メモリーズコネクト!~プリンセス達の四方山話~ 作:上月 ネ子
おかげでプリコネやる時間が一気に減ってしまったので、これからのプリコネを楽しむためにも書いていきます。
> 【牧場】の査定?
「そうなの。明日【動物苑】の傘下ギルドの運営状況を確認するためにギルド管理協会から来るみたいで」
憂鬱そうな顔で彼女は呟く。
今ユウキの目の前で流暢に話すその存在はリマ。一見二足歩行で立つ動物のような存在だが、それが災いしてよく魔物と勘違いされ、人里から離れて暮らしている少女である。
しかしこのユウキ少年は特に気にすることもなく(というより事の重大性が全く分からない)、リマとも交流することになった。
「それで、しばらく【牧場】から離れていようと思うの。私がいるとそれだけで騒ぎになっちゃうし。マヒルちゃん達は気にするなって言ってくれたけど……」
しかしそれでも気に病んでしまう繊細な心を持つリマは、マヒル達を押し切って山を下ることにした。
その折にユウキと出会ったということである。
ユウキは困っているなら誰が相手でも見捨てない。故に、彼女にこんな提案をすることになる。
「……え、【サレンディア救護院】に?」
次の日。
> ということで、うちで数日預かることになったリマだよ。
ユウキがそう紹介すると、子どもたちは好奇心旺盛でリマに群がる。
リマの背中に飛び乗ったり、モフモフの体に突進したり、首にしがみついたりと好き放題する。
(こ、子どもだから仕方ないとはいえ、折角セットしたのに〜〜っ!)
なお、リマの心中は少し穏やかではない。
子どもたちの手によって、整えられていた体毛はボサボサに乱れまくっていた。
しかし、子どものすることなので大人気なく怒ることはしたくない。故にフリフリ、と動物らしく体を揺すって嫌がるモーションだけは見せておく。
ユウキがリマに提案したのはこうだ。
山道で迷っていた動物を数日の間【サレンディア救護院】で保護する、という体でリマを匿う。リマは【牧場】へ後々連れて行くが、あそこは現在査定の最中であり、忙しいので数日経ってから連れて行く予定である……というシナリオでやって来たのだった。
これであれば、コストにうるさいサレンやスズメを納得させることが出来たため、リマの隠れ蓑には丁度よい。
しかし、救護院にはリマの事を知る者もいる。
「なるほど、そのような事情があったのですね。確かにリマさまは少々変わったお姿をされているので、事情を知らない方からすれば混乱の種かもしれません」
コッコロはリマと顔を合わせたことがあるそうなので、ユウキは事の経緯をあらかじめ話しておくことにした。
そうして、救護院がリマを預かった翌日。
「おーい、リマこっちだよー!」
「リマリマー!」
現在リマはアヤネやクルミと鬼ごっこをしている。
ルールなんてわからないでしょ、とサレンはツッコミを入れていたが、リマは人間の言葉をちゃんと理解している――そういう演技をしている――ので子どもたちと難なく鬼ごっこを始めている。
しかし、現在四足歩行をしているリマがアヤネ達にスピードで負けるはずがないのだが、全力で走り回ろうものなら庭がズタズタになってしまうだろう。なので手加減して追いかけている。
(それにしても、私が言うのもなんだけど、不思議なこともあるものよねぇ)
「あわわ、捕まっちゃった……」
『今のは左に逃げるべきだったなアヤネ』
アヤネの持つ大きなぬいぐるみを見てリマは思う。
彼女のくまのぬいぐるみ――ぷうきちは人間の言葉を話し、こちらと意思疎通を取っている。
そしてそのことを周りの者たちは特に不思議に感じているものはいない。
(【牧場】の私みたいなものかしら……)
人の目から離れて迷い込んだ先は山中にある牧場だった。二足歩行で近寄り、人間の言葉を話すリマを、マヒルはびっくりして飛び上がっていたが、
「はー、珍しいこともあるもんだべさ。人間みたいな動物がいるとは、オラもしかしてとんでもねえ瞬間に立ち合っただか?」
驚いただけでリマのことを遠ざけるような事はしなかった。
リンやシオリもリマの事を拒絶するような事はしなかったので、リマにとって【牧場】はとても大切な居場所なのである。
(何だか他人の気がしないわ……)
ぷうきちを振り回すアヤネを見て、リマはしみじみと思う。
「おーいリマ! これ見て、最近木の実が生ったんだよ! リマはこれ食べられる?」
アヤネは庭の隅にある木を指して、リマを呼びかける。
たしかに木の実が出来ているが、リマはリンゴ以外の木の身はあまり食べないのである。
たまにはリンゴ以外も食べるべきか、と首を傾げて悩んでいると、
「もしかして気になる? 採ってきてあげよっか?」
「アヤネちゃん、木に登るの? あ、危ないよぉ……」
「大丈夫大丈夫! ミソギとかに木登りのコツを教えてもらってるから、これくらいの高さなら簡単だよ」
ひょいひょいと足をかけて登っていき、細身の枝に到達して木の実に手を伸ばすアヤネ。
『おい、流石に危ないから早く下りようぜ』
「もうぷうきちもそんなこと言ってー! ……ほら、なんともないでしょ」
木の実をもぎ取って、得意げな顔を下から見守るクルミたちに見せつける。
