽きてます。
こんなもろセンシティブな内容のSSなんて初めて書きました。素面で書くんじゃなかったと後悔してます。
冒頭だけを読んだらそれらしい内容に見えるかもしれませんが、ただのマッサージです。本当です、信じてください!

次回は予定通りヨリですが、例に漏れずいつになるかは未定です。気長にお待ちください。

以下のキャラの中で誰を優先的にお話しを書いて欲しい?

  • アヤネ
  • カスミ
  • シノブ
  • ニノン
  • ミソギ
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