だがアヤネは気づかなかった。
木の枝に亀裂が入り始めたことに。
「へ――」
ばきり、という無慈悲な音を立てて木の枝が折れる。
一瞬の浮遊感の後、アヤネは重力に従って――
「アヤネちゃん、危ない‼」
リマのモフモフの背中に落ちていた。
「アヤネちゃん、大丈夫⁉ 怪我はない?」
「え……う、うん……」
リマはほぅ、とため息をついて、自分がアヤネ達からどんな目で見られているのかようやく気づいた。
目を白黒させてこちらを見るアヤネとクルミ、そしてぷうきち。
こうならないように、動物に扮して救護院に来たというのに。
「……や、やっぱりわたし、おかしくなったんだ。今、リマが喋ったように聞こえたもん」
『いや、オレも聞こえたぞ。確かにリマが人間の言葉を喋ったような……』
「わ、わたしも聞こえたよ……。ど、どういうこと……?」
どうしようか、リマは何も言えないでいると、
> みんな落ち着いて。
様子を遠くから見ていたユウキが間に入るのだった。
「――この通り、私は普通の動物じゃないの」
一通りユウキが説明し終えて、証拠を見せるようにリマは二足歩行でその場を歩き回る。
『すげえ、その大きな身体で二足歩行できるのか……』
「驚かせてごめんなさい。やっぱり怖いわよね、気持ち悪いわよね」
「え、えっと、その……うぅ」
見てわかるように落ち込むリマに、クルミは何も言えないでいる。
だが、アヤネはポツリと口を開いた。
「……そんなこと、ないよ」
「え」
「だって、私のほうが変だもん」
俯いたまま、アヤネはぽつぽつと喋りだす。
「救護院の子どもたちは皆、ロストのせいで親がいないの。でもアヤネにはパパとママがいるのに、救護院に暮らしてるんだよ?」
「え? それって……」
「それだけじゃない! ぷうきちの声だって、最初はアヤネにしか聞こえなかった。パパとママはぷうきちの声が聞こえなくて、いろんな病院に連れてかれて……」
ふるふると肩を震わせるアヤネ。
だがそれ以上言葉が続かなかったのは、リマがアヤネを抱きしめたからである。
「話してくれてありがとうアヤネちゃん。大丈夫よ、ぷうきち君の声は私にも聞こえてるから。おかしくなんてないわよ」
「で、でもっ……」
「パパとママにだって、きっと何か事情があって顔を合わせづらいのよね? だったらそれが解決するまで休みましょう。アヤネちゃんはまだ子供なんだから」
「…………うん……」
アヤネはようやく泣き止んだのだった。
【牧場】の査定も終了し、戻ってきたリマは一人リンゴをかじりながら【サレンディア救護院】での一時を思い出していた。
救護院の存在意義はユウキから聞いている。身寄りのない子どもたち――主に親がロストの被害に遭った事で孤児となった子供たちを引き取っていると。
だが、
「なんだかアヤネちゃんが心配だわ……」
彼女の親は特に被害に遭ったわけではないと言う。
今もランドソルに健やかに過ごしていて、アヤネもたまに両親の元へ戻っているとか。
「あの子に何があったのかしら……」
その実情に、途方も無い謎が込められていることを、リマは知ることはない。
リマ
前作「プリンセスコネクト!」より続けて登場する、全身モフモフの謎多き少女。何でも低反発に弾く体毛はかなり防御力が高く、足も速い。
一見何かの動物のように見えるが、二足歩行で行動し、人語を話すことができるため、彼女をひと目見た者は魔物だと誤解し、たまに討伐依頼がかけられる。
メタモルアップルという、人間に変身するアイテムを使ってランドソルを渡り歩く。その特殊なアイテムの入手にはリマの個人的な繋がりを持つ何者かが関わっているようだが……。
3.5周年おめでとうございます&お久しぶりです。
まさかこんなに時間がかかってしまうとは、もっと早く投稿するつもりでしたのに……(言い訳)
この約半年でCygamesも大きく動きましたね。
やっぱりウマ娘の存在が大きすぎる。3年以上かけてリリースが待たれたようですし、ゲームのクオリティもかなり高いようですし。
さて今後のプリコネですが、メインストーリー第二部がクライマックスのようですが、個人的には本当にそうなのだろうか、と思わず首を傾げてしまいます。
仮にレイジ・レギオンを倒して第二部終了なら現実への帰還の糸口がほぼ全く見つからないまま次のステージに入ってしまうわけですからね。
それにプレイヤー視点で見えている地雷の対処が全くできてないのが懸念点ですね。
以下のキャラの中で誰を優先して書いてほしい?
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アキノ
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スズナ
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チカ
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ミサト
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ミミ